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2011年11月 4日 (金)

グラフで見る水産物の放射能汚染(その3) 10/31公表分まで

Radioactive cesium activity concentration in marine products after Fukushima nuclear disaster (3) ~10/31

Keyword : 水産物 海産物 魚貝 淡水魚 放射能 放射性セシウム 汚染 検査 結果 まとめ 地図 グラフ

Santorini

Photo(Top): Santorini Island , Greece  サントリーニ島(ギリシャ)

■ 前回(9/30公表分まで)のグラフ(34種)はこちら。 最新はこちら

  商用目的・商用サイトを除き、図表の無断引用・転載はご自由にどうぞ。

  (但し出典を明記のこと。なお説明の追記など以外の無断改変は厳禁です。)

■ 11/27 22:00~ NHK 「ETV特集 海のホットスポットを追う」

  (再放送: 12/31 15:15~ http://goo.gl/7BxzJ

   Togetter「海のホットスポットを追う【ETV特集】のまとめ」

  ・南に向かう沿岸流によって、南側に汚染が拡散している可能性がある。

  ・放射線測定器を水中におろしてゆくと、底に着く少し前から、数値が上昇してゆく。

  ・いわき市北部での測定: 海水→ウニで50倍に濃縮。

     海水 40.7 →(10倍)→ アラメ 421 Bq/kg →(5倍)→ ウニ 2,017 Bq/kg

  ・銀110mの測定:

   アワビ(乾燥) 416 Bq/kg、アワビ肝(乾燥) 1,850 Bq/kg

   食品中のAg110mはこれまで測定されていないし、食品の基準も定められていない。

   イカの肝臓は、銀を海水の数百万倍に濃縮することが知られており、気になるところ。

   Togetter「あちこちで脚光を浴びる放射性銀(Ag110m)」

11/7 日刊ゲンダイ 「恐れていたことが現実に 魚介類のセシウム汚染 日に日に上昇」

http://goo.gl/94Kps という記事がよく読まれているようだけど、

「10月初旬ころまでに公表されたセシウムの値は、国の規制値に達しない魚介類が
ほとんどだったが、中旬ごろから、規制値をオーバーする検体が徐々に出始めた。」

と書かれているのは全くのデタラメで、それ以前から基準値オーバーは出ている。

また、10月から20-30km圏の調査が始まり、それによって基準値越えが増えたことにも

触れていない。 但し、「汚染地域がジワジワ拡大」 というのはたぶん本当だと思う。

■ 茨城沖の海底の環境では、セシウム濃度はまだ上昇していそうだ

一定量のCsを摂取し続けた場合、体内のCs量が増えるにつれて徐々に排出される量も増え、

やがて平衡に達する。(下図: 人間の場合)

Cs_heikou

(出典:「長期汚染地域の住民のための放射線防護の実用的手引き」)

平衡に達するまでの時間は、図のように代謝の早い子どもで早く、成人では遅くなる。

(ちなみに、放射性カリウムK-40は人体では平衡に達しているので、増えることも減ることもない。)

これについては、Togetter「セシウムの蓄積量をエクセルでみてみよう」

からxlsデータをダウンロードすると、自分でいろいろ試してみることができる。

魚の場合、平衡に達するまでの時間はわからないが、原理は変わらないので、

摂取量が一定なら、同様のカーブを描いて、徐々に曲線の傾きが落ちてくるはずだ。

111031_hirame_graph10

上図は、茨城以南のヒラメのグラフ。 バラツキが大きいので近似曲線がどこまであてになるか

という問題はあるが、それでも、曲線の傾きはいまのところ落ちていない。

111031_makogarei_graph5

上図は、茨城以南のマコガレイのグラフ。こちらも、曲線の傾きは今のところ落ちていない。

データ量が少ないのではっきりと断定は出来ないが、曲線の傾きがゆるやかにならない

のが事実だとすれば、それは今でも茨城沖の海底の環境中の放射性セシウム値が

上昇しているために、いつまでも魚のセシウム値が平衡に向かわないからなのだろう。

原発周辺海域からのセシウムの拡散によって、その現象が起きていると推測できるが、

但し、海底土の調査結果からは、このことははっきり確認できない。なので、これはあくまでも

魚の汚染状況からの推測である。

  (この項は、@fzs1000user さんのご指摘をもとに検討しました。)

(参考) 20km圏内でずっと海底土の調査を行っているのは2地点ある。

111114_kaiteido_3

  北側は減っているが、南側ではあまり減少していない。

(参考) 11/1公表の海底土のモニタリング結果(文科省、グラフ付き)

■ 今回掲載のグラフ・表 (10/31公表分まで) (41種)

浮魚(幼魚) コウナゴシラス

底魚(砂地) ヒラメカレイマコガレイシタビラメコモンカスベホウボウ・カナガシラ・コチ

         ニベ・シログチフグアナゴマダイ・チダイ・クロダイ、 マトウダイ・カガミダイ

底魚(岩礁) アイナメ

底魚(藻場) メバル・カサゴ・ソイ

底魚(深場) アンコウキンメダイ・キチジ・アカムツ

回遊魚(小型~中型) カタクチイワシマイワシサバアジサンマ

回遊魚(大型) スズキブリ・カンパチサケメジマグロマグロ・カツオ

回遊魚(深場) タラ

貝類(岩礁) アワビカキ・イガイサザエ・ツブ貝

貝類(砂地) アサリ・ハマグリホッキガイ

頭足類 イカタコ

甲殻類 エビ・カニ

棘皮動物 ウニナマコ・ヒトデ

海藻 コンブ・アラメワカメその他の海藻

(リンク)  淡水魚、海底土、参考サイト

出典のリンク集は末尾にあります。

茨城県作成のグラフ(最新) (11/4時点pdf)→ 「111104_pref_ibaraki.pdf」をダウンロード

ここでは、下図のようにエリア分けを行っている

111026_fish_hanrei (クリックで拡大)

広野町、南相馬市(小高)については、9/30に緊急時避難準備区域が解除されたことにより、

10月から調査が行われるようになった。(データの連続性に注意が必要。)

【イカナゴ(コウナゴ)】 スズキ目・イカナゴ科

young lancefish (Ammodytes personatus)

4月から5月にかけて、非常に高い放射性ヨウ素、セシウムの汚染が検出された。

コウナゴ(イカナゴの幼魚)は表層を泳ぐ魚で、春先に仙台湾で孵化して南下する。

その途中で、4月頃に表層を広がった高濃度汚染水の影響を強く受けた。

(汚染水は淡水のため海水より比重が軽く、最初は表層を広がった。)

7月の調査では、いわき市でも 200 Bq/kg台程度に低下している。

コウナゴ(幼魚)の漁期は通常3月~5月前半で、成長したイカナゴは、

夏季には砂に潜って夏眠する。(参考:「イカナゴ」(瀬戸内海とわたしたち))

このため、夏以降、底魚のようなトレンドに変わり、上昇に転じたようにも見えるが、

サンプルが少ないのではっきりしたことは分からない。

(参考) 「平成23年 コウナゴ調査結果」 (3/7調査、3/8福島県公表)

