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2011年8月15日 (月)

「稲わら汚染」疑い牛の放射性セシウム濃度

2/12 Togetter 「各県の汚染肥料・汚染堆肥・福島県の避難区域設定等に伴う家畜の移動・その他の状況について」

   家畜の移動による汚染の拡散について、各県に聞き取りした労作。 (お奨め)

3/14 福島県 「牧草の牛への利用判断状況」

2/27 「飼料から牛肉への放射性セシウムの移行に関する推計方法」 (日本草地畜産種子協会)

2/3 @hideoharada さんのツイート

【放射性セシウムを含む飼料の暫定許容値の見直しについて】 2/3農水省発表。

・ 局長通知→ http://bit.ly/wFz4zc

・ 課長通知(今後の対応)→ http://bit.ly/wQNTVj

・ 課長通知(稲わらの取扱い)→ http://bit.ly/wlc12F

・ 畜産農家向けパンフレット→ http://bit.ly/zWlgXl

・ Q&A→ http://bit.ly/xEUtLZ

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稲わら等汚染牛は、11/30までに、4,875頭のうち1,702頭が検査され、141頭が暫定基準超えだった。

(その後1/26まで、検査は行われていない。)

単純に比率で推計すれば、500Bq/kgを超える牛は、約400頭出荷されたことになる。

(100Bq/kg超えなら、約2,200頭)

Togetter 「稲わら等汚染」疑い牛肉の現況まとめ (10/26)

牛肉の全頭検査リンク集→ http://tl.gd/d99dng

  (注:既に情報が古いですが、8月頃の状況が分かるので残しておきます。)

全頭検査での暫定基準超えは、1/26までに9頭見つかっている。

(福島 1頭、宮城 1頭、岩手 7頭)

1/27 update

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* 

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データ集計が完全とは言えないので(少なくとも大きくは違わないはずですが)、xlsデータの

公開はしていませんが、集計データを見たい方はメール等でご連絡下さい。

こんなことを書くと「安全厨」とか言われそうですが、これらの牛肉を何回か食べたからと言って、

大した問題にはならないでしょう。

今回の問題の最大の影響は、「政府の対策の甘さ」が、明らかになってしまったことでしょう。

福島県 (9/1追記)

以下の農場の牛肉は、特に危険度が高い。

南相馬市 の農場(安愚楽牧場の委託農家)

(この17頭は、事件発覚前(調査対象外)ということで、厚労省の集計には含まれない。)

110831_inawara_fukushima1

水田の稲わら 75,000 Bq/kg (換算値 17,045 Bq/kg) (7/11福島県公表

(秋に刈って水田に置いてあったわらを、4月に収草、ベールにしたもの)

オーツへイ(輸入わら)でも 980 Bq/kg (換算値 223 Bq/kg)

自家産一番草(牧草)でも 6,600 Bq/kg (換算値 1,500 Bq/kg)

浅川町 の農場

110831_inawara_fukushima2

白河市 の稲作農家の団体が浅川町の畜産農家など4ヶ所に販売した稲わら

(3/15~20に田から取り込んだもの。) (7/14朝日新聞

97,000 Bq/kg (換算値 22,045 Bq/kg) (7/14福島県公表

23,000 Bq/kg (換算値 5,227 Bq/kg)

郡山市 の農場B

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原発事故後に収納した郡山市内の稲わら

500,000 Bq/kg (換算値 113,636 Bq/kg) (7/16福島県公表

白河市 の農場

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原発事故後に収納した白河市内の稲わら

177,000 Bq/kg (換算値 40,227 Bq/kg) (7/25福島県公表

浪江町 の農場 (1/27 update)

Inawara_beef_namie

出荷234頭のうち、32頭が検査され、約6割の19頭が暫定基準超え。

基準を超えないものも、軒並み高いCs値が検出されている。

比率で考えると、ここから約140頭の暫定基準超えの牛が出荷されたことになる。

(単一の農場としては、もちろん一番多いだろう。)

この件についての福島県プレスリリース http://t.co/iSQMIHx

  この農場の汚染の原因は稲わらではなく輸入粗飼料の汚染が原因と推定されているため、

  厚労省の稲わら汚染牛の集計には含まれていない。

234頭のうち、229頭が横浜に、5頭が茨城に出荷された。

  と畜されたのは4/20以前だから、このほとんどが発覚時には消費されてしまった。

  この牛肉の大半は、神奈川県内で消費されたと思われる。

農水省 「食肉・卵の放射性物質の検査結果について」

こちらとも少し数字が合わないが、理由は不明。

9/23 福島県 「堆肥の放射性セシウムの検査結果について」

最高は9,000Bq/kg。数千ベクレル台がたくさんある。

農水省 「放射性セシウム汚染稲わらの利用肉牛農家の概要」

111017_inawara_nousui (10/17)

Togetter 「防災・日本再生シンポジウム「放射性物質の拡散と大学人の役割」(実況) (11/13)

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コメント

安全厨、危険厨、悲観厨、ゼロリスク症候群、世の中いろいろな人で構成されています。
今回、明らかになったのは、現代人は、想像力の欠如により、こんな分かりきった結果を招くんだということでしょう。
政府役人、県庁職員、市町村職員、JA技術員、無論、農家本人もです。

どう考えても、人類は、原子力というエネルギーを手なずける前に、利用することばかりを優先してしまった気がします。
どっかの宗教団体じゃないですが、コスモクリーナーが先に開発されていれば、・・・・。

 
Cowboy@ebino さま。

近所(東京都内)のスーパーはどこも、和牛のコーナーは小さくなって、豚肉や輸入牛肉を大きく並べています。
(今まであまり見かけなかった宮崎牛も並んでいます。)

まぁ大半の人にとっては、はっきり拒否すると言うよりも「何となく気持ち悪い」といったことだろうと思いますが、
なかなか厳しい感じですね。

チェルノブイリ後の北欧でも、畜産物の風評被害が消えるまでに3年くらいかかったと言われています。
今回、どこまで補償が及ぶかわかりませんが、肉牛、牛ふん堆肥、牛ふん堆肥利用農家への影響は
相当大きそうです。

 
牛肉の稲わら問題は、家畜用飼料米を国庫補助金を出して作らせたり(牛が食べる稲の存在を、8万円の補助金申請で、田んぼを捕捉しているはず)
、もともと、牛は、胃が4つあって、粗飼料というか、わらや牧草を与え続けないといけない動物と、解っている農水省の役人として、まったく、注意しないと言う態度が、許せないです。
結局、霞ヶ関は、現場を知らずに、知っているふりをして、政策を作る。
農業は、少なくても、土作りからスタートすれば、数年かからないと、軌道に乗らない産業なのに、単年度事業で、決定すると言う農水の態度。(国土交通省は、複数年事業も許可している)
北海道で、酪農牛を無理やり、と殺したから、今年は、バター、チーズを緊急輸入すると言う。
牛を殺せば、5年は、元に戻らないって、言ってるのに、やってしまった。

稲わら問題も同じで、当然、細かく切って漉き込まない稲わらは、牛のえさになる訳で、そんなことは、解っていたはず。

輸入とうもろこしの高騰で、国内調達が、増えることも、口蹄疫で、輸入稲わらを規制していて、承知しているのに、このざまです。

あきらかに、人災というより、官僚災害です。農水省は、林業、水産業も含め無策すぎます。

こんな省庁のために、税金を払いたくありません。

 
そもそも放射能の基準値の決め方にしても、農水だけでなく厚生や文部などが連携してやるべきことなのに、
別々に他人事のようにやっている。

肥料が400ベクレル、飼料が300ベクレル、養殖魚100ベクレル/kg、という数値を農水が発表し、
肥料業界、及び飼料業界は大混乱になった。何故?か
といいますと、そもそも肥料のくくりで流通している製品はいわゆる化成肥料(ほとんど輸入原料)
で工場で製造されており、また飼料も一部の国産の米糠、脱脂糠をのぞけば配合飼料(これもほとんど輸入コーンなど)
が工場で製造され流通している。それを官僚が責任をとりたくないため、稲藁で後手を踏んだことで、
言葉の範囲を広げ過ぎたため、もともと放射能との接点が無い製品流通の邪魔をして、あとになってまた文言を換えるなど、
二転三転のぶざまな対応です。

まぁ人間向けの規制の数値500ベクレル/kg(米、牛肉など)より、間接的に摂取するものの数値が低くなっているのか、
よーく分かりませんので、もう少し分かりやすい発表を素早くやってくれ!と言いたいです。

 
共同通信(8/18) 「福島、宮城の肉牛出荷再開へ 政府、県の検査・管理了承」
http://www.47news.jp/CN/201108/CN2011081801000991.html

 放射性セシウムによる牛肉汚染問題で、政府は18日、福島、宮城両県に対する肉牛の出荷停止指示を、
近く解除する方針を固めた。両県が策定した牛の検査計画や汚染わらの管理対策が、おおむね了承できる
内容となったため。早ければ19日にも解除する。

 解除後は、両県がそれぞれの検査計画に基づいて解体後の牛の検査を実施。国の暫定基準値
(1キログラム当たり500ベクレル)を下回り安全性が確認できたと両県が判断すれば、その農家の牛から
出荷を順次再開できる。

 
原田 英男 さんのツイート(8/19)

【宮城県の牛の移動・と畜場への出荷制限の一部解除について】 8/19
厚労省HP→http://t.co/x5jf8Bc
宮城県の出荷・検査方針→http://t.co/Cx2lBg9
(この検査方針が了承されて一部解除となったもの)

【暫定許容値を上回る放射性セシウムを含む稲わらの管理について】
当面の汚染した稲わらの保管、移動等についての留意事項。畜産農家の被曝を減らし、
畜産物の安全性を確保する観点から。 →http://t.co/FXrMYJz

【夏作飼料作物の流通・利用の自粛及びその解除等について】8/19公表。
農水省HP→http://t.co/AcYWADC
青刈りトウモロコシや稲ホールクロップサイレージのモニタリングと自粛利用・解除についての考え方。

NHKニュース9で福島県の肉牛出荷停止継続のニュース。
今回は「汚染された稲わらを給与していない」と飼育者が言っているので、従来と異なる汚染経路がないのか
確認する必要が生じたため、念をいれて現地調査結果をした上で、今後の管理措置(全頭検査の範囲など)を決めようと言うもの。

その福島県の牧場から出荷されて、民間企業の自主検査により暫定規制値の超過が見つかった4頭分の牛肉について、
8/19福島県が改めて検査したところ、997Bq/kg、890Bq/kg、794Bq/kg、513Bq/kgと全て暫定規制値(500Bq/kg)
超過を確認。

