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2011年8月 3日 (水)

グラフで見る水産物の放射能汚染(その1)

Pisamwe

Photo(Top): Pisamwe Is. Chuuk Islands (Truk Lagoon)   ピサモエ島(チューク諸島/トラック環礁)

  上の写真を撮影したのは1990年代なのだが、実は、2003年の台風で、この島の椰子の木は

  全てなくなってしまった。 → 池内嘉正さんブログ 佐藤宏さんブログ

最新版(3/31公表分まで)はこちら

現在掲載のグラフ

浮魚(幼魚) コウナゴ(7/31公表まで)、シラス(8/25公表まで)

底魚(砂地) ヒラメ(8/25公表まで)、カレイ(8/25公表まで)、シタビラメ(8/25公表まで)、

         コモンカスベ(8/25公表まで)、ホウボウ・カナガシラ・マゴチ(8/16公表まで)

底魚(岩礁) アイナメ(8/25公表まで)

底魚(藻場) メバル(8/9公表まで)

貝類(岩礁) アワビ(7/31公表まで)、サザエ・ツブ貝(8/12公表まで)

貝類(砂地) ホッキガイ(7/31公表まで)、アサリ・ハマグリ(8/12公表まで)

軟体動物 イカ(8/9公表まで)、タコ(8/9公表まで)

甲殻類 エビ・カニ(8/12公表まで)

棘皮動物 ウニ(7/31公表まで) 

回遊魚 カタクチイワシ(8/8公表分まで)、マイワシ(8/8公表分まで)、

      サバ(7/31公表まで)、アジ(7/31公表まで)、ブリ(8/25公表分まで)、

      スズキ(8/25公表分まで)、マダイ・チダイ(8/16公表まで)、サンマ(8/21公表まで)

やや深い タラ(8/12公表まで)

9/15 茨城県作成のグラフ

【コウナゴ】 (7/31公表分まで)

4月はじめに、非常に高いヨウ素、セシウム汚染が検出された。

コウナゴは表層を泳ぐ魚で、春先に仙台湾で孵化して南下する。

その途中で、4月頃に表層を広がった高濃度汚染水の影響を強く受けた。

5月以降はしばらく検査されていなかったが、7月には 200 Bq/kg程度に下がっている。

Kounago1

Kounago2_2

【シラス】 (8/25公表分まで)

やはり表層を泳ぐ魚で、5月頃いわき市、北茨城市で高いセシウム値が検出された。

しかし、その後は順調に下がっている。

Shirasu08251

Shirasu08252

【ヒラメ】 (8/25公表分まで)

高い値が出ているのは福島県だけだが、福島県での数値は5月以降横ばい。

茨城県では少しずつ上昇おり、8月中旬に 100 Bq/kgを超えてきた。

千葉県は6月以降検査を行っていない。(新潟県が流通品を1件検査したのみ。)

Hirame08251

Hirame08252

Hirame08253

【カレイ】 (8/25公表分まで)

福島県以外ではあまり高い値は出ていない。

茨城県でも少しずつ上昇しているが、まだ最高で 62 Bq/kgにおさまっている。

サイズによって食性が異なるはずだが、サイズは公表されないのでわからない。

魚種による違いでは、ミギガレイ(ニクモチ)は、いわき市でも最高 31 Bq/kgにおさまっていて、

明らかに低い値となっている。次いでヤナギムシガレイの値もおおむね低い。

Karei08251

Karei08252

Karei08253

Karei08254

【アカシタビラメ・クロウシノシタ】 (8/25公表分まで)

福島県ではやや高い値だが、ヒラメや大型カレイよりは低めとなっている。

Shitabirame08251

Shitabirame08252

【コモンカスベ】 (8/25公表分まで)

沿岸の砂地に棲む小型のエイ。

福島県の調査しかないが、最低でも52 Bq/kgで、基準を超える高い値がゾロゾロ出ている。

Komonkasube_08251

Komonkasube_08252

【ホウボウ・カナガシラ・マゴチ】 (8/16公表分まで)

ホウボウ、カナガシラは水深100-200mのやや深い海底に棲息するが、マゴチは沿岸の

浅い砂泥底に棲息する。 とりあえず、ここではコチ亜目の魚としてひとまとめにしている。

福島県内では、やや高いセシウム値になっている。 福島県外の測定例は少ない。

Houbou1

Houbou2

【アイナメ】 (8/25公表分まで)

7月以降、最も高い値が出ている海産魚。

カレイやヒラメなどの底魚と比べて、何か食性が違うためにこのように高い値を示して

いるのだろうが、それは何故だろうか?

