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2012年4月20日 (金)

いわき市沖の汚染はいつ収束するか?:グラフで見る水産物の放射能汚染(その5)3/31公表分まで

Radioactive cesium activity concentration in marine products after Fukushima nuclear disaster (5) ~3/31

Keyword : 水産物 海産物 魚貝 淡水魚 放射能 放射性セシウム 汚染 検査 結果 まとめ 地図 グラフ

Mal_009

Photo: Madivaru, Ari atoll, Maldives

■ 商用目的・商用サイトを除き、図表の無断引用・転載はご自由にどうぞ。
  (但し出典を明記のこと。なお説明の追記など以外の無断改変は厳禁です。)

最新 その6b(2012/9/30公表まで、底魚、根魚、スズキ)は、 こちら
      その6a(2012/9/30公表まで、回遊魚、浮魚)は、 こちら

H24年9月 水産庁「水産物の放射性物質調査について」 http://www.jfa.maff.go.jp/j/koho/saigai/pdf/120907_tyosa_gaiyou2.pdf

9/26東電 「20km圏の水産物のAg、Sr」 http://goo.gl/w7hZj

120926_sr_ag

(重要) 「水生生物における放射性物質の挙動」 (5/15 水産総合研究センター)

Togetter「いわき市沖の汚染はいつ終息するか?(2012年7月版)」 (7/20) (New)

Togetter「海産物の放射性セシウム濃度のグラフ(3/31公表分まで):いわき市沖の汚染はいつ収束するか?」 (4/13)

は、このエントリーの下書きですが、1週間で12,000viewもありました。

Togetter「「水産物と放射能」関連ニュースと情報(2012/6/4~)」 (6/5)

水産物に関する最新のニュースと情報は、こちらのTogetterに追加しています。

Togetter「マグロのセシウム汚染は、すでに終息しつつある。」 (5/30)

Togetter「アユのセシウム汚染が激減したのは本当?」 (6/7)

Togetter「NHKさん! 鮎の風評被害を広めないでください。」 (6/11)

Togetter「6/30 「第8回 いわきサイエンスカフェ(その1:魚介類のモニタリング結果)」 (7/1)

Togetter「6/30 「第8回 いわきサイエンスカフェ(その2:福島県内河川の測定結果)」 (7/1)

4/1~4/30公表の水産物の検査結果(xls)「1204_suisan_nousui.xls」をダウンロード

5/1~5/31公表の水産物の検査結果(xls)「1205_suisan_nousui.xls」をダウンロード

6/1~6/30公表の水産物の検査結果(xls)「1206_suisan_nousui.xls」をダウンロード 

  (奥村さんのCSVファイルから、水産物だけをexcelファイルに移したものです。)

ヒラメとマコガレイ(福島以南、9/30公表分まで。) 「121020_hirame_karei_A3.pdf」をダウンロード

2012/10/20 Poster資料 「121020_Kontan_Poster01.pdf」をダウンロード 「121020_Kontan_Poster02.pdf」をダウンロード

1. Danraku_bar_2

   目次、概説、エリア区分

  1.目次、概説、エリア区分

  2.いわき市沖の汚染はいつ収束するか?

  3.イワシとマグロ・カツオ

  4.コウナゴ、シラス、シラウオ(浮魚)

  5.スズキ

  6.東京湾と仙台湾

  7.餌料生物、プランクトン、甲殻類(エビ・カニ・アミ類)、棘皮動物(ウニ)

  8.貝類 (ホッキガイ、アワビ、カキ、アサリ・ハマグリ、その他の2枚貝)

  9.海藻 (アラメ・コンブ、ワカメ、ノリ、その他の海藻)

  10.底魚 (ヒラメ、カレイ、シタビラメ、コモンカスベ、ホウボウ・カナガシラ・コチ、アナゴ、サブロウ)

  11.根魚 (メバル・カサゴ・ソイ、アイナメ、エゾイソアイナメ、ケムシカジカ)

  12. マダイ・チダイ・クロダイ、マトウダイ・カガミダイ

  13. 浅い砂地の魚 (フグ、カワハギ(予定)、ニベ・シログチ)

  14. 深場の魚 (マダラ、スケトウダラ、アンコウ、メヒカリ、キンメダイ・キンキ・アカムツ)

  15. サバ、アジ、ブリ・カンパチ

  16. サメ

  17. 20km圏内の調査結果

  18. 放射性銀 Ag-110m

  19. リンク: 淡水魚

  20. リンク集(作成中)

概説

・ 多くの海産物で、汚染がかなり低下したか、低下しつつあることがわかります。

・ 但し、底魚ヒラメカレイシタビラメコモンカスベホウボウ・カナガシラ・コチアナゴサブロウ
  根魚メバル・カサゴ・ソイアイナメエゾイソアイナメケムシカジカ)、
  及び スズキタイフグニベマダラ については、依然として横ばい状態が続いています。

・ 東京湾の水産物については、高い値は一つも出ていませんし、数値が上昇する気配もありません。

・ 宮城県の水産物の検査が増えたため、仙台湾の汚染の状況が明らかになりつつあります。

・ 2月以降、淡水魚の検査が大幅に増え、広い地域でのイワナ、ヤマメなどの汚染が
  確認されるようになりました。 淡水魚の汚染はなかなか低下しないと予想されています。

・ 新基準に移行してから、出荷自粛(県または漁業団体による)、出荷制限(政府による指示)
  となるものが増えています。出荷制限についてはこちら(消費者庁)などで確認することが
  できますが、出荷自粛については、たいへんわかりにくい状況になっています。

  たとえば、福島県では震災・原発事故以降、ずっと漁協による操業自粛が続いていますが、
  そのことは公的に告知されているわけではなく、報道記事でしか知ることができません。
  福島県で出荷制限・摂取制限が出されている海産物は、コウナゴ(2011/4/20設定)だけなのです。

(追記) 茨城県における出荷制限・自粛の情報

     宮城県における出荷制限・自粛の情報

・ 東電による第1原発20km圏内の水産物の調査が始まりました。今までのところ特に
  意外な結果は出ていません。

・ サンマ、サケ、サザエ・ツブ貝、イカ、タコ については、既に収束(もしくはずっとND)ですので、
  前回のエントリー を見てください。(今回は掲載しない予定)

エリア区分

今回は、下図のようにエリア分けを行っている

Fish_hanrei_1204 (クリックで拡大)

・ 前回からの変更点は、「福島沖40km以遠」を別にしたことと、
 一部の魚種について「東京湾」を別にした点である。
 また、10月以降の「南相馬市原町」のデータについて「20~30km圏」に区分を変更した。

・ 南相馬市(原町、小高)、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、広野町(20~30km圏)については、
 9/30に緊急時避難準備区域が解除されたことにより、10月から調査が行われるようになった。
 (データの連続性に注意が必要。)

・ 茨城県の自粛の区分は3海域(北部:北茨城市~日立市沖、県央部:東海村~大洗町沖、
 南部:鉾田市~神栖市沖)だが、この区分とは一致しない。

・ 宮城県の区分は4月からこちらの7海域の区分となっている。

・ 東電による20km圏の調査が3月下旬から始まっているが、今回は含めていない。

20km圏の2地点の海底土の放射性セシウム濃度。(この2地点が最も長く調査されている。)
北側、南側とも下げ止まっているようにも見える。

1205_kaiteido

2. Danraku_bar_2

   いわき市沖の汚染はいつ収束するか

下図は、いわき市採取のホッキガイとキタムラサキウニのグラフ

120331_hokkiuni_graph

いわき市のホッキガイとキタムラサキウニは、今のペースで指数的な減少が続けば、
今年10月頃には10Bq/kg程度まで下がる。

そうなれば、底魚の汚染も100Bq/kg以下になるだろうと思うのだが、実際にどうなるかはわからない。

ホッキガイとキタムラサキウニは、高次の捕食者以外の生き物で、下がり方がいちばん遅い。(調査・公表された海産物のうちで)

この全く別の両者が同じような挙動を示しているのは、環境の指標として意味があるように思われる。

マクロベントス(ゴカイ類など)についても、もっと多くのデータがあると良いのだが、今のところ
公表資料には、ほかに良いデータが見当たらない。

(5/9 追記) 4/30までの公表情報で更新

120430_hokki_uni

四倉沿岸のホッキガイの数値は急減したかもしれないが、四倉沿岸のキタムラサキウニの
数値は依然として高いようだ。(理由はわからない。)

(6/5 追記) 6/1までの公表情報で更新

120531_hokki_uni

ホッキガイは順調に下がっているけど、いわき市最北部の久之浜や四倉のウニはなかなか下がらない。

調査されている海の生き物で100Bq/kgを超えるものは、捕食魚を除くと、もうウニしか存在しない
ウニと同様に海藻を食べるアワビは、1月までに10Bq/kg以下に下がっており、ウニだけが
下がらないのは大きな謎となっている。

いわき市~原発20km圏内では、いまだに1000Bq/kgを超えるような魚が見つかっている。
そうした魚は「平均値で」100Bq/kgを超えるような餌を採っていると思われるけど、
その餌が一体何なのかは謎に包まれている。(ウニばかり食べているわけだはないだろう…。)

いわき市のホッキガイとキタムラサキウニの検査結果一覧(pdf)→ 「120531_hokki_uni.pdf」をダウンロード

3. Danraku_bar_2

   イワシとマグロ・カツオ

【カタクチイワシ】 ニシン目・カタクチイワシ科

Japanese anchovy (Engraulis japonica)

銚子沖のカタクチイワシ中の放射性セシウム濃度は 2Bq/kg以下にまで下がった。

福島沖では 10Bq/kg程度はあるかもしれないが、福島の検出下限はCs各8Bq/kg程度なので、
もっと限界を下げないと正確な状況を把握することができない。

カタクチイワシは大型魚の食餌として生態系の中で重要だが、イワシを主に食べる大型魚の汚染が
これ以上進むことはないだろう。

120331_katakuchi_graph

カタクチイワシの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_katakuchi.pdf」をダウンロード   

【マイワシ】 ニシン目・ニシン科

Japanese pilchard / Japanese sardine (Sardinops melanostictus)

カタクチイワシよりやや高いが、銚子~鹿嶋沖のマイワシは 5Bq/kg程度まで下がった。

福島県では12月以降検査例がない。

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マイワシの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_maiwashi.pdf」をダウンロード   

【マグロ・カツオ・カジキ スズキ目・サバ科、 スズキ目・マカジキ科、 スズキ目・メカジキ科

Pacific Bluefin tuna (Thunnus orientalis) : クロマグロ
bigeye tuna (Thunnus obesus) : メバチマグロ
yellowfin tuna (Thunnus albacares) : キハダマグロ
albacore (Thunnus alalunga) : ビンナガ
skipjack tuna (Katsuwonus pelamis) : カツオ
striped marlin (Kajikia audax) : マカジキ
Swordfish (Xiphias gladius) : メカジキ

秋口に 15Bq/kg程度まで上昇した遠洋のカツオも、2~3Bq/kgまで下がった。

イワシ類の数値が下がったから、小魚を主に食べるこれらの大型魚の汚染は、
このままゆっくりと収束してゆくだろう。

尚、昨秋に沿岸で捕獲されたメジマグロ(クロマグロ幼魚)は、30Bq/kgくらいだった。
(メジマグロについては前回のエントリー参照)

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マグロ・カツオ・マカジキの検査結果一覧(pdf)→ 「120930_maguro.pdf」をダウンロード 

4. Danraku_bar_2

   コウナゴ、シラス、シラウオ(浮魚)

【イカナゴ(コウナゴ)】 スズキ目・イカナゴ科

young lancefish (Ammodytes personatus)

イカナゴ(成魚)の放射性セシウム濃度は2月頃までは 100Bq/kg程度あったが、
今シーズンのコウナゴ(幼魚)の数値はごく低いレベルにおさまっている。

第1原発20km圏内のコウナゴ(3/29採取、4/12東電公表)も、12.9Bq/kgと ND(<7.7)で、
20km圏外の値と変わらなかった。

茨城県では、昨年4月5日からコウナゴ漁の自粛が続いていたが、4/17に県北部の自粛が解除された。

(これまでの経緯)

昨年4月から5月にかけて、非常に高い放射性ヨウ素、セシウムの汚染が検出された。

コウナゴ(イカナゴの幼魚)は表層を泳ぐ魚で、春先に仙台湾で孵化して南下する。
その途中で、4月頃に表層を広がった高濃度汚染水の影響を強く受けた。
(汚染水は淡水のため海水より比重が軽く、最初は表層を広がった。)

7月の調査では、いわき市でも 200 Bq/kg台程度に低下している。

コウナゴ(幼魚)の漁期は通常3月~5月前半で、成長したイカナゴは、夏季には
水深20~40mの砂に潜って夏眠する。(参考:「イカナゴ」(茨城県水産試験場))

秋以降のコウナゴ(成魚)は、おおむね100bQ/KG程度で推移していた。

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イカナゴ(コウナゴ)の検査結果一覧(pdf)→ 「120331_kounago.pdf」をダウンロード 

【シラス】 ニシン亜目・ニシン科、ニシン亜目・カタクチイワシ科

young of sardines

冬場は漁期ではないため、12月中旬以降、福島・茨城ではずっと調査が行われていない。
上昇することはないだろうが、4月以降の調査がどうなるか気になるところだ。

(これまでの経緯)

シラスはイワシ等の稚魚。表層を泳ぐため、4月頃表層を広がった高濃度汚染水の影響を強く受けた。
その後は、シラスの放射性セシウム濃度は順調に減少して来たのだが、夏以降は、
いわき市沖で30/Bq/kg程度、北茨城市沖で10Bq/kg程度で平衡状態にあるようだ。

(ここで「平衡状態」という意味は、放射性セシウムの摂取量と排出量がバランスしている
 ために、放射性セシウム濃度がそれ以上増えも減りもしない状態にあるという意味。)

汚染値が指数的(片対数グラフで直線的)に低下する理由については、
   Togetter「セシウムの蓄積量をエクセルでみてみよう」 を参照ください。

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シラスの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_shirasu.pdf」をダウンロード   

【シラウオ】 キュウリウオ目・シラウオ科

Icefish (Salangichthys microdon)

11月から福島県沿岸での調査が始まった。シラスよりやや高めなのは、沿岸に棲息しているためだろうか。

福島でも茨城でも順調に数値は低下しているので、シラスの数値も低下しているのではないか推察できるが、
逆に、調査のなかった昨年春頃は、シラス同様に高い値だったと思われるが、永遠の謎だ。

第1原発20km圏内のイシカワシラウオ(3/29採取、4/12東電公表)も、23Bq/kgで、
20km圏外の値と変わらなかった。

霞ヶ浦では 40~50 Bq/kg程度(ワカサギと同程度)で横ばい状態。

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シラウオの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_shirauo.pdf」をダウンロード 

5. Danraku_bar_2

   スズキ

【スズキ】 スズキ目・スズキ亜目・スズキ科

Japanese sea perch / Japanese sea bass (Lateolabrax japonicus)

スズキのセシウム濃度はまだ上昇中。スズキは底生の生物も補食する大型魚なので、
ピークが遅くなるのだろう。

茨城県では3/27から、仙台湾では3/30から出荷自粛中だったが、仙台湾では4/12に、茨城県では4/17に
(政府による)出荷制限の指示が出された。 東京湾のサンプルは10Bq/kg程度。

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スズキの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_suzuki.pdf」をダウンロード   

6. Danraku_bar_2

   東京湾と仙台湾

東京湾の水産物の放射能濃度(xls) → 「Tokyo_bay.xls」をダウンロード (9/30公表分まで)

仙台湾の水産物の放射能濃度(xls) → 「Sendai_bay.xls」をダウンロード (6/15公表分まで)

東京湾

東京湾の水産物からは、高い数値のものはひとつも検出されていない。

東京湾の水産物の汚染が高くならない理由については、こちらのエントリーで考察しているが、
これまでのところ、底泥→海産物への移行はあまり起きていないようだ。

「つり情報 4/1号」(3/15発売)で、「バチ抜け」と呼ばれる時期の、カワゴカイを捕食したと
推測(胃の内容物から推測)されたスズキを測定しているが、6.1Bq/kgしかなかった。

カワゴカイの「バチ抜け」は、繁殖のために多毛類が一斉に川底の巣穴から抜け出して
浮遊する行動だが、ブログ「東京昆虫記」に見事な写真がある。
(虫の苦手な人は見ないでください。)

仙台湾

仙台湾のスズキは、100Bq/kgを超えるものがいくつも見つかり、出荷自粛になっていたが、
4/12に政府による出荷制限が出された。

仙台湾のヒガンフグは 90Bq/kg以上あり、出荷自粛になっている。

仙台湾のカレイ類は 50Bq/kg程度。

仙台湾のカキやワカメの数値はごく低い値におさまっている。

福島県に近い亘理地方の貝類は、10~30Bq/kg程度のものも検出されている。

仏IRSNによる海底土のCs-137濃度(10/26 「放射性物質の海洋放出の影響調査」

1026irsn_kaiteido_2 (クリックで拡大)

文科省・東電の実測(赤い星印)とシミュレーションをもとに推定した分布図(10/14時点)。
  「解説」(10/30)「仮日本語訳」(10/31) (何れも @tsokdba さん)

仙台湾では、亘理地方の海岸近くと、石巻湾で 800 Bq/kg(Cs-137だけの濃度)に達すると
推定されており、やや高めとなっている。

しかし、仙台湾の海水、海底土の観測は不十分であり、実際にどのような分布になっているか、
いまひとつはっきりしない。

(5/29追記) 仙台湾の4魚種のグラフ  増えているのか減っているのかわからない。

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クロダイのグラフ: 仙台湾のクロダイの汚染はかなり高い。

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クロダイの検査結果一覧(pdf)→ 「120824_kurodai_graph.pdf」をダウンロード

7. Danraku_bar_2

   餌料生物、プランクトン、甲殻類(エビ・カニ・アミ類)、棘皮動物(ウニ)

魚介類の餌料生物等の放射性セシウム調査結果 (3/26 福島県水産試験場)

   前回の資料に追加。グラフ、写真付き。 (重要)

   もっと新しい情報が知りたいところだ。

「放射性物質分布のモニタリングと海洋生物への移行に関する研究・調査」 (3/21 海洋大・石丸さん)

   プランクトンや底生生物の調査結果が出ている。こちらも、11月以降の情報が知りたいところ。

「養殖魚用飼料の暫定基準値設定に関するQ&A」 (2012/3/23 農水省)

   餌→魚体の濃縮係数を 2.3 (=取込係数/排出係数=0.009/0.004) としている。

   すると、1,000Bq/kgの魚は、平均400Bq/kgの餌を採っていることになるが、
   今でもそんな高い汚染の餌があるのかどうか? というあたりは謎となっている。

【プランクトン】

plankton

調査地点によってだいぶ数字が異なる(岸近くで高く、沖合で低い)ようなので、
グラフ作成は悩ましいのだが、いわき市の沿岸でも、3月までにだいぶ下がったようだ。

120331_plankton

プランクトンの調査結果一覧(pdf)→ 「120331_plankton.pdf」をダウンロード

【エビ・カニ・アミ】 甲殻類

shrimps and crabs

甲殻類の放射性セシウム濃度は順調に低下しており、福島以外では10月以降ほぼNDに
下がっている。

福島では、いわき市豊間付近の、餌料生物の小さなエビ・カニ類の検査例がたくさんある。
但し、いちばん汚染の激しいいわき市最北部~広野町の採取でないことには注意が必要。

