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2010年7月31日 (土)

データで振り返る口蹄疫対策(2010年 宮崎) その44 5月7日まで

090713_stockholm_184

今回の図表(pdf)はこちらからどうぞ。

Photo(Top): 森の墓地(世界遺産) Stockholm, Sweden  Olympus E-330 + ZD11-22 (写真、図表はクリックで拡大します。)

「100501-100507_FMD.pdf」をダウンロード

今回は、5/1~5/7の発症(5/8の感染確認)までの状況を振り返る。

1.発生状況の推移

頭数は7/16農水省公表の頭数。当初の公表値とは少し変わっている。

Fig.1-1  4月30日(金)の状況 :12例目まで感染確認

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Fig.1-2  5月2日(日)の状況 :15例目まで感染確認

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Fig.1-3  5月5日(水)の状況 :23例目まで感染確認

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Fig.1-4  5月8日(土)の状況 :49例目まで感染確認

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Fig.1-5  292例の全データxlsファイル:「その42」にアップしたものと同じです。)

「100716_FMD_Miyazaki.xls」をダウンロード

GW期間中に、養豚農場での発生が多くあり、数千頭規模(18例目は15,957頭)の農場での発症も

いくつもあり、たちまち殺処分は大幅に立ちおくれることとなった。

5/2~5/7の発症(16例目~49例目)のほとんどは、潜伏期間を考慮すれば、4月中に感染していた

と推定できるが、前回書いたように、国も県も、このように感染が広がっていることをまったく

予想していなかったと思われる。

尚、「口蹄疫疫学調査調査チーム第3回検討会の概要」によると、抗体検査の結果、感染確認の時点で、

感染してからかなり時間が経ったケースが(報道によれば数十検体:農場数は不明)あったということだ。

但し、どの事例がそれにあたるのかは公表されていない。

2.発生状況の分布

9例目、22例目はえびの市なので、図中にはない。

(図はクリックで拡大。Google Earth 地図を含む図は転載禁止。)

Fig.2-1  1例目~15例目の分布(~5/1発症、 注:5/1の発症はない)

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Fig.2-2  16例目~27例目の分布(5/2~5/4発症)

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Fig.2-3  16例目~27例目の発生状況

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Fig.2-4  28例目~49例目の分布(5/5~5/7発症)

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Fig.2-5  28例目~49例目の発生状況

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3.累計の殺処分対象頭数と処分状況の推移(1例目~49例目まで:5/8感染確認ぶんまで)

Fig.3-1  累計の発生件数

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Fig.3-2  累計の殺処分対象頭数(擬似患畜頭数)

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Fig.3-3  累計の処分状況の推移(牛)

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Fig.3-4  累計の処分状況の推移(豚)

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Fig.3-5 殺処分の速度(農水省HPより)

Photo 

青いバーが埋却頭数。(この図は転載禁止)