アイナメが雑食性だから、主に魚食性のヒラメなどよりも高い値が出ているのではないか?

というのが筆者の仮説だが、大型プランクトン、ゴカイなどのマクロベントス、甲殻類など

食餌となるものの分析をしないことには、はっきりしたことはわからないだろう。

Ainame08251

Ainame08252

【メバル】 (8/9公表分まで)

アイナメ同様、現在非常に高い値が検出されている魚。岩礁帯の藻場に生息する。

Mebaru1

Mebaru2

【アワビ】 (7/31公表分まで)

5~6月頃、いわき市、北茨城市、で高い値を示していたが、徐々に下がってきている。

6月以降、北茨城市の検査はない。

Awabi1

Awabi2

【サザエ・ツブ貝】 (8/12公表分まで)

検査数は少ないが、福島県を含め、ほとんどNDまたはND付近。

Tsubu1

Tsubu2

【ホッキガイ】 (7/31公表分まで)

6月頃、いわき市で暫定基準越えが続いていたが少しづつ下がっているように見える。

Hokkigai1

Hokkigai2

【アサリ・ハマグリ】 (8/12公表分まで)

福島県外では、最高でも34 Bq/kgにおさまっているが、東京湾産からも数ベクレル検出。

福島県内の検査は1件しかない。

Asari1

Asari2

【イカ】 (8/9公表分まで)

グラフでは一見わかりにくくて恐縮だが、7月以降は、1件を除き全てNDとなっている。

6月以前でも、最高で82 Bq/kgにおさまっており、魚介類の中では安全性が高い。

Ika1

Ika2

【タコ】 (8/9公表分まで)

5月頃はやや高い値のものも見つかったが、6月以降は33 Bq/kg以下に収まっている。

イカと並んで安全性が高いと思われる。 もう少し検査例があると説得力もあるのに…、と思う。

Tako1

Tako2

【エビ・カニ】 (8/12公表分まで)

検査数が少ないが、いわき市ではやや高い値になっている。

いわき市で甲殻類を食餌とする魚は、かなり高い値になるのではないだろうか。

Ebi1

Ebi2

【ウニ】 (7/31公表分まで)

6月頃、いわき市、北茨城市で高い値が出ていたが、徐々に低下している。

北茨城市では、6/7以降検査がない。

Uni1

Uni2

【カタクチイワシ】 (8/8公表分まで)

大型魚の食餌として、食物連鎖の上で重要。 プランクトン食。

4~5月にかけて100~170Bq/kgの事例があるが、これは高濃度汚染水の影響を受けた

ものかもしれない。福島県での検査例は少ないが、いわき市でも 80 Bq/kg以下。

6月中旬以降は、千葉、茨城でも検査数が少ない。

Katakuchiiwashi1_2

Katakuchiiwashi2

【マイワシ、ウルメイワシ】 (8/8公表分まで)

大型魚の食餌として、食物連鎖の上で重要。 プランクトン食。

最高でも 40 Bq/kg程度だが、茨城北部、福島県の検査例が一件もない。

どこでも採れる魚なのになぜ? 誰が調査計画を立てているのだろうか?