福島県でも、11月以降NDの検査例が多くなっているが、福島県の検出下限はCs各8Bq程度
なので、精度を上げないと正確な状況は分からない。

宮城県のツノナシオキアミ(イサダ)はほとんどNDだが、それでも買い手が減っており、
4/13から漁を1日おきに休漁する事態となっている。

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エビ・カニ・アミの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_ebi.pdf」をダウンロード 

【ウニ】 棘皮動物門・ウニ綱

sea urchin

ウニは海藻を食べるため、数値が高くなりやすい。

いわき市のキタムラサキウニは、昨年の夏頃は200 Bq/kg以上で横ばい状態にあったが、
11月頃からまた低下を始めている。

茨城県では7/11を最後に調査が行われていなかったが、4/9にひたちなか沖採取の検査が
1件行われ、ND(< 12) だった。

120331_uni_graph

ウニの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_uni.pdf」をダウンロード   

8. Danraku_bar_2

   貝類(ホッキガイ、アワビ、カキ、アサリ・ハマグリ、その他2枚貝

【ホッキガイ】 バカガイ上科・バカガイ科 (正しい種名はウバガイ)

Sakhalin surf clam (Pseudocardium sachalinense)

いわき市のホッキガイは、当初は順調に下がったが、夏頃から横ばい状態になった。
しかし11月頃から再び低下して来ている。

初期の高濃度汚染水による影響はすみやかに減ったが、昨年の夏頃は、底質の汚染が
なかなか下がらないために、100~200Bq/kg程度で平衡状態にあったようだ。

仙台湾では、亘理地先 12/9採取のホッキガイは 30 Bq/kg。

アサリなどより高い値に見えるが、泥っぽい場所を好むためとも言われているようだ。
同じ場所で採取したモノを比べないと、種による違いによるものかどうかはっきりしない。

尚、福島~宮城県亘理にかけて、「ほっき飯」が郷土料理だそうだ。

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ホッキガイの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_hokkigai.pdf」をダウンロード   

【アワビ】 原始腹足目・ミミガイ科

abalones

アワビは海藻を食べるため、セシウム値が高くなりやすいが、同じように海藻を食べるウニの
数値が下がりにくくて、アワビが順調に下がったのがなぜかは分からない。

5~6月頃は高い数値だったが、順調に下がって、いわき市沖でも 10Bq/kg程度まで下がった。

福島の検出限界はCs各8Bq/kg程度だが、数値の下がったものについてはもっと検出限界を
下げて、意味のある数字を出してほしいと思う。

茨城県沖の調査は9/11を最後に行われていない。

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アワビの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_awabi.pdf」をダウンロード   

【カキ・イガイ(ムール貝)】 ウグイスガイ目・イボタガキ科 、イガイ目・イガイ科

oysters and moules

5~6月頃いわき市では高い汚染状況だったが、10~20Bq/kg程度まで下がっているようだ。

仙台湾の養殖カキは6例の調査があり、1例(4 Bq/kg)を除き全てND(Cs各1Bq/kg未満)となっている。

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カキ・イガイ(ムール貝)の検査結果一覧(pdf)→ 「120331_kaki.pdf」をダウンロード 

【アサリ・ハマグリ】 二枚貝綱・マルスダレガイ科

Manila clam (Ruditapes philippinarum)  : アサリ
(Meretrix lamarckii) : チョウセンハマグリ (「鹿島灘はまぐり」もこれ)
(Gomphina malanegis) : コタマガイ
(Mercenaria mercenaria) : ホンビノスガイ

福島~茨城北部では、4件しか検査例がなく、状況がはっきりしない。
ポピュラーな海産物なのに検査が行われないのは謎。

茨城でもほぼNDまで下がっている。

仙台湾南部では、名取川河口のアサリが、15Bq/kg(3/15採取)、11Bq/kg(3/27採取)。
亘理地先のコタマガイが、17Bq/kg(4/3採取)、七ヶ浜町代ヶ崎浜のアサリが、D(4/10採取)
などとなっている。

東京湾のアサリ・ハマグリはたくさん検査例があり、1月以降は全てNDまたは1Bq/kg以下
となっている。

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アサリ・ハマグリの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_asari.pdf」をダウンロード 

【アカガイ・ホタテガイ・シジミ・その他二枚貝】 

Bloody clam (Anadara broughtoni)  : アカガイ (フネガイ目・フネガイ科)
Japanese scallop (Mizuhopecten yessoensis) : ホタテガイ (イタヤガイ目・イタヤガイ科)
Northern great tellin (Megangulus venulosa) : サラガイ(シロガイ) (マルスダレガイ目・ニッコウガイ科)
Heart clam/Japanese CockleFulvia mutica) : トリガイ (マルスダレガイ目・ザルガイ科)
Chinese mactra (Mactra chinensis) : バカガイ(アオヤギ) (マルスダレガイ目・バカガイ科)
trouogh sheel / Pacific gaper (Tresus keenae) : ミルクイ(ミルガイ) (マルスダレガイ目・バカガイ科)
Japanese geoduck (Panopea japonica) : ナミガイ(シロミルガイ) (オオノガイ目・キヌマトイガイ科)

freshwater clam (Corbicula japonica) : ヤマトシジミ (マルスダレガイ目・シジミ科)

11/7 福島沖(広野町沖約8km/F1から20km圏)のホタテガイは 19 Bq/kg。

ヤマトシジミは、茨城県涸沼川で、継続的にサンプル調査されているが、9月以降は

10 Bq/kg以下に下がっている。

また、阿賀野川河口付近のシジミからも 5 Bq/kgの放射性セシウムが検出されている。

阿賀野川の上流は、会津地方なので、川によってセシウムが移動したのだろう。

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120331_akagai_2

アカガイ・ホタテガイ・ヤマトシジミ・その他2枚貝の検査結果一覧(pdf)→ 「120331_akagai.pdf」をダウンロード

9. Danraku_bar_2

   海藻 (アラメ・コンブ、ワカメ、その他(予定))

【コンブ・アラメ】 褐藻綱・コンブ目・コンブ科(マコンブ)、コンブ目・Lessoniaceae科(アラメ)

kelp / tangle(weed) / kombu (Laminaria japonica) : コンブ
sea trumpet (Eisenia bicyclis) : アラメ

他の海藻同様、福島周辺では非常に高く汚染された。いわき市のアラメのセシウム濃度は
1月以降NDとなっているが、検出限界はCs-134: 11~19Bq/kg、Cs-137: 9~16Bq/kgと
やや高いので、10Bq/kgくらいはあるかもしれない。

(福島県の調査では、海藻の中では、アラメだけが継続的に調査されている。)

岩手以北のコンブは、乾燥品も含めて全てNDとなっている。

カリフォルニア沖のジャイアント・ケルプから、昨年4月に最大2,500Bq/kgのI-131を検出した
というニュースが話題になったが(論文abstract http://t.co/brJv28Tb )、これは乾燥重量比
であることに注意が必要。(湿重量ならだいぶ小さい。)

影響がなかった、とはいえないとしても、カリフォルニアの生物に深刻な影響があるほどの
量ではない。(ちなみに福島の海藻では、5/5江名のアカモクで、最大127,000Bq/kgの
I-131を検出している。→ http://t.co/jwe5MeRk (GREENPEACE))

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コンブ・アラメの検査結果一覧 → 「120331_arame.pdf」をダウンロード 

【ワカメ】 褐藻綱・コンブ目・チガイソ科

wakame seaweed (Undaria pinnatifida) : ワカメ
(Alaria crassifolia) : チガイソ

福島県では10Bq/kg程度、茨城県では2Bq/kg程度まで下がっている。

一覧表を見てもらうと、全漁連の検査(検出下限:Cs各20Bq/kg)がたくさんあることがわかるが、
水産庁がこれを検出下限を付けずに公表したのはたいへんよろしくなかったと思う。
(4月以降は、水産庁の公表にも検出下限が表示されるようになった。)

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ワカメの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_wakame.pdf」をダウンロード

【ノリ】 褐藻綱、紅藻綱、緑藻綱

laver / nori

生ノリは全てNDだが、昨秋の東京湾の乾ノリからは、最高 27 Bq/kgが検出されている。
(金田・大佐和・久津間・木更津・富津は、いずれも東京湾(木更津市・富津市)の漁場。)

20Bq/kgと聞くとちょっとあるように感じるが、乾燥品なので食べる量で考えればごく微量。

その後は全てNDとなっている。

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ノリの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_nori.pdf」をダウンロード

【その他の海藻】 褐藻綱、紅藻綱、緑藻綱

other seaweeds

5月初めのグリーンピースの調査では非常に高い値が出たが、10月にはいわき市周辺でも、
100 Bq/kg台になり、現在はほぼNDとなっている。

ヒトエグサ(アオノリ)は松川浦の名産品。2月の調査では40Bq/kg程度あったが、
4月の検査では10Bq/kg程度となっているようだ。

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その他海藻の検査結果一覧(pdf)→ 「120331_kaisou.pdf」をダウンロード

10. Danraku_bar_2

   底魚 (ヒラメ、カレイ、シタビラメ、コモンカスベ、ホウボウ・カナガシラ・コチ、アナゴ、サブロウ)

【ヒラメ】 カレイ亜目・ヒラメ科

flounder / Bastard halibut (Paralichthys olivaceus)

ヒラメは底魚を代表する魚で、検査例も多くある。

福島県では、昨夏からずっと横ばい状態になっていて、なかなか下がる気配が見えない。
原発南側20-30km圏の値が特に高い。

11/14いわき市久之浜沖採取は 4,500Bq/kgという驚くような数字だった。20km圏のものが
どのような値なのか気になるところだが、20km圏内の調査が始まったので、その結果が
待たれるところだ。

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下図は、福島県以北のグラフ。

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下図は茨城以南のグラフ。

茨城県では3/29から自粛中だったが、4/17に政府の出荷制限の指示が出された。

茨城では現在ほとんどは50Bq/kg以下だが、ときどき100超が出るのは、福島沖から
移動してくる個体があるからだろうか。

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ヒラメの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_hirame.pdf」をダウンロード 

【マコガレイ】  カレイ目・カレイ科

Marbled sole (Pleuronectes yokohamae)

大型カレイ類の放射性セシウム濃度はヒラメより高い。
(マコガレイを取り上げたのは、茨城県でたくさん検査されているためである。)

カレイのほうが汚染が高い理由の一つは、ヒラメが中層でも採餌するのに対し、カレイは
ほとんど底にいるためだと思われる。

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下図は、福島以北のグラフ。いわき市・広野町沖のサンプルはほとんどが100Bq/kg超。

どのエリアも、なかなか下がる気配が見えない。

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下図は、茨城以南のグラフ。茨城県では3/27から自粛中。

北茨城市以外では、1月以降は50Bq/kg程度におさまっている。

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マコガレイの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_makogarei.pdf」をダウンロード

【イシガレイ】  カレイ目・カレイ科

stone flounder (Kareius bicoloratus)

大型カレイ類の放射性セシウム濃度は高いが、イシガレイについては1月以降、
暫定規制値を超えるようなものが見つかっていない。
(汚染が下がったかどうかについては、今のところ何とも言えない。)

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茨城県では、このところ100Bq/kgを超えるものは見つかっていない。

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イシガレイの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_ishigarei.jpg」をダウンロード

【ババガレイ(ナメタガレイ)】  カレイ目・カレイ科

Slime flounder / Slime sole (Mlicrostomus achne)

原発南側20-30km圏のババガレイの汚染度は非常に高い。

茨城県でも3/28から出荷自粛となっている。

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ババガレイ(ナメタガレイ)の検査結果一覧(pdf)→ 「120331_babagarei.pdf」をダウンロード

【ミギガレイ(ニクモチ)】  カレイ目・カレイ科

Rikuzen sole (Dexistes rikuzenius)

最大でも25cm程度の中~小型カレイだが、放射性セシウム汚染が特異的に低い
(福島で30Bq/kg程度、茨城で10Bq/kg程度しかない。)

底生生物を主に食べるようだが、汚染の低い理由は謎。

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ミギガレイ(ニクモチ)の検査結果一覧(pdf)→ 「120331_migigarei.pdf」をダウンロード

【ヤナギムシガレイ】  カレイ目・カレイ科

willowy flounder (Tanakius kitaharai)

小型カレイ類の汚染は、大型カレイにくらべるとだいぶ低い。

但し福島でも茨城でも、数値は横ばいで下がる気配が見えない。

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ヤナギムシガレイの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_yanagikarei.pdf」をダウンロード

【シタビラメ】 カレイ目・ウシノシタ科

sole / red tonguesole (Cynoglossus joyneri) : アカシタビラメ
black cow-tongue (Paraplagusia japonica) : クロウシノシタ

シタビラメの汚染は、ヒラメや大型カレイよりは低い。

但しいわき市北部ではずっと200~300Bq/kg程度あり、下がる気配が見えない。

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アカシタビラメ・クロウシノシタの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_shitabirame.pdf」をダウンロード

【コモンカスベ】 エイ目・ガンギエイ科

common skete (Raja kenojei)

沿岸の砂地に棲む小型のエイ。

いわき市北部、広野町(20-30km圏)ではずっと非常に高い値が検出されている。

10月から宮城、茨城でも検査されるようになったが、北茨城では100Bq/kgを超えているため、
茨城県では自粛中。

仙台湾のコモンカスベは、50Bq/kg(4/1松島沖採取)と24Bq/kg(4/2亘理地先採取)。

コモンカスベ(Youtube)→ http://youtu.be/AgufqrqgBXw

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コモンカスベの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_kasube.pdf」をダウンロード   

【ホウボウ・カナガシラ・コチ】 カサゴ目・コチ亜目・ホウボウ科、コチ亜目・コチ科

red gurnard (Chelidonichthys spinosus) : ホウボウ
red-whiskered bulbul (Lepidotrigla microptera) : カナガシラ
flathead : コチ

ホウボウ、カナガシラは水深100-200mのやや深い海底に棲息するが、マゴチ、メゴチは
沿岸の浅い砂泥底に棲息する。 とりあえず、ここではコチ亜目の魚としてひとまとめに
している。

全般的に横ばい状態となっている。

茨城県では、北部と南部でホウボウが出荷自粛、中部では自粛ではないが、検査があるまで
出荷は控えられている。

ホウボウの歩く姿(Yooutube)→ http://youtu.be/Ks4OUyBxu6w
カナガシラの歩く姿(Youtube)→ http://youtu.be/kpAKdd--TMY
マゴチ(Youtube)→ http://youtu.be/8zfROfB8MAI

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ホウボウ・カナガシラ・コチの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_houbou.pdf」をダウンロード

【アナゴ】 ウナギ目・アナゴ科 

conger eel

いわき市でも100Bq/kg前後で横ばい状態。底魚だが、それほど高い値にはなりにくいようだ。

茨城では現在20Bq/kg程度。宮城ではほとんどが1Bq/kg程度だが、ときどき10Bq/kg程度の
ものが見つかる状況だ。

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アナゴの検査結果一覧(pdf)→ 「120930_anago.pdf」をダウンロード 

【サブロウ】 スズキ目・カジカ亜目・テングトクビレ科 

Poacher (Occella iburia)

現在、最も高い汚染が見つかっている魚.。(いわき市北部採取の平均値で評価した場合)

最大で体長25cmくらいの小ぶりな魚なのだが、なぜこんなに高い値なのだろうか?
胃の中身を調べて報告して欲しいものだ。

ヤセサブロウウオ(近縁種)(Youtube)→ http://youtu.be/ZXLeYQm4NQY

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サブロウの検査結果一覧(pdf)→ 「120425_saburou.pdf」をダウンロード

11. Danraku_bar_2

   根魚 (メバル・カサゴ・ソイ、アイナメ、エゾイソアイナメ、ケムシカジカ)

【メバル・カサゴ・ソイ】 カサゴ目・フサカサゴ科

rockfish and scoorpionfish

アイナメ、コモンカスベ同様、現在非常に高い値が検出されている魚。こちらは岩礁帯の藻場に生息する。

第1原発南側の20-30km圏が特に高いようすがはっきりとわかるが、どのエリアでも
横ばい状態となっている。

茨城ではウスメバルが出荷自粛、茨城中部でクロメバルが出荷自粛となっていたが、
4/10にシロメバルが出荷自粛となったあと、4/13に政府から茨城県のシロメバルの出荷制限
の指示が出された。

宮城県では、金華山沖 1/20採取のクロソイは、230 Bq/kgだったが、メバル類の自粛は
行われていない。

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メバル・カサゴ・ソイの検査結果一覧(pdf)→ 「120930_mebaru.pdf」をダウンロード

【アイナメ】 カサゴ目・アイナメ科

greenlings (Hexagrammos otakii)

比較的浅い岩礁に棲息する魚。7月以降、メバル、コモンカスベと並んで非常に高い値が
出ている。

福島県沖では、ずっと高い値のまま横ばい状態にあるが、第1原発南側の20-30km圏の
値が特に高いことがはっきりとわかる。

卵を守るアイナメの父(Youtube 5分)→ http://youtu.be/NTtJ_b4MeEI

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下図は、茨城県以南のグラフ。 このところ50Bq/kg程度におさまっているように見えるが、
実は、10月以降、福島に一番近い北茨城での調査を1件も行っていなかった。しかし、
4/18に、北茨城のアイナメから 69Bq/kgを検出したため、茨城でも出荷自粛となった。

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アイナメの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_ainame.pdf」をダウンロード

【エゾイソアイナメ(ドンコ)】 タラ目・チゴダラ科

morid fish (Physiculus maximowiczi)

比較的浅い岩礁と周辺の砂底に棲息する魚。一見、アイナメより汚染が低そうに見えるが、
原発南側20-30km圏の調査が1件もないためかもしれない。

こちらも、横ばい状態で下がる気配が見えない。

ドンコ(エゾイソアイナメ)は、茨城から三陸にかけての冬の味覚。来シーズンまでに
数値は下がっているだろうか?