5/4~5/7にかけての殺処分頭数は、2,000頭台/日、5/8で3,000頭/日ほど。ほとんどは豚である。

4.強力な防疫対策の立ち上げは、なぜできなかったのか

殺処分の遅れが出たため、5/1に、知事は自衛隊に災害派遣を要請

翌5/2から、まず100人規模で災害派遣活動が開始された。

自衛隊の災害派遣は、7/16の撤収まで、最終的に延べ約18,420名、車両延べ約4,050両にのぼった。

派遣は陸上自衛隊(都城)を中心に、陸自(北熊本、川内)、空自(新田原)からも派遣されたが、

感染予防のため、ほとんどは宮崎県内から派遣が行われた。

5/6には、宮崎県は応援の作業人員の募集を開始した。

5/6開催の農水省・牛豚等疾病小委員会では、

現行の発生農場での迅速な殺処分、埋却等による防疫措置を徹底すべきである

としている。

5/8に、民主党の小沢幹事長が宮崎を訪れ、知事や関係者と意見交換を行ったが、

具体策の提示はなかった

農水省の官僚、学者などが4月の時点で提示した口蹄疫対策は、GW中の感染急増で、

誰の目にも破綻が明らかになった。

この時、政治が乗り出して、新たに有効な対策を立てることは、政治家に科せられた義務だったはずだ。

しかし、本部長の赤松農相は外遊中(5/8帰国)、東国原知事も、強力な対策を打ち出すことはなかった。

当時副大臣の山田現農水相も、有効な対策を打ち出すことはなかったし、

農水大臣臨時代理の福島瑞穂大臣(延岡市出身)に至っては、普天間問題で頭が一杯だったと思われる。

鳩山総理も同様だろう。

うまく対策が打ち出せなかった事情のひとつは、口蹄疫対策が一元化されていなかったことにある

現行の規定では、口蹄疫対策は、まずは県が主体的に行うべきものとされていた。

しかし、相当に負担の大きい対策になることが見えてきたこの時点で、対策費の負担を巡って、

国と県が駆け引きをする事態となってしまった。

もし、国が一元的に行うものとされていれば、火事場を前にして財布の出し惜しみをするような、

恥ずかしい事態は避けられたかもしれない。

ともあれ、この時期、有効な対策を打ち出すことはなく、この翌週になると、さらに事態は悪化する一方で、

ついに緊急ワクチン接種を行うまで、有効な対策が打ち出されることはなかった。

結果的に、児湯郡の牛豚農家は、見殺しにされてしまった

もっとも、それは、いまだからそう言えるのであって、この時期に、事態の推移を見守っていた多くの人は、

日本の畜産業が、見殺しにされている」「狂気の政治」と感じていたはずだ。

当時は、どこまで拡大するのか、誰も見通せなかったのではないかと思う。

(今でも、万一、野生動物に感染が広がっていたら、日本の畜産業の危機である。)

有効な対策が取られなかったことは、政府と知事の双方に責任があると思うが、

知事に関して言うと、県が利権を握っている種牛の避難については、万難を排して、

特例措置を求めて行ったのに対し、児湯郡の農家を救うことについては、それほどの

熱意を示したとは思えないため、とりわけ県の対策のいびつさを示すことになってしまった。

(参考)「なぜ国が一元化せねばならないのか」 (農と島のありんくりん)

5.豚農場での集中発生

最初のFig.1-4 などを見るとわかる通り、4/28から5/7にかけて、豚農場の集中発生が起こっている。

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こちらのグラフで見ると、豚の集中発生は、ほかにも5/16前後、5/22前後、6/1-6/10にかけて見られるが、

Fig.2 の地図で見ると判るとおり、牛農家の感染拡大に先駆けて(控えめに見ても同時に)

起こっているのが、GW期の豚の集中発生の特徴である。

牛よりも、なかなか感染しにくいはずの豚に、これだけ一気に感染が広がったことは、

4月下旬ごろ、豚農家(だけ)に感染を伝播した何かが存在した可能性が高い。

飼料運搬車、家畜運搬車、あるいは豚農家を巡る誰かが、感染を広げた可能性が高い。

今はこの現象の理由は不明だが、疫学調査によって解明されることを期待したい。

(参考)「当初は牛だけ、4月28日の10例目で豚での発生を確認。

     それ以降、豚での確認が続き、10例目以降の牛は4例のみ。

     地図にプロットすると、牛の農家を飛び越えて豚農家で発生している感。疫学調査が必要。

     (5/6、原田英男さんのツイート)

(参考)「新生!川南クリーンポークへの道」 (宮崎大学農学部 末吉 益雄 「ピッグジャーナル」)

いろいろな防疫の抜け穴が指摘されている。

6.周辺調査は1kmでいいのか

6/24に公開された「口蹄疫防疫措置実施マニュアル」では、発生1km圏での抗原検査・抗体検査を

定めているが、なぜ1kmなのだろうか?

Fig.6-1  13例目~49例目の発生状況と、1例目~12例目の1km圏(黄色の範囲)

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もし、4月30日の時点で、感染農場の1km圏(上図の黄色い範囲)の調査を行ったとしても、

5/7発症までのかなり多くの農場が、この範囲の外にあることが分かる。

2km圏なら、かなりの部分が含まれるが、それでも全部ではない。

全部見つけるには、3km圏の調査が必要だったことが分かる。

今のマニュアルで大丈夫だろうか?

7.この時期の有名な噂

■いわゆる「ビルコン横流し疑惑」が有名だが、個人的にはガセネタだと思っている。

 そもそも、口蹄疫に効果のある消毒薬は他にもあるので、実害があったとも思えない。

 但し、ビルコンが一時的に品薄になったのは事実である。

■「赤松農相が、外遊中にゴルフをした」とTV局が報じたが、結局誤報として謝罪することになった。

 但し、外遊中の「空白の1日」に赤松農相(当時)が何をしていたのかは、いまだに明らかにされていない

■「報道規制」については、証拠はないけど半分は真実だろうと思っています。その件はいずれまた。

8.指針の対策の破綻

感染の急拡大によって、防疫指針で定められた対策はまったく追いつかなくなってしまった。

その大きな理由は、マンパワーを急に用意することが難しかったことと、埋却地を探すのが難しかったことにある。

Fig.3-5 を見ると、5/8の時点での殺処分対象頭数(未処分の頭数)は、約44,000頭となっている。

この処理には、どのくらいのマンパワーが必要だろうか?

報道記事によると、最終的に29万頭の家畜を処分する作業(消毒なども含む)などのために、

およそ延べ15万人の人が動員されたとのことなので、約0.5人/頭のマンパワーを用意する必要があることになる。

44,000頭の家畜を処理するためには、延べ約22,000人のマンパワーが必要。

これを防疫指針の3日間で処理するためには(続発がなかったと仮定して)、

1日7,000人以上の人を用意して、組織的に行動しなければならないことになる。もちろん機材等も必要だ…。

同じく Fig.3-5によれば、5/8の1日の殺処分頭数は、約3,000頭となっているが、このころ

どのくらいの人が処分作業に従事していたのだろうか?

