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2012年11月 9日 (金)

底魚の汚染はなかなか低下しない。:グラフで見る水産物の放射能汚染(その6b)9/30公表分まで

Radioactive cesium activity concentration in marine products after Fukushima nuclear disaster (6b) ~2012/9/30

Keyword : 水産物 海産物 魚貝 放射能 放射性セシウム 汚染 検査 結果 まとめ 地図 グラフ

121015_misujiyama

Photo: Misuji-yama (821m), Izu, Japan   三筋山(821)山頂。遠方は伊豆大島

回遊魚・浮魚は、こちらのエントリー (書きかけ)にあります。

■ もう少し追加する予定ですが、コメントはご自由にどうぞ。

■ 商用目的・商用サイトを除き、図表の無断引用・転載はご自由にどうぞ。
  (但し出典を明記のこと。なお説明の追記など以外の無断改変は厳禁です。)

最近の重要な公表情報

☆ 3/27 東電 「20km圏の魚介類」

☆ 3/15 「放射性物質のモニタリングと海洋生物への以降に関する調査・研究」

☆ 3/15 東電 「20km圏の魚介類」 (1F港湾のアイナメで最高74万Bq/kg)

☆ 3/1 togetter 「第1原発港湾の防波堤は、魚のすり抜けが可能です。」

☆ 2/28 東電 「20km圏の魚介類」 (1F港湾のアイナメで最高51万Bq/kg、Ag-110m、Srあり)

  2/28 東電 「20km圏の魚介類(2月分までまとめ、港湾内かご漁)」

  2/28 東電 「20km圏内の魚介類調査報告(10月~12月採取分)」

  20km圏のアイナメのグラフ→ 「20km_ainame.jpg」をダウンロード

  20km圏のメバル・カサゴ・ソイのグラフ→ 「20km_mebaru.jpg」をダウンロード

☆ 2/20 水産総合研究センター 「第10回成果発表会 講演要旨」

☆ 2/8 東電 「20km圏の魚介類」 (1F港湾内あり)

☆ 1/19 「東京電力福島第一原子力発電所事故における環境モニタリングと線量評価国際シンポジウム」講演論文集

  「福島沖の海生生物の放射能濃度」  http://twitpic.com/bx04mn

  「阿武隈川の溶存態放射性セシウム濃度」

☆ 1/18 福島県水試 「原発港内において、高濃度の放射性セシウムがムラソイから検出されたことについて」
第一原発港内において高濃度汚染水に接触していたことが要因と推測される。

☆ 1/18 東電 「20km圏の魚介類」 (1F港湾内で、最高254,000Bq/kgのムラソイ)

☆ 1/18 東電公表分まで 「20km圏の魚介類の検査結果まとめ(xls)」

☆ 12/28 福島県水試 「魚介類の餌料生物等の放射性セシウム濃度(pdf)」

  上記の一覧表(xls)→ 「121228_bait.xls」をダウンロード

☆ 12/27 東電 「20km圏の魚介類」

☆ 12/14 東電 「20km圏の魚介類」

☆ 12/13更新 水産庁 「水産物の放射性物質調査について(概要)」

☆ 12/6 福島県水試 「研究成果についてのポスター報告」(末尾)

☆ 11/30 東電 「20km圏の魚介類」 (カニのAg-110mが18検体、100Bq/kg超の魚のSr-90が3検体)

☆ 11/26 東電 「20km圏の魚介類まとめ、高セシウム濃度アイナメ採取に係る追加調査結果」 (11/27一部訂正あり)

☆ 11/21 文科省 「東京湾の海水(10/16採取)」 「東京湾の海底土(10/16採取)」

☆ 11/16 JAEA 「海底堆積物中の放射性セシウム濃度の変動要因を解明」
  現在では海底堆積物の放射性セシウムの約8割が鉱物質に強く結合し、約2割が有機物に含まれている。
  この有機物に含まれる分が、まだ微生物を経て底魚に取り込まれているのだろう。

☆ ↓ により更新 「水生生物中の放射性ストロンチウム分析結果とSr/Cs比(xls)」

☆ 11/16 環境省 「水生生物モニタリング調査(春調査)」

☆ 11/9報道 「高濃度に放射性セシウムで汚染された魚類の汚染源・汚染経路の解明のための緊急調査研究」
  (総合科学技術会議)

☆9/26 文科省 「平成23年度 海洋環境放射能総合評価事業調査結果」

  海産生物資料まとめ(pdf)→ 「H23kaiyou.pdf」をダウンロード

☆ 9/1 添盛、他 「東京湾底質における放射性セシウムの濃度変化に関する研究」 (日本地球化学会)
  深掘では海流の影響を受けにくく、放射性物質を吸着した粒子が移動しにくい一方で、
  平場から移動してきた粒子を深堀が集積する。

☆ 8/16更新 福島県水試 「魚介類の飼料生物等の放射性セシウム濃度(pdf)」

☆ 7/2 環境省 「水生生物モニタリング調査(H23年度冬調査)」
  調査結果一覧(pdf/xls)には、各調査地点の水質、底質の134Cs, 137Cs, 90Sr濃度や、
  魚の胃内容物なども掲載されています。

1. Danraku_bar_2

   目次、概説、エリア区分

  1. 目次、概説、エリア区分

  2. 福島沖のウニ

  3. ヒラメ

  4. 大型カレイ(マコガレイイシガレイババガレイ

  5. 中~小型カレイ(ミギガレイヤナギムシガレイ

  6. シタビラメ(アカシタビラメ・クロウシノシタ

  7. エイ(コモンカスベ

  8. アナゴ

  9. サブロウ

  10. メバル・カサゴ・ソイホウボウ・カナガシラコチケムシカジカ

  11. アイナメエゾイソアイナメ(ドンコ)ニベシログチ(イシモチ)

