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2010年11月23日 (火)

データで振り返る口蹄疫対策(2010年 宮崎) その54 豚の感染はどのくらい危険か

Grouper

Photo(Top):  Squaretail grouper  Ras Za'atir,  Red Sea  

口蹄疫にかかった豚は牛の約1,000倍のウイルスを吐き出すため、豚への感染は脅威だとされている。

(但し、豚は、牛に較べると感染しにくいことも、実験的に確認されている。)

このことについて、しばしば、GW頃の擬似患畜数の急増のグラフを見せて、

豚農場に感染したために、こんな危機的状況になったという説明を見かける。

Fig.1 擬似患畜頭数の推移 (5/8まで)

05010508_02_2

しかしこのような説明は正しくない。養豚場は一般に飼育頭数が多いから、

発生すれば擬似患畜頭数が急増するのは当たり前の話だ。

伝播力の変化を評価するためには、もっと別の指標で見る必要がある。

1.基礎再生産数(R0(ゼロ))

一般に、伝播力の強さを示すのに、基礎再生産数( basic reproduction number : R0 )という指標が

用いられている。これは、「一人の感染者から何人の感染者が生じるか」を推定したものだ。

R0が1以上なら感染は拡大し、R0が1以下なら感染は終息に向かう。

例えば、昨年の新型インフルエンザの場合、R0は1.4~3.5(国、地域により異なる)もあり、

普通の季節性インフルエンザのR0が1.2~1.4程度なのに比べ、いちじるしく高かった(伝播力が強かった)。

この再生産数の類で、いちばんなじみがあるのは、合計特殊出生率(total fertility rate : TFR)だろう。

これは、「一人の女性が一生の間に産むこどもの数」で、

 ( 母の年齢別出生数 / 年齢別女性人口 )の、15歳~49歳までの合計

として計算されている。

2009年の合計特殊出生率は 1.37 で、2を大きく下回っており、日本の人口は減少を続けている。

口蹄疫ウイルスのR0については、山内一也さんの紹介している事例 (1967英国)では、

流行の最初の段階では20ないし60、平均38.4とされている。これは強力な伝播力だが、

今回の宮崎の事例でも、豚農場ではあっという間に蔓延したと観察されているから、

かなり大きな値だったと思われる。

尚、単純な感染症流行モデルは、ケルマック-マッケンドリックモデルと呼ばれる

常微分方程式で表され、数理的にはその中でR0を数式で定義することができる。

2.感染農場の基礎再生産数

口蹄疫の場合、実際の患畜の数は不明で、わかるのは「発生数」と「擬似患畜数」でしかない。

擬似患畜数は扱いづらいので(牛と豚で性質が大きく違う)、ここでは農場を単位として、

基礎再生産数R0を推定することにする。

(牛-豚系で擬似患畜数を取り扱う方法もあるかもしれないが、かなり複雑なモデルになり、

 現実との検証を行わないと、モデルの妥当性もわからないだろう。)

ここでは、殺処分までにかかった日数を無視して、全ての感染農場が、10日間感染能力が

あったと仮定して、感染農場のR0を略算することにする。

 ■感染農場は、発生の2日前から、発生の7日後までの10日間感染力を保持する

 ■潜伏期間は1週間

と仮定する。(注:この仮定を少し変えても、結果に大きな違いは生じない。)

この仮定のもとでは、データより、「感染力を持っている農場の数」は下図のようになる。

Fig.2 感染力を持つ農場の数 (10日間だけ感染力を保持すると仮定した場合)

101124_fmd_reproduction4

一方、日ごとの発生農場数のデータは、下図のようになっている。

Fig.3 日ごとの発症例数

101124_fmd_reproduction1

このFig.3の、各日の発生数(A)の感染源は、Fig.2の7日前の農場数(B)であるから、

ABで割ると、1日当たりの再生産数が求まる。感染力は10日間保持されるので、

この10日分の合計が、おおよその基礎再生産数(R0)となる。

Fig.4 略算による感染農場の基礎再生産数(R0)

101124_fmd_reproduction5

感染初期には、R02~3程度だった。これは、ひとつの感染農場が、平均して2~3の農場に

伝播を引き起こしたことを示している。

しかし、5月の始めに、R08くらいまで急上昇している。このとき、ひとつの感染農場は

平均して8程度の農場に伝播を引き起こしたことになる。これが、豚農場の発生による変化だとすれば、

豚農場への感染によって、伝播力が2~3倍程度に増大したことになる。

尚、4月下旬に、不自然な落ち込みが見られるが、これは「その47」で書いたように、

未公表の感染報告の遅れ(5月上旬の発生とされるもので、実際は4月下旬の発生

だったものが多くあった)ためだと思われる。これを修正すれば、ピーク値はもう少し下がるだろう。

3.基礎再生産数とEDR

その45」で、EDRという指標を取り上げたが、ここで、

 ■感染時間(ひとつの農場が感染力を保持する日数)が1日程度

 ■潜伏期間が1週間

と仮定すれば、以前に紹介したEDR値が、基礎再生産数(R0)におおむね近い数字になる。

Fig.5 EDR

101124_fmd_reproduction2

EDR値は、基本再生産数(R0)ではないが、同じような挙動をするので、伝播力の強さの変化を

簡単な計算により知ることが出来る指標である。

4.感染農場の1日当たりの再生産率

今までの計算では、感染時間(感染力を保持している日数)をどの農場でも一定と仮定しているが、

実際には、発生してから殺処分を終えるまでの日数は、農場によりまちまちである。

下表は、データによる殺処分終了までの平均日数。

Fig.6 殺処分終了までの平均日数

101124_fmd_reproduction7

ここで

 ■感染農場は、発生の2日前から、殺処分終了日まで感染力を保持する

 ■潜伏期間は1週間

と仮定する。

まず、殺処分未了の感染農場の数は、データによればこのよう推移している。

Fig.7 殺処分未了の発生農場数

101124_fmd_reproduction3

ある農場で感染が発生したとき、「1週間前に存在する感染農場のいずれか」から伝播したことになる。

ここで、「発生の2日前からウイルスを出している」との仮定に基づけば、

発生数」を「発生した日から5日前の殺処分未了の農場数」で割れば、

「1日当たりの再生産率」が推定できることになる。

(1日当たりの発生数の推移は、先ほどFig.3 で示した。)

Fig.8 感染農場の1日当たりの再生産率(7日間移動平均)

101124_fmd_reproduction6

発生の初期(4月の前半)でも、この数値が0.2程度あるのは、衝撃的に高い。

1日当たりの再生産率が0.2、ということは、5日に1回、伝播を起こすことになる

Photo

しかし、上図のように、発症をただちに発見して、速やかに殺処分を実行したとしても

ウイルスを出している期間は6日間あり、基礎再生産数(R0)は0.2×6=1.2となってしまう。

R0が1を超えると、感染は拡大する。)

発見が少し遅れたり、殺処分が少し遅れたりすれば、R0の値はさらに上昇することになる。

このような再生産率の高さは、他の条件が同じならば、農場の密度によるところが大きいだろう。

つまり、児湯郡のように家畜の密度が高いところでは、殺処分だけで制圧するのは

そもそもかなり困難だということを示している。

豚農場での発生後、5月上旬には、この数値は1近くにまで跳ねあがっている。

前述のように、5月上旬の発生とされているもので、実際は4月下旬の発生だった

ケースがかなりあると思われるので、このピークは実際はもっと低いと思われるが、

1日当たりの再生産率が0.5としても、2日に1回伝播を起こすペースということだから、

児湯郡のように家畜密度の高いところでは、豚農場の発生が起こったら、

ワクチン接種か、予防的殺処分を実行しないかぎり制圧できないことになる

(ちなみに、ワクチンで流行を押さえる場合、R0=6 とした場合、1-1/R0=83%の農場を

 免疫化する必要がある。)

この結果を見ていて思うのだが、農水省・宮崎県の専門家は、GW明け頃の段階で、

殺処分だけではどうにもならないことを把握していたのかもしれない。だから、あえて

強力な殺処分対策をとることもせず、ワクチン接種のための政治的・法的対策に

注力していたのかもしれない。

政府は、口蹄疫関連の補助事業の中に、約40億円の

土地利用型農業への転換等のための施設整備」を用意して、畜産以外の農業への転換を

進めることにしている。今の児湯郡の畜産の密度は高すぎて危険なことを、農水省も、

把握しているからだろう。 このような場所は、日本のほかの地域にもあるのだろうか?