5月12日のNHK宮崎の報道によると、

処分にあたる獣医師や作業員は、県外からの応援も含めて、12日時点で先週末より50人ほど増え、

 400人余りの態勢になっています。

とのことなので、5/8頃は、およそ350人だったことになる。

上記の7,000人という数字は、現場の作業以外に必要な人員も含んでいるので、正確な推計は難しいが、

防疫指針の実行に必要なマンパワーの1/10程度しか動員できていなかったことは間違いない。

埋却地を用意することの難しさは、いろんな人が書いているが、5/16の知事ブログを引用すると、

埋却地は、法に基づく指針では、基本的に発生農場かその隣接地である。しかし、土地の選定と共に、

土地の借用・購入、地主や近隣住民・農家等の同意が必要で、手続き等も含め簡単ではない。

 選定地が決まると、掘削し、地下水や岩盤等の有無を調べる。もしあった場合には、そこは諦め、

また最初から選定に入る。気の遠くなるような膨大な作業である。

ということになる。当初、埋却地は被害農家が用意していたが、このころには、行政のほうでも探すようになっていた。

但し、埋却地を用意する費用まで国でみるようになったのは、もうすこし後のことである。

埋却地については、当ブログの「その27」に、mixi ひじりさんの日記「埋却地」を引用してあるので、

まだお読みになっていない方は、そちらもぜひお読みいただくと良くわかると思う。

(ひじりさんは、川南町でサービス業に従事されている方。)

(参考) 「シェパード掲示板」の「防疫作業・終了しました」というスレッドに、163例目(牛884頭)の農場の方が、

殺処分、防疫措置作業の記録を記している。

これによると、作業人員は延べ400名以上ということだから、「約0.5名/頭」ということになる。

(小さい農場では、もっと効率が落ちるだろう。)

(参考) 5/6の原田英男さんのツイートより

【口蹄疫私的考察③】 獣医師不足を指摘されており、国から25人超、他県から37人の獣医師を派遣。

 殺処分には獣医師必須のため、自衛隊の埋却能力に殺処分が追いつかない状況かと思う。

 獣医師の追加派遣は各県と調整中。また、民間獣医師も協力頂いている。

(参考) 農水省の専門家委員でもある、明石博臣教授(東大)は、

口蹄疫は国際標準の対策が効果をあげない異例の事態

という不思議なコメントを出している。8例目から「国際標準」よりも、大幅な遅れが始まっているのに。

(参考) 埋却に必要な土地の面積

報道記事によれば、最終的に、約30万頭の家畜に対して、埋却地は142万平米(142ha)、251ヶ所とのこと。

4.8平米/頭となる。(牛1:豚3の混合で)

(途中の段階での、県の概算では、牛と豚の合計30万頭に対して、50-70ha必要、となっていた。

 最終的にこの倍の土地が必要になったことになる。)

埋却溝の大きさは、口蹄疫防疫要領に定められている。

埋却する穴の深さは4~5mとし、埋却された家畜の死体の上に2mの覆土ができるようにする。

地形が許す限り、牛2頭程度を併列で細長く埋却する。

備考:成牛20頭、豚又はめん羊60頭を埋却するためには、約10mを必要とする。

とのことで、成牛20頭なら、巾約4m×10m、深さ4~5mの穴を掘って並べて埋設するのが標準。

穴の大きさだけなら、成牛でも約2平米/頭ですむが、周囲の土地も含めると、最終的に前述の数字となったのだろう。

ちなみに、ハウステンボスの開発面積(別荘地なども含む面積)が、152万平米、

東京ディズニーランド(51ha)とディズニーシー(49ha)の合計面積が、100万平米である。

(参考)「確定-処分-補償の同時進行」 (農と島のありんくりん)

処分をスムーズに行うためには、評価・補償もすみやかに行う必要がある。

(参考:8/4追記)青森県口蹄疫対策マニュアル【防疫対応編】参考資料」 (8/3公表)に、検体採取の詳細な方法や、

殺処分の方法が記載されている。これによると、1日で殺処分を終えるためには

 豚1,000頭の農場で、獣医師8名、保定人16名 (殺処分だけに必要な人数)

 豚4,000頭の農場で、獣医師32名、保定人64名

 牛10頭の農場で、重機オペレーター1名、獣医師3名、補助員4名

 牛100頭の農場で、重機オペレーター1名、獣医師9名、補助員4名

 牛1000頭の農場で、重機オペレーター2名、獣医師18名、補助員6名(この場合のみ5日間

などと算定されている。 

(8/13追記) 埋却地に設置される看板

お知らせ>本日の図表は、pdfを含め、無断転載を許可します。

      但し、 1.引用元の表記をお願いします。 2.無断での改変は厳禁です。(サイズの変更はokです。)

お知らせ>宮崎産の豚肉・牛肉・乳製品は安全です。

データは、農水省、宮崎県、OIEの公表データをもとに、個人的に集計したものです。

誤り、疑問点などありましたら、コメントをよろしくお願いします。

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私がコンタンです。暑中お見舞い申し上げます。(この写真は転載禁止です。)

このブログは、当家の下僕が執筆しています。 リンクフリーです。

Hi, my name is Kontan. My servant writes this blog. This blog is link-free.