千葉以南でも、5月までは10Bq/kg以下が多かったが、6月以降は10~20Bq/kg台へと

上昇しているのがわかる。

大型魚では、生態濃縮によりマイワシの数倍のセシウム濃度になるだろう。

Maiwashi1_2

Maiwashi2

【サバ】 (7/31公表分まで)

一番高い事例でも 200 Bq/kgに収まっている。

銚子以南でも 56 Bq/kgの検出例がある。

Saba1

Saba2

【アジ】 (7/31公表分まで)

一番高い事例では 270 Bq/kg。

銚子以南では 15 Bq/kg以下におさまっている。

Aji1

Aji2

【ブリ】 (8/25公表分まで)

近海の大型魚の検査例は非常に少ない。

南相馬で 100 Bq/kgを超える検査結果が出たので、茨城~宮城にかけてはこのくらいの

数値であってもおかしくないだろう。

Buri_08251

Buri_08252

【スズキ】 (8/25公表分まで)

今のところ最高でも 138Bq/kg。 但し大型魚の影響のピークは1年以上後と言われている。

移動量があるので、茨城や宮城でも100 Bq/kgくらい出てもおかしくないだろう。

6月以降は、4件しか検査が行われていない。

Suzuki_08251

Suzuki_08252

【マダイ・チダイ】 (8/16公表分まで)

福島県内でも最高 43 Bq/kgと低い値で、比較的安全な魚だと思われるが、検査数は少ない。

Madai1

Madai2

【サンマ】 (8/21公表分まで)

今のところ北海道太平洋沖しか検査例がありませんが、8/22に宮古で漁が始まったので、

三陸沖の検査も出てくるのでは。ちなみに福島第1原発の100km圏はサンマ漁を自粛する

そうなので、今年は漁期が短いとの予想になっています。

110821_sanma

【マダラ・スケトウダラ】 (8/12公表分まで)

大陸棚斜面の底近くに棲む魚。 採取場所の詳細な情報はわからないが、

福島県内でやや高い値が出ているのは、水深200~500mのやや深い水域まで汚染が

達しているためか、表層から汚染された食餌が下降するためなのだろう。

値は低いが、三陸沖のタラのセシウム濃度が上昇しているのが観察できる。

Tara1

Tara2

【リンク集】 (最新の図はリンク先を見て下さい)

カツオ・マグロ類(googleマップ)」 (6/22~ @shanghai_ii さん)

Katsuo_2

カツオマグロ類のセシウム値のグラフ (8/2 @shanghai_ii さん)

110902_katsuo

海藻 (googleマップ)」 (6/25 @shanghai_ii さん)

Kaisou_2

淡水魚・淡水水産物中のセシウムの放射能濃度(1)3月~6月(googleマップ)」

淡水魚・淡水水産物中のセシウムの放射能濃度(2)7月~ (googleマップ)」

Tansuigyo_2

天然淡水魚 (googleマップ)」 (7/23 shanghai_ii さん)

Tennentansuigyo_3

河川・湖沼・海洋の底質のセシウムの放射能濃度(1)4月~7月

河川・湖沼・海洋の底質のセシウムの放射能濃度(2)8月~

Teishitsu_2

スズキ目のセシウム検出値 (8/20 @shanghai_ii さん)

110820_suzuki

阿武隈川の天然淡水魚のセシウム値のグラフ(9/1まで) (9/2 @shanghai_ii さん)

110902_abukuma

夏井川と鮫川のアユのセシウム値のグラフ (9/2 @shanghai_ii さん)

110902_iwaki

久慈川、那珂川、利根川のアユのセシウム値のグラフ (9/2 @shanghai_ii さん)

1109025_kuji

阿賀川と阿武隈川のアユのセシウム値のグラフ (9/3 @shanghai_ii さん)

110903_aga

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コメント

@kinoryuichi さんのツイート(8/11)

【東電会見】文科省坪井審議官、水産庁は福島第一から半径30km圏内では、一度も水産物のサンプリングを
実施していないと。なぜ採っていないのかと聞いたら、「サンプリングは漁業者にお願いしているが、漁業者が
採ってないので」。なんだそりゃ?