土地をあまり広げなくとも大規模化が可能な畜産業は、農水省にとっては農業大規模化の

希望の星だっただろう。宮崎県も大規模農場を積極的に誘致してきたし、行政に言われなくとも、

養豚や養鶏では、競争により大規模化が進んできた。しかし、行き過ぎた過密化がこのように

危険な状態をもたらしていることが、今回の事件によって明るみに出てしまった。

もちろん、再生産率を下げるためには、家畜密度を下げる以外にも、

有効な防疫対策を行えるようにする」という手段もある。

しかし、国内に入ってきた原因も不明、感染が拡大した原因も不明、という状況で、

原因がさっぱり分からないのに、今回よりどれほど有効な対策がとれるかは怪しいと思う。

何だか、現地の方には厳しい話を書いてしまったが、ご意見、ご批判などあれば頂戴したい。

また、なにぶん専門外のことなので、用語を含め、おかしな点があるかもしれない。

あるいは、もっと違うアプローチの方法があるのかもしれない。ご教示いただければ幸いです。

今回は、自分で検証したい人のためにエクセル式とグラフを公開する。

こちらも、お気づきの点があればご教示ください。

「101123_FMD_reproduction.xls」をダウンロード

児湯郡よりもっと家畜密度の低いところでは、どうなんだ? という疑問もある。

モデルを作って、モンテカルロ・シミュレーションを行うと、家畜密度による変化が

ある程度予測できそうな気がする。

どなたか農業高校生などで、興味のある方がいればやってみてはどうでしょう?

11/27追記こちらの論文(英文pdf、 Haydon et.al., 2003)では、2001年英国の口蹄疫について、

         Rtの時間変化をデータから評価している。

11/28追記) 11/24公表の検証委員会報告書(p.15)では、以下の緩い表現となっている。

   我が国では国際競争力強化や生産効率向上のため、戦後一貫して規模拡大政策

  が進められてきた。

   こうした規模拡大政策は、輸入飼料に依存することによる生産性の向上という形で、

  畜産業に一定の成果をもたらした。しかし、農場の大規模化が進むとともに、狭い

  範囲に多数の家畜を飼育する「密飼い」も行われるようになった。「密飼い」は、

  ひとたび家畜の伝染病が発生した場合におけるまん延の危険性を高くする。

   本来であれば、大規模化に伴って規模に見合う防疫体制がとられるべきだが、

  必ずしもそうした体制がとられていなかったところに問題がある。

5.感染流行の終局状態

今回、川南町や高鍋町では、頭数ベースで全滅に近いところまで感染が進行した。

しかし、一部の農場は、最後まで発症することなくワクチン殺処分を迎えている。

このことについて、

 「ワクチン接種せずにおいておいても、いずれ感染したはずだ

 「発症しなかった農場も、実は不顕感染していただけに違いない

といった発言を目にする。 しかし、そのような理解は正しくない

単純なケルマック-マッケンドリック感染症モデルの終局状態では、

全体の中で最終的に感染する割合とする)は、1にはならない

の値は、基礎再生産数R0だけによって計算することができ、下表のような関係になる。

Fig.9 R0とpの関係

R0p

R04.7なら、99%を超えるから、ほぼ全てが感染することになる。

しかし、R02.5なら、は約90%となり、

10%は最後まで(流行が自然に終息するまで)感染しないことになる。

今回の川南町のデータを見てみよう。

Fig.10 川南町における累計の例数と擬似患畜頭数

101124_kawaminami

「101124_kawaminami.pdf」をダウンロード

発生例数の推移から、ワクチンが効き始めた6月はじめには、川南町での流行は

終息に近づいていたと思われる。

しかし仮に、この最終の発生数が、終局状態だとした場合、最終的に感染する割合は、

  全体(例数)で、56.3% (これに対応するR0は約1.5

  (例数)で、 47.5% (これに対応するR0は約1.4

  (例数)で、 84.3% (これに対応するR0は約2.2

と、大きく異なっている。 また、擬似患畜頭数で見ると、

  (頭数)で、 74.3% (これに対応するR0は約1.8

  (頭数)で、 93.7% (これに対応するR0は約3.0

となっていて、こちらも大きく異なっている。

家畜の種類、規模の大小などの要因が、感染のしやすさに大きく影響を与えていることが推察できる。

つまり、人のインフルエンザのように感染のしやすさが均質なのではなく、農場の種類ごとに

感染のしやすさの異なる、複雑な事象なのだろう。(当り前かもしれないが。)

最初の話に戻って、牛について見ると、

発症した牛農家の平均飼養頭数が、約80頭であるのに対し、

残存した牛農家の平均飼養頭数は、約25頭であるから、多少の不顕感染があったとしても、

小規模な牛飼養農家が、生き残る確率が高かったのは間違いないと思う。

少なくとも上のグラフは、牛の例数で50%、牛の頭数で80%くらいで収束しそうな感じだ。

また、大規模な農場での感染が早く起きていることは、「その47」で示した通りであり、

この考察とも矛盾しない。

6.国の委員会報告書

11/24の夕方に、「口蹄疫対策検証委員会報告書」 (pdf 1,808KB)

          「口蹄疫の疫学調査に係る中間取りまとめ」 (pdf 1,779KB)

が、公表になった。 どちらも、おおかたの予想通りというところだろうか。

検証委員会報告書では、いくつか「きびしい言葉」が追加されたが、国や県が事態を

どう見ていたのか?という点はあいまいなままだ。

でも世の中的には、これで事件も幕引きになるのだろう。

今回の事件を通して、いろいろと印象的な言葉に出会った。たとえば、

kandy7175 さん(養豚/5/6感染確認/5/14殺処分終了)のツイート(5/13 11:33)

 報道機関の数社から取材を受けた。今の心境を聞かれたが、失望、絶望、不安・・・

 それら全て合わせた言葉が見つからず、わかりませんと答えた。

ムッチー牧場のブログ (5/17)

 音楽の無い生活・・・・

 人生って色んな音楽を聴きながら生きてますよね

 私も、今まで、色んな人生を生きてきました

 その時々に、流行りの音楽、歌とかありますよね

 私も、色々と好きな音楽があります

 好きな歌を聴いてると心も癒されますよね

 でもい、最近・・・・・

 まったく、

 音楽・・・・歌を聞いてません

 牛舎のラジオも、鳴らしてません

 車のCDも回ってません

 それは、今の悲惨な状況を、音楽と一緒に脳裏に刻みたくないからです

 今、音楽を聞いたら、その音楽を、今から先に聞いた時に

 今の、地獄の生活を思い出すからです・・・・

 早く、普通の生活をしながら、素敵な歌を聴きながら仕事をしたいですね。

などという言葉を思い出す。

そうした言葉の重みに比べて、報告書の言葉はまだまだ全然足りないだろうと思う。

疫学調査の報告書には、一見詳細なデータが加わったようにも見えるが、相変わらず

報告の遅れた30例の情報や、抗体値のデータなどは未公表のままだ。

それにしても、感染源も感染媒介ルートもさっぱりわからないのに、

「6例目が初発なことだけはわかる」 というこの報告書は、おかしさを超えて痛々しい。

7例目A農場は、「4/8発症」で、「4月上旬には食欲不振の症状を示す牛が多発」ということだが、

いきなり同時に、多数の牛に最初の感染が起きたとでも言うのだろうか…?

こんなレポートを作らされる専門家も気の毒だ。

それと、8/25の中間報告のときは、15例目の推定発症日は4/20(10番目)だったのに、

今回は4/26以降とされている。これが見直された事情は何だろうか?

