チェルノブイリ事故と低線量被曝のリンク集
Photo: イワシの大群(アクアマリンふくしま)
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Togetter「「2012年3月 政府のチェルノブイリ調査団報告」より」 (2012/5/14)
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■チェルノブイリ事故の影響評価(公式見解、またはそれに準ずるもの)
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【概説】
「チェルノブイリ後20年 放射線防護の立場から」 (2006年 ドイツ連邦共和国放射線防護委員会)
国立がんセンターによる抄訳(3/25)、pdf 3ページ。健康への影響の概説。
「国連科学委員会報告(UNSCEAR) 2008年 チェルノブイリ事故の放射線の健康影響について」
国立がんセンターによる概要スライド(3/28)、pdf 11ページ。
チェルノブイリ事故による環境汚染と住民の被ばく (原子力・エネルギー勉強会)
IAEA(UN Chernobyl Forum)報告書の抄訳。
「チェルノブイリ原発事故後の土壌の浄化と住民への被害」 (4/12 比内絢香)
個人による簡潔なまとめ。
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【WHO報告書 2006】
Health effects of the Chernobyl accident: an overview (WHO 2006年4月・英文)
WHO報告書の概要。 本報告書(pdf 167p・英文)は、こちら
「チェルノブイリ事故の健康影響:概要」の邦訳 (4/19 warbler の日記) (重要)
上記WHO概要(overview)の個人訳。
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【IAEA報告書 2006】
IAEA報告書(2006): チェルノブイリ原発事故による環境への影響とその修復
(5/21 Numerical Technologies) @torii_h さんによる抄訳。 (お薦め)
「チェルノブイリ事故の環境影響とその修復」(抄訳・翻訳中)
@gedankendingさん
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【Chernobyl Forum 2003-2005】
Chernobyl’s Legacy: Health, Environmental and Socio-economic Impacts and
Recommendations to the Governments of Belarus, the Russian Federation and Ukraine
http://www.iaea.org/Publications/Booklets/Chernobyl/chernobyl.pdf
チェルノブイリ・フォーラム(国連などの8機関と、ベラルーシ、ロシア、ウクライナ)のレポート
英文pdf 55p、コンパクトにまとまっている報告書。
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【UNSCEAR 2008 Report】
UNSCEAR 2008 Report: "Sources and effects of ionizing radiation"
Volume Ⅱ Annex D - Health effects due to radiation from the Chernobyl accident
国連科学委員会(UNSCAR) の報告書(英文)
2008報告書の(附属書D)が 「チェルノブイリ原発事故による放射線健康影響」
「UNSCEAR2008年報告書」 (pdf)(2010/11/9 第59回原子力委員会資料)
公衆被ばくに関する要約スライド
UNSCEAR 1988 Report: "Sources and effects of ionizing radiation"
1988報告書の(附属書D)が 「チェルノブイリ原発事故による被ばく」
図版いろいろ。
Togetter 「チェルノブイリと「放射線恐怖症」+UNSCEAR」 (12/21)
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【ウクライナ 2011】
Twenty-five Years after Chernobyl Accident: Safety for the Future (National Report of Ukraine)
http://goo.gl/Phxpb
抄訳(市民研通信) http://goo.gl/NPHXi