【東電会見】1F近辺の水産物調査、誰も採ってないからモニタリングをしてないという文科省坪井さん、今後は
水産庁に確認するというが、5カ月も放置してきた責任は重い。文科省や水産庁、厚労省、農林省などは
細野大臣中心にモニタリング調整会議を実施。

ところがこのモニタリング調整会議、月に1回しか開催してない。次回開催は未定。時間はどんどん経っていく。
近隣の水産物、あるいは広範囲でのモニタリング強化などは、これから議論すると園田さん。不安を煽りたくは
ないが、個人的には不安増大。

モニタリング調整会議の中心は細野さんだが、あれもこれも担当しすぎではないか。現状のモニタリングを見ると、
すでに手に余っているように感じる。すべての検討がこれからでは、今後、汚染拡大しなくてもそれは単なる幸運。

毎日新聞(8/17) 「東日本大震災:県内の沿岸漁再開、月内にも試験的に /福島」
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20110817ddlk07040245000c.html

 東京電力福島第1原発事故で全面的に止まっていた県内の沿岸漁業が、5カ月ぶりに動き出すことになった。県内7漁協でつくる
県漁業協同組合連合会(県漁連・野崎哲会長)は早ければ今月下旬にも刺し網漁を試験的に再開する。同海域ではまだ一部の
魚種に放射線の影響があり、予想される風評被害に挑む船出となる。【小泉大士、中村敦茂】

 ◇規制値以下でも、放射線の風評被害懸念
 県内では6月に沖合漁が始まったが、近隣海域で操業する沿岸漁は自粛。ウニ・アワビ漁は漁期の5~8月の全面中止を決め、
主力の底引き網漁は自粛したまま7、8月の休漁期に入った。休漁期のない刺し網漁は影響を受け続けている。県漁連によると、
東電の仮払いやがれき処理の日当で生活をつなぐ漁師も多いという。

 7月27日に開かれた県漁連組合長会では「規制値以下でも買い手がつかない」「畜産のような問題が起きないか」と慎重な
声があった。一方で「一日も早く漁に出たい」との意見も噴出。結局、県北部の相馬沖では検出値が安定していることから、
相馬双葉漁協が8月中にも刺し網漁を試験的に再開すると決めた。刺し網漁は小型船で魚群の遊泳する水域に網を張る漁法で、
県海域ではヒラメやカレイなどが主に取れる。

 8月10日に発表された県などの最新モニタリング結果では、食品衛生法の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を上回る
放射性セシウムを検出したのは調査対象となっている44種のうちアユだけ。今後はさらに細かい調査を続けながら、具体的な
漁場や捕獲魚種を検討。同時に、県に対しては週1回のモニタリング調査を水揚げごとに魚市場で実施するよう要望している。

 当面の出漁は数隻となる見通しで、魚は地元の朝市などで販売しつつ消費者の反応を確かめるという。野崎会長は
「風評被害を生まないよう検査態勢を整備して、本格的な操業につなげたい」と話している。

 ◇ローン抱え、海にも出られず焦り
 刺し網漁の試験操業に向け、漁師たちの胸には期待と不安が交錯する。消費者は魚を買ってくれるのか。手探りの一歩を
踏み出す「海の男」は複雑な表情を浮かべる。

 相双漁協原釜支所(相馬市)第1船主会の菊地正記会長(55)は3月11日、津波を避けるため仲間と沖に船を出して
難を逃れた。自宅は基礎部分を残して跡形もなくなり、3年前まで一緒に刺し網漁をしていた父完(たもつ)さん(78)は
逃げ遅れて亡くなった。

 元々は底引き網船に乗っていたが、菊地さんが25歳の時に小型船を購入した。「2人で30年かけてやっとここまで来たのに」。
現在は市内の仮設住宅で母、妻と3人で暮らす。

 同支所では刺し網漁をしていた漁師の船約200隻の半数が流され、沿岸には今も大破した漁船が浮かぶ。原発事故で
収入を絶たれた漁師たちは毎朝午前4時から10時半ごろまで、漁場に堆積(たいせき)したがれきの撤去作業に汗を流す。
日当は1万2000円。菊地さんは「これからシラスの最盛期。1回漁に出たら20万~30万円になるんだが」とつぶやく。
昨年買った漁船の代金と自宅のローンで約2500万円の支払いが残る。