(12/6追記) 2001年英国の口蹄疫発生リンク図

(おまけ) ハイチにおけるコレラの流行 (12/2修正)

12/7追記: 最新の更新グラフは、次のエントリーにあります。

MSPP公表の数字とグラフ

Haiti_1011291

Haiti_1011292

Haiti_1011293

感染流行モデルでは、流行の初期段階では、感染数は「マルサス的」(指数的)に増大する。

国連が緊急援助を呼びかけているが、すでに対策は破綻しているのかもしれない。

ふだん私たちは水道のようなインフラのありがたさを感じることは少ないが、

インフラの破壊が何をもたらすかの、悲劇的な事件だ。

(情報源/英文) Those Emergency Blues    Haiti Libre

101125_scp_keyaki

11/25 新宿中央公園のケヤキです。

  今年は「秋」の滞在時間が異常に短かった。 だから非常に不満がある。

  「2010年」というやつに国民は全員で騙されたような気がする。

  (椎名 誠 「秋がなかった」 (『本の雑誌』2010.12月号 p.120))

101125_lotte

11/25 ロッテ本社(新宿区初台)の前を通りかかったら、ロビーに胡蝶蘭がぎっしり!

日本一おめでとうございます。

Goutokuji

11/27 豪徳寺(世田谷区)のカエデです。

(参考文献) 感染症モデルについては、以下の文献を参考にした。

ヨハン・ギセック 「感染症疫学」(amazon) (昭和堂、2006年、\3,500+税)

稲葉 寿 「微分方程式と感染症数理疫学」(pdf) (2008年)

西浦 博・稲葉 寿 「感染症流行の予測:感染症数理モデルにおける定量的課題」(pdf) (2006年)

稲葉 寿 「感染症の数理」(pdf) (2009年、講演録)、「講演スライド

連山Blog 「数理科学からみたインフルエンザの脅威(3)

稲葉 寿 「ケルマック-マッケンドリック伝染病モデルの再検討」(pdf) (2002年)

お知らせ>本日の図表は、pdfを含め、無断転載を許可します。

      但し、 1.引用元の表記をお願いします。 2.無断での改変は厳禁です。(サイズの変更はokです。)

Kon_162

コンタンです。写真は外苑前のイチョウです。(この写真は転載禁止です。)

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コメント

「口蹄疫対策検証委員会報告書」等の公表について 11/24
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/soumu/101124_2.html

 
読売新聞 (11/24 19:49) 「ハイチ、コレラ流行に歯止めかからず」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101124-OYT1T00943.htm

【リオデジャネイロ=浜砂雅一】カリブ海の島国ハイチで猛威を振るうコレラが、予想の2倍の速度で広がっている模様だ。

 1月の大地震からの復興も遅れており、今月28日予定の大統領選の実施を危ぶむ声が高まっている。

 国連によると、現地で医療支援などを担当する人道問題調整事務所(OCHA)の責任者は23日、
ハイチのコレラ感染者数は今後3か月間で20万人に達するとの予想を公表した。
半年間で20万人に達するとした専門家の予想を上方修正したものだ。
この責任者は、コレラの経験がなかったハイチで「感染の速度はあまりにも早く、未知の領域に入った」と指摘し、危機感を表明。
診療施設の増設や遺体処理などが急務だと訴えた。

---------------------------------------------------------------------------
グラフを書いてみると、感染者数はこの15日間で
7,000人から23,000人へと、直線的に増えている。
このままのペースだと、20万人に達するには6ヶ月かかることになるから、
これからペースが増えることを予想しているのだろう。

 
6例目水牛農場のHP (11/25) 「夜中に目が覚める」
http://www.caseificio.jp/cgi-bin/webpat/document/ciro/2010/112501/index.html

一生つきまとうな、、、このうやむや感、、、、

男らしくない、、、行政に男らしさなんて求めるのが間違いでしょうが、、、
誰かいないのか?宮崎の行政に携わる人で

小泉元首相が日本の為に功績を残したのか?はひとまず置いておいて、、、あの方の人気が爆発したのは
【ハンセン病訴訟事件の控訴断念を英断したこと】 だと思います
『そんな、、、決まりだからって、、あななたち(お役人)それでいいの?、、、』 という 【うやむや感】 をぶっ飛ばしてくれたから

国の疫学チームが 【初発が水牛】 とするのは宮崎県が 【6例目の畜主は最初「外国人観光客が来ていた」と言っていた】
と譲らないのが元になっています (山田前農水大臣と2回目にお会いした時に明らかになりました)
そうしたらいいんじゃないですか、それが宮崎の畜産の為なら

『情けない、、、、、』 と思うのは
あくまでも宮崎県の家畜保健所は検体送付の経緯を 【疫学関連農場として立入したところ4月21日に農場主が、、、、】
と自分達に責任が及ばないような報告に終始しています

家畜保健所に連絡し 立入検査を受け 診断結果が遅いので問い合わせれば 【異常なし】 と言われ
再度の立ち入り検査でも 【ウイルス、細菌共に検出されませんでした】 と言われ安心し
いざ県の対応が、と大騒ぎになれば 【後から農場主が、、、】 と個人に被せますか、、、分かりました

このホームページも残す意味もなくなってきましたので近く閉鎖いたします

私が口蹄疫の発表のあった4月20日に当の1例目の牧場主(地区の地区長)の携帯電話に連絡してしまい
「実はうちなんよ、、、、」 と言われたときに
県の動きで聞いた話がありますが、地区長を巻き込むことになるので公表はしません

 
タスマニアで生きる人たち 「11月16日のマス・スナ」 より一部引用
http://somashiona.exblog.jp/15034854/

前田真三さんはかつて日本の風景写真を一世風靡した富良野の写真で有名な写真家だ。
彼は気が向かなくても、少しくらい体調が悪くても、必ず毎日カメラを持って写真を撮りに行くそうだ。
良い光がなくても、天気が悪くても、外に出て写真を撮るということを自分に課しているという。
なぜなら、写真を撮るのが彼の仕事だからだ。
サラリーマンが今日は気が向かないから会社に行かない、と言わないように、写真を撮るのが仕事だから毎日写真を撮るそうだ。
たとえその日の写真がお金を生まなくても。
そして、家から一歩外に出たら、必ず被写体を見つけ出し、シャッターをきるという行為を毎日繰り返すそうだ。

(中略)

今やっているのは歩きながら何が自分の心に反応するのか、それを確かめるためのスナップショットだ。
(自分探しスナップショット?)
それが絵になるか、ならないか、それはそんなに重要じゃない。
何気ない日常の風景の中から、自分のこころと重なりあうものを見つけるのだ。
自分にとっての美や意味を探すのだ。
そう、マスターベーション・スナップショット(マス・スナ)。
誰だって写真をある程度やっていれば技術的なことなどほとんど問題なくクリアできる。
テクノロジーの発達にともなってどんどんカメラや画像処理ソフトが進化し、技術的な壁をクリアするのは本当に楽になった。
では、どうすれば今より上の写真を撮れるようになるのか?
月並みだが、感性と思想、そして人生経験に厚みを増していくしかないと思う。
物事に対する自分のものさし、自分の原体験から湧き上がる美学、繊細な観察力、感じるココロ、
こういったものはテクノロジーがいくら発達しても届かない部分だ。

 
NHK (11/26 12:42) 「コレラ 死者1600人超える」
http://www.nhk.or.jp/news/html/20101126/t10015468381000.html

コレラの感染が広がるカリブ海のハイチでは、これまでの死者が1600人を超えるなど、コレラ感染の勢いが止まらなくなっており、
国際機関は医師や看護師などの増員を急ぐ必要があるとしています。

ハイチでは先月下旬からコレラの感染が始まり、これまでに、ハイチに10あるすべての県で感染が確認されています。
ハイチ保健省が25日発表したところによりますと、これまでに死者は1603人となり、
このうち首都ポルトープランスでは146人が死亡しました。
また、病院で手当てを受けた人は、これまでにハイチ全土で3万人近くに上っています。
WHO=世界保健機関などによりますと、感染は特に都市部の貧困層が多く住む地域や地方の過疎地など、
衛生状態がよくない地域で広がっており、このままではハイチ全土で最大で40万人がコレラに感染するおそれがあるとしています。
このため、WHOなどは、医師や看護師などの医療スタッフを今後3か月間で4500人以上増員するなど、
対応を急ぐ必要があるとしています。
ハイチでは今月28日に大統領選挙を控えていますが、コレラへの対応に加えて、ことし1月に起きた大地震からの
復興の遅れなどから、政府に対する市民の不満が募り、抗議デモなども起きており、治安情勢の悪化が懸念されています。