111031_kounago_graph

イカナゴ(コウナゴ)の検査結果一覧(pdf)→ 「111031_kounago_graph.pdf」をダウンロード

【シラス】 ニシン亜目・ニシン科、ニシン亜目・カタクチイワシ科

young of sardines

引き続き順調に数値が低下している。

汚染値が指数的(片対数グラフで直線的)に低下する理由については、

前述の Togetter「セシウムの蓄積量をエクセルでみてみよう」 を参照ください。

10月公表分は全て 30 Bq/kg以下におさまっていて、シラスの危険性は低いと思われる。

111031_shirasu_graph

シラスの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_shirasu_graph.pdf」をダウンロード

【ヒラメ】 カレイ亜目・ヒラメ科

flounder / Bastard halibut (Paralichthys olivaceus)

いわき市や北茨城市では、ピークは過ぎたようにも見受けられたので、エリア別の動向を作ってみた。

111031_hirame_graph_a1

上図: 南相馬市(30km圏外)以北 新地町・相馬市・南相馬市では、まだ、ゆっくりと上昇している。(青線はexcelによる線形近似)

おそらく、原発に近い海域から、まだ底泥などによる汚染の拡散が続いていて、このエリアの

汚染がなかなか下がらないためではないかと思うが、はっきりと断定はできない。

111031_hirame_graph_a2

上図: 20km-30km圏。このエリアの調査は10月から始まった。

これ以前の状況が気になるところだが、調査の空白は、いまさらどうにもならない。

日本政府は、今でも「20km圏内の調査はできない」という意味不明の姿勢を崩さないが、

こうした調査の空白は、世界の笑いものだと思う。日本人として全く恥ずかしい。

111031_hirame_graph_a3_2

上図: いわき市 いわき市北部では、すでにピークは過ぎて、ゆっくり下がっているように見える。

いわき市南部では、10月の調査がないが、まだ上昇中かもしれない。

111031_hirame_graph_a4

上図: 茨城以南 茨城県沖では、まだ汚染は上昇中。平均100Bq/kgあたりまで上昇しそうな感じだ。

いわき市北部で低下しているのに、ほかの周辺エリアで値が上昇中になる理由を求めると

すれば、底泥などの拡散を通して、汚染が周辺に拡散しているからだろうと考えるのが

良さそうだが、底泥の調査ではそれほどはっきりした傾向はつかめないので、今のところ

これは推測でしかない。

福島に隣接する北茨城の値は高いが、6-8月の調査が少ないのでトレンドがはっきりしない。

111031_hirame_graph

ヒラメの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_hirame_graph.pdf」をダウンロード

【カレイ】  カレイ目・カレイ科

righteye flounder / flat fish

カレイ(カレイ科魚類)は、9月以降、福島、茨城でかなり検査数が増えた。

サイズによって食性が異なるはずだが、サイズは公表されないのでわからない。

魚種による違いでは、ミギガレイ(ニクモチ)は、福島県でも最高 31 Bq/kgにおさまっていて、

明らかに低い値となっている。

ヒラメ同様、エリア別のグラフを作成してみた。

111031_karei_graph1

上図: 南相馬市(30km圏外)以北 新地町・相馬市・南相馬市では、まだ、おおむね横ばい。(青線はexcelによる線形近似)

仙台湾以北では、30 Bq/kg以下におさまっている。

111031_karei_graph2

上図: 20km-30km圏 このエリアの調査は10月から始まった。

111031_karei_graph3

上図: いわき市 いわき市では、おおむね横ばい。但し、10月公表分は、300 Bq/kg以下におさまっていて、

暫定基準を超えるようなものは検出されなかった。

111031_karei_graph4

上図: 茨城県以南 茨城県沖では、まだすこしづつ上昇中。 茨城県は10月は検査数が

多いこともあり、100 Bq/kgを越すものがいくつも検出された。

111031_karei_graph

カレイの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_karei_graph.pdf」をダウンロード

【マコガレイ】  カレイ目・カレイ科

Marbled sole (Pleuronectes yokohamae)

カレイの中で、マコガレイだけのグラフ。ここでマコガレイを取り上げたのは、茨城県で

たくさん検査されているためである。

111031_makogarei_graph1

上図: 福島県以北 いわき市北部以外では、まだ上昇傾向にある。

111031_makogarei_graph3

上図: 茨城県以南 茨城県沖では明らかに上昇中。

111031_makogarei_graph

マコガレイの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_makogarei_graph.pdf」をダウンロード

【シタビラメ】 カレイ目・ウシノシタ科

sole / red tonguesole (Cynoglossus joyneri) : アカシタビラメ

black cow-tongue (Paraplagusia japonica) : クロウシノシタ

福島県ではやや高い値だが、ヒラメや大型カレイよりは低めとなっている。

111031_shitabirame_graph

アカシタビラメ・クロウシノシタの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_shitabirame_graph.pdf」をダウンロード

【コモンカスベ】 エイ目・ガンギエイ科 (写真)

common skete (Raja kenojei)

沿岸の砂地に棲む小型のエイ。

10月公表分で暫定基準を超えたのは、広野町(20-30km圏)のみ。

いわき市では汚染のピークは過ぎたように見える。

10月になって宮城県と、茨城県でも初めて調査されたが、

宮城県女川湾沖は 5.3 Bq/kg、茨城県鹿嶋市沖では最高 33 Bq/kgだった。

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コモンカスベの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_kasube_graph.pdf」をダウンロード

【ホウボウ・カナガシラ・コチ】 カサゴ目・コチ亜目・ホウボウ科、コチ亜目・コチ科

red gurnard (Chelidonichthys spinosus) : ホウボウ

red-whiskered bulbul (Lepidotrigla microptera) : カナガシラ

flathead : コチ

ホウボウ、カナガシラは水深100-200mのやや深い海底に棲息するが、マゴチ、メゴチは

沿岸の浅い砂泥底に棲息する。 とりあえず、ここではコチ亜目の魚としてひとまとめに

している。

まだ暫定基準超えは出ていないが、福島県内では、やや高いセシウム値になっている。

茨城県でも、ホウボウで 134 Bq/kgを検出している。

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ホウボウ・カナガシラ・コチの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_houbou_graph.pdf」をダウンロード

【ニベ・シログチ(イシモチ)】 スズキ目・ニベ科 

drumfish / nibe croaker (Nibea mitsukurii) : ニベ

drumfish / white croaker (Pennahia argentata) : シログチ(イシモチ)

暫定基準越えのものは出ていないが、福島県のニベは全て160~400 Bq/kgと比較的高い。

興味深いのは、近縁種で、生息域もそれほど違わないシログチ(イシモチ)の数値は

全て80 Bq/kg以下にとどまっていて、明らかに差がある。シログチにいわき市北部の

検査がないせいもあるが、どうもそれだけではないような気がする。

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ニベ・シログチ(イシモチ)の検査結果一覧(pdf)→ 「111031_nibe_graph.pdf」をダウンロード

