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2010年5月29日 (土)

データで見る口蹄疫対策(2010年 宮崎) その21

昨夜 5/28 20:00の公表データの数字により、グラフ・図表を更新しました。

更新した図表(pdf)はこちらからどうぞ。

「100528_.pdf」をダウンロード 

昨夜の感染確認の発表は3例だけだが、158例目の関連農場が追加になっていて、

殺処分対象の頭数はそれなりに増えている。

1.周辺(特に南側)への拡散のスピードが落ちている

2日連続で感染確認が3例しかなかったので、このブログを読んでいるご専門の方から、どうなっているのか?

というメールを頂戴した。理由はいろいろ考えられるが、憶測以外でデータから読み取れるのは、

今週から、南側のエリア(高鍋町、新富町、木城町、西都市)での感染拡大のスピードが

落ちている、ということだ。

100528__

上のグラフは、南側エリアの発生状況(対数表示)だが、5/20頃までは指数的に増大しているのに、

今週はかなり傾きが緩くなっていることがわかる。

但し、理由はまったくわからない。このところ、風向が南風に変わっているので、そのせいか?とも思うが、

それならば北の、都農町に拡散しているか、というとそれほどでもない。

ともあれ、周辺への感染拡大がなぜか抑えられているおかげで、1週間ほど前の予想よりは、だいぶ発生が少なかった

100528_

こちらは全体(えびの市を除く)のグラフだが、このところ傾きが緩くなっている。

川南町は、すでに全滅に近づいているので、感染拡大のスピードも落ちているのだろう。

下は、川南町だけの例数、頭数のグラフ。まったくきれいではないが、まぁロジスティック曲線のように

なりつつあるかもしれない。

100528__5

2.ワクチン接種

先週から今週にかけての大きな話題はワクチン接種(10km圏)だったが、これについての

公式リリースが全くない。

仕方ないので、とりあえず報道資料などから、ワクチン接種の概要をまとめてみた。

もしほかに情報をお持ちの方がいらしたら、ご教示いただけるとありがたいです。

100528__2

(付記)専門家の方からメールで情報を頂戴したので紹介する。

ワクチン接種は、連続注射器で行われているので、症状がでていないけれども
ウイルス血症(感染性ウイルスが血液中に流れている状態)の個体があった場合、ワ
クチン接種作業で感染を広げている可能性も考えられます。

ムッチー牧場も発病とのこと。

3.えびの市の清浄性検査

こちらも公式リリースがないので、報道資料からまとめてみた。

このまま清浄性が確認できたとすれば、えびの市のすばやい対応が功を奏したということだろう。

100528__3

4.ホルスタインは口蹄疫に強い?

mixiの噂で、ホルスタインのほうが和牛(宮崎黒牛)よりも口蹄疫にかかりにくいのでは?

というのがあった。

100528__4

諸条件が違うので、雑な比較でしかないが、川南町のデータからすると、はっきりした違いは読み取れない。

ところで、こちらのブログ「農と島のありんくりん」に、「みやざき」さんという地元の方がコメントを書いているのだが、

みやざきさんの観察によると、「ビタミン欠乏の肥育末期の牛が発症が早い。」ということだ。

どういうことかというと、肥育牛の場合、サシを入れるために、時期によりビタミンAを最低限に抑えて

飼育するのだが、専門家の話でも、ビタミンAが欠乏すると、神経、皮膚、粘膜の機能低下を招き、

免疫力も低下するので、影響は考えられるということだ。

目下のところ戦線はやや静かだが、安心できる状況からほど遠いのは確かだ。

野生動物の感染も気になるし…。(そういえば、この件もメディアは書かないなぁ。)

(参考)「口蹄疫の清浄化調査に抜けているもの

(参考)発生状況の地図 google地図(hisaさん他)

(参考)「宮崎県の口蹄疫拡大プロセス」(Google Earth アニメーション ※Google Earthのインストールが必要となります。

        ※「レンチ」絵ボタンの「日付と時間のオプション」のアニメーション速度を低速へ設定するとゆっくり見られます。

お知らせ>本日の図表は、pdfを含め、無断転載を許可します。

      但し、 1.引用元の表記をお願いします。 2.無断での改変は厳禁です。(サイズの変更はokです。)

お知らせ>宮崎産の豚肉・牛肉・乳製品は安全です。

      CM 宮崎「助け合いまひょ!」 (YouTube :1分30秒)

 

データは、農水省、宮崎県、OIEの公表データをもとに、個人的に集計したものです。

誤り、疑問点などありましたら、コメントをよろしくお願いします。

090728_kontan_eye

私がコンタンです。人間の技術ではこういうものはまだ作れません。(この写真は転載禁止です。)

このブログは、当家の下僕が執筆しています。 リンクフリーです。

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コメント

川南の畜産農家密集地域内では、ほとんどが感染済みであるが、その多くの小規模の牛農家で症状が表面化しないで治癒していた、言い換えれば免疫が獲得されていた、と想定すると、現在の状況:症状が表にはっきり出た農家の数が頭打ちになった、ということを説明できないでしょうか。

49頭のうち1頭で熱が出てから治まったとか、尾八重の6頭のうち1頭だけ症状が出た、ということが何を意味するかを考えていて、外に説明が難しいと思うようになりました。つまり、成体の健康な牛は感染しても発病しにくい、最初の水牛もそうだった、ということかもしれません。ただし、残る5頭について抗体の検査も陰性であれば話は合いません。PCR検査だけしかやっていないのかしら。

4 この表で酪農は別として、繁殖と肥育で有意に異なる結果は肥育牛(若い子牛?)が感受性が高くて発病しやすい、ということなのか。繁殖農家で、生まれたばかりの仔を持っていたかどうか、成牛だけだったのか、わかりませんんか。

繁殖農家は、規模が小さくて、人の移動、物資の搬入も少ない、手入れが行き届きやすい、数が少ないぶん確率も低い、
という要素が大きいかな、と推測しています。
子牛がいるかどうかは、感染した農家についてはわかりますが、未感染の農家の資料がないので、
比較は難しいです。

繁殖農家の親(母)牛は、栄養条件・バランスが良くて、ウイルス感染に対する防御力が高いだろうと思います。それに対し、肥育牛は商品価値を高めるために健康状態を犠牲にしているのかもしれません(メタボ牛の生産)。ウイルスの暴露で感染しても、免疫・抗体をすぐに作って初期で制圧すれば、風をひいたくらい、ちょっと熱が出ただけで自然治癒でしょうね。人間の風邪と牛の口蹄疫は似たようなものでしょう。

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