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下図は、茨城県以南のグラフ。 こちらも、北茨城の調査が少ないので、何とも言い難いところだ。

茨城中部では4月から出荷自粛中。

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エゾイソアイナメの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_donko.pdf」をダウンロード

【ケムシカジカ】 カサゴ目・ケムシカジカ科

Sea raven (Hemitripterus villosus)  (英名の raven は ワタリガラス)

やや深い岩礁と周辺の砂底に棲息する魚。福島沖の値はやや高いが、かなりバラツキがあるのが特徴。

ケムシカジカの捕食(Youtube)→ http://youtu.be/VL5n1YAEMgk

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ケムシカジカの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_kemushikajika.pdf」をダウンロード 

12. Danraku_bar_2

   マダイ・チダイ・クロダイ、マトウダイ・カガミダイ

【マダイ・チダイ・クロダイ】  スズキ目・タイ科

tai / red sea bream (Pagrus major) : マダイ
crimson sea bream (Evynnis japonica) : チダイ
Japanese black porgy (Acanthopagrus schlegelii) : クロダイ

全体的に横ばい。クロダイは2種よりやや高めであることがわかる。これは、おそらく生息域が
ほかの2種より浅い場所だから高いのではないだろうか。

茨城では50Bq/kg以下におさまっている。

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マダイ・チダイ・クロダイの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_madai.pdf」をダウンロード

マダイ・チダイ・クロダイの検査結果一覧(pdf)→ 「121102_kurodai_.pdf」をダウンロード

【マトウダイ・カガミダイ】 マトウダイ目・マトウダイ科

John Dory (Zeus faber) : マトウダイ
Dory (Zenopsis nebulosa) : カガミダイ

浅場でも見られる魚だが、マトウダイは水深50~150m位、カガミダイは水深200~300m
位が主な生息域。 福島県沖ではやや高めで、300 Bq/kg台のものも見つかっている。

茨城沖でも、12/28北茨城市沖採取のマトウダイは 71 Bq/kg。

しかし、1月以降は4件しか検査が行われておらず、状況がわからなくなっている。
そこそこ高い値が出ているのだから継続的に調査するべきだし、冬場がシーズンなのに
調査しなかったのも解せない。

横になって泳ぐマトウダイ(Youtube 6分)→ http://youtu.be/-SLqETKw21s

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マトウダイ・カガミダイの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_matoudai.pdf」をダウンロード

13. Danraku_bar_2

   浅い砂地の魚(フグ、カワハギ、ニベ・シログチ)

【フグ】 フグ目・フグ科 

puffer fish

福島では下がっているように見えるが、茨城では上昇しているようにも見える。

茨城ではショウサイフグが出荷自粛、茨城北部のヒガンフグが出荷自粛。

仙台湾では4/1からヒガンフグが出荷自粛。

4/20 宮城県 「ヒガンフグの放射性物質検査結果」

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フグの検査結果一覧→ 「120930_fugu.pdf」をダウンロード   

【カワハギ・ウマヅラハギ】 フグ目・カワハギ科 

Thread-sail filefish (Stephanolepis cirrhifer) : カワハギ
Black scraper filefish (Thamnaconus modestus) : ウマヅラハギ

いずれも底から中層にかけて棲息するが、カワハギのほうが浅いところに棲息する。

フグにくらべると汚染はずっと低いが、理由はわからない。

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カワハギ・ウマヅラハギの検査結果一覧→ 「120331_kawahagi.pdf」をダウンロード

【ニベ・シログチ(イシモチ)】 スズキ目・ニベ科 

drumfish / nibe croaker (Nibea mitsukurii) : ニベ
drumfish / white croaker (Pennahia argentata) : シログチ(イシモチ)

福島・茨城沖のニベは100Bq/kg を超える値で横ばい状態。茨城県ではニベは出荷自粛中。

興味深いのは、近縁種で、生息域もそれほど違わないシログチ(イシモチ)の数値は
全て80 Bq/kg以下にとどまっていて、明らかに差があることだ。

東京湾のシログチ(イシモチ)は 5Bq/kg程度。

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ニベ・シログチ(イシモチ)の検査結果一覧(pdf)→ 「120331_nibe.pdf」をダウンロード

14. Danraku_bar_2

   深場の魚(マダラ、スケトウダラ、アンコウ、メヒカリ、キンメダイ・キンキ・アカムツ)

【マダラ】 タラ目・タラ科

Pacific cod (Gadus macrocephalus)

9月以降、三陸より北でたくさん検査されているが、岩手・青森・北海道沖でも60~90Bq/kg
程度のものがたくさん見つかっている。

4月から茨城と宮城では出荷自粛中だが、岩手・青森で100Bq/kgを超えてもおかしくない。

福島沖のマダラが回遊によって移動するためだと思われるが、詳しいことはわかっていない。

尚、マダラの肝(肝臓)は、筋肉部よりだいぶ低い。

4/17 宮城県 「マダラの水揚自粛について」

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マダラの検査結果一覧(pdf)→ 「120930_madara.pdf」をダウンロード 

【スケトウダラ】 タラ目・タラ科

Alaska pollack (Theragra chalcogramma)

スケトウダラのサンプルは、マダラよりも明らかに低い。スケトウダラはあまり移動しないため
なのだろう。但し福島沖では最高97Bq/kgに達するものもある。

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スケトウダラの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_suketou.pdf」をダウンロード 

【アンコウ アンコウ目・アンコウ科

anglerfish

水深500mくらいまでの深海に棲息する。7~8月は禁漁だが、4~6月も禁漁区が設定

全般的に低下していて、11月以降は福島でも100Bq/kg超えのものはない。

茨城産は1月以降は15Bq/kg程度だが、若干高めのものもあり、3/19ひたちなか沖採取は
45Bq/kgだった。

冬場のアンコウ鍋は北茨城の名物だが、しかしめったに食べるものではないから、もう
それほど気にする必要はないだろう。

尚、肝のセシウム濃度は身よりも低い。

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アンコウの検査結果一覧(pdf)→ 「120930_ankou.pdf」をダウンロード   

【アオメエソ(メヒカリ) ヒメ目・アオメエソ科

Round Greeneyes (Chlorophthalmus borealis)

Mepikarigazou  (メヒカリはいわき市の魚

生態については、メヒカリの研究者 @n_hirakawa さんの「メヒカリ information」に詳しい。

  「福島県沖では、冬季は深所(200~300m)、春~夏にかけて浅所(100~200m)に移動する」
  「1年を通しほとんどオキアミを食べている」

福島・茨城のメヒカリは、秋以降ずっと10~20Bq/kgでそれ以上下がらない。
3/26北茨城採取のツノナシオキアミは5Bq/kgだったから、
「数Bq/kgのオキアミを食べて、10Bq/kg台になっている」状況が続いているのだろう。

(福島の検出限界はCs各10Bq/kg程度だから、福島では検出限界を下げないと
 正確な状況はわからなくなっている。)

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アオメエソ(メヒカリ)の検査結果一覧(pdf)→ 「120331_mehikari.pdf」をダウンロード

【キンメダイ・キチジ(キンキ)・アカムツ 

これらは、大陸棚のやや深いところに棲息する魚だが、何れも、あまり高い値は出ていない。

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キンメダイ・キチジ・アカムツ等の検査結果一覧(pdf)→ 「120331_kinmedai.pdf」をダウンロード 

15. Danraku_bar_2

   サバ、アジ、ブリ・カンパチ

【サバ】 スズキ目・サバ科

chub mackerel (Scomber japonicus)  : マサバ
blue mackerel (Scomber australasicus) : ゴマサバ

どのエリアでも夏以降ずっと低下傾向にあり、銚子~鹿嶋沖のマサバ・ゴマサバは 5~6Bq/kg
程度まで下がっている。福島沖のサバは1月以降はNDだが、福島の検出下限はCs各8Bq/kg程度
だから、10Bq/kgくらいあるかもしてない。

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マサバ・ゴマサバの検査結果一覧→ 「120331_saba.pdf」をダウンロード   

【アジ】 スズキ目・アジ科

Japanese jack mackerel / Japanese horse mackerel (Trachurus japonicus) : マアジ
amberfish (Decapterus maruadsi ) : マルアジ
brownstriped mackerel scad (Decapterus muroadsi ) : ムロアジ

アジの放射性セシウム濃度はサバより高めだが、茨城沖のマアジは20~30Bq/kgまで下がってきた。

福島沖では、12月以降は1件(2/15 いわき市植田採取:ND)しか調査が行われておらず、
状況がわからなくなっている。

サバの数値が低下する一方、アジの数値がゆっくりとしか下がらないのは、食性が違うためだろうが、
はっきりしたことはわからない。

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マアジ・マルアジ・ムロアジの検査結果一覧→ 「120331_aji.pdf」をダウンロード   

【ブリ・カンパチ】 スズキ目・アジ科

Japanese amberjack / yellowtail (Seriola quinqueradiata) : ブリ
Greater amberjack / ruderfish (Seriola dumerili) : カンパチ

9月から11月に、岩手県でたくさん検査された。 9/26宮古市沖のブリは 105Bq/kg。

しかし、茨城・福島・東北の検査は、1月以降2件(ND)しかなく、状況がわからなくなっている。

千葉・神奈川沖のカンパチからは、10月頃は50~60Bq/kgのものが見つかっていたが、
その後冬になりシーズンオフのためかカンパチの検査は行われていない。

房総沖のブリは、現在は10Bq/kg程度に下がっている。

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ブリ・カンパチの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_buri.pdf」をダウンロード

16. Danraku_bar_2

   サメ

【ヨシキリザメ・アオザメ・ネズミザメ・アブラツノザメ・ホシザメ】 軟骨魚綱・板鰓亜綱

Blue shark (Prionace glauca) : ヨシキリザメ (メジロザメ目・メジロザメ科)
Shortfin mako shark (Isurus oxyrinchus) : アオザメ (ネズミザメ目・ネズミザメ科)
Salmon shark (Lemna ditropis) : ネズミザメ (ネズミザメ目・ネズミザメ科)
Spiny dogfish / Piked dogfish (Squalus acanthias) : アブラツノザメ (ツノザメ目・ツノザメ科)
starspotted smmoth-hound (Mustelus manazo) : ホシザメ (メジロザメ目・ドチザメ科)

サメのヒレはフカヒレに加工されるため、加工場のある気仙沼に多く水揚げされる。

沖合捕獲のヨシキリザメ(高級な白はんぺんの材料)の汚染度はごく低い。

ネズミザメは、栃木県ではモロ(モウカサメ)と呼ばれてポピュラーな切り身だそうだ。
ネズミザメの検査数は少ないが、沖合捕獲でも40Bq/kg程度ある。
魚食性だが、マダラなどを食べるとやや高くなるかもしれない。

アブラツノザメは青森県でいちばん食べられているそうだ。語源は肝油を採ったため?。
市場魚介類図鑑では「サメの中ではもっとも味がいい」としている。
いわき市採取のものはやや高いが、宮城県採取のものの汚染はごく低い。

ホシザメは甲殻類などの底生生物を主に食べているサメ。福島採取のものは100Bq/kg程度
あったが、1月以降検査例がない。

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サメの検査結果一覧(pdf)→ 「120331_same.pdf」をダウンロード

17. Danraku_bar_2

   20km圏内の調査結果 (11/4 update)

6/8公表で、ようやくF1に非常に近い海域での底魚の調査が行われた。

8/21公表で、アイナメ 25,800 Bq/kg

11/2公表、1F港湾内のマアナゴ 15,500 Bq/kg。

20km圏の水産物の検査結果(xls) → 「suisan_20km.xls」をダウンロード  (11/2公表分まで)

出典: 東電(記者会見資料)
  4/12公表 http://goo.gl/zyA24
  4/20公表 http://goo.gl/i01jg
  4/25公表 http://goo.gl/kzv6Q
  4/27公表 http://goo.gl/A2Ttc
  5/11公表 http://goo.gl/FkTeF
  5/16公表 http://goo.gl/LX3ZG (5/25一部訂正 http://goo.gl/DgSFw
  5/25公表 http://goo.gl/e2rWu
  5/29公表 http://goo.gl/V8m0x (5/30一部訂正 http://goo.gl/zKSxQ ) (5月までまとめ)
  6/1公表 http://goo.gl/oowPM
  6/8公表 http://goo.gl/yvJJt  (7/31一部訂正 http://goo.gl/WDrV9
  6/15公表 http://goo.gl/pIRm8  (7/31一部訂正 http://goo.gl/97KQ5
  6/18公表 http://goo.gl/xviwX (6/15公表までのまとめ)
  6/22公表 http://goo.gl/0CX6x
  6/29公表 http://goo.gl/MTQU2
  7/4公表 http://goo.gl/vqHMG
  7/12公表 http://goo.gl/gh3AB (6月までまとめ)
  7/13公表 http://goo.gl/ExQfX
  7/24公表 http://goo.gl/5lttL
  7/31公表 http://goo.gl/shZwE
  8/21公表 http://goo.gl/uxu3T
  8/28公表 http://goo.gl/2rVaP (8月までまとめ)
  9/19公表 http://goo.gl/Z0OYJ
  9/26公表 http://goo.gl/w7hZj (9月までまとめ、太田川周辺調査、Ag-110m、Sr-90)
  9/28公表 http://goo.gl/EW10W (Ag-110m、Sr-90)

  モニタリング位置(5/8) http://goo.gl/eRHFR

  グラフ(5/29)

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  モニタリング位置(5/29)

  20km_chiten

18. Danraku_bar_2

   放射性銀 Ag-110m

節足動物や軟体動物の内蔵は、銀を高い濃度で濃縮することが知られている。

  ・イカの肝臓は、海水中の銀を数百万倍も濃縮することが知られている。(ATOMICA

今回の事故で、放射性銀Ag-110mの放出量はそれほど多くないが、それでもイカの肝臓
などには、それなりの濃度で濃縮されている可能性がある。

  ・10/31文科省 銀110mの土壌濃度マップ (ほとんどの地点でCs-137の1%未満)

福島周辺のイカをまるごと、あるいは肝臓だけGe検出機で放射性セシウムを測定すれば、
同時に放射性銀Ag-110mも測定できているはずだが、そうした報告がないのは、
何らかの事情で公表が控えられているためだろう。

食品の暫定基準、新基準では、Ag-110mの影響は考慮されていない。
8/12 薬事・食品衛生審議会放射性物質対策部会資料 http://goo.gl/N3JVH では、
「日常的に大量に摂取することは考えにくい」などとして、Ag-110mについての規制を設けなかった
理由を説明している。

食品中の放射性銀について教えて下さい (国立保健医療科学院)

  放射性銀の性質についての非常にていねいな解説。

水産物中のAg-110m、Pu-239+Pu-240、Sr-90 (昨年6/21 小名浜沖採取)

120224_ag_pu_sr

   イカ類にAg-110mがけっこうあったことがわかる。

   Pu, Srの単位が「mBq/kg」であることに注意。
   (Puは 0.00002 Bq/kg以下、 Srは 0.03 Bq/kg以下)

Togetter「再び脚光を浴びる放射性銀(Ag110m)」 (2012/6/24)

Togetter「続・再び脚光を浴びる放射性銀:イカタコから放射性セシウムが出ないのに放射性銀が出るのはなぜか?」 (2012/6/26)

11/27 22:00~ NHK 「ETV特集 海のホットスポットを追う」
  Togetter「海のホットスポットを追う【ETV特集】のまとめ」

  銀110mの測定: アワビ(乾燥) 416 Bq/kg、アワビ肝(乾燥) 1,850 Bq/kg
  (乾燥重量なので比較するときは注意)

Togetter 「ベクミルオフ会参加者の終了後のツイート」 (12/13)
  いわき市のタコ(非流通品)から、若干のAg-110mを検出。

Togetter 「あちこちで脚光を浴びる放射性銀(Ag110m)」 (11/29)

「飯舘村のジョロウグモは放射性銀を1000倍に濃縮していた!」 (10/30 WINEPブログ)

19. Danraku_bar_2

   リンク: 淡水魚

【イワナ・ヤマメ・ニジマス】(その他サケ科淡水魚)

2月以降、イワナ、ヤマメの検査がこれまで調査のなかった川でもたくさん行われ、
淡水魚の汚染のようすがだいぶ明らかになってきた。

「イワナ・ヤマメ・ニジマスの検査結果」(xls) → 「iwana_yamame.xls」をダウンロード (5/31公表分まで)

「関東・東北のヤマメ・イワナ・マス類の放射能汚染まとめ」 (2/26~ フライの雑誌社)

【ウグイ・フナ・コイ】(その他コイ科淡水魚)

2月以降、ウグイの検査がこれまで調査のなかった川でもたくさん行われた。

「ウグイ・フナ・コイの検査結果」(xls) → 「ugui_koi.xls」をダウンロード (5/31公表分まで)

【アユ】

阿武隈川(福島市、伊達市)は、9月まで高い値が出続けているが、
いわき市の鮫川や夏井川では、秋までにはだいぶ数値は低くなった。

那珂川、久慈川、鬼怒川など、大きな川はやはりなかなか下がらないようだ。

「アユのセシウムの放射能濃度(2011年)(googleマップ)」

Ayu_map_2

アユの検査結果一覧 (xls)→ 「ayu.xls」をダウンロード 

【ワカサギ】 

芦ノ湖、野尻湖、岩洞湖(盛岡市)など、セシウム降下の少ない場所でも数10Bq/kg出ている。

「ワカサギのセシウムの放射能濃度(googleマップ)」 (1/15更新:最新ではありません)

111115_wakasagi_map

赤城大沼のワカサギの放射性セシウム濃度

Wakasagi_akagi

単純な予測では、赤城大沼のワカサギの放射性セシウムが100Bq/kg以下になるのは、
2年くらい先かもしれない。

(少ないデータをもとにした単純な予測なので、どうなるかはわからないが。)

桧原湖のワカサギ、秋元湖のワカサギ、秋元湖のイワナ・ヤマメの放射性セシウム濃度

Wakasagi_hibarako_2

桧原湖のワカサギの汚染は比較的速く低下している。

秋元湖のワカサギ、イワナ・ヤマメの低下はゆっくり。
(秋元湖では数値のバラツキが大きいので、近似線は参考程度に見てください。)

霞ヶ浦の水産物の検査結果(pdf) → 「120930_kasumigaura.pdf」をダウンロード 

赤城大沼の淡水魚の検査結果(pdf) → 「121031_akagionuma.pdf」をダウンロード

中禅寺湖の淡水漁の検査結果(pdf) → 「121031_chuzenji.pdf」をダウンロード

20. Danraku_bar_2

   リンク集(作成中)

【公表データをまとめたページ】

食品の放射能データ検索もどき(実験) (3/21公表以降のデータ)
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/food/ (奥村晴彦さん)

yasaikensaサイトデータ検索もどき(実験)
http://oku.edu.mie-u.ac.jp/yasaikensa/ (奥村晴彦さん)

食品中の放射性物質の検査結果 検索テスト (奥村さんのデータを利用、表示の仕方が違う)
http://www.support-nippon.com/radsrh/index.html

食品の放射能検査データ ((財)食品流通構造改善促進機構) (2012年4月末終了)

全国の食品の放射能調査データ
http://atmc.jp/food/

食品放射能検査値ボット
https://twitter.com/#!/foodrad_bot
   過去3週間の食品の放射能検査公表値をリプライする非公式ボット。
   [@foodrad_bot 食品名]または[@foodrad_bot 県名 食品名]で話しかけると最大値と
   平均値を自動応答します。
   使い方まとめ: http://togetter.com/li/173970

出荷制限のあった地域と品目(2012/4/5 @parasite2006 さん)
http://goo.gl/w7yWq

【公表元リンク集】

厚生労働省 「食品中の放射性物質の検査結果」
http://goo.gl/qjngW

   「報道発表資料」 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/ のほうが少し早く掲載される。

厚生労働省 「全国の過去の検査結果」
http://goo.gl/MimVe

   月別のExcelファイル。(更新はやや遅い)

厚生労働省 「食品中の放射性物質の検査について」
http://goo.gl/SwcK1

   日本地図をクリックすると、都道府県別のExcelファイルのリンクがある。(更新はやや遅い)

   右側に出荷制限の一覧、設定・解除の情報がある。

2012/3/12 厚労省 「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」の改正について
http://goo.gl/AawgU

   (2011/8/4 「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」)

水産庁 「水産物についてのご質問と回答(放射性物質調査)」 (2012/4/8更新)
http://goo.gl/yyfca

水産物の放射性物質の調査結果(xlsで公表-11/1開始)
  http://goo.gl/5JqAp
 (これをほかの表にコピーすると、H列とJ列の間にあるI列「採取日」を見られます。)

  (独)水産総合研究センターによる水産物放射性物質調査結果「海藻編」(PDF)
   http://goo.gl/d9eqt (2011/7/5更新)