  12. クロダイマダイ・チダイマトウダイ・カガミダイ

  13. フグカワハギ・ウマヅラハギ

  14. マダラスケトウダラ

  15. アンコウアオメエソ(メヒカリ)

  16. キンメダイ・キチジ(キンキ)・アカムツ(ノドグロ)

  17. スズキボラ

  18. サメ

  19. 海底土の汚染をどうみるか(予定

  20. 参考データ(海域の警戒区域の推移、福島沖の試験操業など)

  21. 淡水魚(暫定置き場)

概説

・ 表層~中層を回遊する魚、イカやタコ、貝類、甲殻類、海藻などの放射能汚染は、
  すでに終息したか、低い値まで低下しています。(これらについては、別のエントリーで扱う予定。)

・ 一方、底魚、根魚、スズキなどについては、依然として横ばい状態が続いていますが、
  茨城沖では低下しているものも見られます。

・ 原発20km圏内の、太田川1km沖採取のアイナメから25,800Bq/kgのものが見つかり。
  周辺のアイナメをたくさん調査したが、最高でも1,350Bq/kgでした。

  何らかのホットスポットがあるのかもしれませんが、いまのところ海底土の調査からも
  はっきりしたことは判っていません。

・ 東京湾の水産物については、2012/7/5採取のスズキ53Bq/kgの一件を除くと、
  高い値は全く出ていませんし、数値が上昇する気配もありません。

・ クロダイの汚染状況などから、仙台湾奥部には、ホットスポットがあると思われますが、
  仙台湾の調査は少なく、詳しい状況はわかっていません。

・ 金華山以北については、マダラを除き、魚の汚染はごく低いです。
  しかし、ヒラメなど、長距離移動をする魚については、数10Bq/kgの検出も見られます。

・ 底魚でも、キンメダイ、キチジ(キンキ)、アカムツ(ノドグロ)などの深海に住む魚の汚染は低いです。

  また、マダイ、マトウダイなどやや深い海に住む根魚の汚染は低下しています。

・ 底魚類にとって、植物プランクトンよりも底生微細藻類が重要な一次生産者であるという知見
  (中央水産研究所 「相模湾沿岸砂浜域における底魚類の食物連鎖」 )があります。
  おそらく、底魚だけ汚染が続くのは、海底の有機物→底生微細藻類→底魚 の循環があるのに対し、
  浮魚の場合は、海水→植物プランクトン→浮魚 の循環には、既に放射性セシウムは
  僅かしか含まれないためでしょう。

・ 淡水魚の汚染はなかなか低下しないと予想されています。
  (これについては、別のエントリーで扱う予定。)

エリア区分

今回は、下図のようにエリア分けを行っている

Fish_hanrei_1210

・ 前回からの変更点は、「20km圏」が加わったことと、
 「20~30km圏」をドーナツ状の範囲に設定しなおした点である。

・ 警戒区域の縮小に伴う、調査エリアの変遷については、後ろのほうに記載があります。
 (データの連続性に注意が必要。)

・ 茨城県の自粛の区分は3海域(北部:北茨城市~日立市沖、県央部:東海村~大洗町沖、
 南部:鉾田市~神栖市沖)だが、この区分とは一致しない。

2. Danraku_bar_2

   福島沖のウニ(2/4更新

グラフはクリックで拡大します(以下同じ)

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いわき市南部のキタムラサキウニはだいぶ下がって来た。

いわき市北部が下げ止まっているのか、単にバラツキの問題なのかは何とも言えない感じ。

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ここにきて、いわき沿岸のウニは下げ止まったようにも見える。今後の推移を見守りたい。

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いわき市でも、沼ノ内以南のウニは30~40Bq/kgくらいまで下がってきたが、
いわき市四倉以北~広野沖にかけてのウニの放射性セシウム濃度はまだまだ高く、
10Bq/kg程度まで下がるのは、来春以降だと予想される。
(注:原発20km圏でのウニの調査は1件も行われていない。)

ウニが餌生物の指標になるとすれば、底魚の汚染が下がるのも来春ごろになるだろう。

いわき市沖では、四倉以北で餌生物の汚染が高くなっていると思われる。それは、
「餌料生物の調査結果」 (8/16福島県水産試験場)の多毛類の数値などからも推察できる。

3. Danraku_bar_2

   ヒラメ

【ヒラメ】 カレイ亜目・ヒラメ科

flounder / Bastard halibut (Paralichthys olivaceus)

ヒラメは底魚を代表する魚で、検査例も多くある。(下図:全海域)

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ヒラメの検査結果一覧(pdf)「120930_hirame.pdf」をダウンロード

下図: 宮城以北

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仙台湾のヒラメは30~60Bq/kg程度あり、低下傾向は見られない。

2012/5/30に、仙台湾(金華山以南)のヒラメに、政府の出荷制限の指示が出された。(2012/11/9現在継続中)

金華山以北でも、10~30Bq/kg程度のヒラメが検出されるのは、ヒラメが比較的長距離移動する
ためのようだ。

青森沖のヒラメは、春先まではせいぜい5Bq/kg程度だったが、今夏以降は20Bq/kg程度の
ものも出るようになった。

下図: 福島県沖、1F原発30km圏の外側

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福島沖(30km圏外)では、1,000Bq/kgを超えるようなものは出なくなったが、
はっきりした低下傾向は認められない。

下図: 1F原発の30km圏内

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4月から20km圏内の調査が始まったが、20~30km圏内とさほど変わらなかった。
こちらも1,000Bq/kgを超えるようなものは出なくなったが、はっきりした低下傾向は見られない。

下図: 茨城以南

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大洗以南では、ゆっくり低下しているようだが、ひたちなか市以北では、10~40Bq/kg程度あり、
はっきり低下したと言えるかどうかは微妙。