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【ベラルーシ 2006、ウクライナ 2006】
20 Years After The Chernobyl Catastrophe (National Report of Belarus)
http://goo.gl/ULqF8 (英文)
Twenty Years After Chernobyl Accident. Future Outlook (National Report of Ukraine)
http://goo.gl/At1cn (英文)
Uklaina 2006 Report Annex (核種ごとの汚染マップ)
http://goo.gl/s3Whm
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【仏IRSN】
In depth : Chernobyl's Accident (英語版)
放射能プリューム(シミュレーション)の動画や、各種データシートを掲載。
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【北欧原子力安全研究プロジェクト】
Eco Doses Improving radiological assessment of doses to man from terrestrial ecosystem
(NKS-110 2005年7月) http://goo.gl/6Irxa (英文pdf)
いろんなデータが掲載されていて面白い。下図は北欧の牛乳のCs-137
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【ICRP Publication111】
ICRP Publication 111 (日本語版pdfはこちらで読めます(DL、印刷不可))
この最後(日本語版ドラフトのp.55以降)に、これまでのいろいろな放射能事故の
概要が解説されています。
Togetter「原発事故からの地域復興に向けて-ICRP111のすすめ」 (11/11)
「ICRP111から考えたこと 福島で「現存被曝状況」を生きる」 (2012/4/5 Ver.1.2.1)
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【ベラルーシ・ウクライナ】
「ベラルーシにおける法的取り組みと影響研究の概要」 (ウラジーミル・P・マツコ、今中 哲二)
「ウクライナでの事故への法的取り組み」 (オレグ・ナスビット、今中 哲二)
私が思うに、事故後の現段階において重要な点は当局と民衆の間の溝が徐々に
拡がらないようにすることです。複雑な状況と無限に現れる課題は、住民と
関係当局者、両者の意欲を挫かせます。これは消極さと諦めを生むだけでなく、両者の軋轢の誘因となります。
例えば、住民の無理解を嘆く当局者は、不要な不安を抱き目先の成功に囚われる
ようになります。また住民も、当局の対応が不適切で遅く、住民を見放している、
と不満を抱きます。これこそが、現時点で危険なことなのです。(ジャック・ロシャール)
「原子力災害後の生活環境の回復 チェルノブイリから学ぶこと」 (ジャック・ロシャール)
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【福島第1原発事故との比較】
「チェルノブイリ原発事故と福島原発事故の比較に関して」 (8/10 福島原発事故に関して)
「放出核種の図/チェルノブイリ・福島・広島」 (11/20 カクリ論)
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【甲状腺癌】
「チェルノブイリ事故後の小児甲状腺癌を考える」 (1/23 六号通り診療所所長のブログ)
「チェルノブイリ後の小児甲状腺癌検診5万人の結果を考える」 (1/24 六号通り診療所所長のブログ)
「微小甲状腺癌の頻度とその意味を考える」 (1/19 六号通り診療所所長のブログ)
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■チェルノブイリ事故の影響評価(公式見解より影響が大きいとするもの)
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【チェルノブイリ膀胱炎】
児玉 龍彦 「チェルノブイリ膀胱炎」 (7/23 「医学の歩み」 Vol.238)
Togetter 児玉龍彦教授による国会発言と尿中セシウム関連の検証
Togetter 尿中の放射性セシウムによる膀胱壁の被曝線量の計算
「チェルノブイリ膀胱炎の話」 (8/8 六号通り診療所所長のブログ)
児玉 龍彦 「チェルノブイリ原発事故から甲状腺癌の発症を学ぶ」 (09.10/24 「医学の歩み」 Vol.231)