【フグ・カワハギ】 フグ目・フグ科、フグ目・カワハギ科 

puffer fish / globefish and filefish

はっきりしないが徐々に下がっているようにも見える。だとすれば、本当の汚染ピークは

5~6月頃の調査のなかった時期なのかもしれない。こういうのは後味が悪い。

カワハギ・ウマズラハギでは、検査数は少ないが、高い値は出ていない。

111031_fugu_graph

フグ・カワハギの検査結果一覧→ 「111031_fugu_graph.pdf」をダウンロード

【アナゴ】 ウナギ目・アナゴ科 

conger eel

徐々に上昇したが、いわき市では7月以降は横ばいになっている。

茨城県内ではまだ上昇していそうだが、今のところ 50 Bq/kg以下におさまっている。

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アナゴの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_anago_graph.pdf」をダウンロード

【マダイ・チダイ・クロダイ】  スズキ目・タイ科

tai / red sea bream (Pagrus major) : マダイ

crimson sea bream (Evynnis japonica) : チダイ

Japanese black porgy (Acanthopagrus schlegelii) : クロダイ

まだ最高でも100 Bq/kg程度。9-10月にかけては横ばい。

クロダイは3例しか検査がないが、ほかの2種よりやや高め。おそらく生息域がほかの2種より

浅い場所だからではないだろうか。

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マダイ・チダイ・クロダイの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_madai_graph.pdf」をダウンロード

【マトウダイ・カガミダイ】 マトウダイ目・マトウダイ科

John Dory (Zeus faber) : マトウダイ

Dory (Zenopsis nebulosa) : カガミダイ

浅場でも見られる魚だが、マトウダイは水深50~150m位、カガミダイは水深200~300m

位が主な生息域。福島県では、300 Bq/kg台のものも出ている。これからシーズンの魚だが、

今後の推移に注意。

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マトウダイ・カガミダイの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_matoudai_graph.pdf」をダウンロード

【アイナメ】 アイナメ:カサゴ目・アイナメ科、 エゾイソアイナメ:タラ目・チゴダラ科

greenlings (Hexagrammos otakii) : アイナメ

morid fish (Physiculus maximowiczi) : エゾイソアイナメ

比較的浅い岩礁に棲息する魚。7月以降、メバル、コモンカスベと並んで非常に高い値が

出ているが、こちらも汚染のピークは過ぎつつあるように見える。

10月公表分で暫定基準を超えたのは、広野町沖の2件だけだった。

ドンコ(エゾイソアイナメ)は、茨城から三陸にかけての冬の味覚だが、福島・茨城では

もう少し様子を見た方がよさそう(2県からは現在出荷されていない)。

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アイナメの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_ainame_graph.pdf」をダウンロード

【メバル・カサゴ・ソイ】 カサゴ目・フサカサゴ科

rockfish and scoorpionfish

アイナメ同様、現在非常に高い値が検出されている魚。こちらは岩礁帯の藻場に生息する。

日立市沖でも9/15採取で 114 Bq/kgが検出された。

トレンドはいまひとつはっきりしない。

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メバル・カサゴ・ソイの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_mebaru_graph.pdf」をダウンロード

【アンコウ アンコウ目・アンコウ科

anglerfish

水深500mくらいまでの深海に棲息する。7月から8月は禁漁。

徐々に数値が上がっているので、今後の推移に注意。

冬場のアンコウ鍋は茨城の名物だが、今のところ茨城では 50 Bq/kg以下におさまっている。

111031_ankou_graph

アンコウの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_ankou_graph.pdf」をダウンロード

【キンメダイ・キチジ・アカムツ 

これらは、大陸棚のやや深いところに棲息する魚。

何れも、あまり高い値は出ていないので、一覧表だけ示す。

但し、福島や茨城の検査数は少ない。

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キンメダイ・キチジ・アカムツ等の検査結果一覧(pdf)→ 「111031_kinmedai_graph.pdf」をダウンロード

【カタクチイワシ】 ニシン目・カタクチイワシ科

Japanese anchovy (Engraulis japonica)

7月にいわき市沿岸で採取したプランクトンから 669 Bq/kgの放射性セシウムが検出されたが、

イワシのようなプランクトン食の魚の検査はわずかしか行われていない。

8/8小名浜沖は 144 Bq/kg。プランクトンよりも低い値しか見つかっていない。

プランクトンの値が高かった場所は局所的で、ある程度回遊する成魚はそれほど高い値に

ならないのかもしれない。

10月の検査分は全て 20 Bq/kg以下と低かった。カタクチイワシは大型魚の食餌として

生態系の中で重要だが、仮に大型魚で10倍濃縮が進むとしても、大型魚は200 Bq/kg程度

にしか達しないことになる。

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カタクチイワシの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_katakuchi_graph.pdf」をダウンロード

【マイワシ】 ニシン目・ニシン科

Japanese pilchard / Japanese sardine (Sardinops melanostictus)

マイワシの水揚げが多い(日本一)銚子で、検査例が多い。

福島県では10月になってようやく1件調査が行われたが 20 Bq/kg台だった。

千葉県の値はおおむね 20 Bq/kg 程度におさまっている

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マイワシの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_maiwashi_graph.pdf」をダウンロード

【サバ】 スズキ目・サバ科

chub mackerel (Scomber japonicus)  : マサバ

blue mackerel (Scomber australasicus) : ゴマサバ

8月中旬以降、福島県・茨城県の検査例が少なく、傾向がはっきりしないが、

低下しているように見える。

一方、8月以降、青森県・岩手県でたくさん検査されるようになったが、牡鹿半島以北では

最高 26 Bq/kgにおさまっている。

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マサバ・ゴマサバの検査結果一覧→ 「111031_saba_graph.pdf」をダウンロード

【アジ】 スズキ目・アジ科

Japanese jack mackerel / Japanese horse mackerel (Trachurus japonicus) : マアジ

amberfish (Decapterus maruadsi ) : マルアジ

福島県では横ばいだが、千葉県ではND例が少なくなって、明らかに上昇している。

千葉県沖の最高値は 53 Bq/kg。 また、宮城県の流通品からは 120 Bq/kgを検出している。

同じ大衆魚のサバと比較すると、現在はアジのほうが数値が高くなっている。理由はよくわからない。

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マアジ・マルアジの検査結果一覧→ 「111031_aji_graph.pdf」をダウンロード

【サンマ】 ダツ目・ダツ上科・サンマ科

Pacific saury / saury pike (Cololabis saira)

ほとんど北海道太平洋沖のものしか検査例がないが、8月以降はほとんどがND。

(「銚子産」の実際の捕獲海域も、北海道沖かもしれない。)

サンマは北から南に南下するので、東北沖で捕獲されたものもおそらく値は低いだろう。

漁業団体は、第1原発の半径100km以内でのサンマ漁の自粛を決めている。

全国さんま漁業協会のHPに、11/4採取の福島沖(但し第1原発100km圏外)のサンマの検査結果

が2例出ているが、何れもNDとなっている。

111031_sanma_graph

サンマの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_sanma_graph.pdf」をダウンロード

「サンマ(googleマップ」 (10/1~ @shanghai_ii さん)