しかし5月以降、茨城沖のヒラメは全て50Bq/kg以下におさまっている。

茨城沖のヒラメは、2012/3/29から出荷販売が自粛となり、4/17に政府の出荷制限の指示が出された。
5ヶ月後の2012/8/30に県北部を除く海域(日立市川尻沖(北緯36度38分)以南)で、出荷制限が解除されている。
(11/9現在、県北部の国の出荷制限は継続中。)

4. Danraku_bar_2

   大型カレイ

【マコガレイ】  カレイ目・カレイ科

Marbled sole (Pleuronectes yokohamae)

マコガレイは比較的浅い海域に棲むカレイ。

大型カレイ類の放射性セシウム濃度はヒラメより高めだが、ヒラメに比べると移動しないようだ。

カレイのほうが汚染が高い理由の一つは、ヒラメが中層でも採餌するのに対し、カレイは
ほとんど底にいるためだと思われる。

下図: 全海域

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マコガレイの検査結果一覧(pdf)「120930_makogarei.pdf」をダウンロード

下図: 福島以北、1F原発30km圏の外側

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金華山以北のマコガレイは、2012年夏以降、NDまで下がった。
仙台湾沖のマコガレイも20Bq/kg程度に低下している。

原発北側の南相馬市~新地町(30km圏外)でも、50Bq/kg程度まで低下している。

いわき市沖の汚染は100~500Bq/kgと高く、なかなか下がる気配が見えない。

下図: 1F原発の30km圏内

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30km圏内のマコガレイの汚染はまだまだ高いが、原発の北側では、南側より明らかに
汚染が低い。

下図: 茨城以南

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茨城沖ではマコガレイの汚染は低下して来ており、日立市沖では20Bq/kg程度まで低下している。

茨城県沖のマコガレイは、2012/3/27から出荷販売が自粛となったが、
 5/15に、県全域での出荷販売自粛が解除。
 5/24に、県北部で生産自粛。
 6/27に、県北部の生産自粛が解除。
 8/24に、県北部で再び生産自粛。
 10/10に、県北部の生産自粛が解除。
という、ややこしい制限が行われた。

【イシガレイ】  カレイ目・カレイ科

stone flounder (Kareius bicoloratus)

イシガレイもマコガレイ同様、比較的浅い海域に棲むカレイ。大型カレイ類の放射性セシウム濃度は高い。

下図: 全海域

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イシガレイの検査結果一覧(pdf)「120930_ishigarei.pdf」をダウンロード

下図: 福島以北

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金華山以北ではごく低い。 仙台湾では20~50Bq/kg程度で低下が見られない。

原発北側の南相馬~新地町(30km圏外)では、イシガレイの汚染ははっきり低下しているが、
いわき市沖では100~600Bq/kg程度あり低下傾向が見られない。

下図: 茨城以南

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日立市以南のイシガレイは、だいぶ低下して来ている。

2012/3/22に、県央部で、イシガレイが生産自粛となった。
2012/5/11に、県全域で、イシガレイが出荷販売自粛となった。
2012/7/5に、政府の出荷制限の指示が出された。(11/9現在も継続中)

【ババガレイ(ナメタガレイ)】  カレイ目・カレイ科

Slime flounder / Slime sole (Mlicrostomus achne)

福島沖の原発南側のババガレイの汚染度は非常に高い。

一方で、福島沖でもNDのものが多数見つかるのがババガレイの特徴である。

ババガレイは浅い場所からやや深い場所まで幅広く分布する。
NDのものは、深場から移動して来た個体かもしれない。(はっきりしたことは不明。)

下図: 全海域

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ババガレイの検査結果一覧(pdf)「120930_babagarei.pdf」をダウンロード

下図: 福島以北

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仙台湾以北ではババガレイの汚染は低く、金華山以北ではすでにNDになっている。

福島沖でも、原発北側の南相馬~新地(30km圏外)のエリアではだいぶ低下して来ている。

しかし、いわき市~原発300km圏のババガレイは以前として高く、低下傾向が見られない。

下図: 茨城以南

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日立市以南では、ババガレイの汚染は10Bq/kg程度まで低下しているようだ。

2012/3/26に、県北部で、ババガレイが生産自粛となった。
2012/3/28に、県全域で、ババガレイが出荷販売自粛となった。
2012/5/15に、県全域で、ババガレイの出荷販売自粛が解除された。

5. Danraku_bar_2

中~小型カレイ

【ミギガレイ(ニクモチ)】  カレイ目・カレイ科

Rikuzen sole (Dexistes rikuzenius)

最大でも25cm程度の中~小型カレイだが、放射性セシウム汚染が特異的に低い

底生生物を主に食べるようだが、汚染が低い理由は解明されていない。

ミギガレイは、いわき市沖で10~30Bq/kg、茨城沖で1~10Bq/kg程度しかない。
但し、昨年からずっとその程度で横ばいとなっている。

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ミギガレイの検査結果一覧(pdf)「120930_migigarei.pdf」をダウンロード

【ヤナギムシガレイ】  カレイ目・カレイ科

willowy flounder (Tanakius kitaharai)

小型カレイ類の汚染は、大型カレイにくらべるとだいぶ低い。

下図: 全海域

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ヤナギムシガレイの検査結果一覧(pdf)「120930_yanagi.pdf」をダウンロード

下図: 福島以北

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ヤナギムシガレイの放射性セシウム濃度は、福島沖でも最高で100Bq/kgを超えていない。

福島沖では、平均値は下がっているようだが、数10Bq/kgのものは出続けている。

下図: 茨城以南

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茨城沖のヤナギムシガレイは、このところ20Bq/kgを超すようなものは見つかっていない。