 
毎日新聞(8/19) 「宮城の肉牛出荷停止を解除、福島は見合わせ」
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110820k0000m010073000c.html

 政府は19日、放射性セシウムによる汚染肉牛問題で、適切な検査・飼育管理の体制が整ったとして、宮城県内で
飼育されている肉牛の出荷停止を解除した。福島、岩手、栃木と併せ4県に7月19日~今月2日に出荷停止を指示
していたが、解除は初めて。福島県についても同時に解除する方針だったが、新たに4月に出荷された同県産の
牛肉から暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出され、原因を探るため、急きょ
解除を見合わせた。

 宮城県には7月28日に出荷停止が指示されており、解除は約3週間ぶり。同県は農林水産省や厚生労働省などと
協議して定めた品質管理計画に従い、出荷前の検査などを行う。

 同県の調査では、問題が明らかになる前に県内の畜産農家5396戸のうち、少なくとも598戸で汚染稲わらを
使っていた。今後は、汚染された稲わらを与えていた農家については全頭、解体後の肉の検査を行う。

 一方、汚染稲わらを与えていない農家について国は、全戸で1頭以上の牛の検査を求め、1キロ当たり50ベクレル
以下の場合には全頭の出荷を認める。県は、これらの農家でも全頭検査を実施する方針。また、50ベクレルを
下回った場合でも3カ月ごとに定期検査する。厚労省によると、実際の出荷は25日以降になる見込み。

 汚染稲わらの管理については農水省がこの日、スプレーなどで着色し、シートで覆って畜舎から離れた場所で
保管するよう各都道府県に通知した。

 一方、福島県産で新たに暫定規制値を超えたのは、福島第1原発から30キロ圏内にほぼ全域が含まれる
浪江町から4月上旬~中旬に出荷された4頭の肉。東京都の食肉業者が川崎市の冷凍倉庫で保管していたが、
今月、自主検査した後、都を通じて連絡。19日に厚労省が再検査して最大で1キロ当たり997ベクレル検出した。
生産農家は「汚染稲わらは与えていない」と説明しているといい、水や飼料などについて国と県が調査を始めた。
【石川隆宣、宇多川はるか、倉岡一樹】

 
時事通信(8/20) 「原発事故後に牛4千頭出荷=福島の農場で-農水省が調査」
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011081900908

 農林水産省は19日、福島県葛尾村の畜産農家が3月の東京電力福島第1原発事故以降、県内3カ所の農場から
約4000頭の肉牛を出荷していたことを明らかにした。同省は「(放射性セシウムで)汚染された疑いのある牛が
どれだけ出荷されたか、管理状況などを調べる必要がある」(幹部)として、県とともに農場の畜舎や飼料、
水の管理状況などの調査に着手した。

 農水省は、浪江町の農場で飼育されていた200頭前後が汚染の可能性があるとみている。4000頭のうち
3000数百頭は4月下旬以降、表面の被ばく調査を受けた後に出荷されたとしている。

 同省によると、この畜産農家は計画的避難区域内や緊急時避難準備区域内にある三つの農場で牛を飼育。
原発事故を受けて廃業を決め、ほぼ全頭となる約4000頭を6月末までに、主に関東地方に出荷したとされる。

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スクリーニング検査がうまく行かなかったことは明らかだが、そのことについて、
農水省からきちんとした報告は行われていないと思う。
(誰か知っている方は教えて下さい。)

稲わら以外が原因だとすれば、ほかにも把握されていない汚染牛の出荷があったことになる。
但し、2ヶ月も前のことで、正確な原因把握は困難だろう。

未知の汚染牛があるかもしれない、ということになれば、消費の回復はますます難しい。
事態はさらに厳しい局面に入ったのかもしれない。

 
共同通信(8/20) 「新たに5頭が基準値超え 横浜市で計229頭処理」
http://www.47news.jp/CN/201108/CN2011082001000821.html

 福島県産4頭分の牛肉から暫定基準値を超える放射性セシウムが検出された問題で、県は20日、
新たに5頭分の肉から基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を超える593~786ベクレルが
検出されたと発表した。汚染牛は、これで計9頭になった。

 県の調査によると、5頭の出荷元は19日に判明した4頭と同じ同県浪江町の農場。この9頭を含む
229頭が3月15日から4月19日までに横浜市の処理施設で食肉処理された。

 福島県は横浜市に対して流通状況を確認するよう依頼する方針だ。

 
「福島県産牛肉の汚染原因に関する調査結果について」 (8/22 福島県)
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/chikusan_shinsai-gyuniku110822.pdf

原田 英男 さんのツイート

【福島県産牛肉汚染原因調査結果①】8/22福島県が公表した調査結果のポイント。当該生産者は原発から
20~30km圏内の浪江町、葛尾村、田村市の3農場で肉牛を肥育。今回、暫定規制値を超えた12頭は全て
浪江農場から出荷。葛尾農場、田村農場は過去にモニタリング検査を受け問題なし。

【福島県産牛肉汚染原因調査結果②】浪江農場のある赤宇木地区の4/11時点の空間線量は24.7μSv/hで、
牛舎は側壁のない開放型、稲わら給与はなく輸入粗飼料給与だが、粗飼料庫がなく牛舎の通路で保管。
残った飼料ないので牛舎脇の雑草の検査は17,600Bq/kg、同7,600。

【福島県産牛肉汚染原因調査結果③】浪江牧場(続き)。配合飼料はタンクで保管し、飲料水は井戸水
(モニタリング検査では井戸水はND)。3/14から1週間程度、飼い主、従業員とも避難し、多めの粗飼料を
畜舎通路に置いた。牛舎内にあった牛フンの検査結果は2256Bq/kg(水分補正後)。

【福島県産牛肉汚染原因調査結果④】葛尾農場、田村農場は空間線量それぞれ、2.5μSv/h、同0.6。
どちらも開放型牛舎だが、粗飼料は粗飼料庫で保管。井戸水はモニタリング検査でND。
牛舎脇雑草はそれぞれ300Bq/kg、同35。牛フンは145、147。

【福島県産牛肉汚染原因調査結果⑤】ということで、福島県の調査では、今回の事例の原因は、
浪江農場における輸入粗飼料の汚染(輸入時ではなく、粗飼料庫のある葛尾農場から浪江農場に運んで、
牛舎の通路に置いた後に環境中の放射性セシウムで汚染)されたと思われるとのこと。

 
通路保管で、粗飼料が汚染されたというなら、牛体や飼槽に降り注いだ分を無視することはできないと思いますね。
牛も、結構、自分自身や他の牛を舐めあったりしますし、配合飼料(濃厚飼料)を降りかけた後、飼槽をかなり舐めています。
牛舎の壁や柱も結構舐めています。
ならば、他の農家(基本的な牛舎の構造や粗飼料保管方法が同じ)の牛にも相当の結果が出ても、おかしくないと思いますけどね。
私は、原因は別にあるような気がします。

 
Cowboy@ebino さま。
4ヶ月以上前のことなので、原因究明と言っても難しいのでしょう。

ともあれ、開放型牛舎で飼育されていた牛を、役に立たないスクリーニング検査だけで出荷したり、
全国に移動したりしてしまいましたから、この問題は、これからさらに深刻になるかもしれません。

 
@A1271(飯舘村避難民A) さんのツイート (7/14, 7/19)

飯舘村では記憶が不確かだが、人より牛の数が多かったと思う。農家が2,3頭の副業の飼育が多い。
放射能汚染対策は無きに等しく風通しの良い牛舎でビニールハウス内のわら、干し草と沢水で育てられた。
その牛も6月頃にはほとんど売却されたので他のブランドで売られる事になる。問題は根深い。

飯舘村は人より牛の数が多かったと思うと報告しましたが本日の日経夕刊では乳牛を含み9300頭の由。
売却時牛の体表の放射線検査をし餌の検査もしとあるが、私の知る限り問題視される前に売り抜けた
農家もあり極めていい加減。既に牛乳が出荷停止であったのに肉が安全と思ったロジックが解せない。

福島県の牛肉放射能汚染の件で蛇足ですが、牛は解体され肉となった結果、内部被爆の程度が
はっきり判明した。可哀想なのは人間様で何時になったら被爆の程度が判るのだろう?

 
>農家が2,3頭の副業の飼育が多い。
この規模の畜産農家は繁殖農家です。生後8~10ヶ月の子牛をせり市で肥育農家に売却します。
肥育農家でその後およそ二十ヶ月肥育されますので、肥育期間中にほとんどのセシウムは排出され、肉の中に残るのは微量でしょう。

繁殖用の母牛への粗飼料の暫定基準が乳牛や肥育牛に比べて大きいのには、この様な理由があります。
しかし、消費者の安心安全のためにも、屠畜段階でのしっかりとした検査は欠かせません。

 
ちっぷ さま。
子牛についてはその通りでしょう。
 
しかし繁殖農家の雌牛はそのまま繁殖牛として飼われているでしょうか?

また、島根県では、牛を購入した農家の堆肥から、基準を超えるセシウムが検出されています。
http://www.asahi.com/special/10005/OSK201108190224.html

どんな想定外のことが起きているかわかりません。

 
>繁殖農家の雌牛はそのまま繁殖牛として飼われているでしょうか?

種が付かない牛や10産以上の「ババ牛」は肥育農家が飼い直して肉になることも多いです。数ヶ月間肥育することもありますし、すぐにミンチになることもあります。それを考えたら、少なくとも、繁殖雌牛の基準も肥育牛に揃えるべきですね。

 
付け足しです。

事故後に福島で開催された肉牛のせり市で、繁殖雌牛がどの様な値段で買われたか・・、
安値→肉、高値→繁殖用でしょう。
購入者が肥育農家か繁殖農家かも目安になりますが、両方行っている農家もいます。
繁殖雌牛に関しては個体識別番号で早急に追跡調査の必要がありますね。

 
毎日新聞(8/25) 「<セシウム汚染>3県の肉牛出荷停止解除へ 25日にも」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110825-00000009-mai-soci

 放射性セシウムによる汚染牛肉問題で、政府は近く、岩手、福島、栃木の3県で飼育されている肉牛の出荷停止を
解除する方針を固めた。各県が策定した牛の出荷や汚染稲わらの管理計画の実施で、汚染牛の流通を防ぐ体制が
おおむね整ったと判断した。早ければ25日にも解除する見通し。

 出荷停止は、福島県が7月19日、岩手県が8月1日、栃木県が同2日に指示された。福島県については、19日に
宮城県と併せて解除する予定だったが、浪江町の計画的避難区域内から4月に出荷された牛の冷凍肉から
暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を超えるセシウムが検出され、先送りになっていた。

 同町のケースは、輸入飼料が外気に触れる状態で置かれ、原発事故後間もない時期に空気中のセシウムが
付着した可能性が高いことが判明。県は改めて政府に出荷停止解除を要請していた。

 解除後は、汚染稲わらを使用した農家は牛の全頭検査を実施するなどの各県の管理計画に基づき出荷を進める。
【佐々木洋】

 
毎日新聞(7/16) 「質問なるほドリ:放射性セシウムに汚染された牛を食べると危ない?=回答・浅野翔太郎」
http://mainichi.jp/select/wadai/naruhodori/archive/news/2011/07/20110716ddm003070040000c.html?inb=yt

 ◆放射性セシウムに汚染された牛を食べると危ない?