111110_sanma_map

@shanghai_ii さんのツイート(10/22)

サンマのセシウムマップ http://goo.gl/kFQx6 10/21公表分まで。
8月以来全国さんま漁協の公表はND続きでしたが、10/11に0.4、10/20に0.81と2回検出。
まだ1Bq/kg行ってないので、心配は無いと思う。サンマは少しずつ南下中。

サンマはこのあと関東沖まで南下して流れ藻に産卵するらしい。
その後、春から夏に北上する。
7月~8月に北海道沿岸で検出(1.56~12.02)されたものはこの北上直後でしょう。

今のところ南下組からは殆ど検出されてないんで、ほぼ南下組は2年生と思う。
北上組はベーリング海へ向かったんとちゃうかなあ(想像です)。
そうそう、7月北上組と思われるものは、他に北海道はるか沖で7月に
水産総合研究センターが3体検出(11~20)してます。

【スズキ】 スズキ目・スズキ亜目・スズキ科

Japanese sea perch / Japanese sea bass (Lateolabrax japonicus)

スズキのセシウム濃度はまだ上昇中。やはり大型魚のピークはこれからなのだろう。

9/26ひたちなか市沖は 321 Bq/kg、10/17日立市沖は 114 Bq/kg。茨城県でも 100 Bq/kg

超えが出てきた。

111031_suzuki_graph

スズキの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_suzuki_graph.pdf」をダウンロード

【ブリ・カンパチ】 スズキ目・アジ科

Japanese amberjack / yellowtail (Seriola quinqueradiata) : ブリ

Greater amberjack / ruderfish (Seriola dumerili) : カンパチ

9月以降、岩手県でたくさん検査されるようになった。

9/26宮古市沖(ブリ) 105Bq/kg、10/4館山(カンパチ/流通品) 50 Bq/kg、

10/24江ノ島地先(カンパチ) 59 Bq/kg、10/27宮城県(流通品) 60 Bq/kg など、

泳力のある大型魚の場合、汚染海域でなくとも、一定の割合で、汚染地域と同レベルの

ものが検出される。

111031_buri_graph

ブリ・カンパチの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_buri_graph.pdf」をダウンロード

【タラ】 タラ目・タラ科

Pacific cod (Gadus macrocephalus)  : マダラ

Alaska pollack (Theragra chalcogramma) : スケトウダラ

9月以降、三陸より北でたくさん検査されているが、8/21登別市沖 43 Bq/kg、9/6青森県(流通品) 79 Bq/kg、

9/13北海道(流通品) 87 Bq/kg、9/26岩手県洋野町沖 82 Bq/kg、10/2三沢沖 62 Bq/kg、

10/5宮古市沖 40 Bq/kg、10/11三沢沖 43 Bq/kgなど、数十Bq/kg台のものがたくさん見つかっている。

これは、福島沖のマダラが回遊によって移動したのだろう。一方、スケトウダラはあまり移動しないので、

スケトウダラからは高い値は検出されていないが、それでも15Bq/kgくらいのものが、三陸沖でも

見つかっている。

111031_tara_graph

マダラ・スケトウダラの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_tara_graph.pdf」をダウンロード

【サケ】 サケ目・サケ科

chum salmon (Oncorhynchus keta) :シロザケ(いわゆる「サケ」)

Coho salmon / Silver salmon  (Oncorhynchus kisutsh) :ギンザケ

pink salmon / humpback salmon  (Oncorhynchus gorbuscha) :カラフトマス

ほとんどNDなので、表を示す。

5/19に北海道太平洋沖で 77 Bq/kgが検出されたが、これは4~5月頃の高濃度汚染水の

影響を受けた個体がたまたま捕獲されたのだろう。

しかし、秋以降、ギンザケ以外のサケは、全てNDとなっている。

阿武隈川や、真野川のような淡水魚の汚染が激しい川で採取されたサケもNDだった。

産卵のために遡上するサケは餌を取らないので、やはり影響はほとんどないようだ。

一方、ギンザケからは、100Bq/kg程度のものも見つかっている。ギンザケは日本には

天然には棲息しない北洋のサケだが、成長が早いため養殖の対象となっている。今回、

南三陸町などのいけすで養殖されていた数十万匹のギンザケが津波で流失し、今年は

宮城県などでたくさん捕獲されるようになった。汚染された個体は、福島沖を回遊したのだろう。

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111031_shirozake_02

111031_shirozake_03

サケの検査結果一覧(xls)→ 「shirozake_1110.xls」をダウンロード

【メジマグロ(クロマグロ幼魚)】 スズキ目・サバ科

young of Pacific Bluefin tuna (Thunnus orientalis)

メジマグロは20kgくらいまでのクロマグロの幼魚。主に夏から秋に沿岸で捕獲され、

レジャー釣りの対象にもなっている。

おおむね 30 Bq/kgくらいで、最高でも 41 Bq/kg。但し沿岸に棲むため、沖合いのマグロ

よりは高い値となっている。

111031_mejimaguro_graph

メジマグロの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_mejimaguro_graph.pdf」をダウンロード

【マグロ・カツオ・マカジキ スズキ目・サバ科、 スズキ目・マカジキ科

Pacific Bluefin tuna (Thunnus orientalis) : クロマグロ

bigeye tuna (Thunnus obesus) : メバチマグロ

yellowfin tuna (Thunnus albacares) : キハダマグロ

albacore (Thunnus alalunga) : ビンナガ

skipjack tuna (Katsuwonus pelamis) : カツオ

striped marlin (Kajikia audax) : マカジキ

春先はやや高い数値のものもあったが、7月頃いったん低くなり、その後また上昇に

転じている。

マグロよりカツオのほうが高めだが、カツオは夏に三陸まで北上し、秋に南下する(戻りガツオ)

ことと、沿岸での捕獲分もあるためではないだろうか。

(捕獲位置をマッピングすれば判るかもしれないが、位置のわからないものも多い。)

沖合の海水(海面)の放射性セシウム濃度は実測ではせいぜい0.2 Bq/Lにも達しないが、

大型魚で100倍に濃縮されるとすれば、20Bq/kg程度に達することになる。

また、カタクチイワシの放射性セシウム濃度は、銚子沖で 3 Bq/kg程度なので、これを

捕食したマグロで10倍に濃縮されると考えると、30Bq/kg程度に達することになる。

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マグロ・カツオ・マカジキの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_maguro_graph.pdf」をダウンロード

「カツオ・マグロ類(googleマップ)」 (6/22~ @shanghai_ii さん)

bonitos and tunas

Katsuo_2

【アワビ】 原始腹足目・ミミガイ科

abalones

アワビは海藻を食べるため、セシウム値が高くなりやすい。

5~6月頃は高い数値だったが、どのエリアでも徐々に下がっている。

茨城県がほかの水産物もこのくらい検査をしてくれると、トレンドが把握できていいのだが。

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アワビの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_awabi_graph.pdf」をダウンロード