 海に出て、魚を取ってこそ漁師だ。「一番いい時期に海に出られないなんてやってられない」。一刻も早く再開したい
との思いは募るが、セシウム汚染に苦しむ畜産農家の姿に「まだ早過ぎるのでは」と不安もよぎる。

 「もちろんうれしさもあるけど、今後どうなるのか」。手放しでは喜べないという。【小泉大士】

 
8/20 @shanghai_ii さん作成のグラフ
http://twitpic.com/68rt9j

アジ・サバなどスズキ目の魚のセシウム検出値。カレイなどの底魚と違って、こちらは全て基準値内に
収まっている。福島沖と茨城沖の差も小さい。その分、福島以外の地域の数値もそこそこ出ている。
(なお、福島沖は未だ自粛中で、調査目的の採取のみです)

 
国立医薬品食品衛生研究所による水産物の検査結果(8/24)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001mydp-att/2r9852000001mymq.pdf

Cs-134 + Cs-137 合計が全て 50 Bq/kg以下という結果なのだが、この調査は何を目的としてやっているのだろうか?

 
9/8 NHK 「海の放射性物質 推計の3倍超」
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20110908/index.html

 東京電力福島第一原子力発電所から海に流れ出した放射性物質の量を海水のモニタリング
調査などを基に試算すると、東京電力の推計の3倍を超える1京5000兆ベクレルに上るとする
研究結果がまとまりました。

 福島第一原発では、4月と5月に2号機や3号機の「ピット」と呼ばれる施設から高濃度の
汚染水が相次いで海に流れ出すなどして、東京電力は、流れ出した放射性物質の量が
4720兆ベクレルに上ると推計しています。

 日本原子力研究開発機構や京都大学などの研究グループは、流れ出した汚染水の量に加え、
海水のモニタリング調査などを基に3月下旬から4月末にかけて海に流れ出した放射性物質の
量を試算しました。

 その結果、ヨウ素131とセシウム137で合わせて1京5000兆ベクレルに上り、東京電力の
推計の3倍を超えるとしています。

 研究グループは「大気中に放出されたあと、雨で海に降り注ぐなどした放射性物質が多く
含まれている。海への影響を調べるには、全体でどれだけ流れ出したか把握する必要がある」
と話しています。

 この研究結果は、19日から北九州市で始まる日本原子力学会の大会で発表されます。

 
毎日新聞(9/25)  「福島第1原発:汚染水3月26日から流出」
http://mainichi.jp/select/today/news/20110926k0000m040069000c.html?inb=tw

 東京電力福島第1原発事故で発生したセシウム137などの放射性物質を含む汚染水は、3月26日に海への
流出が始まり、4月中旬ごろまで原発近くの沿岸に高濃度でとどまった後、海の渦に流されて拡散したとの
解析結果を、電力中央研究所の津旨(つむね)大輔上席研究員らが25日までにまとめた。

 東電は「流出は4月1日から」としているが、もっと早い段階から汚染水が漏れていた可能性が出てきた。
また津旨研究員らは海への流出量を3500兆ベクレルと推計、東電発表の3倍以上となった。

 津旨研究員らは、海水に含まれるセシウム137(半減期約30年)とヨウ素131(同約8日)について半減期などを
基に割合を分析すると、汚染水が流出したか、大気中に放出された放射性物質が海に落ちたかを区別できることに着目。

 東電による海水の測定データも含めて調べると、汚染水漏れは3月26日に始まったとみられる。4月6日までの
流出量が多く、少なくとも5月末まで漏れ続けたと判断した。

 シミュレーションによると、4月8日には、海面に近い浅い場所でセシウム137が原発沿岸に高濃度に分布する一方、
低濃度のセシウムは渦の影響で外洋に運ばれた。

 高濃度のセシウムは13日には沿岸を福島県いわき市沖に南下、沖合30キロにも高濃度の部分が及んだ。
一方、それより濃度が低いセシウムは5月1日に千葉県沿岸、24日に仙台湾に到達した。