 ◇「今の値なら影響なし」 乳幼児はなるべくリスク回避を
 なるほドリ 放射性セシウムに汚染された牛がまた出荷されたんだね。そもそも汚染された餌を食べた牛の体には
どれくらい放射性物質が残るの?

 記者 福島県南相馬市で検出された稲わらの放射性セシウムは1キロあたり最大約7万5000ベクレルで、
そのわらを食べた肉牛からは最大同4350ベクレルの放射性セシウムが検出されました。農林水産省によると、
IAEA(国際原子力機関)は餌に含まれる放射性セシウムが牛肉に移行する比率(移行係数)について、
最大約0・1としています。つまり、1キロあたり1万ベクレルの放射性物質を含む餌を毎日1キロ食べ続けた牛からは、
最大で同1000ベクレルの放射性セシウムが検出されることになります。ただし、尿などで体外に排出されるため、
実際の値はもっと低くなるとみられています。

 Q 人間が汚染された牛を食べた場合は?

 A 放射線医学総合研究所の資料を基に、放射能の強さを表す単位のベクレルを、人体への影響を表す
シーベルトに換算してみましょう。例えば南相馬市から出荷された1キロあたり4350ベクレルの牛肉に含まれる
放射性物質の場合、すべてセシウム137(換算係数0・000013)と仮定すると、毎日100グラム食べ続けたとすれば、
1カ月で摂取する放射線量は約0・17ミリシーベルトとなります。国際放射線防護委員会が示す人工被ばく限度は
年間1ミリシーベルトですが、365日食べ続ければ約2ミリシーベルトになる計算です。

 Q そもそも放射性セシウムって、人体に入るとどんな影響があるの?

 A 臓器に蓄積して内部被ばくを引き起こし、細胞やDNAを傷つける活性酸素を作り出します。セシウム137は
野菜や果物に多く含まれるカリウムによく似た物質で、きちんと栄養がとれていないと代わりに吸収しやすくなります。

 Q 心配だなあ。もし出回ってしまった汚染牛肉を食べてしまったら、健康に影響が出るのかなあ。

 A 何度か食べた程度では心配はなく、放射線の影響に詳しい東工大の松本義久准教授(放射線生物学)も
「今の値ではほとんど影響はない」と話しています。ただし、乳幼児は放射性物質の影響を受けやすいので、
流通経路の確認をしっかり行い、なるべく内部被ばくのリスクを避けた方がよいでしょう。
(社会部)

 
朝日新聞(9/2) 「牛肉の全頭放射能検査、東京食肉市場が独自に実施へ」
http://www.asahi.com/national/update/0902/TKY201109020428.html

 東京都中央卸売市場食肉市場(東京都港区)の卸売業者である東京食肉市場は、独自の取り組みとして、
6日のせりにかける分から牛肉の放射性物質検査を開始する。生体で集荷し、食肉処理してせりにかける
牛全頭が対象。同市場は「検査をすることで、東京の市場から出る牛肉は安全と証明したい」と話す。

 東京都中央卸売市場食肉市場は取扱量が全国一多く、食肉の取引価格は全国の目安になっている。
同市場の卸売業者は東京食肉市場1社のみで、通常1日に430頭程度の生体牛を扱っている。

 検査は民間の検査機関で行う。厚生労働省が牛肉の検査で認めている簡易測定機器を使う。測定結果
報告書を添えてせりにかける。検査費用は1頭約9千円で、牛を出荷する生産者が負担する。東京食肉市場
によると、せりに参加する仲卸業者ら買い手側から強い要望があり、検査態勢を整えたという。
(編集委員・大村美香)

 
初めまして!初めて、書き込みさせて頂きます。
確かに、放射能汚染の問題はとても深刻です。
どうしたら、放射能から身を守れるのか?
国が、安全と言っても信用できないし・・・
かと言って、食べないわけにはいかないわけで・・・
本当に難しい問題ですね。
我が家には、小さい子どももいますので、余計に不安になります。
嫁は、お肉に限らず、野菜なども、生産地に気をつけています。
確かに、不安ばかりで、国の言うこと信用しない、業者の言うこと信用しないでは、何も食べられなくなってしまいますし・・・
難しい問題ですね。

少し話がずれてしまうかもしれませんが、そんな中、先日、嫁が野菜のネット通販のサイトを検索していたら、こんなサイトがありましたので、ご紹介させて下さい。

http://plusiikoto.com/shop/

というサイトで、商品お購入すると、その一部が国際NGOやNPOなどに寄付されるというものでした。
とても良い取り組みだなと共感し、日本の復活、東北の復興を信じて、少しでも力になれればと、このサイトを利用しています。

コンタン様、不適切でしたら、削除下さい。
長文失礼致しました。

 
読売新聞 (9/8) 「岩手県産牛2頭、国の規制値上回るセシウム検出」
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20110908-567-OYT1T00584.html

 岩手県は8日、県の独自基準(1キロ・グラムあたり100ベクレル)を超える放射性セシウムを検出した
県産牛9頭のうち2頭が、精密検査の結果、国の暫定規制値(1キロ・グラムあたり500ベクレル)を
上回ったと発表した。

 同県で肉牛の出荷再開後に、国の暫定規制値を超えたのは初めて。

 同県は、東京電力福島第一原子力発電所事故後に収集された稲わらを与えられた県産牛を対象とした
初の簡易検査を行い、36頭中8頭から、県の独自基準を上回る放射性セシウムを検出。このほか、
全戸検査の対象牛20頭のうち1頭も同基準を上回り、県は計9頭について精密検査を実施した。

 この結果、一関市の農家2軒が出荷し全頭検査の対象だった2頭の牛から、国の暫定規制値以上の
583ベクレルと532ベクレルの放射性セシウムが検出された。この2頭は、流通されずに廃棄処理される。

 
9/15 NHK 「肉牛買い取り 想定超える申請」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110915/t10015616481000.html

 原発事故の影響で福島県産の肉牛が、一時、出荷停止となった問題で、福島県が出荷の適齢期を過ぎた牛を
買い取る取り組みについて、農家からの申し込みが、県の想定を1000頭以上超え、確保していた予算では
対応できなくなっていることが分かりました。福島県は、新たな予算措置を検討し買い取りを進めたいとしています。

 原発事故の影響で、福島県産の肉牛が一時、出荷停止となった問題を受けて、福島県は、出荷の適齢期を
過ぎた牛1500頭を買い取る取り組みを進めています。しかし、先月26日までに農家から6つの生産者団体を
通じて出された買い取りの希望は2500頭余りで、県の想定より1000頭以上多くなり、確保していた10億円の
予算では対応できなくなっていることが分かりました。福島県は、買い取る牛の肥育期間を30か月過ぎと想定
していましたが、飼育方法によって肥育期間は異なるため、実際には出荷適齢期を過ぎた牛が県の想定より
多かったということです。

 農家からの申し込みの受け付けを担当していたJA全農福島の柴田安雄畜産部長は「畜産農家にとって経営や
生活を立て直すための当面の資金が重要で、畜産を断念する農家が増えないよう県にはきちんとした対応を
求めたい」と話していました。福島県は、新たな予算措置を検討し、申し込みのあった牛の買い取りを進めたい
としています。

出荷適齢期という概念は、厳密には、あってないようなものです。
黒毛和種は、概ね、30ヶ月齢となってはいますが、33ヶ月齢もあれば、29ヶ月齢の牛もいます。
大雑把に言って、120日の誤差がありますから、そもそも、県の試算(想定)は、当てにはなりませんね。
恐らく、補償は、飼養超過日数に対して、日単位での精算(飼料代)も行われると思われますので、出荷基準日齢を定めることも問題になるかもしれないです。

それから、買取ると簡単に言いますが、通常は、セリで価格が決まるわけですから、セリで公開される情報を元に、値踏みをする必要があると思いますが、出荷適齢を過ぎていれば、それなりに、肉質の格付け的には、マイナス方向でしょうし、どのように査定するのでしょうか。
えいやっと、全頭一定価格って訳には、いかないと思います。

それに、買い取った牛(解体するのでしょうか?それとも殺処分?)は、市場に出すわけに行かないでしょうから、その処分費用もかかります。

 
Cowboy@Ebino さま。

「出荷遅延牛」買い上げが具体的にどのように行われるのかはわかりません。

(農水省の新スキーム)
http://www.maff.go.jp/j/press/seisan/c_kikaku/pdf/110805-01.pdf

恐らくは、セリに出すと安くなってしまうので、本来ついた筈のセリ値をおおまかに評価するのだろうと思いますが、
宮崎口蹄疫の時も、短期間に大量の家畜を査定したはずですし、何らかの参考基準で値付けをするのでは
ないでしょうか?