【カキ・イガイ(ムール貝)】 ウグイスガイ目・イボタガキ科 、イガイ目・イガイ科

oysters and moules

5~6月頃は高い汚染だったが、徐々に下がっている。

8月以降は検査があまりないので、状況がはっきりしない。

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カキ・イガイ(ムール貝)の検査結果一覧(pdf)→ 「111031_kaki_graph.pdf」をダウンロード

【サザエ・ツブ貝】 古腹足目・サザエ科、 腹足綱 (ツブ貝)

turban shell and whelks

ツブ貝は1件(3.6 Bq/kg)を除き、全てNDとなっている。 シライトマキバイ(灯台ツブ)は、

水深200~400mの深い海に棲息する肉食性の貝で、茨城県の重要な水産物。

サザエは浅い岩礁に棲む貝で、海藻を食べるので、福島周辺にいれば汚染されていた

可能性が高いが、サザエの分布域は暖かい房総以南の海なので、影響はなさそうだ。

千葉以南の検査例では、サザエは全てNDとなっている。

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サザエ・ツブ貝の検査結果一覧(pdf)→ 「111031_sazae_graph.pdf」をダウンロード

【アサリ・ハマグリ】 二枚貝綱・マルスダレガイ科

Manila clam (Ruditapes philippinarum)  : アサリ

(Meretrix lamarckii) : チョウセンハマグリ (「鹿島灘はまぐり」もこれ)

(Gomphina malanegis) : コタマガイ

福島~茨城北部では、相変わらず相馬市の1件(96 Bq/kg)しか検査例がない。

ポピュラーな海産物なのに検査が行われないのは謎。

コタマガイは仙台湾で年間170tほど水揚げがある貝。名取市・閖上の漁業施設は津波で壊滅したが、

10/23日に1隻の漁業が再開され、コタマガイ100kgを水揚げしたという報道があった。

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アサリ・ハマグリ・コタマガイの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_asari_graph.pdf」をダウンロード

【ホッキガイ】 バカガイ上科・バカガイ科 (正しい種名はウバガイ)

Sakhalin surf clam (Pseudocardium sachalinense)

いわき市では5~6月頃は高い数値だった。いわき市での値はゆっくりと低下してきたが、

ここにきて横ばいになっている。初期の高濃度汚染水による影響はすみやかに減ったが、

底質の汚染からの影響はなかなか減らない、ということなのかもしれない。ホッキガイは

底魚の今後を占う上で重要な指標かと思う。 茨城県では7/5以降、検査例がない。

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ホッキガイの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_hokkigai_graph.pdf」をダウンロード

【イカ】  頭足綱・十腕形上目

cuttlefish / squids

7月以降は福島県内でもほとんどNDになっていて、イカの安全性は高い。

但し、ときどき数十Bq/kgのものがあるのは、汚染魚を捕食したあとだからだろうか?

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イカの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_ika_graph.pdf」をダウンロード

【タコ】 頭足綱・八腕形上目・タコ目

octopus

イカと同様、7月以降は福島県でもほとんどNDになっている。 タコもリスクは小さい。

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タコの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_tako_graph.pdf」をダウンロード

【エビ・カニ】 甲殻類

shrimps and crabs

現在はいわき市でも100Bq台程度だが、但し捕食対象としては値の高い部類に入る。

(仮に上位の捕食者が10倍濃縮するなら、1,000Bqを超えることになる。)

値は低下しているように見えるが、検査数が少ないので、はっきりしたことはわからない。

種別の差もあると思うのだが、数が少ないのでひとまとめにしている。

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エビ・カニの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_ebi_kani_graph.pdf」をダウンロード

【ウニ】 棘皮動物門・ウニ綱

sea urchin

ウニは海藻を食べるため、数値が高くなりやすく、いわき市ではずっと高い値が続いている。

旬が過ぎたためか、10月は1件も検査がなかった。 茨城県では7/11以降検査例がない。

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ウニの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_uni_graph.pdf」をダウンロード

【ナマコ・ヒトデ】 棘皮動物門・ナマコ綱 、棘皮動物門・星形動物亜門・ヒトデ綱

sea cucumber and starfish

5月始めのいわき市北部採取(グリーンピースの調査)で 1,000 Bq/kg以上のものが見つかったが、

その後はいわき市でも 30 Bq/kg程度におさまっている。グリーンピースの調査がなければ

調査は空白のままで、こうした状況を確認することはできなかった。

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ナマコ・ヒトデの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_namako_graph.pdf」をダウンロード

【コンブ・アラメ】 褐藻綱・コンブ目・コンブ科(マコンブ)、コンブ目・Lessoniaceae科(アラメ)

kelp / tangle(weed) / kombu (Laminaria japonica) : コンブ

sea trumpet (Eisenia bicyclis) : アラメ

他の海藻同様、福島周辺では非常に高く汚染されたが、ゆっくりと低下してきている。

福島県の調査では、海藻の中では、アラメだけが継続的に調査されている。

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コンブ・アラメの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_arame_graph.pdf」をダウンロード

【ワカメ】 褐藻綱・コンブ目・チガイソ科

wakame seaweed (Undaria pinnatifida) : ワカメ

(Alaria crassifolia) : チガイソ

秋以降の検査がないので、現在の状況はわからない。

ワカメの旬は春先なので、今は調査しないのかもしれないが、科学としては疑問。

(5/21北茨城市 44 Bq/kgは「乾燥ワカメ」なので実際の数字はもっと低い。)

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ワカメの検査結果一覧(pdf)→ 「111031_wakame_graph.pdf」をダウンロード 

【その他の海藻】 褐藻綱、紅藻綱、緑藻綱

other seaweeds

5月初めのグリーンピースの調査では非常に高い値が出たが、現在ではいわき市周辺

でも、100 Bq/kg台になっているようだ。 しかし海藻を食べる生物の値はだいぶ高くなる

だろう。

福島、茨城以外はほとんどNDだが、神奈川県産の乾ノリ(4/18)でも、 10 Bq/kgとなっていた。

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その他海藻の検査結果一覧(pdf)→ 「111031_kaisou_graph.pdf」をダウンロード

「海藻 (googleマップ)」 (6/25~ @shanghai_ii さん)

Kaisou_2

【リンク集】 (最新の図はリンク先を見て下さい)

「ワカサギのセシウムの放射能濃度(googleマップ)」

111115_wakasagi_map

芦ノ湖、野尻湖、岩洞湖(盛岡市)など、セシウム降下の少ない場所でも数10Bq/kg出ている。

「淡水魚・淡水水産物中のセシウムの放射能濃度(1)3月~6月(googleマップ)」

「淡水魚・淡水水産物中のセシウムの放射能濃度(2)7月~ (googleマップ)」

Tansuigyo_2

「天然淡水魚 (googleマップ)」 (7/23 shanghai_ii さん)

Tennentansuigyo_3

阿武隈川の天然淡水魚(9/20まで) (9/25 @shanghai_iiさん)

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阿賀川水系の天然淡水魚(9/20まで) (9/25 @shanghai_iiさん)

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阿賀川と阿武隈川のアユ(9/20まで) (9/25 @shanghai_iiさん)

110920_aga_abukuma_ayu

全水系のアユ、ヤマメ、ウグイ、イワナ(9/20まで) (9/25 @shanghai_iiさん)