笹山登生さんのツイート http://twitter.com/keyaki1117

(11/24)
口蹄疫対策検証委員会報告書、骨太でない事務屋作成報告書って感じ。
ポイント ①対策本部の乱立 ②種牛の国県ルールの途中替え ③緩衝地帯スキームの非現実性
④低バイオセキュリティ試験場への侵入 ⑤出しっぱなしの国の通達
等だが肝心のVaccinate-to-Killについての評価方針には触れず

(11/26)
でもさ、おれみたいなよそ者が口出す場じゃないけど、せっかく口蹄疫の検証委員会、疫学調査チームの文章化発表が
一昨日あったのにこのスルー度は一体なんなの?
ムッチーさんhttp://bit.ly/g3r915 もブログにかいてるけどいまこそ検証の検証をしなければ明日につながらないのにね

(11/26)
あんな検証委報告でいいの? ってこといいたいんだけど、暖簾に腕押し状態です(笑)
@mogu__読んだ人は少ないのでしょうね。 他人のブログ見て満足するというか。おまいらちょっとは考えろって思います。

(11/26)
宮崎県の人ほど、そして、農業関係者ほど、物が言いにくい構図なんでしょうね。
その分、われわれよそ者が、「かわいそうモード」でない、客観的な発言をしていく必要があるのかも?
@luna825 「宮崎県かわいそう」思想。問題を中立の目で見たら県批判が必ず出るはず

 
読売新聞 (11/27) 「口蹄疫復興へ消えぬ不安 感染源、拡大原因特定できず」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20101127-OYT8T00073.htm

 「どうして口蹄疫(こうていえき)が発生したのか」
「消毒態勢の強化を頼んだ4月下旬、県は聞き入れてくれなかった」
「県の種牛だけ特例が認められるのはおかしい」
県の畜産担当者と向き合った口蹄疫被害者協議会(吉松孝一会長)のメンバーの声は、次第に怒気を帯びていった。

 児湯郡の5町(都農、川南、高鍋、新富、木城)の農家を中心とした協議会は15日、
東国原知事に提出していた18項目の質問について、高鍋町の県児湯農林振興局で回答を聞いた。

 県の担当者は、知事の認識の甘さを指摘した問いかけに「危機感を持って対応した」。
初動防疫の遅れの原因を問うと「4月20日時点である程度感染が広がっていたと考えられる」などと答えた。

 時にかみ合わず、責任を認めようとしない姿勢に農家はいらだちを募らせ、やり取りは2時間以上に及んだ。
終了後、吉松会長は「我々は皆、不満を持っている」と農家の気持ちを代弁し、
県の担当者は「いつも話は平行線」とため息をついた。

 国内で10年ぶりに発生した口蹄疫は、4月20日に都農町で1例目が確認され、5月以降、一気に感染が広がった。
5市6町の292施設で発生し、殺処分を前提にしたワクチン接種分も含め、
約1300施設の牛と豚など28万8649頭が殺処分された。

 県は畜産業の経済損失を今後5年間で1303億円、食肉加工業や商工観光業など他産業への影響は1047億円と試算。
8月27日に終息宣言し、家畜の競りは再開され、感染が集中した児湯5町でも11月以降、牛や豚の飼育が始まった。

 再生へ向けて順調に歩んでいるように見えるが、農家の間には今も不安や不満がくすぶる。
初期防疫の遅れは何が原因で、どこが責任を取るのか。 殺処分された家畜の補償金はいつまでに支払われるのか。
口蹄疫が再発した場合、家畜を埋却する土地は確保できるのか――。

 特に不安視しているのは、感染源や拡大の原因が今も不透明なことだ。
明確な予防策を打ち出せないまま、飼育を再開するのに慎重な農家も多く、本格的な復興を足踏みさせている。

 「次にどこで再発するか分からない。しかし、どこまで消毒を徹底すればいいかも分からない」
牛196頭を殺処分された木城町の鍋倉隆一さん(52)は頭を抱える。 200万円を投じて、餌や車を消毒する装置を設けたが、
「収入はないのに餌代や消毒代にコストをかけるのは精神的負担も大きい」と漏らす。

 川南町の養豚農家、遠藤太郎さん(33)は29日、鹿児島県から雌豚20頭を導入する。
若手農家で結成した「新生養豚プロジェクト協議会」は、死産や流産を引き起こすオーエスキー病や
豚繁殖・呼吸障害症候群などのウイルスがいない安心・安全な畜産地帯を目指している。

 遠藤さんは「過去よりも未来を見据えて頑張りたい」と話す一方、「再開したから復興ではない。
家畜ゼロから経営が安定するまで長ければ10年かかる。それまでの生活や予防策など悩みは尽きない」と腕を組んだ。
(甲斐也智)

 
本エントリー中で紹介した、2001年英国の口蹄疫についての論文より、一部試訳:

「全2,026の感染農場(IP)の個別のデータ(2001.12.18最終アップデート)を、
 英国環境・食料・農村地域省(DEFRA)から入手した。

 このデータには、推定の感染日、(感染疑いの)報告日、感染確認日、淘汰日、
 農場の場所、そして、361の感染農場については、接触追跡による推定の感染源
 (大部分は、流行の初期に感染した農場の感染源)が含まれている。

 そして、全国的な感染爆発に先だって感染した78の感染農場のうち、
 69農場については、感染源の農場(家畜取引所と、推定の感染源を除く)が判明している。」
 
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英国は、どうやってここまで感染源を突き止めたのだろう。
そして日本で突き止められない理由は?

 
私の考えていた、というか、やりたかったことをやっていただいて、本当にありがたく思います。
しかも、今回は、感染モデルの紹介やR0のことまで。
このような学問が存在し、自然界の感染に関する挙動をある程度、数式化できていることを知り、安堵しました。偏微分ではなく常微分であることは、意外でしたが。
ケルマック-マッケンドリックモデルの部分は、まだ、読破できていませんが、これから、徐々に、寒い夜に読みたいと考えています。
このような研究が進み、畜産密度と感染から何時の時点で、ワクチン接種&殺処分や予防的殺処分を実施するかがマニュアル化されることを切に願います。
まぁ、そのマニュアルを遵守する(ワクチン接種を実施したくない)ために、事故や事件があってはいけませんが。

 
Cowboy さま。
今日はまた、韓国で口蹄疫の発生がありました。(発生農場から半径3km以内の偶蹄類23,000頭が殺処分予定。)
畜産農家の方は、なかなか気が抜けませんね。

>このような研究が進み、畜産密度と感染から何時の時点で

数理モデルの研究自体は、感染症疫学、数理生物学、人口学などの分野で、かなりいろいろ行われているようです。
口蹄疫の問題点は、感染が拡大するメカニズムの知見が足りないことでしょうね。
モデルを組み立てるのはいくらでも可能でも、この部分を調べないと、現実とうまく結びつけられない。

感染症モデルについては、私も今回勉強するまでよく知りませんでしたが、一般にはほとんど知られていないのでは。

たとえば直感的には、時間が経てば(免疫のない)すべての人に感染が広がるような気がしますが、
このモデルは、感染しない人が必ず一定数残ることを教えてくれます。 (但し、R0が大きいと、ほぼ全員が感染する。)
そんなことも、一般には知られていないように思います。

19世紀の天然痘流行の際、感染を逃れる人がいたことの説明として、
「人から人へ感染していくに従い、感染性が低下する」 という説が有力視されていたそうです。
(ヨハン・ギセックの本に紹介されていたトピック)
今も多くの人は、19世紀の迷妄から抜け出せていないかもしれません。

今回の口蹄疫事件が、いまだに怪情報で満ちているのは、行政とメディアが積極的に情報を公開してこなかったからでしょう。
そのツケを、未来に回すことがないよう、関係者にはお願いしたいです。

 
朝日新聞 (11/29 18:46) 「韓国で口蹄疫 南東部の養豚場 清浄国認定得たばかり」
http://www.asahi.com/international/update/1129/TKY201011290371.html

 【ソウル=稲田清英】 韓国農林水産食品省は29日、韓国南東部・安東の養豚農場2カ所で飼育されていた豚に、
口蹄疫(こうていえき)の発生が確認されたと発表した。 感染の拡大を防ぐため、2農場の豚約9千頭に加え、
周辺の半径3キロ以内で飼育されている豚などもすべて処分の方向。 空港や港湾での検疫も強化する。