  (独)水産総合研究センターによる水産物放射性物質調査結果「魚介類編」(PDF)
   http://goo.gl/hGmka (2011/11/18更新)

  (独)水産総合研究センターによる水産物放射性ストロンチウム調査結果(PDF)
   http://goo.gl/c2o8G (2012/3/9更新)

   水産物の種類毎の放射性物質の調査結果 (2012/3/末までのぶん)
   http://goo.gl/Fr1sy

     分析部位の表記があります。

北海道 「北海道放射線モニタリング総合サイト」
http://monitoring-hokkaido.info/

   「水産物」タブをクリックすると、魚種別に見ることが出来る。全部のcsvデータもある。

青森県 「水産物の放射性物質検査結果」
http://goo.gl/FCXTe

岩手県 「環境放射能に関する情報(福島第一・第二原子力発電所事故関係)」
http://goo.gl/IQNjj

秋田県 「県産農産物等に含まれる放射性物質の検査結果」
http://goo.gl/Ncdzw

山形県 「県産農畜産物等の放射性物質検査」
http://goo.gl/y0TaZ

宮城県 「放射能情報サイトみやぎ」
http://goo.gl/gFVyR

   放射能測定結果(公表日順 excel
   http://goo.gl/abE7r

   放射能測定結果(記者発表資料)
   http://goo.gl/P0cwJ

     10/19以前は、捕獲場所が地図で示されていた。

福島県 「公表日ごとのモニタリング検査結果」(速報)
http://goo.gl/Xxaxb

   福島県 「農林水産物モニタリング情報(ふくしま新発売)」
   http://goo.gl/MTH3t

   福島県水産試験場

     魚介類の検査結果(一覧、魚種別、基準値を超えたもの、傾向、採取位置
     放射性物質の局在性に関する調査結果
     海水・海底土壌の検査結果(一覧、分布図
     魚介類の餌生物等の検査結果

   いわき市 農林水産部 水産振興室

茨城県 「福島第一原子力発電所事故に伴う県内水産物の分析結果」 (グラフあり)
http://goo.gl/8Ogo6

   茨城県 「農林水産物モニタリング情報」 条件指定で検索可能
   http://goo.gl/aIylP

   茨城県漁政課 (検査結果、出荷・販売等の規制に関する情報)
   http://goo.gl/8WmKo

栃木県 「放射能に関する農林水産物の安全性確認状況」
http://goo.gl/r8k6P

群馬県 「放射性物質に係る県産農産物の安全性」
http://goo.gl/tMI5j

千葉県 「水産物の放射能検査結果」
http://goo.gl/reRTP

東京都 「農畜産物中・水産物等の放射能測定結果」
http://goo.gl/Us4aA

神奈川県 「県内で生産された食品中の放射性物質の検査結果」
http://goo.gl/kopqq

   神奈川県産水産物への放射能の影響について(Q&A)  (マップあり)
   http://goo.gl/msPqd

   横浜市で実施した食品の放射性物質の検査結果 (Excel)
   http://goo.gl/qfGXY

   川崎港で採取された魚介類の放射能濃度 (2012/3/13)
   http://goo.gl/1vdWV

静岡県 「農畜水産物の放射性物質検査物質検査について」
http://goo.gl/YRJSN

静岡県 「水産物の放射能検査について」
   http://goo.gl/ja4uP

   「浜岡原子力発電所周辺環境放射能調査結果」
   http://goo.gl/jQ78p

新潟県 「水産物の放射性物質の検査結果」
http://goo.gl/ktF8u

山梨県 「県産農産物の放射性物質検査結果一覧」
http://goo.gl/gq0eX

長野県 「県内産農産品等の放射性物質測定結果」
http://goo.gl/mu0nw

GREENPEACE Japan 「グリーンピース放射能測定室」
http://goo.gl/M5qyN

   「第3回目調査(海洋調査)」(5/26)
   http://goo.gl/sejJW

   「第4回目調査(海洋調査)」(8/16)
   http://goo.gl/ZKwnV

   「第6回目調査(海洋調査)」(9/15)
   http://goo.gl/pnwkI

   「第7回目調査(海洋調査)」(10/5)
   http://goo.gl/TKMHn

   「秋のお魚調査(第1回流通品調査)」(10/20)
   http://goo.gl/dVsKA

   「第8回目調査(海洋調査)」(11/1)
   http://goo.gl/sqwtw

   「冬のお魚調査(第2回流通品調査)」(11/17)
   http://goo.gl/JL7vj

   「冬のお魚調査(第3回流通品調査)」(12/14)
   http://goo.gl/z2JU3

   「冬のお魚調査(第4回流通品調査)」(2012/2/29)
   http://goo.gl/FZRrh

   「魚介類缶詰(第5回流通品調査)」(2012/4/2)
   http://goo.gl/3mL9R

   「第9回目調査(阿賀野川・最上川河口)」(2012/5/29)
   http://goo.gl/WNi0s

   「鮮魚・回転寿司(第6回流通品調査)」(2012/7/18)
   http://goo.gl/MhJJ2

   「第10回目調査(千葉県:銚子港、千倉港、金谷港)」(2012/8/28)
   http://goo.gl/HH742

   「回転寿司(第7回流通品調査)」(2012/9/7)
   http://goo.gl/0yF2L

   「第11回目調査(千葉県)」(2012/9/21)
   http://goo.gl/o10Mq

   「第12回目調査(千葉県)」(2012/10/5)
   http://goo.gl/3csJL

   「鮮魚(第8回流通品調査)」(2012/10/25)
   http://goo.gl/ufa0W

   「第14回目調査(千葉県)」(2012/10/31)
   http://goo.gl/uRqHV

   「第15回目調査(千葉県、東京湾、新島島)」(2012/11/16)
   http://goo.gl/RvHjm

   「鮮魚(第9回流通品調査)」(2012/11/22)
   http://goo.gl/GqpIy

   「第16回目調査(千葉県、東京湾、八丈島)」(2012/11/30)
   http://goo.gl/8YIbS

【リンク集(主な公表資料とブログ記事)】 (新しいものが上)

(工事中)

【リンク集(お役立ち)】

「写真図鑑 東京湾の動物たち」 (東邦大学理学部 東京湾生態系研究センター)

「東京の川と海のいきもの」 (東京都環境局)

  本 「東京の川と海のいきもの」(\1,100)は、都民情報ルームで購入できます。

【水産物の移行係数】

「海産物と放射能」-特に海産魚中のCs-137濃度に影響を与える要因について (1999年、笠松 不二男)

海産生物の濃縮係数 (ATOMICA)

Kaisan_noushuku

Sediment Distribution Coefficients and Concentration Factors for Biota in the Marine Environment

(IAEA TECHNICAL REPORTS SERIES No.422)

  海洋における係数Kd(底質の放射能濃度/海水の放射能濃度)

  様々な生物の濃縮係数

北極海に廃棄された核物質の生物濃縮に関する論文 (英文pdf 4p)

  Table2: 様々な生物の、Sr-90、Cs-137、Pu-239+240 の濃縮係数の一覧表

Eco Doses  Improving radiological assessment of doses to man from terrestrial ecosystem

  (北欧原子力安全研究プロジェクト NKS-110 2005年7月) http://goo.gl/6Irxa

  北欧の湖沼における、いろいろな魚の濃縮係数

  Cfs_nordic_lake

  濃縮係数は湖により、かなり差があるが、富栄養湖で低く、貧栄養湖で高い。

  上のグラフの左4種が肉食魚、右4種が非肉食魚で、肉食魚ほうが濃縮係数が高い。

海産生物と放射性物質 (海洋生物環境研究所)

「海産魚におけるCs-137濃度の変動要因」 ( 海生研ニュース72 2001年)

  Kaiseiken72_2

  Kaiseiken72_3

海域に負荷された137Csの影響予測-チェルノブイリ事故前後の資料と経年変動予測式をもとに (海洋生物環境研究所)

  Kaiseiken95

原子力百科事典 ATOMICA より

放射性核種の体内移行と代謝 (2001/10)

食品中の放射能 (2004/08)

放射性核種の生物濃縮 (2004/08)

水産生物への微量元素の特異的濃縮 (1998/03)

放射能の河川、湖沼、海洋での拡散と移行 (2003/03)

「海洋での放射性物質のゆくえを徹底調査する」 (4/21 日下部 正志)

Togetter 「セシウムイオンの生物濃縮について」 (2/7)

Togetter 「勝川准教授がteam_nakagawa「セシウムは生物濃縮しない」発言を批判」 (2/8)

@torii_h さんのツイート(10/15)

[資料] 環境濃縮を気にしてる方が多いと思うので以下に米国のデータを掲載しておきます。
米核施設 Savannah River Site における生物濃縮の調査。出所:米DOE

セシウムの生物濃縮係数: 魚肉max48,000倍。水鳥19,000倍。クワイ20.8倍。
魚は食べるなということ。

http://twitpic.com/4xgn8z http://twitpic.com/4xgnwn

セシウムの生物濃縮係数: キノコ18.4倍。米0.96倍。小麦0.18倍。
穀物は比較的大丈夫だ。

http://twitpic.com/4xgokv http://twitpic.com/4xhwin

ストロンチウムの生物濃縮係数: 魚骨max63,000倍。無脊椎動物max54,000倍。
魚肉48倍以下。水産物はヤバい。

http://twitpic.com/4xhsid

ストロンチウムの生物濃縮係数: 大豆2.51倍。とうもろこし0.15倍。穀物は大丈夫。
http://twitpic.com/4xhsid

以上が米SRS核施設のデータ。他に英再処理施設のデータが少々。チェルノブイリは淡水域のみ。
これしかないのが現実なのでフクシマの水産物・海産物に関して断定的な意見が
出てきたならば学者であれ政府であれ疑ってよいのでしょう。

【セラフィールド事故】

年次報告書2010 Monitoring our Environment (Sellafield Ltd)

セラフィールド事故は、再処理工場からの汚染なので、PuやAmなどの重い元素が
海洋に放出されたが、福島の原発事故では、そのような元素は(敷地の近傍を除けば)
ほとんど拡散されていないようだ。

セラフィールド沖の観測では、こうした元素は海底からほとんど動かず、長期間経過しても
ほとんど減っていないことがわかる(但しセシウムの話ではない)。

セシウム-137の推移美浜の会

水産物中のCs-137が1/10になるのに、5年くらいかかっていることがわかる。

福島沖の水産物に値段が付くようになるまでに、5年くらい必要かも知れない。

セラフィールド再処理工場からの放射能放出と白血病 (2005年、今中哲二)

【水産庁の見解】

水産庁が 3/29に開いた説明会→ 「110329_sankei_suisan.jpg」をダウンロード

   このときの資料 「水産生物における放射性物質について」

「汚染水を海に流してほんとに大丈夫?お魚を食べても大丈夫?」を子育てママが理解するまで (10/11 pdf)

「どうして放射性物質を海に捨てても生物濃縮の問題にならないの?」 (10/11 pdf)

   「水産生物における放射性物質について」水産総合研究センター森田先生のスライドを理解する。

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コメント

 
4/21 NHK 「スズキから基準超のセシウム」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120421/k10014611591000.html

 福島県の沿岸で東京電力が行った魚介類の調査で、スズキから食品の基準の16倍の放射性セシウムが
検出されました。

 専門家は「汚染の全体状況を明らかにするため、サンプル数を増やして定期的に調べるべきだ」と
指摘しています。

 東京電力は、福島第一原発に近い警戒区域にある、木戸川の河口から沖合2キロと5キロの2か所で、
今月7日に魚介類を採取し、放射性セシウムの濃度を測定しました。その結果、採取した延べ13種類
合わせて30匹のうち、スズキやヒラメ、マコガレイなど延べ7種類で、今月から適用されている食品の基準を
上回りました。

 このうち沖合2キロでは、いずれも1キログラム当たりで、スズキから基準の16倍の1610ベクレル、
メバルの仲間のムラソイから基準の8倍の830ベクレル検出されました。

 一方、底魚のヒラメはいずれの調査ポイントでも採取され、沖合5キロのものが300ベクレルだったのに対し、
沖合2キロのほうが177ベクレルと低くなっていました。

 これについて、放射性物質の魚への影響に詳しい東京海洋大学の神田穣太教授は「検出された
放射性セシウムは、底にたまった泥からゴカイなど餌となる生き物を通じて魚などに移行したと考えられる。
同じ種類の魚でも場所によって濃度にばらつきが生じるので、汚染の全体状況を明らかにするため、
サンプル数を増やして定期的に調べるべきだ」と指摘しています。

 
4/20 NHK(栃木) 「中禅寺湖の魚 基準値超え」
http://www.nhk.or.jp/lnews/utsunomiya/1094591611.html?t=1334997490754

 渓流釣りの解禁を延期している県内の川や湖のうち、日光市の中禅寺湖の魚から国の基準を超える
放射性物質が検出されたことが県の検査でわかりました。

 栃木県が今月10日から19日にかけて渓流釣りの解禁を延期している県内4つの川や湖で
ヤマメやニジマスをとって放射性物質の検査を行いました。

 その結果、中禅寺湖でとれた▼ヒメマスから1キログラムあたり169点8ベクレル、
▼ニジマスから147点2ベクレルなど、国の基準を超える放射性セシウムが検出されました。

 県内の淡水魚から、基準を超える放射性セシウムが検出されたのは今月、食品の放射性物質の
基準が大幅に厳しくなってから初めてで、今後、国が、中禅寺湖の淡水魚の出荷を制限することもあります。
中禅寺湖では、5月1日からキャッチアンドリリースによる釣りを解禁することにしていますが、この場合、
再検討される可能性が出てきました。

 中禅寺湖漁業協同組合の鹿間久雄事務局長は「前回の検査に比べて数値が下がり安心しているが、
キャッチアンドリリースを解禁するかどうかは、国の対応を受けて決めたい」と話しています。

 
4/21 千葉日報 「潮干狩り場に笑顔戻る 被災の三番瀬海浜公園 船橋」
http://www.chibanippo.co.jp/c/news/local/78492

(写真)2年ぶりに再開した「ふなばし三番瀬海浜公園」の潮干狩り場=20日午前、船橋市潮見町

 東日本大震災で液状化被害を受け休園が続いていた「ふなばし三番瀬海浜公園」(船橋市潮見町)が
20日再開し、潮干狩りが2年ぶりに始まった。都心に一番近い潮干狩り場の同公園。初日は約250人が訪れ、
熊手片手ににぎわいを見せていた。6月9日まで。

 家族や友人と訪れていた東京都新宿区の小学4年生、森田輝君(9)は網いっぱいのアサリを持ち上げ
「おじいちゃんに持って帰ると約束していた。みそ汁に入れてみんなで食べたい」と興奮。母親の比佐子さんは
「都内にこういう場所はないので、子どもが喜んでいる」と目を細めた。

 職員たちにとっても、潮干狩りに合わせて復旧が進められた施設の再開は待ちに待った瞬間。
小川光一園長は「平日から並んでもらえてうれしい」と笑顔を見せた。

 
4/22 河北新報 「放射性セシウム濃度で魚種に傾向 「生息域の違い影響か」」
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/04/20120422t61011.htm

 福島第1原発事故で、福島県沖のヒラメなど6種の魚は大型の方が放射性セシウム濃度が高く、
ドンコ(エゾイソアイナメ)など3種は小型が高濃度なことが県水産試験場の調査で分かった。
試験場は「生息海域の違いが影響したのではないか」とみている。

 大型が高い6種はヒラメの他、アイナメ、イシガレイ、マトウダイ、ホウボウ、シロメバル。
ヒラメは体長50センチ以下なら1キログラム当たり200ベクレルに満たない検体が多く、
50センチを超すと300ベクレルを上回るケースが見られた。

 小型が高濃度な3種はドンコの他、マガレイ、カナガシラ。
ドンコは500ベクレルをオーバーした検体の多くが30センチ以下だった。

 ヒラメやスズキ、マトウダイなど7種は雄より雌の方が高かった。

 試験場によると、大型が高い魚種は原発のある海岸から比較的遠い沖合、
小型が高濃度な魚種は沿岸部に生息する傾向にある。

 試験場の早乙女忠弘主任研究員は「因果関係ははっきりしない」と前置きした上で
「大型が高い魚種は餌の量、小型が高濃度な魚種は幼魚期に沿岸部にいたことが影響したのではないか」
と推察している。

 雌が高い魚種については「雄の個体数は変動が大きいため、影響を受けた雄の個体が
相対的に少ないのかもしれない」とみている。

 調査は昨年4~12月に試験操業で漁獲した17魚種960匹について分析した。
原発からは事故後、放射能汚染水が太平洋に流れ出ている。

 
4/23 時事通信 「宮城の漁業者に賠償=魚3種が対象-東電」
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201204/2012042300971

 東京電力は23日、福島第1原発事故に伴う漁業被害をめぐり、宮城県塩釜市で県漁業協同組合と協議した。
東電は、漁業者が出荷を自粛しているスズキなど3種類の魚について賠償する意向を表明。出荷自粛を始めた
3月下旬から今月末までを対象期間とし、事故前5年間の平均水揚げ量を基準に、市場価格の8割前後の
金額を支払うなどの方針を示した。

 
4/24 産経新聞 「放射性物質検出 県北部でカナガシラ自粛 茨城」
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120424/ibr12042402100003-n1.htm

 県は23日、放射性物質検査で日立市沖で18日採取したカナガシラで、県の独自基準(放射性セシウム
1キロ当たり50ベクレル超)を上回る同61ベクレルを検出し、県北部(北茨城~日立沖)で出荷自粛にする
と発表した。

 県漁政課によると、新基準後、県産の海産魚介類で出荷自粛は県内全域でヒラメなど11魚種あるほか、
地域別(魚種の重複含む)で県北部6魚種▽県央部(東海~大洗沖)5魚種▽県南部(鉾田~神栖沖)2魚種。

 
4/25 福島民友 「アワビ・ウニ漁自粛 今期も昨期に続き」
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&mode=0&classId=&blockId=9965515&newsMode=article
 
 5月1日のアワビ・ウニ漁解禁を控え県鮑雲丹増殖協議会は昨期に続き今シーズンも漁を自粛する。
県のモニタリングで放射性物質が検出されていることを踏まえ24日、いわき市小名浜の県水産試験場で
開いた同協議会役員会で決めた。

 今月6日から9日にかけ、いわき沖で行ったモニタリングの結果、9カ所のうち1地点のウニから
1キロ当たり100ベクレルの国の基準値を超える放射性セシウムが検出された。秋山和夫会長は
「来年以降も漁自粛が続けば出漁への意欲が失われる。漁場の状態も気になる」と話した。

 震災前のアワビとウニの漁期は9月末までで最盛期は5、6月だという。いわき市漁協加盟の同協議会は
11ある採鮑組合に計約100人の組合員がいる。昨年は東京電力福島第一原発の汚染水が海に
放出されたため素潜り漁への影響を懸念し漁を見送っている。

 
4/25 読売新聞 「父島沖でセシウム134…福島第一から外洋へ?」


 海上保安庁は24日、千葉県銚子沖から硫黄島(東京都小笠原村)沖合までの海域12か所の
放射能を調査したところ、8か所で半減期が2年のセシウム134が検出されたと発表した。

 同庁では「東京電力福島第一原子力発電所事故の影響とみられるが、事故以前に日本沿岸で
検出されてきたほかの放射性物質と変わらない数値で、少ない」としている。

 調査は、福島第一原発の事故を受けて1月に実施された。セシウム134が検出された最も遠い場所は、
同原発から約1200キロ南南東の外洋で、父島(同)から約200キロ北東の地点。海水1リットルあたり
1・6ミリ・ベクレルだった。同庁は原発周辺海域に流出したものが潮の流れで外洋に到達したとみている。

4/24海上保安庁 「外洋海域における放射能調査結果について」
http://goo.gl/w6iSD
http://twitpic.com/9dmmyy

 
徐々に海や魚の数値も下がってきてはいるのに、風評による漁業関係者への被害はまだまだ続きそうですね。
数値の高いと思われる海域でなんらかの試験的な除染は行われていないのでしょうか?