遅延牛は汚染牛ではないので、買い取った牛は、と畜されて市場に出されるのではないかと思います。
(福島なら全頭検査は行われます。)

口蹄疫の際の査定は、殺処分された出荷適齢期の牛は、案外、少なかったはずです。
毎月、導入するとすれば、全飼養頭数の1/20(5%ほど)だと思いますが、恐らく、導入時の仕入れ価格とそれに、どれだけ上乗せするかですね。
いずれにしても、今回は、適齢期を過ぎた牛ですからねぇ、どう査定するのものでしょうか。
上手く、折り合いが付けばいいですが。

とりあえず、セリに掛けてみて、予想(適齢期に出荷出来たと仮定しての予想価格。時間を遡って肉質を想像するのは難しいかもしれません。)を下回った分を補填するというのなら、まだ、分かるんですが。

やはり、買い取った牛は、屠畜→市場なのでしょうか。
う~ん、では、値が付いたとして、そのお金は、県に行くものか、それとも、農家に行ものか。そのあたりも、よく分からないですね。
それに、トレーサビリティー的には、所有者は、一度、「福島県」となるのですかねぇ。まぁ、細かい話ですが、・・・。

 
原田 英男 さんのツイート(9/18) https://twitter.com/#!/hideoharada

一関市や登米市で現場の酪農家から出された意見。「メーカーや納入先からNDを求められるので、牧草利用が
解除されても、牧草がNDでないと不安で給与できない」というもの。そのため粗飼料も輸入に頼らざるを得なくなるが、
その購入費を賠償請求できるのかという不安がある。

つまり、牧草が暫定許容値を下回っているので利用が解除されていることから、「自主的な給与自粛」のための
購入粗飼料の経費(追加的費用)が賠償の対象になるか不安なのだ。とはいえ、万が一賠償されないと、とても
経営維持できないという、もっともな話。

一関市や登米市での意見交換会。牧草の放射性セシウムの残留を限りなくゼロに近づけないと、来年以降も
同じ不安を抱えることになる。一方、牧草の放射性セシウムの残留がどういうメカニズムによるものかはっきりしない。
除染の方法と併せて、技術的な情報提供が必要。

牧草地の除染を行う場合は、面積が大きく、また播種の適期や一度に更新すれば給与できる牧草がなくなる
ことから、計画的に行う必要がある。放牧地は機械が入らないし、礫の多い土地は反転耕すると、石が浮き上がって
くるので悪影響も。牧草地の条件に合わせた取り組みが必要となる。

 
日本農業新聞(9/16) 「牛全頭検査から2週間 出荷増で低迷続く 東京食肉市場」
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=9391

 食肉卸最大手の東京食肉市場が、東京・芝浦のと場で前日と畜した牛枝肉を全頭検査できる仕組みを整えて
15日で2週間がたった。検査済みの牛枝肉の流通で価格上昇を目指しているが、東京都中央卸売市場食肉市場の
相場は低迷が続く。

 同日は和牛去勢A5等級、A3等級ともに前年比8%安の水準。東京電力福島第1原子力発電所の事故による
放射性セシウム問題で出荷制限されていた岩手、宮城、福島、栃木の4県全てから枝肉の入荷が再開し、
全体の取引頭数が増加していることに加え、牛肉の需要低迷が響いている。

 
産経新聞(8/18) 「30万~84万円で買い上げへ 福島県、肉牛の価格決定」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110818/trd11081800300001-n1.htm

 高濃度の放射性セシウムを含む稲わらが肉牛に与えられていた問題で、適切な出荷時期を逃した肉牛の
買い上げを決めた福島県は17日、1頭当たりの買い上げ価格を30万~84万円の12パターンとすることを決めた。
約1500頭が対象となる見通し。

 この日、同県郡山市で買い上げの実施主体となる「肉用牛出荷円滑化対策協議会」を設立。
県からの補助金を元に、9月上旬から各農家に順次買い上げ代金を支払う方針だ。

 買い上げ対象となるのは、政府による出荷停止指示のあった7月19日時点で、生後29カ月と1日以上の和牛や、
生後20カ月と1日以上の乳用牛、和牛と乳用牛を掛け合わせた生後27カ月と1日以上の交雑種など。
買い上げ価格は子牛の仕入れ値をベースに算定。
和牛が74万~84万円、乳用牛が30万~40万円、交雑種が50万~60万円となった。

 
福島民友(10/2) 「肉牛血液でセシウム汚染度推測 県が研究着手」
http://www.minyu-net.com/news/news/1002/news5.html

 東京電力福島第1原発事故で放射性セシウムに汚染された牛肉が出荷、流通した問題で、県が
出荷前肉牛の血液から食肉放射性セシウム濃度を推測する独自の研究を進めていることが1日、
分かった。血液中のセシウム濃度から肉牛の解体前でも汚染度を把握、消費者の安全につなげたい考え。

 研究は、郡山市の食肉処理場に搬入される肉牛と、避難区域などの高線量地域やセシウム汚染
稲わらが見つかった地域などで飼育された肉牛の血液約100ミリリットルを畜産農家の同意を得て採取。
福島市荒井の県畜産研究所にデータを集積して傾向を分析している。最終的に、肉に付着したセシウムと
血中セシウム濃度との相関関係を把握する狙い。県は、肉牛の血液のセシウム含有の研究に先立ち、
尿から肉の汚染の程度を推測する研究も開始している。

尿中の放射性Cs濃度から、肉中のそれを推測することが出来れば、かなり役立ちますね。
早く、データ採取、解析、研究が進んで欲しいです。
でも、雄と去勢と雌、月齢、体重、飼料の種類、季節、和牛とホルスとF1などで違いが出るかも知れないですね。
やっぱり、血液の方が手っ取り早いかも知れません。

 
Cowboy@Ebino さま。

血液、尿で分かればいいんでしょうけど、簡単ではなさそうですね。
フローを量ってストックが推定できるか? という問題なんですが、かなり事例を集めて解析して、
相関が読み取れるかどうか? というところでしょう。

 
下野新聞(10/6) 「県産牛全頭検査 肥育農家の73.5%が検査済み」
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20111006/628829

 県農政部は5日、県産牛の放射性物質全頭検査について、実施状況を明らかにした。3日現在、肥育農家の
検査済み戸数は322戸で、対象農家438戸の73.5%に達した。繁殖、酪農家を合わせた全体では654戸と、
対象農家1,890戸の34.6%にとどまっている。

 検査が済んだのは3,470頭。うち1,091頭を宇都宮市、足利市、大田原市の県内3と畜場で実施。
2,379頭は東京、埼玉、千葉、大阪、兵庫など県外13施設で行った。

 県内外で確保した16施設の1日当たりの総受け入れ可能頭数は約410頭。昨年の出荷実績の
約220頭をクリアしている。

 県は肉牛の出荷停止解除を受け、8月29日から全頭検査を実施。同部によると、精密検査が必要な
200ベクレル以上のケースはなく、ほとんどが2頭目以降を県外に出荷できる50ベクレル以下だった。

 東京都中央卸売市場食肉市場の県産牛肉の平均落札価格は、8月31日~9月22日のJA全農栃木
出荷分で最高級のA5が1キロ当たり1,545円。前年同期の本県全体のA5落札価格の1,983円から
2割以上安くなっている。

 
原田 英男 さんのツイート(10/8)

【山形県・農家めぐり①~⑧】

10/7尾花沢市。肉用牛団地(4社で2000頭を肥育)のOさんの牛舎。山形県は置賜地域で米沢牛を、
その他の地域の牛は山形牛と総称しているが、尾花沢市は肥育の盛んな地域なので、
「雪降り尾花沢牛」とブランド化。その矢先のセシウム問題で損害大きい。

尾花沢市Oさん(続き)。山形県はいち早く全頭検査体制となったので、出荷の停滞はなかったが、
盆過ぎから急に取引価格が下がり原発事故前の3割減くらいに。東電に賠償請求しているが、
まだ仮払いもないので牛の飼料代にも事欠く状況。

尾花沢市Oさん。もっと困っているのは堆肥処理。堆肥検査でセシウムは検出されてないが、
最大の受け入れ先のスイカ農家が、今年は堆肥の利用を見送ったので、散布機会を失った堆肥が
溜まる一方。このままでは一冬、持たない。非汚染堆肥も処分して欲しい。

今年の稲わら確保も難しい状況。この地方は稲刈り後の天候悪く、十分な量の稲わらが確保できない
ため宮城県産稲わらを購入していた。他県産では輸送費高く購入困難。かといって中国産は
口蹄疫を考えると怖い。来年以降は収集機械を用意するにしても、今年の稲わらが足りない。

牛舎からバーンクリーナで搬出した牛ふん。このあと、堆肥舎に移すが、そこが満杯の状況。
http://lockerz.com/s/145317475

10/7尾花沢市・O2さん。O2さんは宮城県産のセシウム汚染稲わらを給与した肉牛から530Bq/kg
を検出。3ヶ月間出荷ができず、昨日、ようやく1頭を出荷(今回は問題ない)できた。
平均30月齢程度で出荷する牛なので牛の健康が心配。

O2さん。堆肥も700Bq/kg検出されたため、出荷できなくなった。牛舎から出して敷地内に
シートで覆って仮置きしているが、これの処分をして欲しい。今までは良い堆肥を作って
耕種農家に使ってもらっていた。2回目の堆肥は200Bq/kgになり使用は可能に。

尾花沢市・O2さんの仮置き堆肥。量は少ないので、予備費で処理する方向で検討。
http://lockerz.com/s/145320860

【山形県・農家めぐり2-①~⑧】

5/8飯豊町。約60頭の肥育牛を飼育するTさん。飯豊町で飼育される「米沢牛」もお盆過ぎから
A5で1500円/kgくらいと原発事故前(2300円くらい)と比べ取引価格急落。賠償も出てない。
これから牛肉需要期なのに、どうしたら良いのか。

山形県ではゲルマニウムでの全頭検査なので、コンマ以下でもセシウム検出になり、
取引先が買ってくれないか、大幅安に。NDでないと買わないと言われている。
たとえ賠償されても、今まで価値のあったものが無価値のように扱われるのが悔しい。

飯豊町では出来るだけ町内で稲わらを自給出来るよう、耕種農家と肉牛農家で稲わら
供給協定を結び町も助成して、稲わら収集を実施。今まで天候悪く、予定の2割ほど
しか確保してないが、稲刈りが本格的に始まるこの1週間の天候次第というところ。

飯豊町では残っていた汚染稲わらは宮城県の業者に返品済みで、堆肥については暫定許容値
超えもなく、堆肥の利用については問題ない(町の有機堆肥センターも順調に稼働中)。
1日も早い飯豊町牛の名誉回復が望まれるところ。

飯豊町・ながめやま牧場。山形県酪農協産が主体となって出資した会社で、先ツイした
ように、「放牧酪農牛乳」の生産を目指している。冬季以外は常時放牧。デントコーンや
稲ホールクロップサイレージ、豆腐粕などの利用で粗飼料は「地産地消」を実践。

ながめやま牧場。平たい飯豊町からちょっと登ったところに180haの牧草地、250頭の
乳牛(放牧しているのは搾乳中の200頭くらい)が姿を見せる光景は嬉しい。
周囲が赤松林であることから分かるように地味は乏しいが可能性のある牧場。