茨城県では、2012/5/24に、県北部のヤナギムシガレイが、生産自粛、7/17に、自粛解除となった。

6. Danraku_bar_2

   シタビラメ

【シタビラメ】 カレイ目・ウシノシタ科

sole / red tonguesole (Cynoglossus joyneri) : アカシタビラメ
black cow-tongue (Paraplagusia japonica) : クロウシノシタ

シタビラメの汚染は、ヒラメや大型カレイよりは低い。

しかし、いわき市沖では今でも100~200Bq/kg程度あり、なかなか低下しない。

茨城沖ではこのところかなり低くなったかもしれない。(調査が少ないので確実ではない。)

茨城県では、県北部のアカシタビラメが、2012/3/27から生産自粛となった。
(2012/11/9現在、継続中)

宮城県では、1件しか調査がない。

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アカシタビラメ・クロウシノシタの検査結果一覧(pdf)→ 「120930_shitabirame.pdf」をダウンロード

7. Danraku_bar_2

   エイ

【コモンカスベ】 エイ目・ガンギエイ科

common skete (Raja kenojei)

沿岸の砂地に棲む小型のエイ。

コモンカスベ(Youtube)→ http://youtu.be/AgufqrqgBXw

下図: 全海域

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コモンカスベの検査結果一覧(pdf)「120930_kasube.pdf」をダウンロード

下図: 福島以北、1F原発30km圏の外側

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金華山以北のコモンカスベはせいぜい5Bq/kg程度だが、仙台湾では50Bq/kg程度ある。

福島沖の30km圏外では、1000Bq/kgを超えるものは出なくなったが、はっきりした低下傾向は
認められない。

下図: 1F原発の30km圏内

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30km圏内のコモンカスベは、ほとんどが100Bq/kg以上で低い値のものは1例もない。

原発の北側と南側で、かなりはっきりした差が見られるのは、コモンカスベがあまり移動しない
ことを示しているのだろう

下図: 茨城以南

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茨城沖でも、コモンカスベの汚染はなかなか下がらない。(理由はわからない。)

2012/3/27から、茨城県全域でコモンカスベは出荷販売が自粛となった。
その後6/1に、政府による出荷制限の指示が出された。(2012/11/9現在も継続中。)

8. Danraku_bar_2

   アナゴ

【アナゴ】 ウナギ目・アナゴ科 

conger eel

1F原発港湾内のアナゴでは、15,500Bq/kgという高い値のものが見つかったが、
アナゴは底魚の中では、それほど汚染が高い魚ではない。

下図: 全海域

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アナゴの検査結果一覧(pdf)「120930_anago.pdf」をダウンロード 

下図: 福島以北

120930_anago_graph1

金華山以北のアナゴの汚染はごく低い。 仙台湾でも最高30Bq/kg程度におさまっている。

福島沖のアナゴは数10~300Bq/kg程度あり、なかなか低下しない。

下図: 茨城以南

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茨城沖のアナゴは最高でも43Bq/kg程度だが、しかしなかなか汚染は下がらないようだ。

東京湾のアナゴの数値はごく低い。

9. Danraku_bar_2

   サブロウ

【サブロウ】 スズキ目・カジカ亜目・テングトクビレ科 

Poacher (Occella iburia)

たぶん、最も高い汚染が見つかっている魚。(いわき市北部採取の平均値で評価した場合)

最大で体長25cmくらいの小ぶりな魚なのだが、なぜこんなに高い値なのかは謎。

ヤセサブロウウオ(近縁種)(Youtube)→ http://youtu.be/ZXLeYQm4NQY

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10. Danraku_bar_2

    メバル・カサゴ・ソイ、 ホウボウ・カナガシラ、 コチ、 ケムシカジカ

【メバル・カサゴ・ソイ】 カサゴ目・フサカサゴ科

rockfish and scoorpionfish

アイナメ、コモンカスベ同様、現在も非常に高い値が検出されている魚。こちらは岩礁帯の藻場に生息する。

下図: 全海域

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メバル・カサゴ・ソイの検査結果一覧(pdf)「120930_mebaru.pdf」をダウンロード

下図: 宮城以北

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金華山以北の数値はほとんどは低いが、1/20金華山沖(クロソイ)230Bq/kg、5/29釜石市沖
(クロソイ)400Bq/kgの2例だけ飛び抜けて高い。まれに長距離移動する個体があるのだろう。
青森(東通村)沖でも39Bq/kgのウスメバルが見つかっている。

岩手県では、2012/6/1から、釜石海域のクロソイの水揚げを自粛、7/1に解除した。

下図: 福島沖、1F原発30km圏の外側

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いわき市沖では、1000Bq/kgを超えるようなものは出なくなったが、100~400Bq/kg程度あり
なかなか下がらない。

下図: 1F原発の30km圏内

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原発30km圏内では、まだ1000Bq/kgを超すようなものが出続けており、なかなか下がる気配が見えない。

2012/10/10 1F港湾内採取のクロソイ2個体は、1,760Bq/kgと2,230Bq/kgだった。

下図: 茨城以南

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茨城沖でも、あまり下がっていないように見えるが、夏以降調査が少なくてはっきりしない。

茨城沖では、2012/3/27から、県央部のクロメバルが生産自粛。(2012/11/9現在継続中)
2012/3/30から、県央部のシロメバルが生産自粛。
2012/4/9から、県全域のシロメバルが出荷販売自粛。(2012/11/9現在継続中)
2012/4/13に、県全域のシロメバルに政府の出荷制限指示。(2012/11/9現在継続中)
2012/5/15から。県北部のクロソイ、県南部のキツネメバルが生産自粛。(2012/11/9現在継続中)

