データで見る口蹄疫対策(2010年 宮崎) その16
昨夜 5/23 22:35の公表データの数字により、グラフ・図表を更新しました。
更新した図表(pdf)はこちらからどうぞ。
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本日のニュース
・ワクチン接種は、きのう(5/23)までで、約63,000頭の牛・豚に接種。おおむね4日間(5/25まで)で、
ほぼ終了の予定とのこと。
(参考)「気ままにウロンコロン」(西都市の牛飼育農家のブログ)
・えびの市で、清浄性確認検査が開始。(えびの市の発生状況は「その5」を参照。)
続発がないのは良いニュースだが、この検査は優先されるべきものなのだろうか…?
・閉鎖の食肉処理場 特例で再開(NHK)
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FAO専門家チームの派遣を拒否
the Japanese government has declined a proposal by the U.N. Food and Agriculture Organization to send an expert team to contain the escalating infection in Miyazaki.
日本政府は、宮崎県内で拡大している口蹄疫封じ込めのため、国連食糧農業機関(FAO)が派遣を提案した口蹄疫専門家チームの受け入れを断った。(共同通信)
日本は、30年以上前から、周辺アジア諸国の口蹄疫対策に貢献(職員、機材を提供)している
そうだから、それなりにプライドがあるのだろうと思う。
こういった話を聞くと、思い出す本が2冊ある。
1冊目は、D・ハルバースタムの「ベスト&ブライテスト」(原題:The Best and the brightest,1972年)
この本は、ケネディ大統領(およびジョンソン大統領)のもとに集った、アメリカのもっとも素晴らしく、
最も聡明(The best and the brightest)なエリートたちが、なぜベトナム戦争の泥沼へと
アメリカを導いてしまったのかを描いている。
素晴らしい人たちだからと言って、正しい判断が下せるわけではない。
日本の官僚は、個人的には素晴らしく聡明(いけすかないヤツも知っているが)な人たちだと思うが、
だから正しいコトができる、とは限らない。もっと謙虚になってほしいものだ。
もう1冊は、故マイケル・クライトンの「インナー・トラヴェルズ」(原題:Travels,1988年)
(マイケル・クライトンは「ジュラシック・パーク」の原作や「ER」の製作総指揮で知られている。)
ハーヴァードを首席で卒業、若くしてベストセラー小説を次々に出した彼は、20代後半で
自信に満ちあふれていた。
「秘書に惚れちゃったようなんです」とわたしはノートン医師に告げた。
「いけませんな」と彼は言った。
「なぜです?」どこがいけないのかわからなかった。
「とにかくそれは、あなたの仕事ばかりか、私的関係もややこしくします。たいがいそうなるようです。少なくとも、秘書とロマンチックな関係を持つのは賢明じゃないというルールが導き出されるぐらい、しばしばそうなるのです」
「たいがいの人にはそのルールがあてはまるのかもしれません。しかし、わたしは何とかできると思います」
「いまにわかりますよ」と彼は言った。
二週間しないうちに、わたしの生活は生きながらの地獄になった。この胸の大きいキュートな女性がわたしに向かないことはすぐわかった。わたしにもわかったし、彼女にもわかった。突然わたしのオフィスでは何もかもがうまくいかなくなった。仕事はさっぱり片づかなかった。客は侮辱され、アポイントメントは混乱し、こまかい点が見逃された。…
(中略)
それらの訓戒の意味するところがわたしにはようやくわかった。ノートン医師はわたしに、人生についてのいくつかのルールは長い年月を経てきたものであり、人生はたぶんわたしに例外を許さないだろうということを飲みこませようとしていたのだった。まさにそのことが、なかなかわからなかったのだ。ものごとは自分が望むようになるものとわたしは考え続け、それが間違っているということを思い知らされ続けていた。(同書より)
仕事をしていると、自信たっぷりに(ほかの奴らにはうまくできないけど)自分ならうまくやることができる。
というふうなことを言う人にたまに出会うけど、まず、疑ってかかったほうがいい。たとえその人が
どんなにすばらしい人だったとしても…。
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(参考)「口蹄疫:ウイルスはどこから来たか?」(寺門和夫のブログ)
(参考)「口蹄疫撲滅には時間単位の迅速性が求められる」(鹿児島大・岡本嘉六)
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(参考)発生状況の地図 google地図(hisaさん他)
(参考)「宮崎県の口蹄疫拡大プロセス」(Google Earth アニメーション)
※Google Earthのインストールが必要となります。
※「レンチ」絵ボタンの「日付と時間のオプション」のアニメーション速度を低速へ設定するとゆっくり見れます。
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お知らせ>本日の図表は、pdfを含め、無断転載を許可します。
但し、 1.引用元の表記をお願いします。 2.無断での改変は厳禁です。(サイズの変更はokです。)
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お知らせ>宮崎産の豚肉・牛肉・乳製品は安全です。
データは、農水省、宮崎県、OIEの公表データをもとに、個人的に集計したものです。
誤り、疑問点などありましたら、コメントをよろしくお願いします。
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私がコンタンです。公園は好きです。(この写真は転載禁止です。)
このブログは、当家の下僕が執筆しています。 リンクフリーです。
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