飯豊町・ながめやま牧場では、現在、福島県飯舘村の酪農家2人が職員として働いている
(山形酪農協が職員として雇用し牧場に出向する形)。酪農協として被災地の酪農家の
ために出来ることをしたい、との思いから取り組み、将来的には移転の受け入れも検討中。

もちろん、被災農家の気持ちを優先。私たちが今日お会いできた方は「飯舘村で
酪農を10年やってきた。出来れば帰りたい。でも気持ちは揺れてます」と。
仮に移転を希望する場合は、廃業酪農家の施設の利用や共同経営体の新設などを
組合としてバックアップしたいとのこと。

 
「肉用牛における血液と筋肉の放射性セシウム(Cs)濃度の関係について」
http://bit.ly/mX10jn

「Ratの放射性セシウムの血中濃度から牛肉中濃度予測」
http://goo.gl/M7DqW

 
@shanghai_ii さんのツイート(10/20)

市民放射能測定所 goo.gl/wvinw 福島市渡利の玄米211+248→精米76+96。
この米の出所が分からないけど、注目。

というのも、本調査各地域の平均値を見れば http://goo.gl/zxkum ありえるからです。
予備調査でも二本松は例の500を除けば平均値は41.6→21.7となり、目立つ地域というわけではなかった。

 
@sdfman さんのツイート (10/19)

牛乳の放射能汚染は深刻か チェルノブイリと飼育法異なる 「福島のコメは危ない」も短絡的
WEDGE Infinity(ウェッジ) http://t.co/YqclMmAR
やっとマスコミが追いついてきた。しかし現状はもう一歩先を行っている。

食品の放射能汚染 種類や生産方法によって大きく変わる 「汚染ゼロ」は望めない 検査結果から冷静な判断を
WEDGE Infinity(ウェッジ) http://t.co/3AXS3H6C う~む・・・。

今の原乳のCs濃度については、10Bq/kgぐらいだろうと予想していた http://t.co/n1g4UUIh が、
関東はそれ以下で、宮城・岩手はそれ以上で、ほぼ一定の値で推移している。
NDが続いている福島は、今年産の牧草は使用しない事を自主的に決めたようだ。

思っていた以上に、宮城・岩手の汚染の範囲が広かった事もあるが、粗飼料自給率が高いのだろう。
「土地がある」というよりは、乳価の低さを自給で補っているのだろう。
日本では乳価と粗飼料自給率が反比例する。東北では、小規模家族経営が多い事も理由として上げられる。

で、今年はそれに地震と昨年の猛暑による受胎の遅れ、飼料の高騰が追い打ちをかけた。
地震による停電で搾乳が出来ず、十分な給水が出来なかった事で泌乳量が落ち込み、
その落ち込みが回復しなかった。
この損失分は、東北地区の農家が相互補填するのだが、地震の影響が広範囲すぎて補填出来無い状況。

RT @buvery: 松永和紀さんは、http://t.co/Jc5HHvJb の人なので、やっと一般媒体の需要がでてきた、
と言った方がよいです。http://t.co/6RPZnaWJ RT @sdfman: やっとマスコミが追いついてきた。

@buvery ありがとうございます。武田さんがBlogosに出し始めた頃にやってもらえれば、
反響もあったと思うんですよね。丁寧な検証記事を今後も期待したいです。

生産減で売り上げ減少、飼料は高騰でダブルパンチ。牛を北海道から導入しようとすれば、
高騰していて手が出ない。地震被害を考慮して乳価が上がるかと期待したがその動きもない。
農家は政府が給与可能だとした自給飼料を中心に使わざるをえないのが現状。
しかも雄子牛の価格が稲ワラの影響で大幅下落。

おそらく年内はこのままで推移。下がってくるのは年明けからか・・・

あと、新潟で検査された宮城産の牛乳。おそらくは岩手産の原乳を使用しているのでしょう。
牛乳も工場の統廃合で広範囲から集めて効率的にパック詰めされていますので。
地震と津波の被害で稼働出来ないところもありますから、より集約化が進んでいます。

 
10/26栃木県 「畜産農家の牛ふん堆肥の放射性物質検査結果(第4報)」
http://www.pref.tochigi.lg.jp/g04/houdou/gyuufunntaihikennsakekka231026.html

和牛繁殖農家等の検査戸数:689戸、暫定許容値以内:370戸、暫定許容値超過:319戸。
(堆肥等の暫定許容値400 Bq/kg(製品重量))

「牛ふん堆肥の戸別内訳」
8000-15000 Bq/kgが6戸、1000-8000 Bq/kgが146戸、400-1000 Bq/kgが167戸。
http://www.pref.tochigi.lg.jp/g04/houdou/documents/kobetukennsakekka2
http://twitpic.com/76ckk6

 
@hayano さん(7/11) 「セシウム牛はガンマ線サーベイメーターで発見できるか」
http://twitpic.com/5oamfb

暫定規制値 500Bq/kg のセシウムを含む牛の表面線量は,バックグラウンドに対して0.03マイクロSv/h上昇と予想
規制値の数倍の汚染ならサーベイメーターでも見えるのではないか

----------------------------------------------------
しかし、バックグラウンドが高かったら、数倍でも無理そうだ。

 
四国新聞(11/11) 「県産牛の全戸検査、安全体制整い終了」
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/20111111000144

 放射性セシウムによる牛肉汚染問題で、県は10日、8月から実施している香川県産牛の全戸検査を
11日で終了すると発表した。県内で処理される牛肉の全頭自主検査が始まり、県は「安全性を確保する
体制が整った」としている。

 県内では現在、坂出と畜場(坂出市昭和町)と高松市食肉センター(高松市郷東町)で自主検査を
実施しており、検査で異常値が確認された場合は県などが精密検査を行う。

 汚染稲わらの流通が確認された16道県での飼育履歴がある牛を、両施設で解体する場合の
全戸検査については継続する。

 
福島民友( 11/17) 「基準値内のえさ与えても堆肥は基準値超える可能性」
http://www.minyu-net.com/news/news/1117/news3.html

 福島大共生システム理工学類の佐藤理夫教授は16日、本宮市の堆肥生産施設で生産された牛ふんを主原料とする
堆肥の放射能汚染についての研究内容を発表。国が示す基準値内の稲わらなどを与えた牛のふんを使った堆肥が、
国の暫定基準値(1キロ当たり400ベクレル)を超える可能性があるとの研究成果をまとめた。

 佐藤教授によると、基準値を超える放射性セシウムが堆肥で検出される要因は、製作過程で牛ふんの水分が蒸発し、
放射性物質が2~2.5倍に濃縮されるためとした。

 佐藤教授は、同施設に5、6月に搬入したと思われる牛ふんを原料とする堆肥で1キロ当たり1500~5000ベクレル
を計測した。佐藤教授は「5月~7月ごろに同施設に搬入した牛ふんの放射性セシウム濃度が高かったと推定される」とした。

 
河北新報(11/21) 「焦点/汚染稲わら行き場なし/一時保管先定まらず」
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111121_01.htm?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter

(写真)
汚染稲わらを一時保管場所に搬入する作業。隔離の動きは畜産関係者が思うようには進んでいない=16日、登米市

(写真)
4重に包装され、人里離れた空き地に野積みされている汚染稲わら=栗原市内

 福島第1原発の事故後に収集され、肉用牛の放射能汚染の原因ともなった汚染稲わらについて、一時保管場所が決まらず、
岩手、宮城、福島の各県が頭を抱えている。候補地周辺の住民の多くが反対を表明し、汚染稲わらは依然、畜産農家の
敷地内や休耕田に置かれたままだ。秋わらの搬入が本格化しており、汚染稲わらの隔離は待ったなしの状況となっている。
(宮田建、柏葉竜、松田佐世子)

◎候補地住民反発、自治体苦悩/国への不信感増幅「水源心配」「風評招く」

 農林水産省によると、汚染稲わらの保管量は8道県で7200トン。岩手580トン、宮城4700トン、福島1200トンで、
3県だけで6480トンと、全体の9割を占める。

<登米が2300トン>
 宮城県では登米市が県内の約半分の2300トンを保有。栗原市890トン、大崎市780トンと合わせ県北3市で8割に上る。
県北は畜産農家が多く、県内外から稲わらが集まる。良質な稲わらの生産地でもあり、大規模な販売業者が東北、関東に
供給し、汚染牛拡大の一因にもなった。

 国の方針では、放射性セシウムが暫定基準値の1キログラム当たり300ベクレルを超えた稲わらは肉用牛や乳用牛の
えさに使用できない。

<踏み切れず>
 8000ベクレル以下の場合、市町村が一般廃棄物として焼却か埋め立てができ、元の水田にすき込むことも可能だ。
8000ベクレルを超えると最終処分方法が決まるまで、一時的な隔離保管を行う。

 量の多い宮城、福島の2県は詳細な稲わらの全量検査ができず、空間放射線量の検査を併用。事故後に水田から
収集された稲わらは全て「汚染稲わら」扱いにして一時保管の対象にした。

 8000ベクレル以下は全体の半分程度と見込まれ、ある自治体は焼却に向けて粉じんテストを行ったが、灰の処理や
住民感情に配慮して踏み切れていない。すき込みについても、多くの農家で少しでも汚染されたものを水田に戻すことへの
心理的抵抗が強く、進んでいない。

 各県は市町村と協力して一時保管場所の選定を急ぐが、登米市の一部や畜産農家数戸が共同で私有地にハウスを建てる
ケースを除き、周辺住民の反対で難航しており、それぞれの畜産農家が抱えたままとなっている。

<感情論先行>
 大崎市農業振興課は「兼業農家の多い住民は農畜産物の風評被害や健康への不安から、保管場所の受け入れには
『嫌だ』という感情論が先にある。国や東京電力への不信感もある」と困惑気味に話す。

 汚染稲わらの隔離保管は畜産農家の安全確保、秋わらへの混入防止、肉用牛の汚染防止などの観点から喫緊の課題だ。
宮城県は緊急避難として、汚染稲わらを包装材で4重に密閉するか、専用の袋に詰めるかして各戸で保管する作業を推進。
保有量の少ない畜産農家が多い福島県は、畜舎外に出しブルーシートをかぶせて隔離している。

◎ロールの山、畜舎にハウスに「行政の対応遅い」/「いつ消える」募る不満

 福島第1原発事故後に集め、放射性セシウムによる汚染が懸念される稲わらを抱える畜産農家。
「早く保管場所を決めてほしい」「行政の対応が遅い」。農家に不満といら立ちが募る。