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コメント

土地の問題に関しては、
口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針には、
”このため、都道府県は、家畜の所有者が患畜等の死体及び汚染物品の処理が速やかに実施できるよう、あらかじめ市町村等と協議を行い、その処理方法を検討するとともに、焼却、埋却等の場所の確保に努めるよう指導及び助言を行うものとする。
また、都道府県及び市町村は、関係機関及び関係団体と連携して、本病の集団発生等により多数の患畜等の死体及び汚染物品が生じる場合を想定し、焼却、埋却及び化製処理が可能な施設のリストアップ、発生時の相談窓口の確認及び事前説明並びに関係団体等が行う患畜等の死体等の運搬及び処理体制の整備についての指導・推進に努める。”

とあり、事前になされているべき準備がどこまで出来ていたのか?という情報も欲しいところですね。
どちらにしろ、患畜、擬似畜生や死体を移動させるわけにもいかないので、周辺の土地という限定がああるわけで、現地の人、自治体が探さざるえない。
特に、すぐ水が出る等の地質条件を考えれば土地勘が重要になるはずです。
国・県は土地の提供に対してなんらかの配慮をして(金銭なり税金なり・・・)土地の提供を受けやすくするなり、地質調査に専門の人員を確保するなりしてできるだけ調査の時間を短くするなり。

でも結局のところ、災害時に避難すべき学校等が各地で指定されているように、何かあったときの埋却地を決めておく、土地確保できる範囲内でしか畜産を認めない(規制強化)なんかの措置が必要になってくるかもしれませんね。

また、防疫の準備体制としては訓練(各都道府県等で行われる防災訓練のようなもの?)が行われていたのか?特に発生初期に一部で問題視された”現地JAにファックス一枚すら来なかった。”という話。普通は現地対策本部の立ち上げ、連絡先の確認等は事前に確認してあると思うのですが。
(防災訓練の際には確認しているので、防疫でもおそらく確認しているはず。というか基本?)
この辺りの不備から、当初現地対策本部を予定していたのは家畜衛生保険所で、4月初期に検査⇒19日に国へ検体発送の過程で保険所内にウィルス侵入の可能性があるので急遽、川南町に現地対策本部を置いた?なんて事も考えるわけですけど。
そうなると、防疫の知識準備等いろいろな問題点が想定され、嫌なシナリオが・・・。

また畜産関係の衛星指導を担っていた(社)宮崎県家畜畜産物衛生指導協会が、他の3団体と統合され、18年6月に(社)宮崎県 畜産協会が発足しています。現在の活動内容は不明。
http://miyazaki.lin.gr.jp/sekai/bkno/200702/pdf/no46_11.pdf
その全国組織?(社)全国家畜畜産物衛生指導協会は平成21年4月1日に解散し、業務は(社)中央畜産会に引き継がれているようです。
http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/2010-57-f9ec.html
この辺りの影響もあるのかも?

検証記事が、いろいろと出ていますが、口蹄疫の備えは、全国どこでも、あまり出来ていなかったのでしょう。
http://www.the-miyanichi.co.jp/special/kouteieki/index.php?id=18&paging=1

少なくとも、初動で押さえ込めなかった場合については、ほとんど誰も想定していなかったのでは?

「家畜伝染病予防法」改正論議の前に必要な検証 鹿児島大学 岡本嘉六
http://vetweb.agri.kagoshima-u.ac.jp/vetpub/Dr_Okamoto/Animal%20Health/verification.htm

最新の論説で岡本さんが指摘されていますが、「地方で起きた事案についての調査権限が知事にあるのは当然であるが、知事がその権限を行使しないという異常事態が宮崎県で続いてきた。初動対応および県の畜産試験場で豚の発生があってからの対応が遅れたのは、適切な調査が行われなかったためであり、発生がどこに広がっているのか皆目判らない状態で、突然、「半径10km以内はワクチン接種した上で殺処分」という乱暴な政治判断が行われた。」という想定外の流れになったという見方をすれば、他の畜産が重要な地方自治体、例えば北海道や鹿児島の対応は宮崎県とかなり違った流れになったかもしれません。それぞれの自治体で地元の家畜防疫に従事できる専門員の数はどうだったのか。他の自治体でも疫学的サーベイランスを放置して処分という事態になる可能性は宮崎県と同等だったのか、そのあたりの情報が見えません。

>少なくとも、初動で押さえ込めなかった場合については、ほとんど誰も想定していなかったのでは?