【ホウボウ・カナガシラ】 カサゴ目・コチ亜目・ホウボウ科

red gurnard (Chelidonichthys spinosus) : ホウボウ
red-whiskered bulbul (Lepidotrigla microptera) : カナガシラ

ホウボウ、カナガシラは水深100-200mのやや深い海底に棲息する。

ホウボウの歩く姿(Yooutube)→ http://youtu.be/Ks4OUyBxu6w
カナガシラの歩く姿(Youtube)→ http://youtu.be/kpAKdd--TMY

下図: 全海域

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ホウボウ・カナガシラの検査結果一覧(pdf)「120930_houbou.pdf」をダウンロード

下図: 福島以北

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いわき市~原発30km圏内のホウボウ・カナガシラは、昨年よりだいぶ低下したが、
現在でも数十~100Bq/kg程度ある。

ホウボウ、カナガシラは、岩手・宮城沖でも20~30Bq/kg程度のものが今でも見つかっており、
一覧表を見てもらうと判るが、ND率が低いのも特徴である。

ホウボウ、カナガシラが長距離移動するためではないかと思われるが、はっきりしたことはわかっていない。

下図: 茨城以南

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茨城沖のホウボウ・カナガシラは、ゆっくり低下しているようだが、それでも日立市沖では
今でも30~40Bq/kg程度ある。

茨城県では、2012/3/27から、県北部と県南部のホウボウが、生産自粛となった。
また、2012/4/23から、県北部のカナガシラが生産自粛となった。
県南部のホウボウは、5/15に、自粛が解除された。
県北部のカナガシラは、6/5に自粛が解除された。
県北部のホウボウは、9/6に、自粛が解除された。

【マゴチ・メゴチ】 カサゴ目・コチ亜目・コチ科

flathead

マゴチ、メゴチは沿岸の浅い砂泥底に棲息する。おそらくこのため、近縁のホウボウ・カナガシラ
に比べ、汚染が高い。

マゴチ(Youtube)→ http://youtu.be/8zfROfB8

いわき市~原発30km圏では、100~500Bq/kg程度あり、汚染の下がる気配が見えない。

茨城沖や仙台湾では、20~50Bq/kg程度となっている。 調査数が少なく、傾向はわからない。

茨城県では、2012/6/8から、県央部のマゴチが生産自粛となったが、7/31に解除された。

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マゴチ・メゴチの検査結果一覧(pdf)「120930_kochi.pdf」をダウンロード

【ケムシカジカ】 カサゴ目・ケムシカジカ科

Sea raven (Hemitripterus villosus)  (英名の raven は ワタリガラス)

やや深い岩礁と周辺の砂底に棲息する魚。

ケムシカジカの捕食(Youtube)→ http://youtu.be/VL5n1YAEMgk

原発30km圏内ではまだまだ高いが、福島沖でも30km圏外では数十Bq/kg程度まで下がってきた。

仙台湾では10~40Bq/kg程度。 金華山以北では低い。

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ケムシカジカ・その他カジカの検査結果一覧(pdf)「120930_kemushikajika.pdf」をダウンロード

11. Danraku_bar_2

    アイナメ、 エゾイソアイナメ、 ニベ、 シログチ(イシモチ)

【アイナメ】 カサゴ目・アイナメ科

greenlings (Hexagrammos otakii)

比較的浅い岩礁に棲息する魚。メバル、コモンカスベと並んで非常に高い値が出続けている。

卵を守るアイナメの父(Youtube 5分)→ http://youtu.be/NTtJ_b4MeEI

下図: 全海域

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アイナメの検査結果一覧(pdf)「120930_ainame.pdf」をダウンロード

下図: 福島県以北、1F原発30km圏の外側

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仙台湾のアイナメは数十Bq/kg程度あるが、金華山以北のアイナメの汚染は昨年からずっと
低く、現在ではほとんどNDとなっている。

原発北側の南相馬~新地沖(30km圏外)のアイナメは100Bq/kg以下に下がっているが、
原発南側のいわき市沖では、アイナメの汚染はまだまだ高く、なかなか下がらない。

下図: 1F原発の30km圏内

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20km圏内の太田川沖1km採取で25800Bq/kgのアイナメが見つかり、同じ場所で多数のアイナメを
調査したが、最高でも1,350Bq/kgだった。何らかのホットスポットがあるのかもしれないが、
詳しいことは謎のままである。

また、太田川1km沖周辺2km四方の海底土16地点を調査したが(11/2東電公表 http://t.co/NuVIsmPX
最高640Bq/kg、最低18Bq/kgとかなりバラツキのある結果となった。

沿岸に近い場所では、海底地形によりムラが出やすいのだろうけど、底質の性状(粒径など)
も公表して欲しいものだ。

尚、25,800Bq/kgは、2匹のアイナメをまとめて測定した数値で、報道(8/21 NHK)によると
1匹は38,000Bq/kg、もう1匹が9,300Bq/kgとされている。

11/26 東電 「20km圏の魚介類まとめ、高セシウム濃度アイナメ採取に係る追加調査結果」 によると、
高くなった原因について
水産総合研究センターによると福島県沖のアイナメでは生態学的半減期が300日を超える可能性がある
ためと推定しているが、この出典は不明。(但し、あくまでもひとつの「可能性」としている。)

下図: 茨城以南

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日立~ひたちなか沖のアイナメはまだ30Bq/kg程度あるが、ゆっくりと低下している。

北茨城沖の調査があまりないが、もっと調査したら100Bq/kgを超えるものが見つかる可能性も
あると思う。

茨城県では、2012/3/27から、県央部のアイナメが生産自粛。
2012/4/17から、県北部のアイナメが生産自粛。(2012/11/9時点で継続中)
2012/5/18に、県央部のアイナメの自粛が解除。

【エゾイソアイナメ(ドンコ)】 タラ目・チゴダラ科

morid fish (Physiculus maximowiczi)