 日本の農林水産省によると、日本は現在、韓国からの豚の食肉輸入を受け入れていない。

 韓国では2000年と02年に口蹄疫が発生。さらに今年に入って1月に牛、4月~5月には牛と豚で相次いで広がり、
計約5万6千頭を処分した。 その後終息し、9月末に国際獣疫事務局(OIE)から、口蹄疫の発生がないと確認された
「清浄国」の認定を得たばかりだった。

原田 英男さんのツイート http://twilog.org/hideoharada

(18:55)
本日11/29韓国慶尚北道安東市で確認された口蹄疫。
発生農場から半径3km以内の偶蹄類約23000頭が殺処分されることに(韓国政府が定める防疫措置の一環)。

(19:16)
補足。いきなり5500頭、3500頭の豚農場で確認されたので、初発でないかもという判断もあるかと推察。
RT @shingon72 一例だけでそこまでやるのですか!
@hideoharada: 韓国で確認された口蹄疫。発生農場から半径3km以内の偶蹄類約23000頭が殺処分

韓国がOIEに提出したレポート (11/29)
http://www.oie.int/wahis/public.php?page=single_report&pop=1&reportid=9993

 
いつも貴重な情報とクールなコメントをありがとうございます。
自分のことは棚に上げ、獣医師サイドでコンタンさんの対立軸なりバックアップなりあってもいいと思うのですが、情け無い次第です。

現場技術屋の端くれとして感染症モデルの事に少しだけ・・・
どんな感染症でも宿主を100%つぶしちゃうことは無いみたいですよね。
というかそういう感染症の病原体は出来そこないで、よくできた微生物、たとえば口蹄疫は軽い病気なんだけどとてつもない感染力を持っている。
高病原性鳥インフルエンザが中国地方で出たようですが、4年ほど前京都で発生した鳥インフルエンザは2万羽×10棟の鶏舎をいくつかは全滅させてました
(あくまでいくつかです)。 これは自分の遺伝子が残せないから出来そこない?
そうはいいつつ1鶏舎に数羽生き残っているのがいる。 これは耐化した鳥?そもそも感染しなかった鳥?抗病性の育種に取り組んでいるヒトには
ものすごく大切な遺伝子?この思い自体がマチガイ?

科学する獣医師サイドからもう少し発言があってもいいのにと思い続ける日々です。

 
HIPPO さま。
鶏舎はとてつもなく接触性の高い環境だから、R0がものすごく大きくなっちゃうと思いますが、
自然界ならそこまで接触性が高くないので、同じウイルスでも宿主を全滅させることはないのでしょう。

>1鶏舎に数羽生き残っているのがいる
確率的に生き残ったのか、耐性があったのか興味深いところですね。

 
農水省 (11/29 23:55) 「島根県における高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜の確認及び
               「高病原性鳥インフルエンザ防疫対策本部」の設置について」
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/douei/101129_1.html

原田 英男さんのツイート http://twitter.com/hideoharada

島根県での鳥インフルエンザ。5羽の死亡で通報した農家さんに感謝。 5羽中3羽で簡易検査陽性→PCR検査陽性。
その間に約30羽が死亡。 2万羽飼ってれば通常でも5~10羽くらいは死亡するだろうに。 よく気が付いて頂いた。

判明しているのはPCR検査でのH5亜型。 毒性はまだ不明ですが、鶏が死んでますから…。
いずれにしろ我が国では強毒、弱毒ともH5とH7は同じ防疫措置を実施。
RT @Akasiya_Mankich @hideoharada …島根県の鳥インフルエンザ、弱毒性ですか

5羽が固まって死んでいたので異常と感じたよう。日頃の観察が如何に大事か
RT @tom103 検査の間の30羽入れても、死亡率が、0.2%いかない。この通報は凄いですね
RT @JeffRowlanddg 確かにこれで気づくのは凄いと思います。農家さんも凄いが、家保の日頃…

笹山 登生 さんのツイート http://twitter.com/keyaki1117

島根県の鳥フルで「農林水産省、「高病原性鳥インフルエンザ防疫対策本部」設置」もいいけど、
先日の口蹄疫検証委員会報告の「対策本部乱立による混乱回避」ってのはどこにいったんだっけ(笑)

対策本部を重畳的に設置し、現地に政務官派遣で更なる混乱を呼ぶ、という宮崎での構図の再展開のようです(笑)
鳥フルに必要なのは、むしろ、タスクフォースの設置なのに、それができていない。
@momookai 宮崎であの惨事を経験しても何ら前向きな対策は無い天下の農水さん悲しすぎます。

農水省 (11/30 3:00) 「韓国における口蹄疫の発生について」
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/eitai/101130.html

都道府県知事あて通知 (pdf: 51KB)
http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/eitai/pdf/101130-01.pdf

原田 英男さんのツイート

規模は小さいのでしょうね。発生中に行くのは防疫上避けた方が無難かと。
RT @milkfarm_taka 日本から調査団の派遣など予定はないんですか?…3k以内で132戸もあるとは過密地帯だ。
RT @hideoharada :韓国口蹄疫…半径3km以内132戸23000頭殺処分

 
昨日(11/29)の朝日新聞夕刊(東京本社版16面)のコラム 「窓 論説委員室から」(大矢 雅弘)の内容がひどい。

山内一也さんの著書 「どうする・どうなる口蹄疫」 の内容を紹介して、
  「欧州での研究の進展を生かした対策が実行されていれば、ワクチン接種牛の大部分は生かすことができた可能性がある」
  と山内さんは指摘する。
と書いているが、この記者は、自分の頭で考えて取材して、今回、本当に生かす対策がとれたのかどうか
考えてみたことがあるのだろうか。
専門家の意見を書き写すだけの新聞に将来はないかもしれないな、と暗澹とした気持ちになる。

 
鳥インフルエンザ擬似患畜について、島根県のHPを見ると、会議の概要や、現在の状況などがアップされていて気持ち良い。
HPによる情報公開は、自治体によって相当差があるのだけど、今回の島根県の公開方針はかなり進んでいる。
宮崎県との違いに驚くだろう。

ところで、島根県のHPでは、消毒ポイントの地図はあるが、10kmの移動制限区域は示さず、発生農場の位置はわからない
ように配慮されているのだが、鳥取県のHPで消毒ポイントの地図を見ると、10kmの円が描いてあるので、その中心付近を
google地図で見ると、たぶんここだろうな、というのが容易に特定できてしまう。

また今回は、移動式焼却炉を現場に持ち込んで(12/1夕方到着予定)、焼却を行うようだ。(灰の処理方法は未定)

原田 英男 さんのツイート
「愛知の場合、以前に焼却施設の建設反対運動があったこともあり、移動式焼却炉使用しにくかったよう。
 今回は農場(近所)まで持ち込むよう。
 RT @JeffRowlanddg…移動焼却炉を使うんですね。愛知県では環境面で使わなかったんですが、山奥とかで燃やすのでしょうか
 <移動式焼却炉」

 
■聯合ニュース (12/2 9:50KS) 「安東でまた口蹄疫感染を確認、韓牛農家3戸」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2010/12/02/0800000000AJP20101202001200882.HTML

【ソウル2日聯合ニュース】慶尚北道安東市の韓牛(韓国在来種のウシ)農家3戸で、新たに口蹄疫(こうていえき)感染が
確認された。 農林水産食品部が2日に明らかにした。
 いずれの農家も、先月29日に最初の口蹄疫感染が見つかった養豚農家から南東に2.5~4キロメートルほどに位置し、
それぞれ150頭、3頭、210頭の韓牛を飼育している。1日に感染の疑いの届け出があり、検査の結果、陽性と判定された。

 口蹄疫感染の拡大を受け、検疫当局と慶尚北道は対応に全力を挙げている。 農林水産食品部と自治体は、口蹄疫が発生
した農家で飼育している家畜を全頭処分し、半径50メートル以内に位置する家畜も予防的措置として処分することを決めた。
農家と家畜の移動を統制し、外部からの立ち入りも禁じている。 また、全国の家畜市場84カ所がすべて閉鎖された。