国が緊急ワクチンを備蓄して準備していたことは、蔓延が止められなくなる事態(海外で繰り返し起こっている)を想定していたものと理解しています。しかし、宮崎県をはじめ地方自治体レベルで初動失敗の蔓延は想定外だったのでしょう。とにかく、今回は不幸が多重・多層になっていましたね。

beachmollusc さま。
他の県だったら…、というのは難しいところですが、今回、農水省と農水省の専門委員は、サーベイランスは
不要という姿勢でしたから、県が独自にサーべイランスをするのであれば、自前で検査態勢を整えておくか、
少なくとも簡易検査キット等を準備しておかなければ、難しかったかもしれません。

ワクチンは、準備だけはあったものの、イザ使うための法律・手順などは準備してなかった…。

それと、今回、5/14頃までは、発生数は増えても、あまり範囲が広がることはありませんでした。
この時期までは、県も国も、「このまま範囲の広がりを押さえられたら、なんとかできるのでは。」
と、甘い期待を抱いていたフシがあります。

でも、その後急激に感染範囲が拡大して、いよいよ「最後の手段」としてワクチンの使用に踏み切らざるを
得なくなった。

もし、拡大のパターンが違っていて、もっと早い時期から範囲の拡大も起きていれば、もっと早く
ワクチンに踏み切れたかもしれません。

岡本先生の言わんとする事は、良く分かります。しかし、今の日本において、県が独自に疫学調査など出来るのでしょうか?まず、県の家保なりなんなりが、そのようなことをすれば、農水が面子をつぶされたと黙っていないのではないでしょうか?また、初期の段階では、圧倒的にマンパワーが不足していたことは、周知の事実だと思うのですが、その状態で疫学調査に人をさくことが本当に可能だったのかどうかは、宮崎県がしっかり総括する必要があると思います。

なるほど、獣医師の減少に加えて頭数の増加というのはかなり厳しいところですね。その上で処分が獣医にしかできないというのでは、現場がで人手が足りないのも当然でしょうか。そうなると、自衛隊に処分をお願いする事が不可能だったのか?も大きなポイントですね。今後を考えると自衛隊が処分に当たれる仕組みも必要なように思えます。

しかし、県内全体で50人ですか・・・この人数で防疫(殺処分)にあたる人間と、通常業務に当たる人間分けるともうどうにもならないような気がします。処分には他所からの人がきてますが、処分担当した獣医は通常業務しないようにしてるはずですし、何かあったときの診察考えると、1人あたりの担当数が・・・
1人あたりの受け持ち農家数が増えることは、防疫の点からもあまり好ましくないでしょうし、処分に獣医を極力充てないようにしたり、獣医の数を増やすような対策は必要そうですね。

鹿児島の先生に関しては・・・
調査が必要ならまず鹿児島県に進言して制限に巻き込まれたエリアの全頭検査おこなった上で、清浄国認定に支障が出た際には、鹿児島は汚染地域に入れないように要求するなりすれば良いのでは?と思うのですが。

ワクチンは、感染が止まらない場合を想定していたといえば想定していたんでしょうが、実際に使う事は想定していなかったみたいな予感がします。下敷きになる国際的な対応にはワクチンも含まれているので一応で書いてあるみたいな感じで。しかし、そう考えるとワクチン接種決定から実行-終了までそこそこ早かったですね。成功したから忘れてましたがコレもしっかり検証しておかないと危険かもですね。
よく言えば思い切りがいい、悪く言えば大雑把だから怪我の功名で成功したような印象も・・・。

怪我の功名に一票です

サーベイに自前の獣医師を温存する、という発想はどの県にもないんじゃないかしらん。
今回の発生を受けて、我が県(仮にG県としておいてください)でシミュレーションしているのも、えびのや都城がモデルです。
自分は地元で発生したら、一例目から処分はよそからの応援をお願いして、地元スタッフが周辺をうろうろすべきだと思ってるんだけど、誰にも伝わりません。
初動で押さえ込むことに全力を尽くして、三例目以後はバンザイです。

疫学的な見地というのが、最初の火消しでは、誰も耳を貸さない声になっちゃうんですよね

_Cow_Boy さん on Twitter より引用。
http://twitter.com/_Cow_Boy

「今回のような時、技術員は最悪を想定して対策を準備しておくことが大事な仕事。
 しかし、受け手の意識は果てしなく低い。
 いろいろな準備をしておきながら何も起きなかったら、どれだけ責められるか。
 準備万端にして、「何もなくて良かったね」とはならないのが日本流。」

>それと、今回、5/14頃までは、発生数は増えても、あまり範囲が広がることはありませんでした。
この時期までは、県も国も、「このまま範囲の広がりを押さえられたら、なんとかできるのでは。」
と、甘い期待を抱いていたフシがあります。

中の人もその頃の大本営のいわれるような雰囲気を伝えていたと記憶しています。
5月10日の時点で県にやっと来た大臣はワクチンはとんでも、と言っていたはずです。
この時に緊急ワクチンに踏み切っていたら、巻き添え農家数は半分くらいだったかも。