Togetter 分子生物学では、膀胱癌とセシウムの因果関係を特定することは非常に難しい (12/13)
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【ヤブロコフ・ネステレンコ報告】
「ヤブロコフ・ネステレンコ報告」 (概要のgreenwood さんによる訳) (重要)
同じく、greenwood さんのこちらのpdfの中ほどでも紹介されている。
「13 チェルノブイリ地区の放射性物質からの解放」 (4/16 第13節の翻訳、田澤 賢次 さん)
年内を目標に、岩波書店から全訳が刊行される予定。
7/12 第13節、8/27 前書き、10/2 はじめに、の翻訳が公開。
Togetter 「ウクライナとベラルーシにおけるチェルノブイリ事故の影響の違いの背後にあるもの」 (2012/4/17)
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【アップルペクチン】
アップルペクチンがセシウム排出に有効だとする主張は、上記ヤコブロフ・ネステレンコ報告
の13章参照。 このネステレンコが所長を努める「ベルラド研究所」がビタペクトという
ペクチン健康食品を作っている。(参考 「ビタペクトを製造しているベルラドの経緯」 )
ベラルーシの部屋ブログ はベルラド研究所の活動に賛同する情報発信を行っている。
(ペクチンの論文の検証)
「アップルペクチンはセシウム被曝を軽減するのか?」 (7/16 buveryの日記)
「リンゴペクチンのセシウム排泄効果について」 (7/14 六号通り診療所所長のブログ)
(ペクチンの効果は疑わしいとする主張)
健康食品の安全性・有効性「ペクチン」 (8/1 国立健康・栄養研究所)
Evaluation of the use of pectin in children living in regions contaminated by caesium (2005年、仏IRSN)
IRSNは、ペクチン摂取の危険性も指摘している。
「健康食品で解毒」を信じてはいけない (7/9 松永 和紀/FOOCOM.NET)
IRSNの報告書を引いて、ペクチンの効果は疑わしいと書いている。
(これは別にして、FOOCOM.NETの放射線関係の記事は首をかしげたくなるものが多い。)
Togetter「アップルペクチンについて考えてみたこと」 (9/27)
「チェルノブイリと福島・ベラルーシから学ぶこと」 (8/4 NHK解説委員室/石川 一洋 さん)
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【IPNNW(核戦争防止国際医師会議)】
「チェルノブイリ健康被害」新報告と、首相官邸資料「チェルノブイリ事故との比較」との驚くべき相違
(4/17 Peace Philosophy Center)
IPPNW/核戦争防止国際医師会議ドイツ支部の報告(4/8)の要旨
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「チェルノブイリの健康被害 原子炉大惨事から25年の記録」 (IPPNW、ドイツ放射線防護協会発行)
(翻訳:原発の危険から子どもを守る北陸医師の会 2012/5/4)
Togetter 「ドイツ放射線防護協会発行の「チェルノブイリの健康被害 25年の記録」 (2012/5/6)
上記文献の批判的読み込み。コメント欄も参考になる。
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【ECRR(欧州放射線リスク委員会)】
「放射線被ばくによる健康影響とリスク評価」 (ECRR 2010年勧告)
(山内 知也 監訳、明石書店 2011/11/30 \2,800+税)
「ECRR 2010年勧告」 (5/13 ECRR2010翻訳委員会)
「ECRR 2010年勧告」 (pdf版 ECRR2010翻訳委員会)
「ECRR2003報告における新しい低線量被曝評価の考え方」 (2004年 ECRR2003翻訳委員会)
「ECRR リスクモデルと福島からの放射線」 (3/19 クリス・バズビー)
「7/18 クリス・バズビー博士講演内容(前半)」 (earthquake and stuff)
「(後半)」 「第三部・科学者の欺瞞」 「質疑応答」 「7/19 岩上さんによるインタビュー」
Pr. Chris Busby, ECRR, versus Dr. Jack Valentin, ICRP (Stockholm, 22 Apr. 2009)
ECRRは、チェルノブイリ事故の影響をかなり大きいものと評価している。
ECRRの主張についての議論、反論は下の方で別にまとめている。
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【バンダジェフスキー論文】
「人体に入った放射性セシウムの医学的生物学的影響-チェルノブイリの教訓」の要点