 安東では先月29日に養豚農家2戸で豚の口蹄疫が発生。 同30日には韓牛農家1戸でも感染が確認された。

 農林水産食品部は、安東地域の農家の口蹄疫感染による被害を最小限にとどめ、初動防疫を円滑に進めるため、
緊急防疫費175億ウォン(約12億8000万円)を自治体と農家に支援することを決めた。

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注:「半径50メートル以内」は誤まり、「500メートル以内」が正しい。
やはり豚に発生するような時は、すでにある程度広がっているのだろうか。


■朝鮮日報 (12/1 11:03) 「口蹄疫:韓牛農家でも発生 /安東」
http://www.chosunonline.com/news/20101201000034

 慶尚北道安東市の養豚場で発生した口蹄(こうてい)疫が、周辺の農場の韓牛(韓国伝統の肉牛)に伝染するなど、
拡散している。

 先月29日に安東市臥竜面ソヒョン里の養豚場2カ所で発生した口蹄疫は、翌30日には8キロ離れた同市西後面二松川里の
韓牛農家の牛5頭に感染していたことが確認された。 また、34キロ離れた慶尚北道英陽郡日月面道渓里の韓牛農家でも
口蹄疫の疑いが確認されており、防疫当局が調査を行っている。 豚の口蹄疫の伝播力は、牛の3000倍と非常に強い。
農林水産食品部は口蹄疫の拡散を防ぐため、1日から済州地域を除く全国の家畜市場82カ所を閉鎖することにした。

 口蹄疫は、牛や豚など偶蹄類がかかる家畜の伝染病。 口蹄疫にかかると口や蹄に水疱が発生し、発熱などにより死に至る。
ただし、感染した豚や牛の肉を食べても、人体に影響はないとのことだ。

 防疫当局は、西後面の韓牛農家の半径500メートル以内の家畜を殺処分することにした。 さらに、半径3キロ以内を危険地域、
半径3-10キロ以内を警戒地域、半径10-20キロ以内を管理地域に設定し、移動統制など防疫措置を実施する。

 防疫当局は、外国人労働者や飼料車両、獣医師、海外に渡航した農場主などを通じて口蹄疫が広まったものと見て、
調査している。 調査の結果、口蹄疫が発生した養豚場の主人が11月初め、ベトナムに旅行していたことが分かった。
ベトナムをはじめ東南アジアは口蹄疫が頻繁に発生している地域だ。 また、同養豚場では東南アジア出身の外国人労働者
が3人働いている。 韓国は今回の口蹄疫再発で、口蹄疫清浄国の地位を失い、豚肉の輸出が全面的に中断された。

崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者


■中央日報 (6/19) 「口蹄疫発生地を旅行すれば申告…「家畜伝染予防法」改正へ」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=130307&servcode=400&sectcode=400

 農林水産食品部は18日、「家畜伝染予防法」を改正すると明らかにした。

改善案によると、畜産農場主や家族が口蹄疫・鳥インフルエンザ発生地を旅行して帰国する際、
出入国管理事務所で検疫当局に自動通知するシステムを整えることにした。

これを破って伝染病が発生した場合、被害の程度に基づいて損害賠償責任を問う根拠を確保するということだ。
家畜殺処分補償金も全額または一部削減し、畜舎も閉鎖することになる。

 
中国が、リンの輸出規制に踏み切った。
http://www.asahi.com/business/update/1202/TKY201012010524.html (朝日新聞 12/2)

2ヶ月ほど前から、観測記事が流れていたので意外性はないが、とうとう、という感じである。

TPPに関連して、農業の競争力を高めよ、という論調も多いが、今後も肥料資源や、エネルギー資源の高騰は続きそうだから、
圧倒的に条件の違う外国の農産物と戦うのは、どうやっても無理な分野も多いだろう。

ありえないような競争力強化や、自給率向上を目指すのではなく、農業を、
 「豊かな食生活を支え、国土を保全するためのインフラ産業」 だと捉えなおすことが必要だ。
(但し、この意味でも国内生産の意義が低い分野は、縮小は避けられないだろう。)

林業などは、とっくの昔にこういう位置づけになっていてもおかしくないのだが、いまだに採算性を押しつけるような
政治・行政は変わらないから、まして農業政策を変えられるかはどうかは悲観的だが…。

農業の話題ではないが、最近出た
水野和夫・萱野稔人 「超マクロ展望 世界経済の真実」 (集英社新書、720円+税) が大変面白かった。

資本主義の歴史を500年前から大掴みしようという、意欲的な対論だ。 経済理論はつねに新しく出現した状況に
追い越されてしまうから、状況が大きく動くときには、歴史的な視点が欠かせない。

先進国が、実物経済(モノの生産)で十分な利益をあげることができなくなってきたとき、金融経済が急速に肥大化した
のが今の状況。 今後も資源国への冨の移転は増大し、先進国のデフレの解消は困難。

しかし、今の暴力的な過剰資本をどうコントロールするか? というのは示されていない。
やはり最近出た、神谷秀樹 「ゴールドマン・サックス研究」 (文春新書 780円+税) では、
「大恐慌の後は、政治の不安定化を経て経済危機、戦争へと続くのでは」 という不安に触れている。

戦争は勘弁してほしいところだが、資源問題はいつの時代も戦争に結びついていた。
太平洋戦争(対米開戦)に日本が追い込まれたきっかけも、アメリカによる石油輸出禁止だったことなどを想起する。

 
どうでもいい話だが、googleの検索で 「島根県には」 まで入力すると、
 「島根県にはジェットコースターのような道路がある」 というのが候補の上位に出てくる。

こちらがその「江島大橋」(えしま おおはし)
http://homepage2.nifty.com/matsue-jo/matue_itou/eshima_ohashi.html

 
「独立行政法人家畜改良センターの主要な事務及び事業の改廃に関する勧告の方向性」 (11/26) より一部引用
http://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/37763.html

(1) 乳用牛
  乳用牛については、泌乳量を重視した改良から泌乳持続性を重視した改良に転換
 するとともに、候補種雄牛の作出・貸付を行い、候補種雄牛の後代検定(雌牛の泌
 乳成績から候補種雄牛の遺伝的能力を推定するもの)を民間事業者に移行し、家畜
 改良センターは候補種雄牛の供給を行うという役割分担の一層の明確化を行うもの
 とする。
  また、民間事業者でも行われている国内酪農家からの候補種雄牛の買上げについ
 ては平成22年度末までに、候補種雄牛の後代検定への参加については25年度末まで
 に廃止するものとする。

(2) 肉用牛
  肉用牛については、近交係数上昇の抑制や脂肪交雑以外の形質も重視し、都道府
 県・民間では取り組み難い遺伝的に多様な種畜の生産供給等に重点化するものとする。

(3) 豚
  豚については、種雄として直接肉豚生産農家へ供給する業務を原則中止し、都道
 府県・民間への育種改良素材供給に重点化するものとする。

(4) 鶏
  鶏については、優れた形質を持つ種鶏(都道府県や民間の種鶏生産者が行う地鶏
 などの特色ある鶏の作出を支援するために必要となるもの)の改良・供給に注力し、
 系統の絞り込みを図るものとする。

 
大吉君の農場便り(11/30) 「口蹄疫慰霊祭」 より一部引用
http://blog.livedoor.jp/daikichipork/archives/55436392.html

なぜ、宮崎で発生した口蹄疫の慰霊碑が福島で建立されたか?不思議ですよね。

当初、農水省に置いてもらおうと働きかけたそうですが、あまりにも巨大なので受け入れてもらえなかったそうです。
なんせ15トンもあるそうです。

そして農水の関連する施設で、交通の便が良く、関係者が集まる、全国の人に見てもらえる場所を探したところ、
福島の白河の家畜改良センターになったそうです。

 
産経Biz (12/2) 「降って沸いたペット税構想 無責任買い主防止狙うも抗議殺到」
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/101202/mca1012022047017-n1.htm

 犬や猫などの飼い主に税金をかける「ペット税」構想が民主党内で急浮上している。 ペットを無責任に捨てる
飼い主に動物愛護の自覚を促すのが目的だが、税収が保健所の 「殺処分に使われる」 とのうわさが広がり、党本部に
抗議が殺到する事態に。 一方で具体的な制度設計はまったく進んでおらず、単なる“空騒ぎ”に終わる可能性も高い。