しかし、高鍋の種牛が自動的に処分対象となってしまうので、あそこの発症確認までワクチンに踏み切れなかったのが県側の事情だったのかもしれませんね。

10キロ圏の設定が市町村単位でそれぞれの市町の中心付近の発生場所から設定されていたような気がします。高鍋町内で最初の発生が確認されたのが5月13日で、例の種牛の場所でしたから、この時点で新たに10キロ圏が大きく南下したと思います。これが県と国とがワクチン接種に動くきっかけだったのでしょう。

13日より前に種牛移動作戦の準備がはじまっていたはずですが、都農の最初の発生を受けて即座に動かさなかったのは何故でしょうか。それも、当初は甘く見ていたからということだったのか。

beachmollusc さま。
種牛移動作戦が、いつから始まったのかはわかりませんが、
少なくとも5/10には、農水省との協議が行われています。

>都農の最初の発生を受けて即座に動かさなかったのは何故でしょうか。

都農の1例目のPCR+確認は、4/20の早朝。
ところが、この4/20の9:00頃には、川南町の2例目の疑いの通報がありました。(PCR+確認は、4/21の早朝)
2例目の発生により、家畜事業団も移動制限区域(10km)に入ってしまいます。

疑い例の検体が出ているのを知りながらフライングで移動したら、やはり問題になったでしょう。

4/20から連休前までは、おそらく10年前の経験から、そんなに拡大しないので、移動の必要性を
感じていなかったのではないでしょうか?
その後、感染爆発が起こり、被害が拡大し始めて、移動を検討し始めたのではないかと思います。
恐らく、5/9頃がポイントかと思われます。
ブログに事業団の事が初めて出たのが、その辺りですので、そこら辺がターニングポイントではないでしょうか?

A牧場は、県内に、15箇所、関連農場を持っているそうですが、牧場関係者の移動が、感染の原因とすると、コンタンさんの作成した地図のどのポイントが、15箇所のA牧場関連農場なのでしょうか?

えびのに感染したことを考えると、県内最大レベルの規模の農場ですので、農場ごとのポイント地図も大事ですが、同一経営者とか委託関連農場とかの記載も反映できると、もっと、実態が見えてくるように、感じます。

東京から地図上で見れば、当初は、発生農場が増えていっても、20km圏内から外れないので、現地を知らないと、たいしたことない、地方の個別案件と見えてしまうと思います。

今日(8/5)から、糞尿の堆肥化作業が開始。(約1,300農場)

「水分が多いふん尿では温度が上がらない」(宮崎日日新聞)
「重機がなければ作業は無理」(同上)

「ただ、宮崎の友人の話では、普通の衣服で切り返し作業を行って、普通に飲みに行ったりしている人もいる、
 ということを聞きました。
 せっかく終息に向かっているのですから、最後の最後に詰めが甘くならないようにしましょう。
 せめてマスクと耳栓くらいして、外部にでるときには、お酢の500倍液のお風呂で消毒してからでましょう。」
(松本 大策のサイト) http://www.shepherd-clc.com/

 
りぼん さま。
初期の段階については、7,8,66例目が系列の農場、9例目が委託農場ですが、
それ以降については、どれなのか全部は把握していません。まして委託農場など、私のほうでは全くわかりません。

発生初期を超えると、かなりいろんな感染ルートがあったと思われますので、特定の農場のことだけ追っても
どうかなと思っています。

関心があるのでしたら、このへんを見るとある程度推定できるかもしれませんが、
http://www.agura-bokujo.co.jp/farm/bokuzyou/14-koyuu.html
http://d.hatena.ne.jp/move2600/20100701/1278000413
申し訳ありませんが、現段階では、この農場についての不確定なお話は、こちらでは控えめにお願いします。

8/5 宮崎日日新聞 http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=29712&catid=74&blogid=13

本県の口蹄疫問題に関し、山田正彦農相は4日の参院予算委員会で「国に初動のミスはなかった」と述べる一方、
「県の対応は遅れていた」と強調し、感染拡大の一因は県にあるとの考えをあらためて示した。

きのう農水HPにアップされた、「第1回口蹄疫対策検証委員会」(8/5)の資料:
  http://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/katiku_yobo/k_fmd/pdf/gaiyo.pdf
  http://www.maff.go.jp/j/syouan/soumu/kensyo.html
これについては、まだ評価できるような段階ではないけれど、農水×宮崎県のバトルの行方について。

1.山田農水相は、「宮崎県の初動に問題あり」でまとめようとしている。

2.宮崎県(知事)は、反論だけは盛んにするけど、裏付けとなるデータの公表は全くなし。

3.農水省も宮崎県も、「家畜伝染病予防法が古くて不備があった」という結論を望んでいる?
  (伝染病が流行っているときに、法律のせいでうまく対応できませんでした、なんて結論で
   国民が納得するだろうか? 自らの無能を認めるようなものでは?)