比較的浅い岩礁と周辺の砂底に棲息する魚。アイナメとは全くの別種。

下図: 全海域

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エゾイソアイナメ(ドンコ)の検査結果一覧(pdf)「120930_donko.pdf」をダウンロード

下図: 福島以北

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いわき市沖のエゾイソアイナメの放射性セシウムは、今夏以降、100Bq/kg以下に急減してた。
(10月以降も、100Bq/kg以上のものは出ていない。(11/13公表分まで))

10/10採取の4,200Bq/kgは、第1原発港湾内(物揚場)採取のものなので例外的。

宮城以北のエゾイソアイナメは、今年は全て10Bq/kg以下におさまっていて低い。

下図: 茨城以南

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日立以南のエゾイソアイナメは、10Bq/kg程度まで低下している。

ドンコ(エゾイソアイナメ)は、茨城から三陸にかけての冬の味覚だが、今シーズンはかなりリスクは低くなっている。

茨城県では、2011/9/5に、県全域でエゾイソアイナメの出荷・販売が自粛となった。
2011/7/4に、県南部のエゾイソアイナメの出荷・販売自粛が解除された。
(2012/11/9現在、県北部、県央部の出荷・販売自粛は継続中。)

尚、茨城県で、暫定規制値(500Bq/kg)に基づいて自粛となった海産物は、コウナゴとエゾイソアイナメの2種だけ。

【ニベ】 スズキ目・ニベ科 

drumfish / nibe croaker (Nibea mitsukurii) : ニベ

ニベの汚染はやや高い。低下してきたとはいえ現在でも、原発30km圏では100Bq/kg程度ある。

近縁種で、生息域もそれほど違わないシログチ(イシモチ)の数値は全般に低く、明らかに差がある。
しかし、この理由は良くわかっていない。

ゆっくりと低下傾向にはあるので、茨城沖のニベは50Bq/kg以下に下がっているかもしれない。

茨城県沖のニベは、2012/3/27から、県全域で出荷販売が自粛となった。(2012/11/14現在継続中)

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ニベの検査結果一覧(pdf)「120930_nibe.pdf」をダウンロード

【シログチ(イシモチ)】 スズキ目・ニベ科 

drumfish / white croaker (Pennahia argentata) : シログチ(イシモチ)

シログチ(イシモチ)の汚染はニベに比べ明らかに低いが、原発20-30km圏の調査が少ないので、
正確な比較は難しい。

原発30km圏ではまだ100Bq/kgくらいありそうだが、仙台湾や茨城沖では20Bq/kg程度まで低下している。

東京湾のシログチ(イシモチ)は 5Bq/kg程度あったが、現在はNDになっている。

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シログチ(イシモチ)の検査結果一覧(pdf)「120930_ishimochi.pdf」をダウンロード

12. Danraku_bar_2

    クロダイ、 マダイ・チダイ

【クロダイ】  スズキ目・タイ科

Japanese black porgy (Acanthopagrus schlegelii) 

クロダイの汚染は、マダイ・チダイに比べると高い。これは生息域がほかの2種より浅いためかもしれない。

また、クロダイは悪食と言われるが、そのような何でも食べる魚は汚染が高くなりやすいだろう。
同様のことは、マダラについても言えるのかもしれない。(タラは「たらふく食べる」の語源)

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クロダイの検査結果一覧(pdf)「121102_kurodai_.pdf」をダウンロード

仙台湾で高い数値のクロダイが多数見つかっているのは、仙台湾奥部にホットスポットがある
ためだと思われるが、詳しいことはわかっていない。

宮城県では、2012/6/28に、仙台湾(金華山以南)のクロダイに、政府の出荷制限指示が出された。

10/31に、鮫浦湾(牡鹿半島の東面、太平洋側)沖採取のクロダイから290Bq/kgが検出され、
2012/11/6に、宮城県全域のクロダイに、政府の出荷制限指示が出された。

2012/5/29に、茨城県北部のクロダイが生産自粛となった。(2012/11/9現在継続中)

【マダイ・チダイ】  スズキ目・タイ科

tai / red sea bream (Pagrus major) : マダイ
crimson sea bream (Evynnis japonica) : チダイ

マダイ・チダイはこれまで100Bq/kg超えは見つかっていない。

原発20km圏内では20~50Bq/kg程度あるが、福島沖でも大部分は10~20Bq/kg程度まで
下がってきているようだ。

仙台湾でも10~20Bq/kg程度。 金華山以北ではおおむね10Bq/kg以下だが、岩手・宮城沖でも
40Bq/kg、56Bq/kgといったものも見つかっており、長距離移動する個体もあることが伺える。

茨城沖でもおおむね10Bq/kg以下に下がっている。

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マダイ・チダイの検査結果一覧(pdf)「120930_madai.pdf」をダウンロード

【マトウダイ・カガミダイ】 マトウダイ目・マトウダイ科

John Dory (Zeus faber) : マトウダイ
Dory (Zenopsis nebulosa) : カガミダイ

浅場でも見られる魚だが、マトウダイは水深50~150m位、カガミダイは水深200~300m位が主な生息域。

横になって泳ぐマトウダイ(Youtube 6分)→ http://youtu.be/-SLqETKw21s

2011年秋には、福島県沖ではやや高めで、300 Bq/kg台のものも見つかった。
しかし現在では、20km圏内でも20~60Bq/kg程度となっており、だいぶ低下してきた。

仙台湾では10Bq/kg程度、茨城沖では10~20Bq/kgまで低下している。

しかし、冬場がシーズンなのに調査が途切れたのは解せない。

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マトウダイ・カガミダイの検査結果一覧(pdf)「120930_matoudai.pdf」をダウンロード