 民主党税制改正プロジェクトチーム(PT)は、平成23年度税制改正に関する提言に 「ペットの無責任な放棄を
行政が費用負担する負の連鎖に手を打つ」 として、ペット税の導入を盛り込んだ。 だが、事前の根回し不足から
党内外で情報が錯(さく)綜(そう)。 一部議員からは 「事務所にクレームが来た」 などとの不満が出ている。

 ペット税構想は自民党政権時代にもあった。 ペット購入時に税金を支払い、税収を動物収容施設の収容期間を
延長するための運営費や飼い主への啓発活動に充てるというものだ。

 ペット法制に詳しい帯広畜産大学の吉田真澄副学長は 「ペット税は諸外国では珍しくない」 と話す。 代表例は
ドイツの地方税「犬税」で、税額は円換算で年1千~2万円と自治体ごとに異なる。 日本では犬猫合わせて
年間約28万匹(20年)が殺処分されている。 「税金を払うことで家族の一員を迎えるという自覚につながる」
(日本動物愛護協会)と歓迎する声もある。

 ただ、民主党の提言は制度の具体案に言及しておらず、財務省は担当部署すら決めていない。 23年度税制改正
での実現はほぼ不可能で 「世論喚起のため提言に盛り込んだ。本気で法制化するつもりはない」 (民主党関係者)と
冷めた意見もある。 降って湧いたペット税構想だが、民主党内の思い付きは、人間だけでなく犬や猫まで振り回す
ことになりかねない。

 
宮崎大学 (11/29) 「口蹄疫シンポジウムの開催について」

12月11日(土)、本学主催の口蹄疫シンポジウムが宮崎観光ホテルで開催されます。
多くの方のご来場をお待ちしております。

プログラム等の詳細は、【口蹄疫シンポジウムのポスター】(PDF)をご覧ください。
http://www.miyazaki-u.ac.jp/news/2010/fmd_poster.pdf

 
聯合ニュース (12/3 9:52KST) 「安東で口蹄疫さらに確認、感染農家9戸に」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/society/2010/12/03/0800000000AJP20101203001200882.HTML

【ソウル3日聯合ニュース】 農林水産食品部は3日、慶尚北道安東市の韓牛(韓国在来種のウシ)農家3戸、
養豚農家1戸で口蹄疫感染を確認したと明らかにした。
 先月29日に養豚農家2戸で口蹄疫が発生して以来、市内の感染確認農家は9戸に拡大した。

 一方、最初に口蹄疫が発生した養豚農家から50キロメートルほど離れた青松地域の韓牛農家で感染の疑いがあり、
口蹄疫拡散が懸念されていたが、検査の結果、陰性と判定された。

 これまでの感染農家は、最初の発生地から10キロメートル以内の警戒地域に限られており、現時点では
安東市以外の地域には広がっていないようだ。

 
宮崎の大根干しやぐら (やまけんの出張食い倒れ日記 12/2)
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2010/12/post_1617.html

 
朝鮮日報 (12/4 8:39) 「口蹄疫:安東で新たに12件  青松郡は「陰性」」
http://www.chosunonline.com/news/20101204000004

 慶尚北道安東市で、牛・豚などの家畜に感染する口蹄疫(こうてい)疫が新たに12件発生した。
農林水産食品部は3日、「口蹄疫の疑いのある豚・牛について2日に通報を受けて検査したところ、
安東市西後面芋田里の韓牛(韓国伝統の肉牛)飼育場2カ所、北後面梧山里の韓牛飼育場1カ所、
臥竜面伊下里の養豚場1カ所など12カ所で口蹄疫が確認された」と発表した。
先月29日に同市で口蹄疫の発生が確認されて以来、感染は五日間で17カ所に拡大した。

 3日に新たに感染が確認された12カ所は、最初の口蹄疫発生地から1.7-3.9キロの場所にあり、
口蹄疫のウイルスは、現時点では発生地から10キロ以内の警戒地域にとどまっている。
最初の発生地から34キロ離れた慶尚北道英陽郡日月面の感染疑い例は、口蹄疫ではなかった
ことが確認されたほか、青松郡安徳面明堂里や安東市豊川面金渓里の韓牛飼育場の疑い例も
陰性だったことが分かった。   崔炯碩(チェ・ヒョンソク)記者

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これで感染確認は17箇所。
やっぱり豚に感染が起こるようなときは、
ある程度感染が広がってウイルス量が多くなっているのだろうか?

 
共同通信 (12/4 11:52) 「半年間で65万人感染の可能性 ハイチのコレラ」
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010120401000275.html

 【ニューヨーク共同】 国連の潘基文事務総長は3日、ハイチで拡大するコレラ感染について、
「世界保健機関(WHO)の推定では、今後半年間で、65万人が感染する可能性がある」 と指摘、
国際社会による迅速で大規模な支援の必要性を強く訴えた。
ニューヨークの国連総会で開かれたハイチ支援に関する大使級会合で述べた。

 潘事務総長は、ハイチ20件保健・人口省の発表ではコレラによる死者は1800人以上、
感染者数は8万1千人に近づいているが、「国連は、実際の死者数、感染者数とも、その2倍に
上るかもしれないと考えている」 とした。 その上で、これまでの国際社会の支援は
「素晴らしかったが、十分ではない」 と語った。

 国連によると、11月にコレラ20件対策で国際社会に要請した緊急支援額1億6400万ドル
(約135億6千万円)のうち、約20%しか集まっていないという。

 
中央日報 (12/6 9:33) 「口蹄疫防疫網に穴…安東から醴泉に拡散」
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=135506&servcode=400&sectcode=400

 口蹄疫が慶尚北道安東(キョンサンブクド・アンドン)から醴泉(イェチョン)に広がった。

最初の口蹄疫発生地の安東市臥龍面西峴里(ワリョンミョン・ソヒョンリ)の「管理地域」(半径20キロメートル以内)
の外側となる26.8キロメートル離れたところで口蹄疫が発生したことから、防疫網に抜け穴が開いた可能性を
排除することはできない。 5日までに寄せられた39件の口蹄疫疑い申告のうち30カ所で陽性判定が出た。
100キロメートル離れた大邱・研経洞(テグ・ヨンギョンドン)でも疑い申告があった。 幸い慶尚北道栄州(ヨンジュ)の
2カ所から寄せられた疑い申告は陰性と判定された。

政府は口蹄疫が安東・醴泉以外の地域に広がることを防ぐため、地域間警戒地域に対する遮断防疫に集中している。
現在まで6万2800頭の家畜を殺処分した。 政府は今後1週間が口蹄疫拡散の分岐点になるとみている。

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最初の感染確認(11/29)から1週間(12/5まで)で、30件の陽性!
ここまでは、最初の感染確認までに感染していた可能性が高いから、
防疫網に穴があったとは言い切れないが、感染拡大を食い止められるだろうか?

宮崎の場合、最初の1週間での感染確認は7例。
30例に達したのは、最初の感染確認(4/20)から17日目の5/6である。

宮崎の場合、サーヴェイがおろそかだったということはあるが、
今回の韓国は、宮崎より深刻な状況なのかもしれない。

 
島根県の高病原性鳥インフルエンザは、きのう(12/5)に、防疫措置終了。
今回は、初めて移動式の焼却炉が使用された。
http://www3.pref.shimane.jp/houdou/press.asp?pub_year=2010&pub_month=12&pub_day=2&press_cd=523D98FA-7CDE-409A-8465-64BD3E120973

ところで、ちょっと前のコメントで、移動式焼却炉について 
  「愛知の場合、以前に焼却施設の建設反対運動があったこともあり、移動式焼却炉使用しにくかったよう。」
という、原田 英男 さんのコメントを紹介したが、これについて、事実と異なるのでは、というメールを頂戴した。

愛知の場合、豊橋市に破砕せずに投入できるタイプの焼却炉があったので、そちらを使用するのがベストと
判断されたのではないか、ということだ。
http://www.news.janjan.jp/living/0904/0904211926/1.php (伊吹春夫 「豊橋うずらの鳥インフル事件を総括する(3)」)

 
朝鮮日報 (12/06 08:02) 「口蹄疫:海外からウイルスを持ち込んだ人を処罰へ」
http://www.chosunonline.com/news/20101206000007

 海外から帰国した際、消毒を十分に行わず、韓国国内に口蹄(こうてい)疫を持ちこんだ人に対し、
今後は1年以下の懲役刑または500万ウォン(約36万円)以下の罰金刑が科される見通しとなった。
これは最近、慶尚北道安東市で急激に感染が拡大している口蹄疫のウイルスが、ベトナムへ旅行した
一部の農場主によって持ち込まれたことを受けた措置だ。

 国会農林水産食品委員会は今月2日、法案審査小委員会(丁海杰〈チョン・ヘゴル〉委員長〈ハンナラ党〉)
を開き、こうした内容の「家畜伝染病予防法改正案」を可決した。 与野党間に意見の違いは見られないため、
本会議でも可決される見通しだ。  趙義俊(チョ・ウィジュン)記者

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最初の侵入がこのベトナム帰りの農場主だと、ほんとうに確定したのだろうか??
まだ最初の感染確認から1週間しかたっておらず、どこが初発かわからないのでは??