 いずれも外洋に出ると黒潮で東へ運ばれた。こうした結果は文部科学省などの観測データとほぼ一致した。

 3月下旬から海水の放射性物質濃度は高かったが、東電は汚染水が海に漏れたのは4月1日からで、それ以前は
大気中に放出されたものが落ちたと説明し、1~6日の流出量は520立方メートルで、セシウム137の総量は
940兆ベクレルと推計。一方、津旨研究員らは事故以降、海に直接流出したのは3500兆ベクレルと推計した。

 解析結果は26日から福岡県春日市で開かれる日本海洋学会で発表する。

 
毎日新聞 (9/25) 「福島第1原発:魚介のセシウム影響 水産試験場が飼育実験」
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110926k0000m040108000c.html

 東京電力福島第1原発事故の影響で、福島県の沿岸漁業の操業自粛が続く中、県水産試験場(いわき市)は
10月から、放射性セシウムを投入した水槽で魚介類を飼育して影響などを調べる研究を始める。魚介類がセシウムを
取り込む仕組みや影響が軽減される期間などを調べるのが目的。操業再開の見通しは全く立たないが、データを
蓄積することで安全性確保の手段を探し、福島県の漁業復興への道筋を見いだすことを目指す。【山田毅】

 同試験場などの12日までの調査では、沿岸域の魚介類94種類のうち、コウナゴやムラサキイガイなど18種類から
国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムを検出している。

 ところが9月に入ると、5月には850ベクレルを記録したシラスから検出されなくなった一方で、ヒラメでは基準値の
約3倍を計測する個体もあるという。種類や個体ごとにセシウムの影響が異なる理由は不明で、研究によって解明を目指す。

 研究は同試験場と独立行政法人水産総合研究センター(横浜市)が共同で実施。既にマダイの飼育を始めており、
ヒラメやアワビ、ウニなど数種類の魚介類も対象にする。(1)汚染されていない魚介類を汚染水の中で飼育
(2)汚染された魚介類を汚染されていない海水で飼育--などの実験を行い、海水の汚染濃度と魚介類の
汚染度合いの関係や、汚染が軽減するのに必要な期間などを調べるという。

 同試験場の五十嵐敏場長は「福島の漁業は風評被害との長い闘いになる。影響のメカニズムが分かれば、
安全性を確保する手段も立てられる。漁業復興に役立てる成果を上げたい」と話している。

 同県では沖合漁は6月に再開されたが、沿岸漁は放射性物質による汚染への懸念から自粛。ウニ・アワビ漁は
漁期(5~8月)の全期間中止し、休漁期が明けた主力の底引き網漁や休漁期がない刺し網漁も行っていない。

 県漁業協同組合連合会(野崎哲会長)などは22日の会合で、10月も引き続き操業を自粛することを決めた。
一方で、タコやイカなど規制値を下回る魚種については試験操業できないか検討を始めた。現在1隻のサンプリング
調査船を2隻とし各漁協に放射性物質の検査機器を計5台配備する。

 
NHK(9/29) 「福島 水揚げの魚すぐに検査へ」
http://paper.li/J_T_Party/1310193937#!society

 水揚げした魚などの放射性物質をすぐに測定できる態勢を整えるため、福島県は、沿岸の3つの漁協に
新たに検査装置を導入することになり、29日、漁協の職員らを対象に講習会を開きました。

 原発事故の影響で、福島県沿岸では漁業の操業自粛が続いています。福島県は、今後の操業の再開に備え、
水揚げした魚などの放射性物質をすぐに測定できる態勢を整えるため、新たにいわき市と相馬市の3つの漁協に
合わせて5台の検査装置を導入することになりました。

 29日は、このうち、いわき市小名浜で漁協の職員らを対象に装置の使い方を学ぶ講習会を開きました。
参加した人たちは、福島県の沿岸でモニタリング用に採取したヒラメやイカなどを使って実際に放射性物質の
測定を行っていました。