13. Danraku_bar_2

    フグ、 カワハギ・ウマヅラハギ

【フグ】 フグ目・フグ科 

puffer fish

下図: 全海域

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フグの検査結果一覧(pdf)「120930_fugu.pdf」をダウンロード

下図: 福島以北

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いわき市沖のフグは100Bq/kg程度で横ばい状態にありそうだ。

仙台湾のフグは下がったようにも見えるが、夏以降調査が少ないのではっきりしない。

宮城県では、2012/5/8に、仙台湾(金華山以南)のヒガンフグに、政府の出荷制限指示が出された。

下図: 茨城以南

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茨城沖のフグの放射性セシウム濃度は、順調に低下しているように見える。

茨城県では、2012/3/27に、県全域のショウサイフグ、コモンフグが出荷販売自粛。
(コモンフグについては2012/11/9現在継続中)
同じく2012/3/27に、県北部のヒガンフグが生産自粛。(2012/11/9現在継続中)
2012/3/30に、県央部のヒガンフグが生産自粛。(2012/11/9現在継続中)
2012/5/15に、県南部のショウサイフグの出荷販売自粛を解除。
2012/5/18に、県央部のショウサイフグの出荷販売自粛を解除。
2012/7/25に、県北部のショウサイフグの出荷販売自粛を解除。

【カワハギ・ウマヅラハギ】 フグ目・カワハギ科 

Thread-sail filefish (Stephanolepis cirrhifer) : カワハギ
Black scraper filefish (Thamnaconus modestus) : ウマヅラハギ

いずれも底から中層にかけて棲息するが、カワハギのほうが浅いところに棲息する。

フグにくらべると汚染がずっと低いのは、フグ(成魚)が魚や甲殻類を主に食べるのに対し、
カワハギやウマヅラハギは動物プランクトン、甲殻類、貝類、多毛類を食べるという
食性の違いによるものだろう。

調査数は少ないたが、これまで最高でも31Bq/kgしかなく、全般に汚染は低い。

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カワハギ・ウマヅラハギの検査結果一覧(pdf)「120930_kawahagi.pdf」をダウンロード

14. Danraku_bar_2

    マダラ、 スケトウダラ

【マダラ】 タラ目・タラ科

Pacific cod (Gadus macrocephalus)

モニタリングされた魚の中で、唯一、マダラだけが三陸~北海道に至るまでの広い海域で
数10~100Bq/kg程度のものが見つかる。

これは福島沖から回遊するためだろうが、福島沖でもマダラの汚染はせいぜい200Bq/kg程度
だから、Csの体内半減期が50日程度だとすれば、マダラは50日くらいで福島から青森まで
回遊していることになる。

今の出荷制限の制度は、このように広域を移動することを考慮していないから、
全く実態にそぐわない、場当たり的な対応となってしまっている。

もし、100Bq/kg以上のものを全く流通させないことが目的ならば、茨城以北太平洋側の
マダラは全て出荷制限をかけるべきだろう。

逆に、最高でもせいぜい100Bq/kg程度であることを考慮すれば、特例として、マダラに
ついては福島沖以外の出荷制限をかけない方法にしても良いだろう。

これは政治が解決すべき問題だろうけど、全く放置されてしまっている。

下図: 全海域

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マダラの検査結果一覧(pdf)「120930_madara.pdf」をダウンロード

下図: 宮城以北

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宮城県沖のマダラ(1kg以上)は、2012/4/1から、金華山沖と亘理沖の浅い海域で出荷自粛。
2012/4/18から、仙台湾全域で出荷自粛。
2012/5/2に、宮城県沖の全域で、政府の出荷制限指示が出された。

青森県太平洋海域のマダラは、2012/6/19に出荷自粛、7/25に出荷自粛解除。
しかし、2012/8/9に再び出荷自粛、8/27に政府による出荷制限の指示が出された。
2012/10/31に、政府の出荷制限の指示は解除された。

北海道では、2012/10/9室蘭沖採取のマダラから100Bq/kgが検出された。
(100Bq/kgを超えていないので、制限はかからない。)

下図: 福島沖

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福島沖のマダラは、原発の近くで採取したものでも200Bq/kg程度で、あまり高いものは
見つかっていない。

しかし、沖合40km以遠のマダラからも数十Bq/kgのCsが検出されており、浅い海域と深い海域
の間も移動していることが伺える。

下図: 茨城以南

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茨城では、夏以降調査があまりなかったが、10月以降は(このグラフにはまとめていない)、
また調査が行われている。

茨城県では、2012/3/27から、県全域でマダラの出荷販売が自粛。
2012/5/15に、県央部の出荷販売が解除、県北部・県南部だけの生産自粛となる。
2012/6/8に、県北部の生産自粛が解除された、
県南部でも県の自粛は解除となったが、業界による生産自粛は残った。
2011/10/26に、茨城県全域で出荷が可能に。

2011/11/5北茨城沖採取のマダラから140Bq/kgが検出され、
2012/11/7から、茨城県全域で出荷販売が自粛となった。

寒くなった南下するようになったのかもしれないが、はっきりしない。

茨城~宮城にかけての長期の禁漁により、成長の早いマダラは資源量が増えていると
推定されている。このため、福島海域から周囲に「押し出された」とする説があるが、
2011年の秋から三陸沖で数十Bq/kgのマダラがたくさん見つかっており、押し出されなくとも
もともと移動すると考える方が無理がない。

検査結果の一覧表を見てもらうとわかるが、岩手~北海道沖での放射性セシウムの
「検出率」はかなりある。押し出されることが移動の主因だとすれば、ずっと三陸沖にいる
個体がかなりいるはずだけど、この結果にはそぐわない。