ゼオライトのような吸着材を試験的に撒くというのはどうなったんですかね??

セシウムが陸から川へ川から海へと流れるのが分かっているなら途中で吸着材のフィルターのような物を
何カ所か川に設置するなど出来ないものなんでしょうか??

原発の周りでも当然試してほしいです。

今回の事故は非常に悲しいですが起きてしまったコトはしょうがないので、せめて少しでも被害を抑えるためにも
政府、東電関係者達にはよく考えて全力で行動してほしいです。

 
ウィンドサーファー さま。

第1原発港湾内のゼオライト投入の効果は限定的で、今後は行わないことになりました。
http://www.meti.go.jp/earthquake/nuclear/pdf/120423/120423_02t.pdf

大きな川の水は大量すぎて、セシウム流出抑制の対策は困難だと思いますが、
仮にそのようなことが可能であったとしても、セシウム以外の栄養塩類を一緒に除去してしまうと、
これまた生態系に大きな影響を及ぼすことになると思います。

山から川を経て、海へと流れる栄養塩類は、沿岸の生き物にとって非常にたいせつです。
下手にいじっては危険です。

水系の対策は、粘土への吸着を促進させるだけにして、あとは300年くらい、時が経つのを待つのが
正解ではないかと今は思っています。

 
4/27 下野新聞 「日光の河川、連休前に渓流釣り解禁 放射性物質、基準値下回る」
http://www.shimotsuke.co.jp/town/region/north/nikko/news/20120426/771315

 【日光】渓流魚の放射能汚染で解禁が延期されていた市内河川が、今週末相次いで解禁となる。
これまでに例のない遅い「渓流の春」の訪れだが、ゴールデンウイーク(GW)に間に合ったこともあり、
地元漁協は「少しでも損失を回復したい」と入り込みに期待を寄せる。しかし、解禁を待てなかった釣り客が
他地区に流れてしまったのでは、との推測もあり、不安を抱えたスタートとなる。

 市内で解禁延期要請を受けたのは足尾町漁協、おじか・きぬ漁協、今北漁協、鬼怒川漁協。
県農政部の調査で、放射性物質が3回連続基準値(100ベクレル)以下だったとして、
足尾町漁協は4月14日に全川解禁している。

 同様に基準値以下だったとして、28日にはおじか・きぬ漁協の男鹿川、
29日には今北漁協の小百川、砥川、板穴川、鬼怒川漁協の大谷川が解禁する。

 おじか・きぬ漁協はヤマメ、イワナを600キロ、今北漁協もヤマメ、イワナを700キロ前日放流して釣り客を待つ。
鬼怒川漁協も今市地区に400キロ、日光地区に600キロのヤマメなどを放流する予定。

 
4/27 下野新聞 「湯川のカワマス基準値超 放射性物質検査」
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20120427/771990

 独立行政法人・水産総合研究センター増養殖研究所(三重県南伊勢町)と全国内水面漁業協同組合連合会
(東京都港区)は27日、管轄する日光市の湯川、湯ノ湖で実施した魚類の放射性物質検査結果を発表した。
湯川で採取したカワマスから基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を上回るセシウムが検出された。
湯川、湯ノ湖の魚類を対象にした検査結果の公表は初めて。

 検体は18~25日に採取し、水産総合研究センター(横浜市)で検査した。湯川のカワマスは20検体中7検体から
基準値超の107・0~195・0ベクレルを検出。残り13検体は21・8~90・0ベクレルだった。ホンマスは37・0ベクレルだった。

 湯ノ湖で採取したヒメマスは23・9ベクレル、ニジマスは54・0ベクレルだった。カワマスとホンマスは採取できなかった。

 
4/28 毎日新聞(群馬) 「新基準値超のセシウム、ヤマメ出荷制限 政府が県に指示 /群馬」
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20120428ddlk10040254000c.html

 政府は27日、新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムを検出した吾妻川など
4河川で釣ったヤマメについて、県に出荷制限(再放流)を指示した。県は2月から、新基準値超のヤマメが
確認された河川での釣りを禁止しており、政府の対応はそれに追従した形だ。

 再放流の対象となったのは、吾妻川の一部(岩島橋〜佐久発電所吾妻川ダムの間)▽薄根川▽小中川
▽桃ノ木川−−の本支流。県は各漁協に再放流の区域を通知する。また、政府は今回、新基準値超えの
ヤマメが確認されていない名久田▽泉沢▽発知▽溝又▽桃ノ木−−などの支流も再放流の対象に含めた。
【奥山はるな】

 
4/29 福島民友 「出荷停止「天然」だけなのに… コイ養殖業者困惑」
http://www.minyu-net.com/news/news/0429/news3.html

 県内の湖や河川で採取された天然のコイが27日に出荷停止となったことを受け、県内のコイ養殖業者
に対し28日、問い合わせや取引のキャンセルが相次いだ。養殖のコイは、放射性セシウムの検出量が
食品の新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を大きく下回っており出荷停止になっていない。
大型連休の需要期にも、養殖業者は、出荷停止の余波で打撃を受けている。

 県内養殖コイの9割を生産する県南鯉養殖漁業協同組合の会長を務める熊田水産(郡山市)の
熊田純幸社長は「原発事故で売り上げが4、5割下がっている。出荷停止で追い打ちをかけられた」
と頭を抱えた。組合員も同様の状況という。

 同社では、28日早朝から取引先から問い合わせの電話が入り、社員が対応に追われた。
社員は、天然コイと違い、養殖コイが基準値を大幅に下回っていることと、養殖コイは出荷停止に
なっていないことを説明したが、卸売業者のほとんどは同日の取引に応じなかった。
出荷できたコイのうま煮は、販売見込みの5000個のうち、3割弱の1400個しか売れなかった。

 
川の沖合離れるほど高濃度セシウム
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120429/k10014796131000.html

 東京電力が福島第一原子力発電所の周辺の海底の土に含まれる放射性物質の濃度を調べた結果、
大熊町の川の沖合で、沖に離れるほどセシウムの濃度が高くなる傾向がみられました。

 東京電力は、福島第一原発の周辺の海底、40か所余りで、去年7月から月に1、2度、土を採取し、
中に含まれる放射性物質の濃度を調べています。

 26日の調査の結果、原発の地元、大熊町を流れる熊川の沖合では、セシウム137の濃度が
土1キログラム当たりで、10キロで21ベクレル、15キロで67ベクレル、20キロで120ベクレルと、
沖に離れるほど濃度が高くなる傾向がみられました。

 熊川の沖合では、先月下旬から調査が行われていて、先月も同じ傾向がみられたということです。

 またほかの調査地点で、川の流れの影響を受けにくいと思われる場所では、沖に離れるほど
濃度は低くなっているということです。

 さらに熊川の沖合では、場所によって、セシウムの濃度が先月より26日のほうが高くなっている
場所もあり、東京電力が原因を調べています。

 東京電力は「熊川の流れが放射性物質を沖合いまで運び、その結果、『海のホットスポット』
のようなものを作っている可能性がある」と説明しています。

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ホントに熊川のせいかなぁ?
海の流れは複雑。 そう簡単に結論は出ないと思う。

 
4/29 河北新報 「漁獲全量、東電賠償へ 宮城県漁協、事態収束に不安」
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/04/20120429t15019.htm

 福島第1原発事故に伴う宮城県の一部海域の水揚げ自粛をめぐり、漁業者が不安を募らせている。
宮城県漁協は東電と損害賠償交渉を進め、漁業者の生活維持に懸命だが、自粛海域や対象魚種の
拡大も予想され、事態の収束は見通せない。

 賠償対象となっているのは、金華山以南などのスズキ、マダラ、ヒガンフグの3魚種。
スズキは国の出荷制限も受けた。24日には仙台湾南部海域のヒラメも自粛措置が取られ、
東電は賠償に応じる姿勢を示している。

 東電の賠償方針は二つ。スズキなど3魚種について、自粛期間中に漁獲した全量と、漁獲の有無に
かかわらず過去5年間の平均水揚げ量の8割前後の金額を支払う内容。東電は「迅速な賠償に努める」と
理解を求め、県漁協も同意した。

 県漁協は現在、自粛対象の海域で網などで他の魚種とともに捕れた3魚種の数量を測っている。
新たに設定する魚種ごとの単価と、計測した数量を基準に賠償請求額を決定する。

 亘理町荒浜の漁師男性(65)は「主力のスズキとヒラメが捕れないのは大打撃だ。
自粛が続けば、漁業の復興が遅れる。賠償だけではどうにもならない問題だ」と焦りの色を深める。
一方、4月に厳格化された食品に含まれる放射性セシウムの基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を
超える魚種が増え、対象は拡大も予想される。

 菊地伸悦県漁協会長は「漁業者の生活が懸かっている。今後も必要と状況に応じ請求する」と
不安払拭(ふっしょく)に全力を挙げる構えだ。

 
4/25 朝日新聞 「コウナゴ漁再開 市場・消費者の反応探る」
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000001204250003

(写真)塩ゆでしたコウナゴを干す水産加工会社の従業員=北茨城市

 3月以降の検査で出た放射性セシウムが県の独自基準(1キロ当たり50ベクレル)を下回ったことから、
県が県北海域のコウナゴ漁の出荷自粛を解除したことを受け、北茨城市の平潟、大津と日立市の川尻の
3漁協は24日、コウナゴ漁を再開した。

 市場の反応を見るための試験的な操業で、3漁協の6隻ほどが漁に出て、計約300キロをとった。
水揚げされたコウナゴは3~6センチの大きさで、大津漁協が北茨城市内の水産加工会社に製品化を委託。
会社は、水洗いしたあとで塩ゆでし、天日に干した。1、2日後に大津漁協が東京・築地市場に出荷し、
市場の動向を見て、今後の方向性を探るという。

 漁に出た大津漁協の井上清一さん(59)は「市場の結果を注視したい」。とってきたコウナゴを
昼食のおかずにした漁師(55)は「こんなにおいしいのに売れないとしたら、もったいない」と話した。

 
5/1 東京新聞 「セシウム 9県52品目100ベクレル超 新基準1カ月」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012050190070304.html

 食品中の放射性セシウムの新基準値が適用されて一日で一カ月。一般食品で新基準値
(一キログラム当たり一〇〇ベクレル)を超えたのは、岩手、宮城、山形、福島、茨城、栃木、群馬、千葉、
神奈川の九県の五十二品目・三百四十二件に上ることが四月二十七日時点の本紙の集計で分かった。
検査数は一万三千五百七十三件で、新基準値超えは約2・5%だった。

 一〇〇ベクレル超えの食品のうち、三月までの暫定規制値(同五〇〇ベクレル)を超えたのは、
岩手、宮城、福島、茨城、栃木、千葉の六県の十九品目・六十七件。

 新基準値になったことで、出荷停止の対象となる品目や地域が増えたことになる。

 一〇〇ベクレル超えの内訳は、水産物が三十七品目・百五十七件▽農産物が十一品目・百六十九件
▽畜産物が一品目・二件▽加工品が三品目・十四件。

 新基準値の影響が最も表れたのは水産物で、暫定規制値では出荷停止の対象とならない魚種が
相次いで一〇〇ベクレルを超えた。多くは福島の魚で、メイタガレイやサクラマス、アイナメなど。
福島沿岸での漁は全面自粛になっている。

 茨城ではシロメバルやヒラメ、ギンブナなど六魚種が新基準値で出荷停止に。宮城はスズキやヤマメなど
三魚種、群馬はヤマメが出荷停止になった。栃木、千葉の一部の淡水魚も超えた。

 農産物は原木シイタケやタケノコ、コゴミなどキノコや山菜が多い。露地栽培の原木シイタケの出荷停止は、
岩手、宮城、福島、茨城、千葉、栃木の八十市町村に及んでいる。

 畜産物で超えたのは山形のツキノワグマ。加工品は茨城の乾燥シイタケや宮城のヤーコン茶などだった。

 新基準値の適用により、水産物は品目・地域とも出荷停止の対象が拡大。農産物は出荷停止の品目は
限られるが地域的な広がりが見られた。

 県別では、福島が三十七品目・百四十二件と最多。次いで茨城が十四品目・五十件、
栃木が十一品目・六十一件、宮城が十品目・三十六件。千葉は三品目・十三件、群馬は二品目・二件、
神奈川は一品目・一件だった。


5/1 福島民友 「サケ放流、震災前の20% 原発事故影響濃く」
http://www.minyu-net.com/news/news/0501/news9.html

 東日本大震災で三陸地方名産のサケの漁獲高が激減する中、本県、岩手、宮城の3県で今年、川に放される
サケの稚魚数が計約3億4790万匹と、震災前の64%まで回復する見込みとなったことが30日、3県への取材で分かった。
しかし、本県は東京電力福島第1原発事故の影響で、ふ化場の半数が閉鎖されたままで、放流数も震災前の20%にとどまっている。

 3県では津波で計58カ所のふ化場のうち35カ所が使用不能になったが、岩手、宮城両県で復旧が進んだことが回復の理由。
本県では、ふ化場10カ所中5カ所が原発から20キロ圏内の警戒区域にあり、再開は見通せない。県内でサケをふ化、
放流してきた10河川のうち、例年最も多く採卵、放流している請戸川(浪江町)や木戸川(楢葉町)をはじめ、熊川(大熊町)
小高川(南相馬市)富岡川(富岡町)の警戒区域内(旧区域内を含む)の5河川で稚魚の放流ができなかった。

 
5/1 茨城新聞 「涸沼のウナギから基準超セシウム、那珂水系で出荷自粛」
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13358860590258

 県は1日、涸沼の天然ウナギから基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える同110ベクレルの放射性セシウムが
検出されたと発表した。県は那珂川水系の4漁協に対し、出荷・販売の自粛を要請した。

基準値を超えたウナギは4月23日に涸沼で採取された。ウナギの出荷自粛要請は霞ケ浦・北浦水系に続き、県内2例目。

このほか、同24日に涸沼川で採取したヤマトシジミからは放射性セシウムが検出されなかった。

 
5/2 読売新聞/栃木 「中禅寺湖の釣り解禁、持ち帰り禁止が条件」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20120501-OYT8T01538.htm?from=tw

(写真)釣りを楽しむ客ら(1日午後、日光市の中禅寺湖で)

 「マス釣りの聖地」として知られる日光市の中禅寺湖で1日、釣った魚を放す「キャッチ&リリース」を条件とした
岸釣りの試行実施が始まった。小雨が降るあいにくの天気だったが、釣り客169人が釣りを楽しんだ。6月30日まで。

 漁場を管理する中禅寺湖漁協は通常、4月上旬にマス釣りを解禁するが、3月の県の検査で同湖のヒメマスやニジマスなどから
規制値(1キロ・グラム当たり100ベクレル)を超える放射性物質が検出されたため、県の要請を受けて解禁を延期していた。

 釣り場は、岸ヶ淵から観音薙(かんのんなぎ)までの国道120号沿い5キロに限定。釣った魚を持ち帰る人が1人でも出た場合、
即刻中止になるため、周辺にガードマンと漁協組合員の計22人を配置した。監視できない船釣りは禁止したほか、
監視時間に限度があるため、釣りができる時間を午前9時~午後5時に限定した。

 朝6時から遊魚券を求めて並んだという群馬県沼田市の高橋秀男さん(61)は、「持ち帰れなくても、釣りができればいい」と
満足そうな様子。一方、中禅寺湖で15年以上釣りをしているという埼玉県川口市の会社員細内正紀さん(47)は
「釣った魚を民宿で料理してもらうのが楽しみだったのに」と声を落とした。

 
5/1 NHK福島 「福島 県内のウニ漁などを断念」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120501/k10014835981000.html

 5月1日は福島県内のウニとアワビの漁の解禁日でしたが、原発事故の影響でことしの漁は断念せざるをえない結果となりました。

 福島県いわき市の沿岸は、県内で最もウニ漁やアワビ漁が盛んな地域です。
中でもウニはホッキ貝の殻に載せて蒸し焼きにする「貝焼き」が地元の名産として知られています。

 去年3月の東日本大震災と原発事故で漁ができない状態が続き、地元の漁業者たちはことしの漁の再開に大きな期待をかけて
津波で失った船を発注するなど準備を進めてきました。

 しかし、先月、沿岸の9か所でウニとアワビに含まれる放射性セシウムを調査した結果、1か所だけから
国が定めた食品の基準の2倍を超える1キログラム当たり270ベクレルが検出されました。

 残りの場所ではすべて基準を下回りましたが、風評被害を心配して漁協はことしの漁を自粛することを決めました。

 漁が再開できる見通しが立たないなか、漁業者たちは「貝焼き」に必要な貝殻を集め始めるなど早くも来年に向けて
準備を始めています。

 福島県アワビウニ増殖協議会の秋山和夫会長は、「いずれ再開できるという気持ちを持ち続けています。
どこまで踏ん張れるか分からないが頑張ります」と話しています。

 
5/2 朝日新聞 「青ノリの復活願い 松川浦、養殖再開へ準備」
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001205020004

(写真)胞子採集用の青ノリを「種場」へ運ぶ漁師たち=1日午前7時46分、相馬市の松川浦、河合博司撮影

 相馬市の松川浦で1日、昨年秋から育ててきた青ノリの網を、「種場」と呼ばれる浅瀬の砂場に移す作業があった。
津波で打撃を受けた養殖の再開に向けた準備で、来春には特産のノリを収穫できる見通しという。

 この日は地元の漁師20人が早朝から舟を出し、10センチほどに育ったノリの網を養殖場から引き揚げた。
津波で松川浦全体に大量のがれきや土砂が流れ込んだが、昨夏から漁師たちが撤去作業を進め、ノリの
種を育ててきた。50年以上ノリの養殖に携わってきた菊地寛さん(66)は「うまいノリの収穫に一歩近づいた」
と喜んだ。
(木原貴之)

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ヒトエグサ(アオノリ)は、松川浦の名産。
松川浦のヒトエグサの放射性セシウム濃度は、2012年4月時点で 10Bq/kg程度。

 
5/3 読売新聞/岩手 「三陸南部 マダラ出荷制限」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20120502-OYT8T01536.htm

宮城・名取沖で採取 セシウム規制値超え

 政府は2日、宮城県名取市沖で4月21日に採取されたマダラから、新規制値(1キロあたり100ベクレル)を超える
放射性セシウムが検出されたとして、三陸南部沖で漁獲されたマダラの出荷制限を指示した。

 三陸南部沖には陸前高田市の広田半島が含まれるため、同半島沖のマダラも出荷制限される。県によると、
本県沖の海産魚に対する出荷制限は初めて。県は、本県沖のマダラから今年、新規制値を超える放射性セシウムが
検出されていないことから、「本県の海域部分について、早期に解除するよう国と協議していく」としている。

 
5/4 福島民友 「ヒラメ、アワビ種苗生産 放流再開の第一歩に」
http://www.minyu-net.com/news/news/0504/news9.html

 東京電力福島第1原発事故で打撃を受けた本県の漁業再生を図るため、県は3日までに、主力品種の
ヒラメとアワビの放流再開に向けて県外の水産施設と協力して稚魚と稚貝の生産に乗り出した。ヒラメは
年内に約10万匹、アワビは来年5~6月に約10万個の放流を目標としている。放流再開からヒラメは2~3年後、
アワビは5~6年後にも水揚げできる見込み。

 本県沿岸では魚介類から食品の新基準値を超える放射性セシウムが検出され、出漁自粛が続いているが、
県は「漁の再開を見越してヒラメとアワビの種苗を生産し、放流を早期再開する必要がある」としている。

 県は、定期的に実施している放射性物質検査結果を踏まえ、ヒラメとアワビは比較的放射性セシウムを
取り込みにくいと分析、種苗の生産再開を決めた。

 震災前まで水産物の種苗の生産、研究拠点となっていた大熊町の県水産種苗研究所などが津波で被災したため、
県外の水産施設に協力を要請、新潟、静岡両県の水産施設が受け入れに応じた。

 
コンタンさま
毎回わかりやすいまとめには、頭が下がります。GW中は、部屋の片付けなどをしていたのですが、
改めて昨年の今頃の週刊誌を見ると内容が酷いですね。地獄の釜が開いたなどと福島の海が永久に使えないような
表現で書かれていたり、日本の水産業がおわったみたいな事を書いているものもありますね。

実は、私は事故後水産庁で開催された勉強会に参加してますが、いま週刊誌を読み返すと
随分間違った書かれ方しているのがわかりました、濃縮と蓄積が混同されているとか。
一年たって振り返ると、水産庁が言っていた事にそんなに間違いがあるわけでもないし、
あの混乱の中であの内容を言っていたのは評価出来るじゃないかと思います。

当時は、悲観的に発言する方が主流だったし、多くの大学の先生らも悲観的に発言してました。
勉強会では養殖魚のエサへの注意もあったし、福島の漁業を全面自粛するなど、農業に比べると
かなりまともな行政を水産庁はしていると感じていますが、どうでしょう?