110920_freshwater_all

河川・湖沼・海洋の底質のセシウムの放射能濃度(1)4月~7月

河川・湖沼・海洋の底質のセシウムの放射能濃度(2)8月~

Teishitsu_2

海域モニタリングの採取位置(pdf→xlsに変換) 「Kaiiki_chiten.xls」をダウンロード

「文科省が発表した最新の海底土のデータ+ETV特集の解説」 (11/28 @tsokdbaさん)

「JAMSTECのシンポジウム(海底土の汚染と海水の汚染の関係について その3)」 (11/21 @tsokdbaさん)

「海底土の汚染と海水の汚染の関係について その2」 (11/11 @tsokdbaさん)

「海底土の汚染と海水の汚染の関係について その1」 (11/8 @tsokdbaさん)

「魚の放射能汚染の現状 11月初旬のまとめ」 (11/4 @tsokdbaさん)

「東京電力が発表した海底土のSrのデータ」 (11/1 @tsokdbaさん)

「フランスIRSNが発表した海洋汚染の内容の仮日本語訳」 (10/31 @tsokdbaさん)

「フランスIRSNが10/26に発表した海洋放射能汚染の解説」 (10/30 @tsokdbaさん)

「東京電力が発表した海底土の汚染状況 3回目の発表」 (10/25 @tsokdbaさん)

「今後の海域モニタリングの進め方」(魚も含む)が発表されました (10/21 @tsokdbaさん)

「2号機から海洋への放射能の流出は3月下旬から始まっていた?」 (10/11 @tsokdbaさん)

水産庁が発表した魚の産地(生産水域名)の表示とは? (10/6 @tsokdbaさん)

「水産物中の放射能の経過・考察」 (たむらと子供たちの未来を考える会)

「水産物の放射能汚染に関する情報(まとめ)」 (6/14 勝川 俊雄 さん)

「海洋生物にしのび寄る放射能汚染」 (4/14 nature 日本語記事)

(公表データをまとめたページ)

食品の放射能検査データ ((財)食品流通構造改善促進機構)
http://yasaikensa.cloudapp.net/

全国の食品の放射能調査データ
http://atmc.jp/food/

食品放射能検査値ボット
https://twitter.com/#!/foodrad_bot
   過去3週間の食品の放射能検査公表値をリプライする非公式ボット。
   [@foodrad_bot 食品名]または[@foodrad_bot 県名 食品名]で話しかけると最大値と
   平均値を自動応答します。
   使い方まとめ: http://togetter.com/li/173970

(公表元リンク集)

厚生労働省 「食品中の放射性物質の検査結果」
http://goo.gl/qjngW

厚生労働省 「食品中の放射性物質の検査について」
http://goo.gl/SwcK1
   このページの日本地図の下に、Excel版ファイルがある。(更新はやや遅い)

水産庁 「水産物についてのご質問と回答(放射性物質調査)」
http://goo.gl/yyfca

 水産物の放射性物質の調査結果(xlsで公表-11/1開始)
  http://goo.gl/5JqAp
 (これをほかの表にコピーすると、H列とJ列の間にあるI列「採取日」を見られます。)

   水産物の放射性物質の調査結果 (8月31日公表分まで)(PDF)
   http://goo.gl/BIIog

   水産物の放射性物質の調査結果 (9月1日公表分以降)(PDF)
   http://goo.gl/FBxgv

   (独)水産総合研究センターによる水産物放射性物質調査結果「海藻編」(PDF)
   http://goo.gl/KLJwN

  (独)水産総合研究センターによる水産物放射性物質調査結果「魚介類編」(PDF)
   http://goo.gl/nPBvI

   水産物の種類毎の放射性物質の調査結果
   http://goo.gl/Fr1sy

北海道 「北海道における水産物の放射性物質モニタリングなどの結果」
http://goo.gl/aAChg

青森県 「水産物の放射性物質検査結果」
http://goo.gl/FCXTe

岩手県 「環境放射能に関する情報(福島第一・第二原子力発電所事故関係)」
http://goo.gl/IQNjj

宮城県 「放射能情報サイトみやぎ」
http://goo.gl/gFVyR

福島県 「公表日ごとのモニタリング検査結果」(速報)
http://goo.gl/Xxaxb

福島県 「農林水産物モニタリング情報(ふくしま新発売)」
http://goo.gl/MTH3t

茨城県 「福島第一原子力発電所事故に伴う県内水産物の分析結果について」
http://goo.gl/8Ogo6

千葉県 「水産物の放射能検査結果」
http://goo.gl/reRTP

東京都 「農畜産物中・水産物等の放射能測定結果」
http://goo.gl/Us4aA

神奈川県 「県内で生産された食品の放射能濃度について」
http://goo.gl/kopqq

静岡県 「農畜水産物の放射性物質検査物質検査について」
http://goo.gl/YRJSN

秋田県 「県産農産物等に含まれる放射性物質の検査結果について」
http://goo.gl/Ncdzw

山形県 「県産農畜産物等の放射性物質検査について」
http://goo.gl/y0TaZ

新潟県 「水産物の放射性物質の検査結果」
http://goo.gl/ktF8u

栃木県 「魚類の放射性物質モニタリング検査結果」
http://goo.gl/XKgyC

群馬県 「放射性物質に係る県産農産物の安全性について」
http://goo.gl/tMI5j

GREENPEACE Japan 「グリーンピース放射能測定室」
http://goo.gl/M5qyN

   「第3回目調査(海洋調査)」(5/26)
   http://goo.gl/sejJW

   「第4回目調査(海洋調査)」(8/16)
   http://goo.gl/ZKwnV

   「第6回目調査(海洋調査)」(9/15)
   http://goo.gl/pnwkI

   「第7回目調査(海洋調査)」(10/5)
   http://goo.gl/TKMHn

   「秋のお魚調査(流通品調査)」(10/20)
   http://goo.gl/dVsKA

   「第8回目調査(海洋調査)」(11/1)
   http://goo.gl/sqwtw

(水産物の移行係数)

「海産物と放射能」-特に海産魚中のCs-137濃度に影響を与える要因について (笠松 不二男)

海産生物の濃縮係数 (ATOMICA)

Kaisan_noushuku

Sediment Distribution Coefficients and Concentration Factors for Biota in the Marine Environment

(IAEA TECHNICAL REPORTS SERIES No.422)

  海洋における係数Kd(底質の放射能濃度/海水の放射能濃度)

  様々な生物の濃縮係数

北極海に廃棄された核物質の生物濃縮に関する論文 (英文pdf 4p)

  Table2: 様々な生物の、Sr-90、Cs-137、Pu-239+240 の濃縮係数の一覧表

海産生物と放射性物質 (海洋生物環境研究所)

海域に負荷された137Csの影響予測-チェルノブイリ事故前後の資料と経年変動予測式をもとに (海洋生物環境研究所)

原子力百科事典 ATOMICA より

放射性核種の体内移行と代謝 (2001/10)

食品中の放射能 (2004/08)

放射性核種の生物濃縮 (2004/08)