久保田 護 さん訳、竹野内 真理 さんによる要約 (8/1 Eisbergの日記)
購入は1冊1,000円 (リンクに注文先があります)
「チェルノブイリ事故による放射性物質で汚染されたベラルーシの諸地域における非ガン性疾患」 Y・バンダシェフスキー教授
Non-cancer illnesses and conditions in areas of Belarus contaminated by radioactivity from the Chernobyl Accident: Prof. Yuri Bandashevsky
(9/29 Peace Philosophy Centre )
Togetter「放射性セシウムの心臓への影響について」 (9/25)
Togetter「体重比10ベクレル/kgで 心臓がえらいことになっちゃうの?」 (9/28)
Togetter「放射性セシウム摂取の閾値の検討資料としてSAGEプロジェクト」 (10/16)
Togetter「バンダジェフスキー博士の論文について菅谷昭氏の話」 (12/16)
Togetter「バンダジェフスキー氏と心臓・セシウムに関する専門家のロングトーク」 (2012/2/15)
Togetter「バンダジェフスキー先生のデータはかなり変 ←専門家諸氏の本音」 (2012/3/16)
Togetter「GoodBye_Nuclear先生のバンダジェフスキー講演に対する検証ツイート」 (2012/3/16)
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【ビデオ】
「Chernobyl: A Million Casualties」 (29分、日本語字幕も選べます)
GREENPEACEのビデオ(6分) (4/26)
*
■その他チェルノブイリ事故関連
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「HARD DUTY ある女性のチェルノブイリでの体験」
ナタリア・マンズロヴァとキャシー・サリヴァン (訳:後藤健太郎・大羽正律・大羽比早子)
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【強制移住区域の放射線量】
「チェルノブイリ原発事故と福島原発事故の比較に関して」 (8/10 福島原発事故に関して)
Togetter 「チェルノブイリ避難基準を考えてみた」 (8/27 @shanghai_ii さん)
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【農業への対策】
「チェルノブイリ事故後にスウェーデンが取った畜産の汚染対策」 (4/19 「スウェーデンの今」)
菜の花プロジェクトの経緯と概要 (2009.8.12 戸村 京子/NPOチェルノブイリ救援・中部)
Monitoring of radioactive contamination of sheep in Wales after Chernobyl (GVJ/DEFRA)
*
【リンク集、他】
チェルノブイリ原発事故 (原子力安全研究グループ)
今中哲二、海老澤徹、川野真治、小出裕章、小林圭二 さんのグループサイト
いろんな情報が充実しています。
チェルノブイリ関連参考論文集 (Cutting Field IMRT)
論文へのリンク集。 英文の論文が主ですが充実しています。
「チェルノブイリ事故後の野菜・果物への放射能汚染を過少評価した仏政府責任者、起訴」
フィガロ紙(4月1日) (4/3 フランスねこのNews Watching)
チェルノブイリ原子力発電所の影響解析 (esri Japan) 美しいグラフィック
福島原発事故参考情報 (JAEA)
低線量被ばくに関する文献リスト(xls)、チェルノブイリ事故に関する文献情報、などいろいろ。
*
Togetter 「低線量被ばくに関連する情報を収集」 (2012/8/4)
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■低線量被曝の影響について
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【低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ】
(11/9, 11/15, 11/18, 11/25, 11/28, 12/1, 12/12, 12/15 )
低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ (内閣官房)
発表資料が置かれています。
Togetter 「11/15 低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ(第2回)」