 
さかなや さま。

昨年の原発事故直後の水産庁の勉強会、やや間違いもあったのですが、それは隠蔽目的だったのではなく、
「過去の知見」を過信しすぎたためだろうな、というのはいろんなことを調べた後でわかりました。

専門家であればあるほど豊富な知識をもとにした「過去の研究結果」に引きずられがちなことは、今回
いろんな場面で見られました。

ただ、そこに悪意はなかったとしても、結果的に現実と異なることを発言してしまい、専門家としての権威を
傷つけることになったのも事実だと思います。

特に情報の少ない時点で、予断なくモノを言うのはとても難しかったと思いますが、それでも結果は結果ですから、
誤っていた部分については率直に反省してもらうしかないように思います。

 
5/6 神奈川新聞 「潮干狩り客で海辺埋まる、金沢区の海の公園/横浜」 (動画あり)
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1205060002/

 人、人、人―。横浜市金沢区の海の公園は5日、潮干狩り客で埋まった=写真(午前9時54分撮影)。
大潮で午前10時17分に干潮となり、潮干狩りには最適の条件がそろい、人出は今年最高の3万8千人を数えた。

 早朝午前5時半に来たという家族連れはバケツにたくさんのアサリ。一方、午前6時すぎから4時間待って
やっと駐車場に入り、これから海岸へ向かうお父さんはすでに疲れ気味。

 立夏のこの日は、強い日差しで気温も上がり、横浜の最高気温は26・1度でことし一番の暑さとなり、
2度目の夏日を記録した(横浜地方気象台調べ)。初夏の陽気に海辺では、思い思いに楽しむ姿が見られた。

 
5/6 読売新聞 「海で異変か…深海魚やクジラ類?続々漂着」
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20120506-OYT1T00153.htm?from=tw

(写真)海岸に打ち上げられたクジラらしき生物の死骸(島根県隠岐の島町で)

 5日午前10時頃、島根県隠岐の島町東部の黒島埼灯台付近の海岸で、全長約2・6メートルのクジラらしき
生物の死骸が打ち上げられているのが見つかった。

 海洋生物の調査をしていた環境省自然公園指導員、野津大さん(67)(隠岐の島町卯敷)が発見。
死後数日がたっているとみられる。野津さんが隠岐諸島でクジラらしき生物の漂着を見たのは初めて。
県立しまね海洋館「アクアス」(同県浜田市)に問い合わせたところ、鯨類のハナゴンドウらしいという。

 同町では今年2月14日、東側にある卯敷の海岸で、深海魚のサケガシラ1匹が漂着、同22日頃には西側にある
都万の塩の浜などで、深海魚のキュウリエソが約1キロにわたって打ち上げられているのが見つかった。

 野津さんは「深海で異変が起こり、海の生物たちが住みにくい環境になっているのでは」と話している。
(彦根進一、佐藤祐理)

 
コンタンさま
私は、未だに当時の水産庁の説明のどこが間違っていたのかわかっていません。

 
さかなや さま。
うーん、そうですか…? 昨年の話を蒸し返すのは本意ではありませんが、こちらの「結論」
http://konstantin.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2012/05/08/110331_keturon.jpg

にある 「濃縮・蓄積しない」 「海底に沈殿した放射性物質は、魚に対して大きな影響を与えない」
といった断定は、やはり拙かったと思うのですが。

 
5/8 茨城新聞 「霞ケ浦などのウナギ出荷停止」
http://ibarakinews.jp/news/news.php?f_jun=13364106593999

政府は7日、原子力災害対策特別措置法に基づき、霞ケ浦北浦、涸沼、那珂川のウナギについて、
出荷停止を県に指示した。

3月と4月に計3回採取し検査した結果、霞ケ浦(西浦)と涸沼のウナギから、基準値(1キログラム当たり100ベクレル)
を超える、1キログラム当たり177〜104ベクレルの放射性セシウムが検出されていた。

厚労省「出荷制限等」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000029u1u-att/2r98520000029u7n.pdf

 
5/8 下野新聞 「ウグイ、県内初の出荷停止 大芦川など」
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20120507/778109

 政府の原子力災害対策本部は7日、国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を上回る
放射性セシウムが検出されたとして、原子力災害対策特別措置法に基づき、県内の魚類で初めて
ウグイの出荷停止を県に指示した。また、山菜のコシアブラなど県内7市町の3品目についても
出荷停止を指示した。

 ウグイが基準値を超えたのは那珂川と思川の2水系の計8カ所。最も高かったのは那珂川の支流
に当たる黒川(那須町)で、420ベクレルが検出された。出荷停止対象は大芦川本支流
(荒井川とその支流を除く)と武茂川本支流、県内の那珂川のうち武茂川との合流点の上流と支流
(塩原ダム上流とその支流を除く)。

 山菜類の対象はタケノコ(日光市、大田原市)のほか、野生の山菜のコシアブラ(鹿沼市、日光市、
矢板市、那須塩原市、塩谷町)とゼンマイ(日光市、那須町)。コシアブラは矢板市で最高1900ベクレル、
塩谷町で1700ベクレルなど高い値が検出されている。

 
5/8 NHK仙台 「銀ザケ 大手スーパーも販売」
http://www.nhk.or.jp/lnews/sendai/6004856741.html?t=1336515237130

津波で養殖施設が大きな被害を受けた銀ザケの水揚げが本格的に再開したことから大手スーパーのイオンでは
東北地方の店舗で8日から販売を始めました。

宮城県は、銀ザケ養殖の全国シェアのほぼ100%を占めていましたが、津波で養殖施設がほとんど流され、
加工施設も大きな被害を受けたことから去年はまったく水揚げができませんでした。

ことしは、一部の養殖施設が再開し、先月から水揚げが本格化したことから大手スーパーのイオンでは、
東北6県のおよそ140の店舗で8日から銀ザケの販売を始めました。

このうち名取市の店舗では売り場に刺身や切り身が目立つように並べられ、漁協の婦人部による試食会も開かれました。
買い物客の女性は「販売が再開されてよかったです。さっそく今晩のおかずにしたいと思います」と話していました。

宮城県漁業協同組合の阿部力太郎理事長は「販売が再開されたことにたいへん感謝しています。
1日も早く震災前の生産量を取り戻したい」と話していました。

県漁協によりますと銀ザケの水揚げ量はことしは、例年の6割程度に回復する見込みだということです。

 
5/9 福島民報 「初の債権買い取り 産業復興機構が浜通りの水産物業者」
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&blockId=9969436&newsMode=article
 
 東日本大震災と東京電力福島第一原発事故による被災企業の事業再開を支援する「福島産業復興機構」は
8日までに、設立から5カ月目で初の債権買い取りを成立させた。対象は浜通り地方の水産物小売・卸売業者の
被災前の債権で、県内の金融機関から買い取り、同業者の再建を後押しする。県が8日、発表した。

 県によると、支援対象の事業所は従業員約20人で、津波により設備が全壊した。昨年秋に一部の事業を始めたが、
本格的な再開に向け新規の設備投資などの資金調達が必要となっていた。

 機構は事業所による債権の元利返済を5~10年程度猶予し、資金繰り改善を支援する。
今後の事業所運営に必要な資金は金融機関が新たに融資する。

 県や相談窓口の産業復興相談センターによると、センターが発足した昨年11月末から4月末までに
事業所から169件の相談がある。

 機構は本県の他、宮城、岩手、茨城など被災各県で設立され、債権買い取りが進んでいるが、
本県は買い取りゼロが続いていた。県経営金融課は、原発事故に伴う損害賠償で、企業への支払額が
決まらない限り、買い取り価格を判断しにくいことや、避難区域内の事業所などの再開の有無を
見極めにくいことが要因としている。

 今後も債権買い取りの審査を進めるが、具体的な見通しは立っていない。

 
5/9 読売新聞 「潮干狩り「全然取れなくてびっくり」」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120508-OYT1T00615.htm?from=tw

 今年も不漁――。川崎市内で潮干狩りが楽しめる東扇島東公園(川崎区)の人工海浜「かわさきの浜」は
大型連休中、多くの人出でにぎわったが、目当てのアサリはなかなか見つからず観光客をがっかりさせた。

 神奈川県内各地で夏日を記録した5日、かわさきの浜には連休中最も多い約3400人が詰めかけた。
しかし浜辺を掘ってもほとんど貝が取れず、横浜市青葉区の高校1年(15)は「全然取れなくてびっくり。
潮干狩りというより、砂浜に遊びに来たみたい」。川崎市川崎区の主婦(48)も、「今年は特に取れない。
午前中から4時間ほどいたが、収穫は20個くらい」とあきらめ顔だった。

 同市港営課によると、同浜には先月28日から5月6日までの間、約1万2800人が訪れた。しかし、
採取できる大きさに育ったアサリは昨年に続いて少なく、潮干狩りを楽しむのは難しいという。
長さ約180メートルの小さい浜のため、「4月上旬から来ていた潮干狩り客が掘り尽くした可能性もある」
とも指摘する。個数の回復はまだ時間がかかるとみられる。

 市臨海部の潮干狩りは2年前、同浜で自然繁殖したアサリが成長したため、約半世紀ぶりに復活した。
しかし数の減少で市が禁漁も検討するなど、厳しい状態が続いている。

 
5/9 朝日新聞 「海底のセシウム拡散」
http://konstantin.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/331-1f00.html#comments

 ●魚横ばい、えさは低下
 県水産試験場は8日、いわき市内で漁業者を集め、魚介類や海底土のモニタリング検査と調査、
実験の結果を説明した。海の放射性物質は深海へ拡散する傾向があるほか、魚のえさとなる
エビなどの放射線量は下がってきているが、魚種によっては横ばい状態が続いているとした。

 いわき市四倉沖の海底土で、放射線量が最も高いポイントを調べると、昨年5月は沖合2・6キロ
(水深20メートル)で1キログラム当たり9271ベクレル、9月は3・7キロ(30メートル)で8189ベクレル、
10月は20・2キロ(125メートル)で3571ベクレルと、放射性物質が海底で拡散しながら
沖合へ移動していることが分かったという。

 また、魚がえさにしているエビやゴカイ、動物プランクトンなどは、一部に100ベクレルを超えた
種類があったものの、全体として低下傾向にあるとした。

 一方、ヒラメやマコガレイは体内のセシウムの量が昨年5月から今年4月まで、100ベクレル前後の
状態が続いており、五十嵐敏・試験場長は「放射性物質が含まれるエサを摂取しているため、
体外排出に時間がかかっているのではないか」と分析している。

 
5/9 日経 「福島の漁業、6月にも試験操業 3魚種対象」
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E2EBE2E6958DE2EBE2E7E0E2E3E09180EAE2E2E2

 福島第1原発事故の影響で自粛している福島県の沿岸と沖合の漁業について、県内の漁協関係者らが9日、
協議会を開き、6月にも試験操業を始める方針を申し合わせた。29日の組合長会議で正式決定する。

 対象は、県の検査で放射性物質が検出されず、生のままで市場に流通しないヤナギダコ(アマダコ)、ミズダコ、
シライトマキバイ(マキツブ)の3種。

 放射性物質の影響が比較的少ない福島県相馬沖でサンプルを採取。生と加工後の2度検査し、
不検出であれば6月中旬の協議会で操業計画を立て、ボイル加工した後に流通させる。

 福島県漁業協同組合連合会は「今回の検査態勢をひな型に、底引き網漁が解禁される9月に向け、
試験操業できる魚種を増やしていきたい」としている。
〔共同〕

 
5/10 河北新報 「解禁の海続く逆風 検出4魚種行き場なく 亘理・底引き網漁」
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/05/20120510t12021.htm

(写真)水揚げされたマガレイを品定めする仲買人ら=亘理町の荒浜漁港
(写真)出荷も処分もできないヒラメなど4魚種が入ったコンテナが、うずたかく積まれた荒浜漁港の冷凍庫

 底引き網漁が解禁されたばかりの宮城県亘理町の荒浜漁港が、福島第1原発事故の影響に苦悩している。
9日朝、解禁後初の競りが行われたが、仲買人は放射能問題に対する市場の敏感な反応を懸念。
漁船が混獲した流通させられない魚の処理方法も決まっておらず、再休漁の可能性に言及する関係者もいる。

 底引き網漁は2カ月間の休漁を経て、今月から解禁。折悪く休漁期間中に亘理沖のヒラメやスズキなど4魚種から、
国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超す放射性セシウムが検出されて出荷停止や水揚げ自粛となり、
逆風の中の船出となった。

 9日の競りには漁船4隻が水揚げしたマガレイやタコ、アイナメなど約600キロが並び、仲買人が品定めした。
ご祝儀相場もあってか、マガレイで1キロ当たり600円とほぼ平年並みの値が付いた。
魚は主に東京、名古屋の市場に送られる。

 立ち会った県漁協の菊地伸悦会長は「荒浜の魚は水産会社のモニタリング調査でも一切、問題なかった。
自信を持って売ってほしい」と強調したが、ある仲買人は「宮城の魚というだけで、市場の反応は芳しくない」と
風評被害を警戒。県漁協亘理支所の橋元勇支所長も「市場で買いたたかれれば生活に響く」と懸念する。

 一緒に網に掛かった出荷できない4魚種の処理にも関係者は頭を悩ませている。水揚げ時に死んだ魚は
海に投棄できず、港にある約30平方メートルの冷凍庫に保管している。焼却に応じる処分場はなく、
行き場を失った魚が積まれている。

 「冷凍庫は間もなく、いっぱいになる」と橋元支所長。魚の処理問題や市場の今後の動向によっては
「最悪の場合は操業をやめるしかない」と窮状を訴える。

 
5/10 福島民友 「100ベクレル超、25%に低下 沿岸部の魚介類調査」
http://www.minyu-net.com/news/topic/0510/topic5.html

(写真)海の放射性物質調査結果の説明に聞き入る漁業関係者ら

 県水産試験場は8日、いわき市の中央台公民館で「水産物等の放射性物質調査結果説明会」を開き、
いわき地区の漁業関係者に、東京電力福島第1原発事故後の本県沿岸部の状況を説明した。

 本県沿岸部における調査では、食品の新基準値「1キロ当たり100ベクレル」を超えた検体数は徐々に
低下傾向にあり、昨年4月には検体数全体の約90%が100ベクレルを超えたのに対し、今年4月は
全体の約25%にまで低下した。

 また、魚種によって放射性物質の取り込みに差があることにも言及。直近3カ月の調査で最大値が
100ベクレル以下の主な魚介類はイカ・タコ類、カニなどの甲殻類、貝類、魚類ではコウナゴなど。
一方で、ヒラメやマコガレイなど、放射性セシウム濃度の低下傾向が見られない魚種もあるとした。

 魚介類の部位別放射性セシウム測定では、全般的に肝臓などの内臓のほうが、筋肉よりも
放射性セシウムの濃度が低い結果が出た。

 出席した漁業関係者からは「(本県沿岸での漁は自粛中だが)海のデータを消費者に示し、
漁再開への理解を求めたい」などの意見が出された。同試験場は調査を継続する方針。

 
コンタン さま
たしかにその書き方が悪いですね。勉強会で、水銀ほどではないけど濃縮すると説明されていたので、
特にその結論部分で誤解はしなかったです。濃縮するけど蓄積していくものではないという説明だった気がします。
資料を最初から見れば100倍くらいまでは濃縮するとわかるので、私らの間では、勉強会にも参加しなかったマスコミが、
いつものように前後関係なしにキーワードを切り取って勝手に騒いでいるという印象でした。

私らのとこに取材にきても、いつもそういうふうに都合よく言葉をぬきだされるので。
それで、水産庁はその最後の結論部分は誤解されない様に修正したんじゃなかったでしょうか。

要はどこかのブログで書かれていたように、勉強会の配布資料なので説明なしにそれだけででは成立しない
ということなのでしょう。

私ら漁業関係者には、むしろ蓄積しないという説明のほうが役にたったです。
排出されて蓄積していかないので、たとえば5、10年先にとんでもない濃度のマグロが捕まるということはないということで、
当時は船や網直しても漁業できないのなら、もう廃業するという者も多かったので、1,2年我慢すればなんとかなるという
見通しは有難かったです。当時はマスコミは第二の水俣とか騒いでいましたし。

私は参加できてなかったですが、漁連や組合にも説明しにきてますが、特にその濃縮・蓄積の部分を関係者いないようですがね。
コンタンさんの職業をしりませんが、生産者と消費者で受け止め方がちがうんですかね。

海底土は、直接魚が土食べるわけではないので、海底土がそのまま魚に影響するのではない、という感じの説明でした。
コンタンさんのブログでも海底土は水産物に影響がないような説明ですけど。

先日、説明にこられた水産研究所の方の話では、海底土よりも海底の上の懸濁物(?)とかがカレイなどに
影響を与えているという説明でした。

 
5/14 産経 「放射能漏れ 7割が海に、大型魚で濃縮 長期化懸念」
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120514/scn12051408150001-n1.htm

 東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質の影響が海洋生態系に広がっている。東北地方で
放射性セシウムを含む魚介類が次々に見つかったほか、東京湾の魚からも微量のセシウムが検出された。
海底での食物連鎖や河川からの流入で汚染の長期化が懸念されており、専門家は継続的な監視が
必要だと指摘している。(伊藤壽一郎)