 現在、モニタリング用に採取した魚介類は専用の装置がある郡山市まで運ぶ必要がありますが、漁協への
検査装置の導入で、今後は水揚げのあとすぐに測定できると期待されています。

 福島県水産課の實松敦之副主査は「水産物の場合、出荷するまでの時間が極めて短いので、迅速に検査を
進めて行きたいと思います」と話していました。福島県では、早ければ11月にも予定されている試験操業から
装置の運用を始めることにしています。

 
水産庁(10/5) 「東日本太平洋における生鮮水産物の産地表示方法について」
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kakou/111005.html

水産庁は、東日本太平洋における生鮮水産物の産地表示について、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴い、
生産水域の情報に対する消費者の関心が高まっていることを踏まえ、東日本太平洋側で漁獲されたものを中心に、
生産水域の区画及び水域名を明確化した原産地表示を奨励することとし、本日、関係団体、都道府県等に対し、
通知を行いました。

■東日本太平洋における生産水域名の表示方法

1.回遊性魚種について

(1)水域区分図(別添1)のとおり表示することとします。

(2)各都道県において、上記区分図に示された水域より細かい水域で表示したい場合には、検査対象区域との整合性を
考慮して水域を設定することもできます。この場合においては、当該水域を図示したものを水産庁まで提出し、水産庁は、
上記区分図をホームページに掲載する際に、当該水域図も併せて掲載します。

2.沿岸性魚種について

(1)「○○県沖」と表示をすることとします。この場合において、「○○県沖」とは、当該県知事の権限に基づいて通常操業
する水域とし、大臣許可又は隣接都道県知事の許可も併用して操業し、かつ、いずれの県沖か明確にならない場合には、
回遊性魚種についての表示方法に従って表示を行うこととします。(対象:北海道~千葉県)

(2)各都道府県において、県沖より細かい水域で表示したい場合には、回遊性魚種についての表示方法を準用します。

3.その他

「回遊性魚種」は下記のとおりとし、これら以外は「沿岸性魚種」とします。
ネズミザメ、ヨシキリザメ、アオザメ、いわし類、サケ・マス類、サンマ、ブリ、マアジ、カジキ類、サバ類、カツオ、マグロ類、
スルメイカ、ヤリイカ、アカイカ

<添付資料>(添付ファイルは別ウィンドウで開きます。)

(別添1)水域区分図(PDF:85KB) http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kakou/pdf/111005-01.pdf

(別添2)通知文(PDF:188KB) http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kakou/pdf/111005-02.pdf

 
水産庁(9/30) 「東京電力福島第一原子力発電所から20km以遠の海域における漁業就労等の安全性の確認について」
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kikaku/110930.html

水産庁は、9月30日、東京電力福島第一原子力発電所から20km以遠において海域の漁業関係者が就労する場合
の安全性の評価について、原子力安全委員会から5月7日に受けた助言を基に試算を行い、放射線防護の観点から
健康に影響を与えるレベルではないことを確認しました。

1.経緯

水産庁は、5月7日、原子力安全委員会より、「東京電力福島第一原子力発電所から30km以遠(緊急時避難
準備区域外)の海域においては、沖合・沿岸ともに、漁業関係者が就労を行っても放射線防護の観点からは
安全上差し支えない」との助言を受けています。

9月30日、原子力災害対策本部及び海上保安庁は海域を含む緊急時避難準備区域(20kmから30km圏内)を
解除しました。これを受けて、水産庁は、20km以遠の海域で漁業関係者が就労する場合の安全性の評価
について、助言を基に試算を行った結果、放射線防護の観点からは健康に影響を与えるレベルではないことを
確認しました。

2.水産庁での対応

緊急時避難準備区域が解除されたことを受け、水産庁より関係者(福島県、岩手県、宮城県、茨城県、千葉県、
関係漁連及び全漁連、大日本水産会等)に対して、以下の内容を通知しました。

9月30日、海域を含む緊急時避難準備区域(20kmから30km圏内)が解除されました。現状では、20km以遠の
海域においては、漁業関係者が就労(海中のゴミ・がれきの撤去作業及び調査船または操業船による
放射性物質調査のためのサンプリング等)を行っても放射線防護の観点から安全上差し支えありません。