水産生物への微量元素の特異的濃縮 (1998/03)

放射能の河川、湖沼、海洋での拡散と移行 (2003/03)

食品中の放射性銀について教えて下さい (国立保健医療科学院)

@torii_h さんのツイート(10/15)

[資料] 環境濃縮を気にしてる方が多いと思うので以下に米国のデータを掲載しておきます。
米核施設 Savannah River Site における生物濃縮の調査。出所:米DOE

セシウムの生物濃縮係数: 魚肉max48,000倍。水鳥19,000倍。クワイ20.8倍。
魚は食べるなということ。

http://twitpic.com/4xgn8z http://twitpic.com/4xgnwn

セシウムの生物濃縮係数: キノコ18.4倍。米0.96倍。小麦0.18倍。
穀物は比較的大丈夫だ。

http://twitpic.com/4xgokv http://twitpic.com/4xhwin

ストロンチウムの生物濃縮係数: 魚骨max63,000倍。無脊椎動物max54,000倍。
魚肉48倍以下。水産物はヤバい。

http://twitpic.com/4xhsid

ストロンチウムの生物濃縮係数: 大豆2.51倍。とうもろこし0.15倍。穀物は大丈夫。
http://twitpic.com/4xhsid

以上が米SRS核施設のデータ。他に英再処理施設のデータが少々。チェルノブイリは淡水域のみ。
これしかないのが現実なのでフクシマの水産物・海産物に関して断定的な意見が
出てきたならば学者であれ政府であれ疑ってよいのでしょう。

(参考) 水産庁が 3/29に開いた説明会→ 「110329_sankei_suisan.jpg」をダウンロード

     このときの資料 「水産生物における放射性物質について」

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コメント

 
11/8 イオン プレスリリース 「店頭での放射性物質"ゼロ"を目標に検査体制を強化
http://www.aeon.jp/information/radioactivity/pdf/news111108.pdf

 当社は、これまで暫定的に「イオン基準」として50ベクレルを上限とする数値が検出された場合は、
「イオン基準」を下回ることが確認されるまで当該産地・漁場の商品の販売を見合わせてまいりました。

 今後は、放射性物質“ゼロ”を目標に、検出限界値を超えて検出された場合は、販売を見合わせる
ことを検討してまいります。

■イオンの自主検査結果(11/8)
http://www.aeon.jp/information/radioactivity/results.html

水産物(11/3, 11/5検査)では、
  マダラ(宮城県石巻港) 96.9 Bq/kg
  カツオ(太平洋沖合北部) 21.3 Bq/kg
  メジマグロ(三陸南部沖) 11 Bq/kg
が、販売見合わせとなっている。

11 Bq/kgで販売を見合わせていたら、太平洋産のカツオ、マグロは売るものがなくなりそうだ。

 
千葉日報(11/5) 「魚サンプル調査へ 市民不安受け市原市 高濃度セシウム排水」
http://www.chibanippo.co.jp/cn/news/national/63980

 市原市八幡海岸通の廃棄物処理会社「市原エコセメント」の排水から、国が示した目安の15倍の濃度の
放射性セシウムが検出された問題で、市原市役所などには市民から「(海水は)大丈夫か」「市独自の
モニタリング検査をしてほしい」などと不安を訴える声が寄せられている。

 多い時で1日300人の釣り客が利用する同市五井南海岸の「新鮮市場マルエイ海づり公園」には4日、
男性から「釣った魚を食べても大丈夫か」という問い合わせもあった。

 海づり公園を管理する同市公園緑地課は「周辺海域の魚のサンプリング調査を行い、早急に対応する」
と説明している。

◆周辺海域は不検出

 千葉県は4日、市原エコセメントの排水口付近などで実施した海水の放射能濃度調査の結果、いずれも
不検出だったと発表した。同社の排ガス処理施設の水槽からは国の目安の約12倍にあたる1キログラム
当たり890ベクレルの放射性セシウムが検出された。

千葉日報(11/9) 「海づり公園のメジナ不検出 市原の汚染水排出」
http://www.chibanippo.co.jp/cn/news/national/64531

 市原市の廃棄物処理会社「市原エコセメント」(同市八幡海岸通)の排水から高濃度の放射性物質が
検出された問題で、市原市は周辺海域の魚のサンプル調査を実施した結果、放射性物質が不検出
だったと8日、発表した。

 海域が近い「新鮮市場マルエイ海づり公園」利用者の安全確保へ実施。同海域に根づくメジナを5日、
園内で3キロ採取して放射能濃度を調べた。

千葉県(11/2) 「市原エコセメントの放射能を含む排水に関する経過について」
http://www.pref.chiba.lg.jp/haishi/press/2011/ichihara-ecosemento/231102.html

千葉県(11/7) 「市原エコセメントの排水及び周辺海域の海水における放射能濃度測定結果について」
http://www.pref.chiba.lg.jp/haishi/press/2011/ichihara-ecosemento/231104.html

 
共産党いわき市議・渡辺博之 さんのブログ(9/8) 「9月議会質問、「水産業」「原発労働者」」
http://jcphiro.exblog.jp/14514999/

(一部のみ紹介)

 放射性廃液を放出するときには、1時間前に漁連にファックスが来ただけで事前説明もありませんでした。
漁業者は、自分たちの仕事場である海が、放射性廃液の捨て場にされてしまった、と怒りを爆発させていました。
 漁業ができなければ、水揚げ金額からの手数料を主な収入源とする漁協の経営は当然厳しくなっていきます。

 漁協の職員が大幅に解雇されたことは非常に残念です。現場で経験を積み、漁業者や仲買人と常に接して
魚の販売などに直接携わってきた職員がいなくなれば、漁業再開の時に大きな障害になりかねません。
そんな困難をどう乗り越えていくのかを考えるため、次に、現状と課題ということで、まず、漁業者の置かれている
状況をどのように認識しているか伺っていきます。

 まず、原子力損害賠償についてです。損害賠償の対象額は水揚げ金額の約8割で、水揚げ金額から経費を
差し引いたものです。そして、その半分が賠償の仮払いとして毎月支払われています。半分しか支払われて
いない状態が長期間続き、漁業者の生活を圧迫しています。
 
近々、これまでの請求額と仮払い額の差額を支払うという報道もあるますが、これをしっかりやらせることが必要です。

 漁業者に比べ、仲買人への復旧のための支援は薄く、そして原発事故で先が見えない、これでは廃業して
しまいます。従業員を解雇してしまえば、再開する場合でもなかなか元のようにするのは厳しいと思います。

 先日は、宮城県沖約900キロで漁獲したカツオが小名浜港に18t水揚げされました。水揚げされた魚は、
福島産と表示されるため、風評被害を恐れてこれまで水揚げされてきませんでした。しかし、小名浜の港に
活気を取り戻したい、とにかく足を踏み出したいと、第22寿和(すわ)丸は水揚げしたわけです。
ところが、築地市場では、そのカツオが1キロ当たり、たったの100円となってしまったのでした。