■河川から流入

 日本原子力研究開発機構が3月に発表した試算によると、福島第1原発から出たセシウム134と同137は
計2万4700テラベクレル(テラは1兆)で、約7割の1万7100テラベクレルが海洋に入ったとみられる。
陸上と海上の放射線量から推計した。

 原発の汚染水経由で海に直接流入したのは7100テラベクレルで、残る1万テラベクレルは大気中に
拡散してから海面に降下したという。

 これを基にセシウム137の海洋拡散をシミュレーションしたところ、1リットル当たり0・1ベクレル以上の
海水は3月時点で沖合約4千キロの中央太平洋まで拡散。同機構の小林卓也研究副主幹は「2年後には
5千キロ以上離れた米ハワイ諸島に届くだろう」と予想する。

 ただ、これだけ広範囲の拡散のため、濃度は非常に低くなる。昨年6月、沖合30~600キロを調査した
東京大大気海洋研究所の西川淳助教は「全域で国の飲料水基準値(1リットル当たり10ベクレル)を下回る
低濃度だった」と話す。

■海底で食物連鎖

 東北地方の太平洋岸では事故後、多くの魚介類から国の食品基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える
セシウムが検出された。汚染はどのように拡大したのか。東京海洋大の石丸隆教授は「まず植物プランクトンが
吸着し、食物連鎖で広がった」と解説する。

 汚染された植物プランクトンを動物プランクトンが食べ、これらがイワシなどの小魚の餌に。小魚はスズキなどの
大型魚に捕食され、汚染は濃縮されて食物連鎖の上位へと広がった。

 海水魚に取り込まれた放射性物質は尿とともに排出され50~80日で半分になるため、汚染は長引かない。
だが、これは海の中層と表層での話で、海底では事情が違う。

 中・表層の生物の死骸や糞(ふん)は放射性物質を含んだまま海底に降り積もる。それをカニなどの
甲殻類や貝類、ゴカイ類などが食べ、カレイなど小型の底魚、マダラやエイなど大型の底魚に連鎖していく。
底魚の死骸や糞は海底に堆積して再びゴカイ類などの餌になり「放射性物質が循環して汚染が長期化する」のだ。

 実際、昨年7月と10月に福島県いわき市の沖合10キロで石丸教授らが行った調査では、表層のプランクトンの
セシウム濃度は1キロ当たり最大7・19ベクレルだったが、海底のウニの仲間、オカメブンブクは同854・4ベクレル
と非常に高かった。

 福島県水産試験場の調査でも「事故直後、福島県沖の魚介類でセシウム濃度が高いのはシラスやコウナゴなど
表層の魚だったが、最近は大半が底魚」(藤田恒雄漁場環境部長)という。

■東京湾でも検出

 さらに現在、懸念が広がっているのは、陸上に降下した放射性物質が河川経由でじわじわと海洋に流入する
汚染ルートだ。

 東京都の調査で今年2月、江戸川区葛西沖のスズキ(表層魚)から1キロ当たり9・3ベクレルのセシウムを
初検出。4月には江戸川河口のスズキから同12・3ベクレルを検出した。都農林水産部の岩田哲担当部長は
「陸上に降下したものが江戸川・荒川水系経由で東京湾に流入したのでは」とみる。

 現時点で東京湾のスズキは基準値をはるかに下回り、食べても健康に影響はない。だが、森林などに
付着したセシウムは何年にもわたって河川経由で流入するとみられる。

 国も事態を重くみて、今年度から東京湾で海水や魚類の放射性物質調査を開始した。岩田氏は「今後も
調査を継続し、推移を監視していく必要がある」と話している。

 
さかなや さま。

濃縮については、ツイッターなどでも議論を見かけましたが、何万倍にも濃縮しないので、学術用語としては
濃縮にあたらない、ということのようですが、一般の人から見れば、100倍でも十分「濃縮」だと感じられますよね。

但し、仰られるように、5年、10年先にどんどん濃縮が進むようなものではないですね。
すでに底魚・根魚以外は、収束に向かっています。

まぁ最初は、みんな手探りだったときに、一定の情報発信をしたことが全て間違いとはもちろん思いません。
(むしろその後、一般に向けての情報発信があまりないのはどうにも頂けませんが。)

>海底土は水産物に影響がないような説明

えっと、よく読んでもらえると判ると思うのですが、陸地(河川)由来の海底土中のセシウムの影響は少なくて、
海洋に直接流出・降下したもの由来の海底土中のセシウムの影響は大きい、ということだと思っています。

>水産研究所の方の話では、海底土よりも海底の上の懸濁物(?)とかがカレイなどに影響を与えている

底質と、懸濁物質の、どちらにどのくらいの量の放射性セシウムがあるのか、定量したのかな?
とても興味深いお話しです。

本州付近だと海底付近の懸濁物質はけっこう多いですし、浮遊している状態だとなかなか粘土鉱物への
固定も進まないだろうと推測されますね。 (但し、浮遊していると、拡散は進むので、そのあたりの
評価もしないと…。)

 
5/13 河北新報 「基準値内続けば早急に禁漁解除」 安住財務相が石巻訪問
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/05/20120513t11014.htm

(写真)水産関係者との意見交換であいさつする安住財務相(中央)

 安住淳財務相(衆院宮城5区)は12日、宮城県石巻市の石巻魚市場で、東日本大震災で被災した
水産関係者約40人と福島第1原発事故の影響などについて意見交換した。

 宮城県沖で漁獲されたマダラとスズキから国の基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を超える
放射性セシウムが検出されたとして、国が出荷停止を指示したことについて「基準値を下回る状態が続くなら、
停止期間を待たずに解除されるようにしたい」と述べた。

 中小企業の再建・復旧を支援するグループ補助金に関しては「2012年度も500億円の事業費が
予算化されている。申請された事業が採択され企業の復旧が進むよう努力したい」と強調した。

 安住氏は石巻市と宮城県女川町の被災者が生活する仮設住宅も訪れ、住環境などについて懇談した。

 
5/12 岩手日報 「宮古市魚市場が冠水 高潮で最大30センチ」
http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20120512_1

 東日本大震災で地盤沈下した宮古市臨港通の宮古市魚市場で11日早朝、高潮の影響で岸壁を乗り越えた
波が市場内に打ち寄せ、一部冠水した。朝の水揚げと競りが行われる中、波は市場の奥にまで押し寄せ、
職員や仲買人が不安げに見つめた。

 同日朝は低気圧の影響で沿岸北部に高潮警報が発令された。満潮とも重なって冠水したとみられる。
深い所で約30センチ冠水。魚市場内の水に漬からない所へ魚の入った箱などを移動し、競りなどを行った。

 同魚市場を運営する宮古漁協の職員によると震災後、大潮などで岸壁を波が越えることはあったが、
市場内まで冠水したのは昨年9月の台風15号以来という。同漁協市場販売課の坂下尚志(たかし)課長代理(53)は
「こうした状況がたびたび起きては、仕事ができなくなって困る」と表情を曇らせるなど関係者は早期の防潮堤整備を願う。

 宮古市によると、付近では最大50センチ程度のかさ上げ工事を行っており、秋までには同魚市場付近の
工事を完了させる予定。

【写真=高潮の影響で波が打ち寄せる宮古魚市場の場内=11日午前6時50分、宮古市臨港通】

 
5/13 福島民友 「久慈川アユ漁、一転解禁へ 放射性物質不検出」
http://www.minyu-net.com/news/news/0513/news6.html

 東京電力福島第1原発事故に伴う放射性物質拡散の影響から、矢祭町の久慈川でのアユ漁を中止としていた
久慈川第1漁協(佐川泉組合長)は12日、開いた役員会で県のモニタリング調査の結果を踏まえ、一転して
例年通り6月第1日曜日の3日に解禁する方針を決めた。東北地方のトップを切って解禁されるアユ漁は
「矢祭の風物詩」。風評被害に苦しむ同漁協や観光関係者にとっては希望の光となりそうだが、今後の検査結果で
放射性物質が検出されれば中止も視野に入れており、気の休まらない日が続きそうだ。

 同漁協によると、県のモニタリング調査の結果、久慈川のアユからは放射性物質が検出されなかった。
アユは4月13日に放流した稚アユを調査。不検出だったのは、アユが食べる川の藻が大雨などの影響で
流されたことが要因に挙げられるという。

 役員会では、定期的にアユのモニタリング調査を実施していくことを確認。解禁日までには1500キロのアユを放流、
待ちわびるアユ釣りファンらを迎える。佐川組合長は「少しでも復興に結び付けば」と話す。

 
5/16 NHK 「茨城 一部で魚の水揚げ自粛を解除」
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120516/k10015146611000.html

原発事故による放射性セシウムが含まれる魚の水揚げを独自に規制している茨城県は、マコガレイなど5種類の魚について、
検査の結果、安全が確認されたとして、沿岸の全域か、または海域を限定する形で水揚げの自粛を解除しました。

茨城県と沿岸の漁協は、魚に含まれる放射性セシウムについて、国が先月導入した基準より厳しい独自の基準を設け、
基準を超えた場合はその魚の水揚げを自粛する措置をとっています。

このうち、マコガレイとババガレイについては、サンプル検査の結果、安全が確認されたとして、県の沿岸全域で行ってきた
水揚げの自粛を15日、解除しました。

また、同じように安全が確認されたとして、マダラについては県中央部で、ショウサイフグとホウボウはそれぞれ県南部の
海域で水揚げの自粛を解除しました。

茨城県がことし3月に独自の漁獲規制に乗り出して以降、水揚げの自粛を解除する措置をとったのは初めてです。

一方で、新たに県独自の基準を超えたとして、キツネメバルは県南部の海域で、クロソイは県北部の海域でそれぞれ
漁を自粛することになりました。

 
5/17 産経新聞 「魚介類5種の出荷・販売自粛解除 茨城」
http://sankei.jp.msn.com/region/news/120517/ibr12051702020004-n1.htm

 県は放射性物質検査の結果、海産魚介類5種の出荷・販売自粛を解除すると発表した。4月以降の国の
新基準値(放射性セシウム1キロ当たり100ベクレル)や県独自基準(同50ベクレル)の導入後、
海産魚介類の自粛解除は初めて。県全域でマコガレイ、ババガレイ、県央部でマダラ、県南部でショウサイフグ、
ホウボウが15日付で出荷・販売自粛が解除された。それぞれ1カ月以内に3カ所以上の検査で基準値を下回った。

 一方、県北部のクロソイ、県南部のキツネメバルは、県の独自基準を超えたため、各地域で出荷・販売を自粛。
8日に採取された高萩市沖のクロソイで同55ベクレル、鹿嶋市沖のキツネメバルで同81ベクレルをそれぞれ検出した。
これで出荷を自粛しているのは、県全域8種▽県北部8種▽県央部5種▽県南部5種-となる。

 
5/16 東京電力 「福島第一原子力発電所 港湾内海底土被覆工事の状況」 (写真、動画などいろいろ)
http://photo.tepco.co.jp/date/2012/201205-j/120516_01j.html

5/11に、1~4号機側の被覆作業を終了。

5/16から、5・6号機側の作業を開始(6月末完了予定)。

 
5/17 河北新報 「福島県・魚類のセシウム調査 原発南岸沿いで高数値」
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/05/20120517t61017.htm

 福島第1原発事故で福島県の原発南岸沿いの海域の魚類から検出された放射性セシウムが、他の海域に比べて
際だって高いことが16日、県のモニタリング検査で分かった。県水産試験場は「原発から出た高濃度の汚染水が
岸沿いに南下したため」と分析している。

 検査対象は9海域=図=で、原発から半径20キロ以北と以南の沿岸部をそれぞれ南北に2分割し、さらに
水深50メートルを境に沖側と岸側に分割した。1月中旬~4月下旬、海域ごとに魚類のセシウム検出状況を調べた。

 セシウム濃度が最も高かったのは、原発南岸沿いの海域(6)。150点のうち95点(63.3%)が国の基準値
(1キログラム当たり100ベクレル)を超え、平均値は399.3ベクレルだった。

 隣接の海域(5)は126点中10点(7.9%)で平均値30.3ベクレル、海域(7)は180点中57点(31.6%)で
137.1ベクレルにとどまった。残る6海域は8.1~54.4%で30~148.7ベクレルだった。

 試験場が昨年4月~ことし4月に実施した検査で対象となった魚類159種3490点のうち、基準値を超えたのが
69種(43%)の1181点(34%)だったことも分かった。魚種数、点数とも南部のいわき海域(魚種数51%、点数45%)が
北部の相双海域(28%、26%)を上回った。

 
5/17 毎日新聞 「東日本大震災:福島第1原発事故 県調査、基準超の魚介類減 タコ・イカ、ズワイガニなど /福島」
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20120517ddlk07040230000c.html

 県水産試験場は県の周辺海域で取れた魚介類の調査で、イカ、タコ、カニなど今年に入ってから基準値
(1キロ当たり100ベクレル)を超えない魚種が増えていることを、16日開かれた県水産業振興審議会に報告した。

 福島第1原発事故直後は大半の魚種が100ベクレルを超えたが、今年に入って魚種の2〜4割で推移している。
昨夏に300ベクレルを超えたミズダコは今年に入って18検体が全て検出限界値未満となるなど、タコ・イカ類、
ズワイガニなどの甲殻類、貝類は基準を超えていない。

 県内の漁業関係者はこうした調査結果を背景に、来月にも、ヤナギダコ、ミズダコ、シライトマキバイの
タコ・貝類3種を対象に試験操業を始める方針。

 また、沿岸部の表層にすむ魚のうち最大1万4400ベクレルを検出したコウナゴが、今年は最大21ベクレルで、
31検体中26検体が検出限界値未満となるなど、基準超えが減っている。

 一方、海底にすむ魚で、沖合で採取されるものの100ベクレル超えは減っているが、沿岸のヒラメ、マコガレイなど
基準超えが続いているものが多い。五十嵐敏場長は「一旦放射能を取り込んだ魚は排出しにくい傾向があるためでは」
と説明した。
【乾達】

 
5/17 共同 「アイナメも出荷自粛 基準値以下だが「万全期する」」
http://www.47news.jp/CN/201205/CN2012051701001917.html

 宮城県や県漁協などは17日、仙台湾南部で捕れたアイナメから1キログラム当たり77ベクレルの放射性セシウムを
検出したとして、同海域での出荷自粛を決めた。自粛は18日からで、県内海域での出荷の自粛や制限は5魚種目。

 国による一般食品の放射性セシウムの新基準値(1キログラム当たり100ベクレル)を下回ったが「万全を期する」
として決まった。

 
5/19 東京新聞 「イワシからセシウム 給食提供を取りやめ 横浜市教委」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20120519/CK2012051902000093.html

 横浜市の市立小学校七十九校の給食で十八日に提供される予定だった千葉県産のイワシから、
放射性セシウムが検出され、市教委が提供を取りやめていたことが、分かった。

 このイワシを納入した市内の業者は三月の入札の際、東京電力福島第一原発事故前の「一昨年八月に漁獲した」と
市に届けていたが、業者は市教委に「昨年、漁獲した分も含まれていた」と説明しているという。

 市教委によると、このイワシは十八日に煮魚として、七十九校で提供される予定だった。市教委が前日の十七日に
給食食材の放射性物質濃度を測定したところ、国の新基準値(一キログラム当たり一〇〇ベクレル)を下回る
同二四ベクレルのセシウムが検出された。市教委は昨年三月の福島第一原発事故が原因とみて、提供を中止した。

 納入した業者は、三月の入札時、市教委に提出した書類に、漁獲時期を「一昨年八月」、場所を「千葉県銚子沖」と
して届けていた。市教委は書類に不備があったと判断。「業者のミスかどうか分からない。今後、確認していく」とした。
 (荒井六貴)

 
5/18 下野新聞 「那珂川、箒川とも基準値下回る アユの放射性物質検査」
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20120518/786353?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter

 魚類の放射性物質検査で県農政部は18日、全国有数のアユの漁場でもある那珂川(大田原、那須烏山市、茂木町)
をはじめ、箒川(大田原市)、荒川(那須烏山市)で採取したアユ5検体が、いずれも基準値(1キログラム当たり
放射性セシウム100ベクレル)を下回ったと発表した。一部を除く那珂川水系のアユ釣りが解禁となる6月1日までに
再度検査を行い、基準値を下回れば予定通り解禁となる。那珂川水系のアユの検査は初めて。

 検体は14~17日に那珂川で3検体、箒川、荒川で1検体ずつ採取した。セシウムは大田原市の那珂川で採取した
検体から53ベクレル、箒川の検体が55ベクレルだった。そのほかの3検体からは検出されなかった。

 県生産振興課は「100ベクレルを十分に下回る数値。天然魚は人の手で数値を抑えることができない。
安全性担保のため、今後も定期的に検査を行っていく」とし、6月以降も、検査地点を増やして検査を継続する。

 2010年度の那珂川のアユ漁獲量は684トンで、河川別で全国1位。このうち本県を流れる那珂川は350トンを占め、
全国的にも主要な漁場となっている。

 
5/20 産経新聞 「海の魚 セシウム濃度の差なぜ? 餌と生息環境、影響も」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120520-00000081-san-soci

(写真:産経新聞) 海水魚の放射性セシウム濃度の傾向

 東京電力福島第1原発事故から1年以上が経過。放射性物質を含んだ汚染水の新たな流出は限定的とされているが、
海は有効な除染技術が確立されているとは言えず、海の汚染状況についてはいまだ見えないところも多い。これまでの
検査では、放射性セシウムの濃度が低くなった海水魚がある一方、4月から適用された食品中の放射性セシウムの
新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超え、出荷停止の指示を受ける海水魚も相次いでいる。こうした濃度の差は
なぜ起こるのか。
(油原聡子)

【表で見る】 海の魚の出荷自粛状況

 茨城県は18日、約1年にわたり、出荷販売の自粛を要請していた県央部海域のコウナゴ(イカナゴの稚魚)について、
自粛を解除したと発表した。検査した結果、最大で6・7ベクレルだったという。

 同県では、昨年4月に北茨城市沖で採取したコウナゴから当時の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を上回る
526ベクレルを検出。今年も漁期を迎えたため、各海域で検査を実施しており、すでに北部海域は4月17日に
自粛を解除している。

 残る南部海域でも、検査で安全が確認されれば順次解除する方針だ。

 水産庁の担当者は「コウナゴは海の表層に生息する魚。放射性物質は時間とともに、下の泥に吸着するため、
表層の海水の濃度が薄まったのが影響しているのではないか」と話す。ほかにマイワシなど表層の魚は
低下傾向にあるという。

 一方で、放射性物質の濃度が低下傾向にない海水魚もある。4月以降、新基準値を上回り、
政府の出荷停止の指示を受けたのは、宮城や茨城のスズキ、茨城のヒラメやシロメバルなど。
5月以降も、岩手や宮城のマダラなどが出荷停止となった。

 放射線医学総合研究所の青野辰雄調査役(放射生態学)は「水産庁の調査結果を見ると、
放射性セシウム濃度が低下する傾向にない魚類は、原発に近い福島、茨城や宮城周辺の海域のスズキやヒラメ。
海中には放射性セシウムが堆積しやすい場所がある」と話す。