 「早く隔離させたい」。牛約250頭を飼う登米市迫町の千葉啓さん(46)は、憂鬱(ゆううつ)な表情で語る。

 畜舎の周りには、ラッピングされた稲わらのロール約300個が積まれている。原発事故後の春に集めた稲わら(春わら)だ。
牛の餌になるはずだったが、汚染が懸念される。一時保管場所に移すめどは立たない。

 ロールの山に近づくのは畜舎に出入りする際のわずかな時間だけ。とはいえ放射性物質を帯びたとされる稲わらが
ずっと敷地内にある状況に、不安が募る。

 市は一時保管場所として地区内にビニールハウス10棟を建設する計画だったが、周辺住民の理解が得られず、4棟に縮小。
千葉さんの分を搬入するスペースは確保されなかった。

 「民家や道路から離れた一時保管場所で、行政が責任を持って管理をすれば安全なのに…」。歯がゆい思いで
成り行きを見守る。

 栗原市築館で市の食の認定ブランド「くりこま漢方牛」を生産する関村清幸さん(59)の悩みも深い。飼料置き場の
パイプハウスの半分を、汚染稲わらのロール約140個が占領する。ことし秋に収集して安全が確認された稲わら(秋わら)
との境目には、ブルーシートをかぶせている。

 関村さんは「早くハウス全体を(稲発酵粗飼料の)稲ホールクロップサイレージや秋わらの出し入れに使いたい」と焦りを見せる。

 栗っこ農協仙台牛肥育部会長の蓬田忠雄さん(58)=栗原市築館=は、汚染稲わらのロール81個を人里離れた
牛舎隣の空き地で保管する。

 栗原市では汚染稲わらの一時保管場所が決まっていない。「大規模な場所が無理なら、地域単位の保管を検討すべきだ。
その方が住民の理解を得やすい」と指摘する。

 県北部家畜保健衛生所(大崎市)は8日、畜産農家向けの説明会を開き、汚染稲わらを4重にラップした上で秋わらと
混ざらないよう離れた場所への保管を指導した。だが、一時保管場所の確保を望む農家からは「行政の対応が遅すぎる」
などと憤りの声が上がった。

 大崎市の飼料販売業の男性(56)は春わらを約40トンも抱える。県内産の汚染稲わら問題が表面化して返品が
相次いだ上、売れ残りもある。

 秋わらの販売見通しは例年の3分の1程度と低調で、置き場所に悩む。「いつ目の前から汚染稲わらが消えるのか」
と嘆く日々が続く。

 
東京都保健福祉局
「芝浦と畜場でと畜した牛の肉の放射性物質検査結果について」
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/zentou/

 
12/19 厚労省公表 浪江町出荷の牛肉 2,110 Bq/kg(千葉県による検査)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001ymw5-att/2r9852000001ymzu.pdf

@hideoharada さんのツイート(12/20)

この牛は繁殖用の雌牛がお役御免となって出荷されたもの。
浪江町の飼育者が計画的避難区域から緊急避難している間に
暫く牛舎から逃げた経緯があったとのこと。市場流通はしてません。

 
1/6 朝日新聞 「福島産牛、1年前の半値 他県産牛は回復傾向」
http://www.asahi.com/national/update/0106/TKY201201060252.html

グラフ: 東京食肉市場の牛枝肉価格

 福島県産牛の価格が戻らない。放射性セシウムによる汚染が同様に判明した他の3県産の価格は回復しつつあるが、
福島産は1年前のほぼ半額という状況が続いている。

 「年末年始で売れる時期なのに価格が戻らない。ただでさえ赤字なのに、更に値下がりしないか心配だ」。
JA全農福島の畜産担当幹部は頭を抱える。

 東京食肉市場に向けて出荷された福島県南相馬市産の牛肉の汚染が、初めて明らかになったのは昨年7月8日。
その後、宮城、岩手、栃木の各県産の牛でも相次いで汚染が見つかり、出荷が一時停止された。

 牛肉の取引が全国の市場取引量の約3割を占め、牛肉価格の指標となる東京食肉市場。農林水産省のまとめでは、
汚染牛肉がみつかる前の6月を100とした12月分(1~13日)の価格は、岩手100、宮城103、栃木110だったが、
福島は76。3月の原発事故後から下落しているため、一昨年の12月と比べると、ほぼ半額の水準だ。

 都内の精肉店で作る都食肉事業協同組合は、被災地支援のため、最高ランクのA5等級のメスを月に数頭買っている。
通常の卸値なら1キロ2600円ほどの品質の肉が1千円以上安い。それでも、「売るのに苦労する肉屋さんが多い」
(組合幹部)。

 消費者に安心してもらうため、東京食肉市場は出荷再開直後の9月から全頭検査をしているが、暫定基準値
(1キロあたり500ベクレル)以上のものは見つかっていない。

 さらに、「基準値を下回っていても測定値を示さないと買ってもらえない」との業界の声を受け、12月からは
都が独自に、市場に隣接する芝浦と場で全頭検査を開始。小売店向けに「安全確認証」を発行し、消費者が
店頭で検査結果の数値を確認できるようにした。検査開始から昨年末までに、福島県産牛で1キロあたり
50ベクレルの検出下限値以上の肉は見つかっていない。

 だが、価格に大きな変化はない。「逆に、コメの汚染が見つかったことで牛肉にも影響が出ているのではないか」
と市場関係者は心配する。小売店の関係者は「検査で安全と言っても、お客さんにはイメージが残っている。
1~2年では回復しないかもしれない」と話す。(福井悠介)

 
1/20 共同通信 「破産の安愚楽牧場を家宅捜索 獣医師法違反容疑」
http://www.47news.jp/CN/201201/CN2012011901001769.html

 破産した畜産会社「安愚楽牧場」(栃木県那須塩原市)の男性獣医師が、宮崎県内の同社農場で牛を自ら診察せずに
医薬品投与などを繰り返した疑いがあるとして、宮崎県警が獣医師法違反容疑で安愚楽牧場本社や、宮崎県内の農場など
数カ所を家宅捜索したことが19日、捜査関係者への取材で分かった。

 口蹄疫の被害に遭った宮崎県川南町の畜産農家の男性2人が昨年10月、同容疑で獣医師を告発。県警は、この獣医師や、
牧場の元従業員などから任意で事情を聴いた。

 捜査関係者によると、家宅捜索は昨年12月中旬、本社や児湯第7牧場(宮崎県川南町)など数カ所で実施した。

 
1/22 河北新報 「生体牛を線量測定 安全確認強化「廃用牛」で県が試行」
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/01/20120122t11020.htm

 繁殖期を終え、食肉市場に出荷される雌牛など「廃用牛」について、宮城県は、生きた状態での
放射線量測定の試行を始める。牛肉を全頭検査する前の事前測定に位置付け、県産牛肉の
安全確認を強化する。生体牛の検査は全国初という。

 仙台市食肉市場で23日、繁殖期が過ぎた雌牛や乳の出が悪くなった乳牛計10頭を調べる。
携帯式の簡易計測器を筋肉に当てて測定し、食肉処理後にも精密検査を実施。両データの相関関係を調べる。

 繁殖牛の餌は干し草が中心で、管理の仕方によっては、放射性物質が付着した枯れ草などが
餌に混入する恐れがある。生体状態の簡易検査をすることで、精密検査段階で基準値を超える
食肉が発生するリスクを減らし、県産牛のブランドイメージが傷付くのを防ぐ狙いがある。

 生体から高い数値が出た場合、放射性物質が排出されるまで一定期間飼育し直すことも可能になるという。

 試行期間は2月末までとし、3月以降、本格的に実施する方針。昨年8月から汚染稲わらを与えていない
肥育牛は「安全性が高い」として適用しない。食肉処理後の検査は、肥育牛同様、全頭分行う。

 
1/26 読売新聞 「汚染疑い牛3千頭流通先不明、検査時既に消費か」
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20120125-OYT1T01254.htm?from=popin

 東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で放射性物質に汚染された稲わらを餌として与えられたことが出荷後に判明し、
厚生労働省が検査対象とした15道県の肉牛4626頭のうち、25日までに検査が確認されたのは1630頭(約35%)だったことが、
同省への取材でわかった。

 残る2996頭は流通先が不明になっている。同省は、検査を決めた時点ですでに消費されていたり、追跡が間に合わなかったり
した可能性が高いとみている。

 昨年夏に福島県産の牛から放射性セシウムが検出されたのをきっかけに、同省は、国の暫定規制値(1キロ・グラムあたり
300ベクレル)を超す放射性セシウムを含んだ稲わらを食べた疑いのある肉牛を検査対象に決めた。汚染の疑いのある牛について
同省は個体識別番号を公表し、7月下旬、都道府県に検査するよう文書で要請。販売店や卸売業者からの情報を元に、
全国で追跡調査が行われた。

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この記事についている表では、暫定規制値超え(厚労省集計)は 105頭となっているが、この数字には
一番最初に見つかった南相馬市の 17頭(事件発覚前だから集計外?)と、
浪江町赤宇木の農場の19頭(「稲わら」以外のえさ汚染が原因と推定)が含まれていない。
(当ブログの集計では、これらを足した141頭)

 
1/27 読売新聞(岩手) 「汚染疑い牛流通先不明 県内は339頭」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20120126-OYT8T01306.htm

生産農家ら政府責任追及

 放射性物質に汚染された稲わらを餌として与えられたことが出荷後に判明し、厚生労働省が検査対象とした15道県の
肉牛4626頭のうち、約3000頭の流通先が不明となる問題が浮上した。県内の生産農家からは「政府の対応の遅れが
招いた結果だ」と、政府の責任を追及する声が上がっている。

 厚労省によると、県内で検査対象となっている肉牛は529頭。公表された個体番号などから流通先が判明した190頭のうち、
16頭の肉から国の暫定規制値(1キロ・グラムあたり500ベクレル)を超える放射性セシウムが検出された。残る339頭の
流通先は不明で、県は「既に消費された可能性が高い」としている。

 県のまとめでは、昨年7月下旬に調査開始後、9月末までに計約170頭の検査報告があった。しかし、10月以降は、
流通先などに保管されていた枝肉が見つかった以外は、報告がほとんど上がっていないという。

 肉牛から規制値超えのセシウムが検出され、出荷停止となった一関市花泉町の肥育農家男性(61)は、安全性に
疑いが残ったままの牛肉が消費された可能性が高いことについて、「政府の情報伝達の遅れが招いた結果で残念。
農家がやる気を失わないよう、調査をしっかり続けてもらいたい」と話した。県は今後も調査を継続する考えだ。