3.今後について

福島県沿岸域では、現在、漁業は再開していませんが、30km以遠において福島県の漁業者による海中の
がれきの撤去作業及び調査船または操業船による放射性物質調査のためのサンプリングが行われていました。
今後は、20kmから30km圏内においても、両作業が実施できるようになります。

4.その他

(参考)
5月7日付けプレスリリース:東京電力福島第一原子力発電所周辺海域において漁業関係者が就労する場合の
放射線防護の観点からの安全性評価について
http://166.119.81.8/jfa/cms8341/j/press/kikaku/110507.html

<添付資料>
添付1:関係県等への通知(PDF:74KB) http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kikaku/pdf/110930-01.pdf
福島第一原発から20km以遠の位置図(PDF:155KB) http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kikaku/pdf/110930-02.pdf
添付②:試算の前提及び結果(PDF:507KB) http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kikaku/pdf/110930-04.pdf

 
NHK(10/11) 「宮城 津波被害の川にサケ戻る」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111011/k10013172221000.html

東日本大震災による津波で大きな被害を受けた、宮城県気仙沼市を流れる大川に、震災前と同じように大量の
サケが戻り、漁業者を喜ばせています。

 宮城県気仙沼市の中心部を流れる大川では、産卵のために川をさかのぼってくるサケを捕獲して卵を採って
ふ化させ、稚魚を放流する取り組みが33年前から続いていますが、ことしは、震災による津波で押し寄せたがれきで、
一時、川が埋め尽くされ、地盤沈下で川底の形も変わったため、サケが戻るか心配されていました。

 しかし、がれきが撤去され、今月に入って地元の漁業者が網を張ったところ、例年と同じように大量のサケが入り、
11日から捕獲が始まりました。漁業者たちは、川幅いっぱいに張られた網にかかったサケを船の上に次々に引き揚げ、
重さを測っていました。サケの捕獲は来年1月まで続き、例年と変わらない漁獲量を見込んでいるということです。

 気仙沼鮭生産組合の笠沼暹組合長は「津波で川も海も汚れているのによく帰ってきた。目標は5万匹で、
期待が持てると思います」と話していました。

ネットで検索して調べたものです、被災地の方々また、被災地にかかわった老若男女の方々の健康が気になります参考にしてください、血小板減少により増やす為の参考です、血小板増やす方法の中で栄養素はビタミンKと載ってます。ビタミンKを多く含む食物は納豆、海草、緑黄色野菜、クロレラなどです。>他にも、ビタミンP、ポリフェノール、アントシアニンなども血小板を増やすとされています。
また、別の似た質問の回答の中であるお医者さんからの投稿でしたが。>同時に貧血気味になることが多いので、鉄分の多い食事をとることなどを心がけられればと思います。血小板については、肝機能や骨髄機能が多少改善すれば、割合短期間で回復してきますので、回復を待たれればとおもいます。
血小板を増やす食品←一応あとでも見れるようにリンク貼っておきます。http://www.dong.jp/kesshoubanfuyasu/
血小板を増やす効果のある食品には、あるキーワードがあるようです。それは、「ポリフェノール」「ビタミンP(ルチン)」「OPC」「アントシアニン」というようなものです。これらを豊富に含んでいる食材は何かというと、ピーナッツの赤い薄皮いちご、スモモ、プルーン、ぶどう、トマト、茄子、さつま芋、大豆、黒豆、黒ゴマ、そば、赤ワインなどがあげられています。これらの食品をビタミンCに富んだ食品と同時に摂取すると、さらなる効果が期待できるといわれています。こういったものを毎日の食事に積極的に取り入れたいものですね。ですが、これは血小板を増やす確実な方法だというわけではありません。あくまでも参考にしてください。血小板が減少していると、出血しやすくなったり、一度出血するとなかなか止まらなくなったりします。そのようなことが起きてしまう病気では、「血小板減少症」というものがあります。

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