気になるのは、宮崎県の出方だ。
畜産試験場や、改良事業団にどこから感染したのか、当然調査は行っているはずだが、
全く公表がないのはなぜなのか。
(不明なら不明なりに、どのような調査を行って、なぜ不明なのかは説明できるはずだ。)
ほかの農場についても、人や車の動きであれば、専門家でなくとも、調査くらいできるはず。
と言うより、当然ある程度は調査しているはずだが、一切公表がないのはなぜなのか。

このまま終わったら、宮崎県は、外から見たら真っ黒なままでしょう…。 それでもいいんでしょうか。

UMKテレビ宮崎制作「検証・口蹄疫」を視て (釣狂亭愚利公の釣れ連れ草)
http://plaza.rakuten.co.jp/06051468/diary/201008070002/

「生産者、自治体、国もみんなが甘かったという反省の言葉を発した生産者団体代表もいた。

 もう一つ、生産者が問題視したのは「発生箇所情報」がまったく入らなかったこと。

 個人情報、風評被害防止、蔓延対策としてマスコミの現地取材も制限されたため
 肝心の「インフルエンザが自分の農場にどこまで迫っているかがわからなかった」という。

 MRTもUMKも、生産者や生産者団体の口を通して行政批判をしていたが、
 自らが行政対応の瑕疵を指摘する厳しさはまったく感じられなかった。」

口蹄疫が何かなんて知らなかった
http://d.hatena.ne.jp/move2600/20100807/1281190240

「口蹄疫が何か ほとんど知らなかったとか、
 埋却は農家がやることになってるのを知らなかったとかいう農家が出てた」

ここを見てる方なら、見てる人も多いと思いますが、
今、こちらのブログのコメントが盛り上がっていて興味深いです。

「種牛の避難ルートに消毒ポイントは無かった?」(現役養豚家の考え)
http://blog.goo.ne.jp/iloveyoujh1rfd/e/7585b6c76e2b2ab09d64ca802e0b5ea4#comment-list

「第1回口蹄疫対策検証委員会」(8/5)の資料を見ていると、
http://www.maff.go.jp/j/syouan/soumu/pdf/siryo2_2.pdf

発生の拡大について(5月上旬)
○ 川南町を中心に国道10号沿い等、道路沿いに感染が面的広がり。
○ 大規模養豚場での発生確認(約1万6千頭、5/4)、自衛隊への災害派遣要請(5/1)。
○ 処分・埋却が遅れ、処分待ちの頭数が急増。

という記載がある。
しかし、「道路沿いに感染が面的広がり」というのは事実に反していると思う。

このさらにあとの発生状況を見ても、「道路沿いに」と言うのは無理があると思う。

むろん、車(あるいは車によって運ばれたに人やモノ)によって感染が媒介されたのは間違いないと
思うけど、「道路沿い」に有意な差があったとする根拠があるのだろうか?

畜産農家の分布状況と、発生農家の分布状況、主要道路との距離、などを数値化して比較しないと
はっきりとは言えないが、発生状況の分布を見るかぎりでは、とうてい納得しがたい。

コンタンさん、

この手の委員会では事務局があらかじめストーリー(シナリオ)を作っていて、それに沿って質疑応答があって、瑣末なことに関する文言の修正、はっきりしないことの削除くらいでしょうか。マスコミの報道の仕方もそれによく似ています。残念ですが、データが客観的に(数値的に)整理されて科学的に論証されることは、余り期待できないと思います。

>「口蹄疫が何か ほとんど知らなかったとか、埋却は農家がやることになってるのを知らなかったとかいう農家が出てた」

自宅周辺の小規模飼養農家を見ていると、初発の頃は多くがこのような状態だったのではないかと思います。もしかして、地域の役場でも似たようなことだったかもしれませんよ。国も県も防疫のための農家啓蒙が決定的に不足していたと思えます。消毒法についての意味や方法について啓蒙が不明確だったことも反省点でしょう。

beachmollusc さま。
国と県の検証、マスコミの報道がどのように行われているか、気になる点を記録しているだけです。

このブログを(今でも)見ているのがどのような方かはわかりませんが、それでも、
それなりに地方公共団体、獣医師、大学などに所属する方のアクセスもあるようなので、
意のあるところを多少とも読み取っていただければ、という程度ですね。
(仕事でもないので、所詮は自己満足。)

養豚農家は、日頃から防疫意識が高いようですが、たとえばこの養豚農家のブログを見ると、
韓国での発生の時から警戒しています。
(韓国での豚の発生の時は、家保からも緊急の速報が入っています。)
こういった啓蒙活動があったら良かったのでしょう。
http://blog.goo.ne.jp/kazunobu5919/e/1d1b6b6e2d25788fdbcd3a8d02aa544a
http://blog.goo.ne.jp/kuramoto2010/e/111208f2411eab5a8394f2ee22f87694