 川崎健元東北大学教授は、「魚介類もセシウムを排出していくので、摂取量が少なくなれば、魚のセシウムも
減少していく。魚介類の放射線量はそれほど高い数値ではないが、なかなか低くなる傾向が見えないのは、
摂取量が減っていないからなのではないか」と言っていました。そして、摂取には大きく2つのルートあり、
一つは海水由来、もう一つは海底の土壌由来と言います。

 例えば、シラスやイワシ、カツオの放射能は海水由来で、アイナメ、エゾイソアイナメ、いわゆるドンコ、
イシガレイなどは海底の土壌由来です。海水の放射能濃度は、非常に低くなりましたが、海底の土壌が
どうなっているかが問題であると川崎元教授は語っていました。現在、土壌の検査も行われていますが、
沿岸部中心で、沖合では数地点しかなされていません。

 漁業者は今、ガレキの撤去などで副収入を得ていますが、漁業を再開した場合には、それが途絶えます。
一方で、漁業に必要な燃料などの経費もかかるようになります。もし、風評被害で魚介類の価格が安ければ、
その経費さえ払えなくなる可能性があります。

 関係者は、漁業再開してからが最大の山場になるだろうと言っており、今から準備が必要だと思います。
まずは、東電の損害賠償の仮払いの割合をほぼ100%近くに引き上げることが必要です。また、通常では、
売上金額は月2回の頻度で漁業者に支払われますので、同じ頻度で仮払いが行われることが必要です。
さらに、消費者に対しては、大々的なPR活動が必要なのは言うまでもありません。

 
朝日新聞(11/25) 「阿武隈川から海へ1日500億ベクレル 放射性セシウム」
http://www.asahi.com/national/update/1124/TKY201111240671.html

 福島県中央部を流れる阿武隈川から海に流れ出る放射性セシウムの量が1日あたり約500億ベクレル
にのぼることが京都大、筑波大、気象研究所などの合同調査で分かった。福島第一原発事故に伴い、
東京電力が4月に海に放出した低濃度汚染水のセシウムの総量に匹敵する。専門家は継続的な監視が
必要としている。

 阿武隈川は福島県郡山市や福島市を北上、宮城県岩沼市で太平洋に注ぐ。流域面積は5400平方キロで、
事故による汚染が大きい地域が広く含まれる。

 京大などは文部科学省の委託を受け、6月から8月にかけ、本流の中流や河口付近、福島県内の支流で
流量や放射性セシウムの量などを観測。運ばれるセシウムの総量をはじき出した。

 
河北新報(11/29) 「相馬沖の底引き漁 来年1月試験操業検討 福島県漁連」
http://www.kahoku.co.jp/news/2011/11/20111129t61015.htm

 福島県漁連は28日、福島県いわき市の県水産会館で加盟6漁協の組合長会議を開き、
福島第1原発事故の影響で全面的に自粛している沿岸漁業の再開について協議した。
県全域で年内休漁が確定したが、相馬市沖で来年1月、底引き網漁の試験操業を目指す
ことを決めた。来月の組合長会議で結論を出す。

 試験操業が実現した場合、対象となるのは相馬市の沖合約30キロ以上、水深50メートル
以上の海域。この海域では県のサンプリング調査で数カ月間、魚に含まれる放射性物質が
国の暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を下回る状況が続いている。

 底引き網漁の漁師で組織する「県機船底曳(そこびき)網漁業組合連合会」が来月、操業計画
を提出し、県漁連が内容を検討する。水揚げはヒラメやマダラ、イカ、タコなどを想定している。

 福島県沖の沿岸漁業の試験操業については、7月にもいったん実施を目指すことを決めたが、
検査態勢の問題やサンプリング数の少なさなどの理由から見送られた経緯がある。

 県漁連の野崎哲会長は「放射性物質のモニタリング調査を続けたことで、試験操業が
できそうな海域が明確になってきた。冬場の最盛期に何とか試験操業できるよう、前向きに
検討したい」と話した。

 
TBS(12/7) 「福島第一原発「汚染水」、海に放出計画」
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4896851.html

 東京電力・福島第一原発の建屋に1日あたり400トンの地下水が流入し、貯水タンクの許容量を
超える可能性があることがわかりました。東京電力は、この汚染水を浄化した上で海に放出する
計画を立てています。

 東京電力の資料などによりますと、福島第一原発の敷地で1日あたり400トンの地下水があふれ出て、
1号機から4号機の建屋内に流入していることがわかりました。

 この地下水は高レベルの汚染水と混ざり循環装置で浄化されていますが、地下水の流入で増えた分は
処理しきれずにタンクに貯水されています。東京電力は、今月中に2万トン分のタンクを増設しますが、
敷地面積の関係からそれ以上は困難で、早ければ来年の3月にはタンクの許容量を超えると試算しています。

 このため東京電力は、この汚染水を法律で定められた基準以下に浄化した上で海に放出する計画を
立てていますが、漁業関係者は地下水の流入を止める対策が先決だとして強く反対。漁業団体は8日、
東京電力に対して抗議を予定しています。

 
NHK(12/7) 「汚染水流出 教訓生かされず」
http://www3.nhk.or.jp/news/genpatsu-fukushima/20111207/0415_sui.html

 東京電力は、福島第一原子力発電所の汚染水の処理施設で水漏れが見つかった問題で、
放射性ストロンチウムを含む汚染水およそ150リットルが海に流出したとみられると発表しました。
福島第一原発では、4月や5月にも汚染水の海への漏えいがあり、東京電力が対策に取り組んで
きましたが、教訓が生かされない結果となりました。

 福島第一原発では、汚染水から放射性物質を取り除いたあとに塩分を除去する装置から、今月4日、
大量の汚染水が漏れ出し、建物の土台のひび割れから一部が外に流れ出たのが見つかりました。
東京電力が、施設の近くにある海につながる排水路の水や排水路の出口近くの海水を調べた結果、
放射性ストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質を含む汚染水150リットルが海に流出したと
みられることが分かりました。

 この水に含まれる放射性物質は、セシウムは処理施設によって減っていますが、カルシウムと性質が
似ていて骨に蓄積しやすいストロンチウムは高濃度で含まれ、海に流出した放射能の量は260億ベクレル
と推定されています。

 東京電力は、「放射性物質は海で薄まるため、排水路近くの海にいる魚を毎日食べても、1年間の
被ばく量は3.7マイクロシーベルトで、人の健康や環境への影響はほとんどないと考えている。しかし、
地元をはじめ社会の皆さんに迷惑をかけたことについては改めてお詫びしたい」と話しています。

 福島第一原発では、4月や5月にも、汚染水の海への漏えいが発生し、東京電力は、海の近くにある
地下のトンネルのたて穴を塞いだり、高濃度の汚染水を処理する装置に水漏れを見つける機器を
設置したりする対策に取り組んできました。

 しかし、今回水漏れが起きた施設ではこうした対策が取られておらず、教訓が生かされない結果となりました。
東京電力は、国の原子力安全・保安院の指示を受けて、原因の究明や再発防止策を急ぐことにしています。

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排水路の近くにいる魚のデータがあるのであれば、公表してもらいたいものだ。

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