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岩手県は全頭検査分からも、ぽつりぽつりと暫定基準超えが出続けているが、
その原因については一切公開されていない。(調査されているのかどうかも不明)

 
原田 英男 さんのツイート(1/26)

東京都食肉中央卸売市場では都の全頭検査結果(検出限界50Bq/kg)を牛肉のセリの際に表示しているが
「不検出」でないとA5の高級肉でも数百円/kgの価格にしかならないとのこと。
「正直者」が報われる世界にしたいですね。

 
1/27 中日新聞 「岐阜と三重、汚染疑い牛108頭消費か」
http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20120127163122462

販売済み、検査できず

 東京電力福島第1原発事故による汚染牛肉問題で、放射性セシウムに汚された稲わらを食べた疑いで岐阜、三重両県が
検査対象とした両県の肉牛計238頭のうち、108頭の検査ができなかったことが分かった。両県は検査前に消費されてしまった
可能性が高いとみている。

 岐阜県生活衛生課は、高山市と中津川市の9農家で汚染わらをえさとして与えられたとみられる171頭のうち、
食肉として出荷済みだった170頭を対象に昨年7月に追跡検査を開始。

 このうち103頭の肉の検査ができ、放射性セシウムはいずれも国の暫定規制値(1キロあたり500ベクレル)を下回った。
が、残りの67頭分は既に全量が販売済みで、消費者からの回収もできていない。

 三重県では、稲わらを食べた恐れのある肉牛は68頭で、津市の精肉店が67頭、四日市市の食肉処理業者が1頭を購入し、
一部は県内のレストランや精肉店などで消費、販売されたと判明。県が肉牛の個体識別番号などから27頭分の肉を見つけ、
放射性セシウムが国の暫定規制値を下回ることを確認したが、ほかの41頭は確認できないまま、8月15日までに調査を終えた。

 三重県健康危機管理室は「見つからなかった牛肉は既に消費されていた可能性が高い。稲わらの問題が出たのが7月下旬。
疑いのある牛が食肉処理されてから2、3カ月がたっていたので、回収できなかった」と説明した。

 一方、愛知県では昨年7月に県内すべての飼料販売業者と肉牛飼育農家を調べたが、放射性物質に汚染された可能性がある
稲わらを購入した所がなく、食べた疑いがある牛の出荷もなかった。県畜産課によると、東北などの稲わらは送料がかかり高いため、
地元や中国産を使用する農家が多かったという。

 
2/3 読売新聞 「安愚楽牧場社長ら詐欺容疑で告発へ…大阪の出資者」
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20120203-OYO1T00441.htm?from=top

 約4300億円の負債を抱え、東京地裁で破産手続き中の「安愚楽(あぐら)牧場」(栃木県那須塩原市)の
和牛オーナー制度を巡り、大阪府内の出資者13人が、同社側が経営の悪化を隠し出資金847万円を
だまし取ったなどとして、社長ら3人を詐欺容疑などで大阪府警に刑事告発する方針を決めた。3日にも
告発状を郵送する。被害対策大阪弁護団によると、同社の破綻を巡る告訴・告発は初めてという。

 同弁護団によると、同制度は出資者が雌の繁殖牛のオーナーとなり、同社に飼育を委託。同社が繁殖牛を
買い取って出資金を払い戻し、子牛の売却益も支払うとする仕組みだった。

 告発状によると、告発人のうち6人は同社が民事再生法の適用を申請する前月の昨年7月、新たな
繁殖牛の飼育に関し契約を結び、計847万円を出資した。この契約について「経営が行き詰まっており、
新たに飼育したり、買い取ったりできない状態であることを隠し、自転車操業を続けるために出資金を
だまし取った」と主張している。

 他の7人も「必ず出資金が戻ると虚偽の説明をされた」などと詐欺の被害を訴えている。13人の
出資金の残額は、約7億円に上るという。

 一方、広告などに出資金の元本が保証されると誤解される表現があったとする出資法違反や、同社の
状況に関し事実と異なる説明をしたとする特定商品預託法違反も容疑に加え、法人としての同社も告発する。

 弁護団副団長の今井孝直弁護士(大阪弁護士会)は「ビジネスモデルに元々無理があった疑いがある。
捜査で徹底的に実態解明してほしい」としている。

 
10/7 JB Press 「放射線セシウム汚染牛「全頭検査」の限界 やめるにやめられない自治体の本音とは」
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/24624

「他の自治体はやめないのに、自分だけがやめるわけにはいかない。」

 
2/28 毎日新聞 「廃用牛3000頭が滞留 県、集中管理へ予算計上 /宮城」
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20120228ddlk04040091000c.html

 東京電力福島第1原発事故により県産牛が出荷停止となったことを受け、搾乳や繁殖ができなくなった
「廃用牛」の出荷が滞っている。県は約3000頭が農家に滞留していると試算。農家の牛舎が手狭に
なっていることから、約1000頭を県内数カ所で集中管理する方針を決めた。

 県産牛は昨年7~8月にかけて出荷停止に。出荷停止解除後は肉牛を優先して出荷し、廃用牛は
出荷が滞っていた。県は滞留する廃用牛約3000頭のうち、約1000頭は解体を進め、約1000頭は
農家での管理を促す。

 集中管理する1000頭については、高齢化や廃業で空いている牛舎の活用を想定。
原則として6カ月間管理し、その間に放射性物質が含まれていないか生体検査をし、国の暫定規制値を
下回ることを確認した上で市場に出荷。食肉処理後にさらに全頭検査を実施する。県は関連経費として、
11年度一般会計補正予算案に約1500万円、12年度一般会計当初予算案に2億3200万円を計上した。

 27日の県議会本会議で岸田清実議員(社民党)が「廃用牛の滞留は深刻」と指摘。
千葉宇京・県農林水産部長は集中管理について「生体での放射線測定でできるだけ6カ月を待たずに
出荷する体制をとり、管理期間を短縮することで管理施設回転率を高めたい」と答弁した。
【宇多川はるか】

 
3/1 岩手日報 「除染対象牧草地は1万ヘクタール 県議会で県見通し」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20120301_4

 県議会2月定例会は29日、本会議を再開。高橋孝真(自民クラブ)、小野共(民主党)、小泉光男(無所属)の
3氏が一般質問した。福島第1原発事故による牧草地の放射能汚染について県は、除染が必要になる牧草地は
概算で計1万ヘクタールに上るとの見通しを示した。除染に伴う飼料不足も懸念され、代替飼料の確保も急ぐ考えだ。

 牧草など牛用飼料の放射性セシウム暫定基準値は2月、1キロ当たり300ベクレルから100ベクレルに厳格化された。
県畜産課によると、これに伴い、牧草の利用自粛エリアは一関、遠野、陸前高田、平泉の4市町から、
盛岡市(玉山区)、奥州、金ケ崎、大船渡、住田、釜石、大槌(南部)、滝沢(東部)、一戸の9市町村を加えた
計13市町村に拡大。4市町は昨年6月、追加の9市町村は2月21日から、自粛を続けている。

 国は同5千ベクレル以下の農地土壌について、上下の反転や、かき混ぜによる除染法を示しており、
県もこれに基づき昨年12月から作業を進めている。除染の完了時期は未定。

 同日は、2012年度一般会計当初予算案など35議案を予算特別委員会、11年度一般会計補正予算案など
71議案は各常任委員会に付託し、午後5時31分に散会した。1日は5常任委員会を開く。

 
3/2 毎日新聞 「放射性物質:汚染稲わら 未処理が6800トン」
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20120303k0000m040109000c.html

(写真)保管場所がなく、放射線対策としてロール状に包装された状態で休耕田に置かれた汚染稲わら
    =岩手県一関市花泉町で2011年12月13日、湯浅聖一撮影

 東京電力福島第1原発事故によって放射性セシウムに汚染され処理できない稲わらが、
宮城や福島など8道県で約6800トンに上ることが、毎日新聞の調査で分かった。
国土交通省のまとめでは、同様に下水処理場で保管中の下水汚泥や焼却灰も、
12都県で約9万7000トンに達し、昨年7月時点の3.6倍に増えた。国は1キロ当たり
8000ベクレル以下なら埋め立て可能との基準を示すが、そうした廃棄物の処理も進まず、
国の対策が機能していない実情が浮かんだ。

 汚染稲わらは、牛肉の放射性セシウム汚染の原因として問題となった。保管量が最も多いのは
宮城の4800トンで、福島1100トン、岩手600トン、栃木320トンと続く。

 下水処理場に保管されている放射性セシウムを含む下水汚泥や焼却灰は2月3日現在、
福島が3万トンで最も多く、昨年7月時点より2万5220トンも増えた。次いで、宮城2万2000トン
(昨年7月比1万9900トン増)▽神奈川1万9000トン(同1万4690トン増)▽埼玉9500トン
(同6790トン増)--となっている。

 放射性物質汚染対処特別措置法に基づき、放射性セシウム濃度が1キロ当たり8000ベクレル超
の廃棄物の埋め立て処分には、遮水シート敷設などが必要だ。それ以下の廃棄物は、
通常の廃棄物と同様の処分ができる。

 ところが、「下水汚泥や焼却灰の大半は8000ベクレル以下」(国交省)。稲わらも岩手の
半分の300トンは8000ベクレル以下など、状況は似通っている。国交省の担当者は
「汚染を心配する住民の反対もあり、自治体による処分が思うように進んでいない」と話し、
有効な対策を見いだせていない。農水省は8000ベクレル以下の稲わらについて、
「水田にすき込むことも可能」としているが、抵抗を感じる農家が多いことなどから、
一時保管されているとみられる。
【まとめ・曽田拓、樋岡徹也】

 
3/21 農業協同組合新聞 「農場の牛の放射性セシウムを測定  JA全農」
http://www.jacom.or.jp/news/2012/03/news120321-16452.php

 JA全農はこのほど原発事故で拡散した放射性セシウムを摂取した可能性がある牛について、生きた牛の
体表面から筋肉中のセシウム濃度を測定する方法を開発した。

 現在、牛肉の放射性セシウムの検査はと畜後にゲルマニウム半導体検出器を使って行われているが、
と畜前の農場段階で汚染度合が確認できれば牛の出荷調整ができる。このためJA全農は(独)農研機構
畜産草地研究所、福島県畜産研究所、北大、(株)富士電機の協力を得て、昨年8月から牛の体表から
筋肉中のセシウム濃度を測定する方法を開発してきた。