Togetter 「11/28 低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ(第3回)」
Togetter 「11/25 低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ(第4回)」
Togetter 「11/28 低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ(第5回)」
Togetter 「12/1 低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ(第6回)」
Togetter 「12/12 低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ(第7回)」
Togetter 「12/15 低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ(第8回)」
*
「「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ報告書」に対する会長声明」 (1/13 日弁連)
「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」報告書に基づいた健康への影響とこれからの取組み
http://goo.gl/Lcvg5 (2/28 内閣官房パンフレット「福島県の皆さまへ」)
*
【食品安全委員会資料】
第8回 放射性物質の食品健康影響評価に関するワーキンググループ資料
(7/21 食品安全委員会)
資料1 「低線量におけるヒトへの影響に関する知見の検討」では、
各文献を○×△で評価している。
食品安全委員長からのメッセージ (7/26) (重要)
第9回 放射性物質の食品健康影響評価に関するワーキンググループ資料
(7/26 食品安全委員会)
議事概要 「生涯の累積の実効線量として、おおよそ100mSv以上と判断」
評価書(案) (pdf: 1,447MB) (重要)
特に低線量被曝の影響についての文献調査が行われている。
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【線形しきい値なし(LNT)仮説】
「安全と安心:放射線の場合」 (7/10 市民のための環境学ガイド)
しきい値のない直線仮説って何? (環境科学技術研究所)
線形しきい値なし仮説 (4/28 buveryの日記)
低線量被曝の発ガンリスク (Twitpic)
「低線量被ばくによるガンリスク: 私たちが確かにわかっていることは何かを評価する」
(David J. Brener 2003年、調 麻佐志 訳、SMC Japan)
Togetter「生物屋さんの視点からみた「低線量」の意味」 (11/9)
Togetter「buveryさんの「集団線量と疫学的評価」」 (11/14)
LNT理論に関する論争 (電中研・放射能安全研究センター)
LNT仮説に関する論文の概要 (電中研・放射能安全研究センター)
「放射線安全の新しいパラダイム検討専門研究会報告書」 (2010年7月 日本保健物理学会)
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【現在の公式見解、またはそれに近いもの】
低線量放射線の健康影響について (5/20 原子力安全委員会)
「原子力災害に伴う放射線被ばくに関する基本的考え方」 (6/2 日本医学放射線学会)
「低線量放射線リスクの科学的基盤-現状と課題-」 (2004年 原子力安全委員会 低線量放射線影響分科会)
「討論会「低線量の放射線影響を考える」において寄せられた質問に対する回答」
(2003年 原子力安全委員会)
「放射性物質を含む食品による健康影響に関するQ&A」 (食品安全委員会)
「放射線の影響がわかる本」 (放射線影響協会)
福島第一原子力発電所にかかる原子力災害への対応 (放射線医学総合研究所)
放射線教育用アニメーション
原爆被爆者における固形がんリスク (放射線影響研究所)
ダウンロードできる研究データ (放射線影響研究所)
放射線発がんリスク (緊急被ばく医療研修のHP)
Togetter 「7/25 山下俊一先生の講演内容について」
公開講演討論会「再び低線量放射能の影響を考える」の報告 (12/19 一瀬昌嗣 さん)
「"低線量被ばくの健康影響(私的な中間整理)"と"原子力ムラの既得権益保守仮説"」
(2/5 ポストさんてんいちいち日記)
「低線量のβ線・γ線によるリスクは他の発ガンリスクと定性的には同じであり、
活性酸素(フリーラジカル)によるDNAの損傷として捉えることが出来る」
原子力ムラが、既得権益を守るために放射線の安全基準を厳しくしてきた?
「低線量放射線被曝と妊娠・出産:「わたしたちは子どもを産めますか」と福島の高校生に聞かれたら」 (3/14 粂 和彦のブログ)