トントン牧場ブログを見てきました。

たしかに豚さん飼養では防疫レベルが桁違いに高いようです。
従業員がぶーぶー言ってもしっかり防疫の徹底が行われる。
当たり前のことでも暑いときは大変でしょう。

海外では口蹄疫の警戒レベル設定がされていて、
周辺国で発生したらレベルを引き上げるみたいです。
イギリスDEFRAの現在は、通常レベルのまま。

宮崎県の農村部では農家のインターネット普及が極めて弱く、情報伝達は「回覧板」と「集落内放送」です。
わが家の周りの集落にいる市議会議員はインターネットを知らないし、携帯で情報検索もできない。

回覧板を用意する区長は、役所などから流れてくるチラシを取りまとめて月に1回配布するだけです。
川南もほぼ同様だったと思います。孤立した農家へはテレビ情報だけだったでしょう。
自宅でテレビを受信していないので良くわかりませんが、発生農家と周辺住民に対して的確な啓蒙情報を流していたのか、特に発生初期が重要だったはずですが。県(あるいは国)がもっとしっかり能動的にテレビを使って啓蒙していたら、と悔やまれます。国は行政的には事実を記録するだけ、県や市町村はそれを伝達しただけ、マスコミ報道も受動的だったとお思われます。

コンタンさんの図解データは貴重であり、疫学調査でも公的に活用されてしかるべきですが、役所などから直接連絡はありませんか。

川南の香川さんが書いた手記では、自分の農場が移動制限区域に入ったことを知ったのは、夕方のテレビニュースだそうです。
また、未だに…手記執筆時点…でも正式な指示…文書など…は受け取っていないとのこと。

ということは、移動しても家伝法違反には・・・・・。

現役養豚家 さま。
>未だに正式な指示…文書など…は受け取っていない

はは。私の業務分野でも、お役所は、自分たちのこととなると、めんどくさい書類はサボることがあります…。
(最近は、そんなでもないですが。)


ところで、鹿児島大・岡本教授のHPに今日アップされた、
「疫学調査のためのEU口蹄疫指令の鍵となる概念と要件」
http://vetweb.agri.kagoshima-u.ac.jp/vetpub/Dr_Okamoto/Animal%20Health/Key%20concepts%20and%20requirements%20for%20epidemiological%20investigation.htm

が、簡易な指標として実用的かも。(こんどグラフにしてみようかな。)

>最初の病変から殺処分までの日数(FLtoS)
>2001年のイギリスでは、FLtoS<3.5であるなら、推定播種速度(EDR)が約1に低下するだろう

2010年の宮崎では、FLtoS<3.5の期間はないかも…。
(「飛び火」についてだけ見れば、FLtoS<3.5ですね。)

初めまして。
「疫学調査のためのEU口蹄疫指令の鍵となる概念と要件」
これは、初動と蔓延の変化するタイミングについてですよね?。
>簡易な指標として実用的かも。(こんどグラフにしてみようかな。)
是非お願いします。ついでに、機械翻訳わかり辛くて、できれば・・・。

[疫学調査のためのEU口蹄疫指令の鍵となる概念と要件]

技術翻訳は難しい仕事ですよ。上は語順を変えた方がよかったかも。
専門知識の下敷きなしで理解できないことは注釈で補うしかありません。
私のところではBTVの翻訳を試みていますので、興味関心がある読者からの突っ込み、質問を待っています。原著者に問いただすこともできます。

国や県レベルの役人に文書での返事を要求すると逃げまくりますね。
証拠を残したくない!役人は保身が第一。

DEFRAの広報担当者も文章から見て、本質は同じみたいでしたが、誠意は見せてくれました。日本の役人は質問状に対して返事をしないことが普通です。

[疫学調査のためのEU口蹄疫指令の鍵となる概念と要件]

原文からすると、
「EU口蹄疫管理委員会の指示における、疫学調査のキーコンセプトと必要な要件」
とでもいうところでしょうか…。

専門外の翻訳までは、さすがに手にあまりますが、原文にも当たりつつ考えたいと思います。

さすがに検証始まってすぐには情報でてこないなぁと思いつつ。
知事のブログに疫学調査チームが微妙らしいとの報告。 しっかりしてくださいよ国・・・。

しかし、知事ブログの内容もまた・・・一段落めと二段落目の落差を笑いつつ、しかも感染源・感染ルートの解明って
これだけ大事になったらほぼ不可能、特定できても色んな配慮でうやむやになるんだろうなぁと思ってたところにこれは。
絶対に確信犯ですよね?w

でもまぁ、ワクチンとかかなりの博打で問題多し、研究を自前でやった方がいいのかはわかりませんが、
法整備、防疫体制の再編など問題は山積みなのは確かですうねぇ。

ただ、問題視されてる感染後の対応、(場合によれば通報後の対応の可能性もあり)という山に対して、
一義、二義とフレームを変えて写真を撮ったからといって、問題は目の前に残ったままだと思うわけですが。
6頭の種牛はまだ理解できるけど、その後49頭の種牛、民間の種牛ですし行政のトップとして同なのかなとも思うわけです。
まぁ、何処ぞの前農水大臣や法務大臣よりはマトモだとは思うわけですけど。

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