 
岡本 嘉六 先生(鹿児島大学教授)のHP (11/27) 「「疫学調査に係る中間取りまとめ」を読んで」
http://vetweb.agri.kagoshima-u.ac.jp/vetpub/Dr_Okamoto/Animal%20Health/Keiretsu.jpg

1例目、6例目とは別に、大規模農場の系列農場(7例目、8例目、12例目)が重要な役割を果たしており、
両グループを結びつける施設がこれまでの調査対象外に存在する。 その農場は3月末には治癒していた。

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何かつかんでいるのかな?

 
>何かつかんでいるのかな?

つかんでいると言うより、研究者の勘みたいなものではないでしょうか?
すべてを繋ぐ導線が、必ず存在するはずだと言う。

報告書に、ところどころヒントみたいなのが載っているはずですが・・・
発生が集中した地区には、化製場があり、そこの車両が、色々動いているし、水牛はそこにへい獣を搬入しているし。
あと、そこの社長は確か町議?政治的には、だれの支持者なのだろう?
どこで見かけたか忘れたけど、懇親会みたいな所で、そこの従業員と水牛が同席していたような記事もあった気がするんだけど。
記憶違いなら、すみません。

 
もともと、密飼いが、伝染病の温床になることは、農水も判っているはず。
それでもなお、豚の1頭当たりの飼養面積をかなり狭く決めているのだから、農水行政は、日本の畜産現場を理解していないことになる。

特に、呼吸器病は、畜舎構造を全面的に変えて、生産性を落とせば、かなり改善されると、素人ながら、思える。
今より、ゆったりした畜舎構造と放牧場があれば、かなりの伝染病が減り、抗生物質の多用も必要なくなると思うのだが、
差額関税制度まで使って、国内養豚を保護している手前、簡単に飼養スペースの拡大の法制化は、難しいのだろう。
しかし、法制化しなくとも、理想と経済性を考慮した推奨適正飼養スペースは、お勧めできるはず。

コンタンさんが、統計数値で、説明してくださることが、農水の報告書の数倍、理解しやすいことを、喜ぶべきか、悲しむべきか?

少なくとも、家畜公衆衛生の専門家は、もう少し、ましな、論文を書いてほしいと思う。

 
りぼん さま。

今回の韓国の口蹄疫の疫学調査によると、原因の大半は畜産関係者・畜産関係車両によるもので、
中でも飼料運搬車による伝播が多いようです。
(但し、昨日(12/15)の、首都圏への伝播の原因は、まだ不明なようです。)

宮崎でも、飼料運搬車による伝播は多かったと想像していたので、ちょっとスッキリした気分です。

それと今回の韓国の場合、伝播速度がかなり速いのが興味深いです。
やはり早い時期に豚への感染が起こったためでしょうか?

このエントリーには、もうちょっと小言でも言われるかと思っていたのですが(前提が粗いなど)、
ほとんどコメントも付きませんね。 それなりに読まれてはいるようなのですが…。

 
ほとんどコメントも付きませんね。 それなりに読まれてはいるようなのですが>>>>

もちろん、ありがたく読ませていただいております。
しかし、口蹄疫も、鳥インフルエンザも、もう、話題にならない状況で、都市部の人間には、過去の事件になりつつありますので、
あんな低レベルの国、県の最終報告書では、議論の材料にもならず、コメントのしようがないのが、現状なのだと思ってます。

素人が書けるレベルの報告書(科学的説得力がゼロ)が、30万頭も殺した結果報告なんですし、
韓国からの情報収集も、韓国政府発表と、外交官からの情報だけですので、行政に、危機感は、まったくないと言う感想です。

特に、寒い時期での韓国の口蹄疫対策で、日本でも参考になることは、多いと思いますが、農水の判断は、
汚染国に、今、調査に行って、国内にウイルスを持ち込んだら、自分の首が飛ぶので、調査したくないと言う官僚の自己防衛感想を持ってます。

今回、前提が粗いという批判より、いろんなファクターで、推論してくださるコンタンさんに、感謝です。
本来、農水関係の技術官僚が、やるべきことなのに、と、思っています。

だいたい、問題のA農場の報告は、ほとんどない訳ですし、もちろん、感染経路も不明のままですし、
当初より初発時に、広い範囲で、検体を採取して、陰性であっても、その時期、その農場は、陰性であったと言うデーターが得られるので、
広く検査すべきと言う、素人の意見は、まったく無視され、無視した専門家自体、伝染病の本質の解明は、サボっている訳ですから、
誰も、農業をやりたいって、思えないでしょうね。

江戸時代でも、士農工商で、かりそめにも、農業を立てていたのに、、、穀物、畜産は、今後、難しい経営を迫られるのでしょうね。

未だ、口蹄疫ウイルスとは、何かと言う疑問は、私には、残ったままですので。。(遺伝子関係の論文を読んでも、納得できないことばかりですので)

 
H.Nishiura&R.Omori氏英文論文 宮崎県口蹄疫 疫学的分析 http://goo.gl/0DmEP

Summary
An epidemic of foot-and-mouth disease occurred in Miyazaki, Japan, beginning in late March 2010. Here, we document the descriptive epidemiological features and investigate the between-farm transmission dynamics. As of 10 July 2010, a total of 292 infected premises have been confirmed with a cumulative incidence for cattle and pig herds of 8.5% and 36.4%, respectively, for the whole of Miyazaki prefecture. Pig herds were more likely to be infected than cattle herds (odds ratio = 4.3 [95% confidence interval (CI): 3.2, 5.7]). Modelling analysis suggested that the relative susceptibility of a cattle herd is 4.2 times greater than a typical pig herd (95% CI: 3.9, 4.5), while the relative infectiousness of a pig herd is estimated to be 8.0 times higher than a cattle herd (95% CI: 5.0, 13.6). The epidemic peak occurred around mid-May, after which the incidence started to decline and the effective reproduction numbers from late May were mostly less than unity, although a vaccination programme in late May could have masked symptoms in infected animals. The infected premises were geographically confined to limited areas in Miyazaki, but sporadic long-distance transmissions were seen within the prefecture. Given that multiple outbreaks in Far East Asian countries have occurred since early 2010, continued monitoring and surveillance is deemed essential.

突然のコメント失礼します。獣医師で現在イギリスでコンタンさんが書かれた上記のような事を勉強している者です。
韓国の口蹄疫の情報を調べているうちにこちらに辿り着きました。
私自身まだまだ勉強途中の身ですし決して失礼な意味でなく、R0の概念だけでなく西浦先生や稲葉先生の著書まで参考にされこのような記事を書いていらっしゃる事にとてもびっくりしました。殺処分の先駆けであるイギリスでも現行の政策に対する疑問意識が強くなってきている事を感じます。近いうちにワクチン接種に対する科学的な評価が始まり、実際に口蹄疫対策の見直しが為されると思います。大変参考にさせて頂きありがとうございました。これからも情報発信どうぞよろしくお願いします。

 
専門家のコメントありがとうございます。

韓国の事態は、あらゆる関係者の予測を裏切って、とめどない蔓延状態に向かっています。

韓国のワクチン接種と、その後の接種牛の取り扱いは、Vaccination-to-live を主張されたきた
人にとっても、反対する人にとっても、壮大な実験場になりそうですね。

安易な予測などは簡単に吹き飛ばしてしまうのが、感染症の恐ろしさなのでしょう。

今後ともよろしくおねがいします。

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