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【BEIR報告】
低線量被曝研究会 (NPO 市民科学研究室) (お薦め)
低線量放射線被ばくの人体影響について (5/1 ケミストの日常)
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【OSCC】
妊娠中の放射線被曝による小児癌死亡リスクを考える (2012/3/19 六号通り診療所所長のブログ) (お薦め)
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【ECRRの主張についてのいろいろな見解】
ICRPとECRRそれぞれの勧告について:専門家コメント (サイエンス・メディア・センター)
低線量被曝リスク評価に関する話題紹介と問題整理 (2004年 今中哲二)
・ECRRのリスク評価は、「ミソもクソも一緒」になっていて付き合いきれない。
・ECRRに安易に乗っかると、なんでもかんでも「よくわからない内部被曝が原因」となってしまう。
・湾岸戦争でのDU弾使用とその後のバスラ住民の「健康悪化との相関関係」に関する
データはたくさんあるが、「放射線被曝との因果関係」を示唆するデータはほとんどない。
私がECRRを狂気の集団と呼ぶわけ (5/11 buveryの日記)
ECRRの福島リスク計算は妄想の産物 (5/20 buveryの日記)
放射線リスクの言説再考:牧野淳一郎さん、押川正毅さんの記事へのコメント (6/5 粂 和彦 のメモログ)
上記記事への返答 Togetter 「Tondel論文の応用への批判と返答」
ECRRの言う、原発近傍での『放射線による癌リスク』は、過激な誇張 (6/8 buveryの日記)
イギリスの内部被曝調査委員会がクリス=バズビーをどう批判したのか (7/19 buveryの日記)
OhishiMasatoshi on Twitter (7/19)
バズビー理論の、この図を見て、トンデモな人だと思った。http://bit.ly/qKLIq1
これが正しいのであれば、ICRPの考え(LNT仮説)よりも放射能を浴びたほうが
ガン罹患率が下がって体に良いことになってしまう。しかも、自然放射線だけを浴びているとしても非常に高いガン罹患確率になる、という理論。
放射能を浴びるほうが安全、という理論に信用は全くおけない。
トンデモ理論だと思われて、あちこちから相手にされないのは当然だ。
バズビーは、論争相手を「バカ」呼ばわりし、自業自得状態。WikipediaにあるChris Busbyの項。意見が合わない相手を Stupid と言っちゃあダメだよ。
そんなことをするから周りから相手にされなくなる。 http://bit.ly/o5uBmu
仙台での土壌からの内部被曝のリスクを私はどう見ているか (7/24 たぶん暇)
内部被曝の影響を ICRP の数百倍に見積もっている ECRR (European Committee on
Radiation Risk)の報告があるが、自分は ECRR の言うことを信じる気にはならない。
理由その1:彼らの主張が正しければ、大人で約数千 Bq 常に体内にある、
40K (カリウム-40)によって、発ガンしている人が多いはず。カリウムは人体の
必須元素の一つなので常に一定量存在している。
理由その2:「buveryの日記 2011-05-20」で議論されているように、多くの恣意的な
データの解釈が見られる。
理由その3:ECRR の委員である クリス・バズビーは、福島第一原発3号炉の爆発
が水素爆発にしては大きいから核爆発だと言っている。とにかく影響を大きく
見積もりたいと思っている様に見える。(そして驚くべくことに、この論理の飛躍を
「やっぱりそうだ」と思って信じる人がいる。)
Togetter ECRR (5/10)
Togetter 「いけない!バズビー先生」 (8/31)
Togetter 「Goldenpiyo氏のバズビー観」 (8/31)
「なぜ福島の事故は、チェルノブイリよりひどいのか」 (9/1 マスコミに載らない海外記事)
英国 The Indipendent 8/29 記事の翻訳。
「100万人以上の死亡を招く」 というクリス・バズビーの説を紹介。
Togetter 「英:ガーディアン紙による「バズビー氏とバズビーサプリ」に関する報道」 (11/23)
Togetter 「トンデル先生の本音」 (2012/4/24)
*
【ホルミシス効果】
ヒ素と放射線の話 (6/11 六号通り診療所所長のブログ)
*
【ペトカウ効果】
「ペトカウ効果」は、低線量被爆が健康に大きな影響を与える根拠になるのか? (6/16 ぷろどおむ えあらいん)
ペトカウ効果で低放射線量の内部被爆を怖がってる奴らは絶対元の論文読んでない (8/13 愛・蔵太のブログ)
*
【内部被曝】
