データで見る口蹄疫対策の緒戦敗北(2010年 宮崎) その8
タイトルを若干変更しました。(2010/5/20)
5/16 AM1時頃の公表データの数字により、図表を更新しました。
新たに10例の感染確認の発表があり、ついに100例を突破しました。
101例目は、厳重に警戒していたはずの県家畜改良事業団(高鍋町)です。
感染区域が大きく南に拡大したことになります。
先に移送した種牛が無事であることを祈ります。
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「野生鹿の調査も急務」
beachmollusc ひむかのはまぐり さんのブログによると、最初に感染がわかった1例目の牧場、
その近くにある6例目の牧場(3/26から症状が出ていた)の付近には、野生の鹿が多く棲息
しているそうです。
この表に見られるとおり、最初に症状が出てから、4/20に対策が取られるまでの25日もの間、
防疫対策が取られていなかった、ということで、野生鹿への感染が懸念されます。
万一、感染していた場合は、鹿の感染が消えるまで、牧場の再建もままならなくなります。
早急な調査を要望します。
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1.処分の進捗状況
ここ1週間での殺処分数は、牛が1,757頭(251頭/day)、豚が31,768頭(4,538頭/day)で、
今のペースだと、このまま続発がなくとも、まだ一週間以上はかかるようです。
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2.累計の発生例数と殺処分対象頭数
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3.個別の頭数と処理状況
よりきれいに印刷したい方は、下からpdfデータをどうぞ。
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4.川南町の被害
言うべき言葉が思いつきません。
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5.累計の発生例数(対数表示)
えびの市を除く数字を、対数表示したグラフです。
まだ直線からさほど離れていないので、指数的増加に近い状況です。
残念ながら、数の上では防疫対策の効果はあまり上がっていないようです。
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(参考)発生状況の地図 google地図
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お知らせ>本日の図表は、pdfを含め、無断転載を許可します。
但し、 1.引用元の表記をお願いします。 2.無断での改変は厳禁です。(サイズの変更はokです。)
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お知らせ>宮崎産の豚肉・牛肉・乳製品は安全です。
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データは、農水省、宮崎県、OIEの公表データをもとに、個人的に集計したものです。
誤り、疑問点などありましたら、コメントをよろしくお願いします。
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» データで見る、川南町の惨事 [多分毎日 農家マン日報]
ミクシィから情報を見つけ、リンク・転載可とのことなので掲載します。 詳細なデータによる、口蹄疫発生件数とその被害率をブログに紹介されています。 コンタンのブログ :データで見る口蹄疫(2010年 宮崎) その8 http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/2010-6902.html 5月15日までの被害状況を各種グラフ化した、大変判り易いデータです。 これ、テレビを始めとする各種メディアこそが作成しなければならないデータですね。 様々... [続きを読む]
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マップで事例の番号順でグループ化して見せていただき、ありがとうございます。
指数関数的に増大する時のグループ化においては、級数列の数字を間隔とするべきでしょう。
101, 50, 25, 13を区切りにしてみてはいかが。対数で等間隔になります。
投稿: beachmollusc | 2010年5月16日 (日) 21時13分
リンクを貼らせて頂きました。
5/4~問題意識をもって注視しています。
こういう時系列がわかる資料がTVなどで見れない為、
ネット検索でたどり着きました。
プロフがない為、どこのどなたかわかりませんが、、、
本当にありがとうございます。
投稿: TAKT | 2010年5月17日 (月) 13時46分
ミクシィから閲覧しました。
当方ブログにリンクを貼らせていただきます。
投稿: 農家マン | 2010年5月17日 (月) 22時30分