 日本近海は、かつての核実験などの影響で、もともと海水や海底土中に微量の放射性セシウムが含まれている。
原発周辺海域の現在の放射性セシウム濃度は事故直後に比べ低下したが、海水で1リットル当たり数ミリベクレルから
数十ミリベクレル、海底土で1キロ当たり数ベクレルから数百ベクレルと、事故前と比較すると数倍から数百倍になった。
魚の餌となるプランクトンなどからも放射性セシウムが検出されているという。

 水産総合研究センターの森永健司・研究開発コーディネーターは、魚の放射性物質の濃度について
「浅い所の底に比較的定着する魚や、魚食の魚のほうが高い傾向にある。
また、汚染されていない遠くまで回遊するような魚は低い」と説明する。

 さらに、「スズキは、川の水と海の水が混ざる所で餌をとるため、分布域が汚染の高い所と重なっているのではないか」と指摘。
「ヒラメは海の底に生息し、上を通った魚を食べるので高くなるのではないか」と話している。

 
5/20 東京新聞 「セシウム、餌から取り込み ヤマメの飼育実験で確認」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012052001001684.html

(写真)放射性セシウムを含んだ餌をヤマメに与える飼育実験=1月、福島県猪苗代町(福島県内水面水産試験場提供)

 東京電力福島第1原発事故による水産物への影響を調べている福島県内水面水産試験場(同県猪苗代町)は
20日までに、餌を通じて放射性セシウムが魚体に取り込まれていることをヤマメの飼育実験で確認した。

 塩類を積極的に体外に排出する海水魚に比べ、体内に塩類を保とうとする淡水魚は放射性物質を蓄積しやすい
とされているが、餌による影響が具体的に裏付けられた。

 同試験場は「今後は、汚染されていない餌を魚に与えることで、セシウム濃度がどう下がっていくのかを調べたい」
としている。
(共同)

 
5/23 福島民報 「築地卸値4分の1 初水揚げカツオ 風評に関係者無念」
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2012/05/post_4023.html

 いわき市小名浜に21日初水揚げされたカツオの卸値が、22日の東京・築地市場で例年の相場の4分の1程度に
とどまった。予想以上の下落に漁業関係者は落胆を隠せないでいる。

 初水揚げを行った市内小名浜の酢屋商店の野崎哲社長(57)によると、震災前のこの時期だと卸値相場は
1キロ500円程度。しかし、東京・築地市場では100~150円だった。一方、県内では、400円程度の値が付いたという。

 野崎社長は「ここまで厳しいとは思っていなかった。地元の漁業復興を願っての水揚げだったのだが...」と無念さを
にじませた。

 水揚げされたのは八丈島沖で漁獲したカツオで県水産試験場といわき明星大、小名浜機船底曳網漁協の3カ所で
放射性物質を測定。全て検出限界値未満だった。仲買業者数社が引き受けたが、「本県に水揚げされたというだけで
買い控えが出る」として市内をはじめとする量販店の理解が得られなかったという。

 野崎社長は「安全性は確保しており、全く問題ない」と訴え、「他県の漁港に水揚げすれば問題はないのだが、
福島の漁業復興のため、今後も小名浜への水揚げは継続する」と決意を語った。

 
5/27読売新聞 「イサダ漁、震災前の3割 水揚げ高2億9500万円」
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/news/20120526-OYT8T01101.htm?from=tw

(写真)女川漁港に水揚げされるイサダ(先月25日、女川町で)=飯島啓太撮影

 県内の今季のイサダ漁が約2億9500万円の水揚げ高にとどまり、震災前の2010年の3割程度だったことが、
県漁協のまとめでわかった。イサダは春漁の主力で、放射性セシウムは規制値以下だったが、原発事故の影響
を懸念する西日本の養殖業者などで買い控えが広がり、価格も低迷した。県漁協は「損害分は風評被害にあたる」
として補償を求める方針で、近く東京電力との協議に入る。

 震災後初となる今季のイサダ漁は金華山以北に限定して3月16日に解禁。例年なら漁期は5月末まで続く
はずだったが、漁場が仙台湾まで南下したため今月9日に終えた。昨年は震災の影響で漁が行われなかった。

 県漁協によると、今季の水揚げ量は6900トンで、目標(1万5000トン)の46%。震災前の一昨年は
1万8400トンの水揚げがあったが、今季は4割にも満たなかった。

 県が実施した放射性物質の定期検査で、県産イサダの測定値は1キロあたり1ベクレル以下。規制値
(100ベクレル)を大きく下回ったが、放射能汚染を懸念した養殖業者が買い取りを拒んだことなどから、
県漁協は4月中旬、所属漁船75隻を対象に水揚げ上限を4割減らした。それでも価格の低迷で採算が合わず、
下旬からは上限を当初の半分にした。

 今季の平均単価は1キロあたり42・8円で、一昨年に比べ約3割安かった。県漁協は「放射能汚染が疑われ、
魚価が下がった」とみている。

 イサダ漁を営む石巻市の坂本俊一さん(54)は昨年7月、約150万円かけて船を修理したが、水揚げは
例年の半分。乗組員の給料や燃料代を払うのがやっとだ。坂本さんは「なじみの取引先に迷惑をかける訳にも
いかず漁は続けた。漁師の多くは日々の暮らしも苦しい。この状況が来年も続いたら、もうやっていけない」と困惑する。

 東京電力と県漁協は、規制値を超える放射性セシウムが検出されたマダラやスズキなどのほか、
規制値以下でも自主休漁したメロウドは、市場価格や過去の水揚げ実績などを基に補償することで既に合意。
イサダについては、漁期の終了後に別途協議することにしていた。

 
5/28 河北新報 「福島原発事故後の海洋汚染 福島県水産試験場長に聞く」
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/05/20120528t73026.htm

(写真)五十嵐敏さん

 福島県水産試験場(いわき市)の五十嵐敏場長が河北新報社のインタビューに応じた。
福島第1原発から南の沿岸海域の海底土の放射性物質濃度が比較的高く、汚染の拡散が
進んでいることが試験場の調査で判明。阿武隈川が流れ込む仙台湾でもモニタリング調査が
必要との認識を示した。(聞き手は、いわき支局・野内貴史)

 -原発事故で汚染された福島の沿岸海域の状況は。

 「第1原発より南側の50メートルより浅い海底土で放射性物質の濃度が比較的高いことが調査で分かった。
事故直後、高濃度汚染水が南に向かって流れたと推測している」

 「事故後1年2カ月の間に海流の作用で放射性物質は薄まりながら沖に移動し、海水からはもうほとんど
検出されなくなっている」

 -福島県の漁業は放射能の影響で自粛が続く。

 「これまで約4000検体の魚類のモニタリング調査をした。汚染度は魚種によって異なる。
基準値を超す放射性物質が検出されるケースが目立つのは、浅い海の底にいて釣りでなじみのある魚、
例えばアイナメ、メバル、ヒラメ、ソイなどがそうだ。イカやタコ、シラス、コウナゴからはほとんど出ていない」

 -特に懸念していることは。

 「仙台湾の放射性物質濃度を調べてほしいとの声が相馬地方の漁業者から寄せられている。
仙台湾は阿武隈川河口から金華山にかけ、砂と粘土の中間的な性質の土壌『シルト』が広がる。
栄養分が豊富で福島沖で捕れる魚が稚魚時代を過ごす。マコガレイやイシガレイにとって保育場のような場所だ」

 「東京湾では河川から放射性物質が流れ込み、濃度の高い地点が見つかっている。
福島県には大きな川の河口がなく、中通り地方を北に流れる阿武隈川は仙台湾に注いでいる。
北上川や名取川の河口もあり、仙台湾での継続的で詳細なモニタリング調査が必要だ」

 -福島の漁業再生に向けて求められることは。

 「科学的なデータを提供して消費者の安心につなげたい。放射能の水産物への影響が
今後どうなるかを予測できるようにしたい。ある程度確かな予測ができれば漁業再開を後押しできる」

 「モニタリング調査は本来なら国主導で実施するべきだ。
水産試験場が主体的に行うなら宮城、茨城両県の試験場との連携が必要になる」

<いがらし・さとし>53年北海道湧別町生まれ。北大水産学部卒。76年福島県職員となり、
水産事務所長、水産課長を経て10年4月から現職。59歳。

 
5/29 毎日新聞 「米のクロマグロから検出 福島沖から回遊か」
http://mainichi.jp/select/news/20120529k0000m040108000c.html

 東京電力福島第1原発事故で流出した放射性セシウムが、米カリフォルニア沖で捕獲されたクロマグロから
検出されていたことが、米スタンフォード大のチームの調査で分かった。「放射性物質が海洋生物に取り込まれて
広がっている証拠」と指摘している。29日付の米国科学アカデミー紀要に発表した。

 チームは昨年8月、カリフォルニア沖でクロマグロを捕獲し、放射性セシウムの濃度を調べた。その結果、
15匹のクロマグロで1キロ当たり最大10.3ベクレル、最小でも同2.9ベクレルだった。半減期が約2年と短い
セシウム134が検出されたことから、福島由来と断定。日本政府が定める食品中の放射性物質濃度
(1キロあたり100ベクレル以下)より低いが、事故前の濃度の10倍以上だった。

 クロマグロは太平洋を回遊する大型魚類だが、黒潮に乗って成長しながら米西海岸まで達する場合もある。
チームは、捕獲したクロマグロは事故後、福島県沖で餌を通して放射性物質を取り込んだ後、米沿岸に達した
とみており、「日本近海に生息して広範囲に移動するカメ、サメ、海鳥などが放射性セシウムを拡散させる
かもしれない」と指摘する。
【神保圭作】

5/29 WSJ日本版 「放射能汚染のマグロが米太平洋岸沖に」
http://jp.wsj.com/US/node_450545

 28日刊行の米国科学アカデミー紀要(PNAS)に発表された研究結果によると、昨年日本海沿岸海域から
南カリフォルニア沖合に回遊してきたクロマグロが、福島第1原子力発電所の事故に伴うセシウムに汚染されている
ことが分かった。

(画像)今年の初競りで史上最高値で競り落とされたマグロ

 セシウムの濃度は米国と日本が危険としているレベルの10分の1で、これを食べても健康被害はないとみられる。
この調査は、スタンフォード大学の海洋生態学者ダニエル・マディガン氏らのチームが行ったもので、福島原発から
遠く隔たったところまで回遊魚が短期間に放射性物質を運んできたことを初めて示した。

 マディガン氏は「マグロは放射性物質に汚染され、これを世界最大の海洋を横断して運んできた」とし、
「われわれはこのことに驚いたが、もっと驚いたのは調査対象の全てのマグロから放射性物質が検出されたことだ」とした。

 この調査結果を受けて、ウミガメやサメ、海鳥など、日本の周辺にいるもっと広範囲な海洋生物が低いレベルの
セシウムを運んでいる可能性も指摘されている。同チームは今夏、クロマグロの他、ビンナガマグロ、ウミガメ、
数種類のサメを調査することにしている。

 日本をはじめ世界中ですしの材料として人気の高い太平洋のクロマグロは、日本海で産卵する。成長すると
日本の南海域を回遊し、黒潮に乗って北上して、福島沖を通る。その後、6000カイリ(1万1000キロメートル)以上を
泳いで太平洋の東部に至る。最終的にはここから生まれた海域に戻って産卵する。

 マディガン氏らは、趣味の釣り人が原発事故約5カ月後の昨年8月にサンディエゴ沖合で釣った15匹の
若いクロマグロを調べた。マグロが太平洋を横断する前に通過する東日本沿岸海域の放射能濃度は事故の
数週間後に最大で通常の1万倍に達した。

 調査では、カリフォルニア沿岸海域に到着したマグロのセシウム137とセシウム134の濃度はわずかに高まっていた。
これらはいずれも筋肉組織に集まる傾向がある。セシウム137の量は数十年前の核実験の影響で自然界に
残っているセシウムのレベルの5倍だった。半減期約2年のセシウム134は原発事故の前は海洋生物や海水
からは検出されていなかった。

 科学者らは、全般的なレベルはマグロの自然発生的な放射能を3%ほど押し上げるものだったと述べている。
調査に参加したストーニーブルック大学(ニューヨーク州立)の海洋生物学者ニコラス・フィッシャー氏は
「全てのマグロから同程度のセシウム134とセシウム137が検出された」とし、「これは非常に明瞭なデータだ」と話した。

 同チームは比較のために同時期に捕ったキハダマグロと、08年に捕ったクロマグロの組織も調べた。
キハダマグロは通常、一生を通じてカリフォルニア沖合で過ごす。調査の結果、いずれの組織からもセシウム134は
検出されず、セシウム137は事故以前のレベルだった。

---------------------------------------------------------------------------------------------
昨年8月捕獲のカリフォルニア沖のクロマグロで最大10Bq/kg。
4月に本州沖で汚染されて、4ヶ月後に捕獲されたと考える。 クロマグロのCsの体内半減期を60日と仮定すると、
4月には40Bq/kgだったことになるけど、この位の数字であってもおかしくない。

州沖からカリフォルニア沖までざっと6,000km。120日かかったとすると50km/日だが、直線コースでなければ
もっと泳いでいることになる(WSJ記事では11,000km以上)。

しかし日本のマグロは調査数が少なくて残念→ 「マグロ・カツオのグラフ」 http://twitpic.com/98fdi9

 
5/29グリーンピース 「最上川・阿賀野川の河口の魚と海藻類」
http://www.greenpeace.org/japan/monitoring/9th/

全てND(<4~8Bq/kg)。 東京湾と同じく、河口域の魚介類の汚染はごく低い。

 
コンタンさま
市場に来た水産庁の人によると南カリフォルニア沖合のマグロの話しは、乾燥重量なので、
生にすると四分の一の濃度らしいです。最大2.5ベクレルということですかね。

 
さかなや さま。

うわ!本当ですね。「乾燥重量(dry wt)」って書いてあります。

PNAS論文→ http://www.pnas.org/content/early/2012/05/22/1204859109

報道のほうが先だったので仕方ないけど、こういうのは困りますね。

 
5/30 河北新報 「「塩釜水族館」東北最大に 建設構想、推進協が発表」
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/05/20120530t15013.htm

(写真)水族館の外観イメージ。ランドマークになる屋根は漁船の網をイメージした

 民間企業でつくる塩釜水族館建設推進協議会(稲井善孝代表)は、宮城県塩釜市に建設を予定する
水族館の構想をまとめた。4階建てで延べ床面積は東北最大。2階分の高さのある巨大水槽を備える。
29日、塩釜商工会議所の「塩釜のみなとを考える会」で報告した。

 構想によると、塩釜市港町1丁目のマリンゲート塩釜の隣接地に建設する。水族館の延べ床面積は
1万6700平方メートルで、アクアマリンふくしま(いわき市)、葛西臨海水族園(東京都江戸川区)をしのぐ。
次世代型の水族館をコンセプトとし、大水槽のほか、自由なレイアウトが可能な水槽を設ける。
中央部にはイルカのショーなどを行うプールを配置する。

 3Dの海洋映像を観賞するシアターホールや物産館、キッズコーナーも備える。
2階エントランスと、フェリーターミナルのあるマリンゲート塩釜を連絡通路で結ぶ。

 東日本大震災の教訓を生かすため、3階以上に複数の緊急退避スペースや食料などの備蓄倉庫を用意する。
屋上にはヘリポート、ソーラーパネルを備え、緊急時医療などにも対応する。

 構想づくりは、水族館の大型アクリルパネル製造・販売で世界最大シェアを持つ日プラ(香川県三木町)
の関連会社が担った。

 協議会によると、建設費は数十億円に上る見込みで、1~3期に分けて建設を進める予定。
震災支援で建設資材の提供を受ける。出資を表明しているのはカメイ、弘進ゴム、日プラ、塩釜ガス、藤崎の5社。

 水族館は塩釜市の「千賀の浦観光推進特区」の核施設として期待されている。税制上の優遇措置
などを受けられる特区の指定に向け、市との協議を6月に始める。秋には運営母体となる新会社を設立し、
建築確認申請を経て、着工は来年春以降になる見通し。

 協議会は「行政や金融機関との協議次第では、着工が前倒しになる可能性もある。
展示する魚類などは検討中だが、塩釜の個性を生かしながらグローバルな内容にしたい」と話している。

 
6/4 河北新報 「アユ釣り存続、正念場 矢祭町の久慈川 愛好家後押し、解禁」
http://www.kahoku.co.jp/news/2012/06/20120604t63010.htm

(写真)東北でトップを切って解禁された久慈川でアユを狙う愛好家ら=3日、矢祭町内川

 福島県矢祭町の久慈川で3日、東北のトップを切ってアユ釣りが解禁された。福島第1原発事故で
いったんは見送りが決まったが、釣りを楽しみたい愛好家の要望に押されて実現した。
関係者は「勝負の年になる」と気を引き締めている。

 午前5時の花火に合わせ、百数十人の愛好家が一斉に川に入り、友釣りやどぶ釣りでアユを狙った。
原発事故前に比べ1~2割、事故直後だった昨年に比べても半分以下の人出となった。

 久慈川第1漁協の佐川泉組合長(52)は「1年たっても事故の影響が続いて残念。巻き返しを図りたい」
と話した。

 漁協は3月の役員会で中止を決定した。2月の検査で、虫を主食にするヤマメとウグイから
規制値を超す放射性物質が検出されたからだ。

 釣りを熱望する愛好家から120件を超す要望が寄せられ「藻を食べるアユなら大丈夫」と、5月中旬に
解禁決行を決めた。アユの放射性物質濃度は5月の3回の検査でいずれも検出限界値を下回った。

 原発事故前までは年間延べ1万人が訪れたが、昨年は3000人強に激減した。遊漁券の
売り上げ減少の影響など、東京電力に7月に請求した420万円の損害賠償は交渉が決着せず、
損害を組合員の出資金で穴埋めする状態が続く。

 川に入る人の減少で害鳥のカワウの被害が増大。放流したアユの大半を食い荒らされた。
アユが減った分、釣れなくなり、利用客がさらに減少する悪循環に陥った。

 ことしは例年通り計約1200キロのアユを放流。組合員がロケット花火を手にカワウ対策に目を光らせる。

 佐川組合長は「ことしが正念場。結果次第で来年以降、久慈川でアユ釣りを開催できるかが決まる」と語る。

 福島県では鮫川(いわき市)が10日、夏井川(同)が19日、阿賀川(下郷町など)が24日に解禁される。
阿武隈川(福島市など)、新田川(南相馬市)、真野川(同)は出荷制限が続いている。

 
コンタンさま

久しぶりに水産庁の人がきたので、以前から気になっていた海洋大の先生がテレビなどで話してた
福島沿岸の濃度が高いプランクトンはその後どうなったのか聞いたら、

「あれは、プランクトンじゃなくて、ゴミだったみたいだよ。沿岸じゃ、プランクトンだけ取るなんてムリだよ」
て言われました。

なんじゃそれ!って感じです。間違いだったら、公に言ってくれよ、と思いました。

 
さかなや さま。

おや、そうでしたか。
東電が20km圏のプランクトンを集めて測ろうとしたけど、
やはりゴミが多くて断念していました。

さすが海洋大は違うなぁ、と思っていたのですが…。

魚のグラフは、10月末ぐらいに更新予定(9月公表分まで)で、目下準備中です。

飼料生物と言えば、
「魚介類の餌料生物等の放射性セシウム濃度 測定結果」(H24.9.20 福島県水試ほか) http://wwwcms.pref.fukushima.jp/download/1/houkokuH2409-03.pdf

の内容がちょっとひどい。 採取地をちゃんと分けないとおかしいです。

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