「内部被ばくのリスク評価について」 (8/4 田崎 晴明)"できるだけ短くてわかりやすい解説"
Togetter 「buvery氏による田崎晴明教授「内部被ばくのリスク評価について」レビュー」 (8/11)
この田崎先生の文章で、すばらしいところは、
『シーベルトはガン確率のリスク指標である』と見抜いているところにあります。
数ある物理クラスタの人たちの中でも、ここまで明快に表現している人は一人だけです。
「内部被曝関連のまとめlink集」 (@leaf_parsley さん)
「放射線被曝問題について(科学者の眼)」 (JSA Wiki)
「内部被曝」について (き坊のノート 2007年)
セシウム内部被曝と汚染地で生き続けること (5/4 buveryの日記)
福島で暮らすということ~小児科医として思うこと (6/11 ひまわりの種)
WHO屋内ラドンハンドブック (WHO 2009年)
「カリウム40による内部被曝との比較による安全デマ」 (6/19 renormalization)
「低線量の内部被曝・・・α線とβ・γ線の違い」 (10/30 カクリ論)
Togetter「もしも甲状腺等価線量が追加されたら? MAKIRINさんとの会話」 (12/17)
*
【その他】
DNAチップで低線量放射線の影響を調べる (環境科学技術研究所)
The Low Level Radiation Campaign (UK)
ECRR派のサイト。 合衆国での U-238 Fallout図など。
「放射線と被ばくの問題を考えるための副読本」 (2012年3月 福島大学・放射線副読本研究会)
~“減思力(げんしりょく)”を防ぎ,判断力・批判力を育むために~
Togetter 「放射線と被ばくの問題を考えるための副読本への反論」 (2012/3/27)
上の副読本についての批判
*
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朝日新聞(11/9) 「低線量被曝の健康への影響検討 内閣府に有識者会議」
http://www.asahi.com/politics/update/1109/TKY201111090539.html
野田政権は9日、低い放射線量を長い期間浴びた場合の健康への影響を調べるため、内閣府に有識者会議を設け、
初会合を開いた。年内に報告書をまとめ、細野豪志原発相に提言する。
会議は「低線量被曝(ひばく)のリスク管理に関するワーキンググループ」(共同主査=前川和彦・東大名誉教授、
長瀧重信・長崎大名誉教授)。この日の会合で、細野氏は「子供や妊婦にどういった配慮が必要なのか。
政府として判断しなければいけないので見解を示してほしい」と要請した。
低い放射線量を長期間浴びた場合の発がんの危険性は、生活習慣や遺伝といったほかの要因も考える必要があり、
専門家の間でも評価が定まっていない。このため、政権が避難区域を設定する目安にしている年間20ミリシーベルト
程度の被曝線量の影響などを中心に議論する。
投稿: コンタン | 2011年11月11日 (金) 16時10分
時事通信(11/15) 「科学的」めぐり、議論白熱=チェルノブイリ事故の影響で-低線量被ばくの作業部会
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011111501047
東京電力福島第1原発事故で、放射性物質による低線量被ばくのリスク管理について専門家が議論する
政府の作業部会の第2回会合が15日、東京・霞が関で開かれた。チェルノブイリ原発事故の「科学的」影響
について、専門家と国会議員の間で白熱した議論が交わされた。
チェルノブイリ原発事故の影響について説明した柴田義貞長崎大大学院教授はリスクを客観的に評価できる
とした上で、「小児期に被ばくした人たちの間では、甲状腺の病気を除き、増加の確認された病気はない」と断言。
「不安をあおっている人がいるのは残念」「大衆迎合政策は避けなければならない」などと述べた。
これに対して、出席していた公明党の遠藤乙彦衆院議員は科学で解明できていないこともあると指摘した上で、
「科学はもっと謙虚になるべきだ」と批判した。
一方、木村真三獨協医科大准教授は、旧ソ連の隣国、ウクライナのチェルノブイリ立ち入り禁止区域管理庁
長官の主張を参考に、避難の基準値を年間5ミリシーベルトにすることを提案。この提案に対して、長滝重信
長崎大名誉教授らが「科学的根拠を示してほしい」とただした。
長滝名誉教授は被ばくの影響について「科学的議論を行いたい」と繰り返し主張。出席していた森ゆう子
文部科学副大臣が「科学的に証明できないからといって、影響がないとは言えない。よく分からないのであって、
分からないからこそあらゆることをやらなければいけない」とかみつく場面もあった。
作業部会は予定を30分近くオーバー。最後に発言した細野豪志原発事故担当相は「こういう議論をしたかった」
と締めくくった。
投稿: コンタン | 2011年11月16日 (水) 13時21分