 開発したのは、測定器(ヨウ化ナトリウムシンチレーション・サーベイメーター)を牛の腰角後方の平らな部分の
左右2か所に起き、放射性セシウムによるガンマ線量を計るという方法。ただし、測定時には周辺から飛来する
放射線を遮断するため、鉛の遮蔽リングをあらかじめ体表に置いて、それに測定器を挿入するかたちで行う。
計測時間は左右それぞれ5分。

 一方で畜舎の地面からの放射線の影響を計測値から差し引くことも必要なため、蒸留水を満たした
ポリタンク(20リットル)4つを地面に重ねて置き牛の体表での測定法と同じ方法で5分間、2回測定する。
こうして得られた外部環境中の線量を牛体表の計測値から差し引く。さらに、これにゲルマニウム半導体検出器
によってこれまでに得られた肉の測定値との相関関係から算出した係数をかけて換算値を出す。この方法での
検出限界値は50ベクレル/kgだという。

 放射性セシウムの測定機器は電池式で1台約50万円。重さは1.3kg。鉛の遮蔽リングは
約7kgで業者に依頼すると13万円前後になるが自ら鉛の板を加工するなどで割安に製造することもできる。

 牛肉の放射性物質の新基準は4月から1kgあたり100ベクレルに引き下げられる。JA全農では短時間で
計測できるこの方法によって、食肉センターなどへ農場から出荷する際に、事前に肉の放射性セシウム量を
確認することができ出荷の判断に活用することができるとして、今後も情報提供していく方針だ。

(写真)
上:測定器(ヨウ化ナトリウムシンチレーション・サーベイメーター)
下:牛から放射性セシウムを測定する作業員

 
4/13 読売新聞 「福島と表示、販売しづらい…鹿児島産牛肉と偽装」
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20120413-OYT1T00977.htm?from=tw

 福島県産牛肉などの産地表示を偽装して販売したなどとして、農林水産省近畿農政局は13日、
食肉販売業「AMMS」(兵庫県伊丹市)に対し、JAS法に基づく表示の改善指示を行った。

 同省によると、同社側は調査に対し「福島などと表示して販売しづらかった」と話しているという。
福島第一原発事故後、福島県産牛肉で産地偽装が明らかになるのは初めて。

 発表では、同社の福田屋此花店(大阪市)は昨年9月~今年2月、福島県産約750キロを含む
東北、関東産の牛肉など少なくとも1424キロについて、鹿児島県産などに産地を変えて販売したという。
匿名の通報を受けて立ち入り調査を行った結果、明らかになった。

 ほぼ全量が消費されていたが、いずれも厚生労働省が昨年、放射性セシウムに汚染された
稲わらを食べたとして公表した牛には該当せず、国の規制値を上回る放射性セシウムを含む牛肉も
見つかっていないという。

 
4/16 福島民報 【「セシウム被害」の廃用牛】値崩れ避けられず 東電賠償滞り不透明
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2012/04/post_3689.html

 繁殖期を過ぎた雌牛(廃用牛)の出荷が滞る事態を改善するために県と全農県本部が今春、打ち出した
「集中管理方式」は、牛を更新できない繁殖農家にとって救済策となる。安全性を高め検査した上での出荷となり、
消費者にも安心感は増す。しかし、出荷しても東京電力福島第一原発事故の影響で値崩れは避けられない見通しだ。
賠償方法も決まっておらず農家は「これからも繁殖農家を続けていけるのか」と落ち着かない。

■未知数

 廃用となった「乳用牛」は食べていた飼料の放射性物質濃度が低かったため、通常通り出荷されている。
県畜産課によると、原発事故による風評被害で、震災前に1頭10~15万円程度だった価格は震災後、
半額以下に落ち込んだ。同課は繁殖の廃用牛も同程度の価格になるとみる。価格下落分は東電への
賠償請求が可能だが、同社の畜産関係の支払いそのものが滞っている。実際にどの程度の額が、
いつまで補償されるかも不透明だ。

 廃用となった繁殖牛は子牛を数頭産んでから廃用となるため年齢は2歳~10歳と幅が広い。
県畜産研究所によると、年を取るほど放射性物質が体内から抜けるのに時間がかかるという。
同研究所職員は「飼い直す場合、年齢によっては1年以上など長い時間を要するのではないか」と指摘する。

 さらに県は4月から牛肉に暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を適用せず、新基準値同様に
100ベクレルを超えるセシウムが検出されれば出荷を自粛する方針を決めた。セシウム濃度を下げるには
余計に長い期間がかかる可能性もあり、畜産関係者は大規模肥育農家の段階で再び「滞留」する恐れを懸念する。

■新基準

 国が繁殖牛の食べる飼料の放射性セシウム濃度の許容値を厳格化したことで、繁殖農家に餌代という
新たな負担を生み、厳しい経営に追い打ちを掛けている。

 許容値が従来の1キロ当たり3000ベクレルから100ベクレルに下がり、従来は野草を与えていた農家も
安全な配合飼料や稲ワラを購入する必要に迫られている。県の無利子融資制度を活用することは可能だが、
大玉村の繁殖農家渡辺政司さん(62)は「肉の値段が下がり、餌代ばかり掛かるのではやっていけない」と漏らす。
原発事故を理由に余計に掛かる餌代はJA福島中央会が取りまとめて東電に賠償請求しているが、
支払いは滞っている。二本松市農政課は「廃用牛の滞留が改善されても、経営が成り立たないようでは
繁殖農家が減ってしまう」と危惧する。

 一方、福島市大森の主婦(40)は「一般に流通する以上、今までより厳しい基準が求められるのは仕方がない。
安全が保証されればこれまで通り購入できる」と冷静に受け止めている。

【背景】

 農林水産省は東京電力福島第一原発事故以降、「繁殖牛が放射性セシウム濃度の比較的、
高い餌を食べたとしても生まれる子牛に直接的な影響は少ない」として、セシウム濃度が1キロ当たり
3000ベクレルまでの餌を与えることを許容していた。しかし、繁殖を終えて廃用牛として出荷する際、
肉から高い濃度のセシウムが検出される可能性が高いため、農家は出荷自粛を続けている。
牛の餌のセシウム濃度の許容値は2月から100ベクレルに下がり、牛肉も10月1日から現在の
500ベクレルから100ベクレルに厳格化される。県は流通業者、消費者に配慮し、4月から
100ベクレルを超える牛肉は出荷を自粛するよう要請しており、実質的に新基準値を適用している。

 
5/1 NHK岩手 「牧草の基準 50ベクレルに」
http://www3.nhk.or.jp/lnews/morioka/6044832311.html?t=1335870062316

 岩手県は、牛のえさに使う牧草に含まれる放射性物質の基準値を、国と同じ現在の1キログラムあたり100ベクレルから
50ベクレルに引き下げ、厳しくすることにしました。原乳から作る脱脂粉乳が国が定めた基準値を下回るようにするためで、
来週以降、市町村や関係機関に通知することにしています。

 岩手県は、県内の酪農家がえさに使う牧草に含まれる放射性物質の基準値について、これまでは国の基準値と同じで
1キログラムあたり100ベクレル以下としていましたが、新たに、50ベクレル以下と厳しくします。

 その理由については、牧草を食べた牛の原乳から作る脱脂粉乳に含まれる放射性物質の値を、食品についての
国の基準値である100ベクレル以下にするためだとしています。

 岩手県では、消費者に安心して県産の商品を購入してもらうために、引き下げに踏み切るとしています。
これにより新たに県内の167戸の酪農家が牧草の利用を自粛することとなり、これで県内の1086戸の酪農家のうち
536戸で自粛となります。

 岩手県では、来週以降、県内の市町村や関係機関に基準値の引き下げについて通知することにしています。

 
5/12 岩手日報 「奥州で2牧野の放牧中止 セシウム基準値超」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20120512_2
 
 奥州市は11日、国の暫定基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが牧草から検出された
として市胆沢牧野と種山高原牧野で本年度の放牧を中止すると発表した。両牧野は主に繁殖牛の放牧に利用されるが、
農家は他地域の牧野に出すか自宅牛舎などで飼うことになり、飼料代の増加や労力が大きな負担となる。
農家の高齢化が進む中、県内屈指のブランド牛産地で生産縮小を招かないよう市は県、地元農協などと負担軽減策の
検討を急ぐ。

 市農政課によると、金ケ崎町永沢の市胆沢牧野は103ヘクタールのうち68ヘクタールで国の基準値を超過。
同市江刺区の種山高原牧野は103ヘクタールのうち73ヘクタールで超え、関係機関と放牧中止を決めた。
同区の阿原山牧野は現在検査を実施している。

 胆沢、種山高原両牧野は5月中旬から半年間、繁殖牛を中心に年間計600頭を受け入れる。利用料が手頃な
放牧が中止となれば農家は飼料代がかさむほか、飼育管理の労力が増すなど経営が圧迫される。

 11頭の繁殖牛を飼育する岩手ふるさと農協和牛改良組合の福田喜組合長(61)=同市胆沢区=は
「飼育頭数を減らしたり廃業する農家が増えるのではないか。放牧できないと牛が弱り、
繁殖に影響が出ないか心配だ」と頭を痛める。

 
5/18 岩手日報 「12公共牧場が放牧中止 県内・セシウム検出」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20120518_3

 奥州市江刺区の江刺畜産公社(理事長・小沢昌記市長)は17日、国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を
超える放射性セシウムが牧草から検出されたとして同区伊手の阿原山牧場での本年度の放牧中止を発表し、
同市の全4公共牧場で放牧が不可能になった。県内では計12牧場(約2600頭分)で放牧中止が決定したことになり、
検査結果次第でさらに拡大する可能性もある。農家の作業負担増加や風評被害による価格下落で畜産離れが懸念され、
県や関係機関は除染対策や放牧先あっせんを急ぐ。

 国は2月、牛用飼料の基準値を同100ベクレルに厳格化。これを受け県は県内114公共牧場のうち希望する
108牧場で検査を実施。63牧場で結果が判明し、奥州市や一関市など6牧場で基準値を超過した。
他に遠野市5牧場と一戸町1牧場が放牧自粛を決めている。

 県内屈指のブランド牛産地の奥州市では、繁殖牛を中心に約800頭が放牧できなくなった。

 同市内の肉牛農家は約1300戸。福島第1原発事故の風評被害で枝肉価格が低迷し肥育農家が打撃を受ける中、
子牛生産にも影響が出そうだ。

 
5/20 農水省・原田英男さんによる【牧草・飼料作物の放射性物質検査状況】ツイートまとめ
http://togetter.com/li/306749

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