水産庁が北海道で行った説明では「大間のマダラの主群は福島から来たものではない」
としているが、渡島のマダラでもかなりの頻度で数値が出ており、この説明も疑問に思う。

北海道のマダラ( @shanghai_iiさんのツイート

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北海道のマダラ:海域別( @shanghai_iiさんのツイート

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マダラは漁獲量も多く、底引き網漁の主要な魚種であるため、マダラが禁漁になると、
そもそも底引き網漁の出漁が困難になる、という問題もあるそうだ。

【スケトウダラ】 タラ目・タラ科

Alaska pollack (Theragra chalcogramma)

スケトウダラのサンプルは、マダラよりも明らかに低く、福島沖でも100Bq/kg程度。

宮城以北では、現在は1Bq/kg程度まで低下しており、マダラとの違いは、おそらく、
スケトウダラがあまり遠くに移動しないために生じているのだろう。

茨城県では、4月以降(10月末まで)調査が1件もない。

茨城県では、3/27から、県央部のスケトウダラが生産自粛となる予定だったが、
3/26に実施した検査で下回ったため、自粛は行われていない。

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スケトウダラの検査結果一覧(pdf)「120930_suketou.pdf」をダウンロード

15. Danraku_bar_2

    アンコウ、 アオメエソ(メヒカリ)

【アンコウ アンコウ目・アンコウ科

anglerfish

水深500mくらいまでの深海に棲息する。7~8月は禁漁だが、4~6月も禁漁区が設定

下図: 全海域

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アンコウの検査結果一覧(pdf)「120930_ankou.pdf」をダウンロード

下図: 福島以北

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仙台湾のアンコウは10~30Bq/kg程度。 金華山以北のアンコウの値はごく低い。

福島沖でも、昨年11月以降はアンコウの100Bq/kg超えはない。

下図: 茨城以南

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茨城沖のアンコウの調査は夏以降少なくはっきりしないが、ゆっくり低下しているようだ。

冬場のアンコウ鍋は北茨城の名物だが、せっかくだから、もう少し測って欲しいところだ。

(2013/1/8追記) 茨城沖のアンコウ

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10月以降、県北部・県中部の検査が少ないのは、県北部でうまく獲れていないからだそうだ。

【アオメエソ(メヒカリ) ヒメ目・アオメエソ科

Round Greeneyes (Chlorophthalmus borealis)

Mepikarigazou  (メヒカリはいわき市の魚

生態については、メヒカリの研究者 @n_hirakawa さんの「メヒカリ information」に詳しい。

  「福島県沖では、冬季は深所(200~300m)、春~夏にかけて浅所(100~200m)に移動する」
  「1年を通しほとんどオキアミを食べている」

福島・茨城のメヒカリは、2011年秋以降はゆっくりと低下して、現在では
福島沖で10Bq/kg程度、茨城沖では1~10Bq/kg程度となっている。

3/26北茨城採取のツノナシオキアミは5Bq/kgだったから、
2012年春先の茨城では、「数Bq/kgのオキアミを食べて、10Bq/kg台になっている」状況だったのだろう。

(ちなみに、2012年4月宮城沖採取のツノナシオキアミは、0.5~1Bq/kg程度だった。)

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アオメエソ(メヒカリ)の検査結果一覧(pdf)「120930_mehikari.pdf」をダウンロード

16. Danraku_bar_2

    キンメダイ・キンキ・アカムツ

【キンメダイ・キチジ(キンキ)・アカムツ(ノドグロ)・ムツ 

これらは、大陸棚のやや深いところに棲息する魚だが、何れも、ずっと低い値しか出ていない。

放射性物質の拡散によって、深いところに棲む魚の放射性セシウムが増加する可能性もありそうだが、
いまのところそうした影響は見られない。

但し、銚子沖のキンメダイは、3Bq/kg程度がコンスタントに検出されるようになった。

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キンメダイ、キチジ、アカムツ、ムツの検査結果一覧(pdf)「120930_kinmedai.pdf」をダウンロード

17. Danraku_bar_2

    スズキ、ボラ

【スズキ】 スズキ目・スズキ亜目・スズキ科

Japanese sea perch / Japanese sea bass (Lateolabrax japonicus)

スズキは底魚ではないが、底生の生物も補食する大型魚なので、福島周辺では高い汚染が続いている。

下図: 全海域

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下図: 福島以北

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仙台湾のスズキの汚染はあまり下がらず、なかなか漁が再開できそうにない。

宮城県では、2012/4/12に、金華山以南のスズキに、政府の出荷制限の指示が出された。

2012/10/12金華山以北採取のスズキから110Bq/kgが検出され、
2012/10/25に、宮城県全域のスズキに、政府の出荷制限の指示が出された。(2012/11/9現在継続中)

原発20km圏内採取のスズキの放射性セシウム濃度はかなり高い。

福島沖(20km圏外)では、6月以降調査が少なく、傾向がわからない。

下図: 茨城以南

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茨城沖では低下しているようにも見えるが、夏以降調査が少なくはっきりしない。

東京湾のスズキの汚染は低下傾向にあるが、7/5採取で53Bq/kgというのが1件だけある。
これは、湾外から来たか、川から下った(利根川のスズキは20~50Bq/kg程度ある)もの
だと思うけど、はっきりしたことはわからない。

茨城県では、2012/3/27から、県全域でスズキは出荷販売が自粛。
2012/4/17に、茨城沖のスズキは、政府の出荷制限の指示が出された。(2012/11/9現在継続中)

【ボラ】 ボラ目・ボラ科

Flathead mullet (Mugli cephalus)

河口、内湾の汽水域に棲息するため、セシウム濃度が高くなるかもしれないが、
調査例が僅かしかない。

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18. Danraku_bar_2

    サメ

サメの検査結果一覧(pdf)「120930_same.pdf」をダウンロード

【アブラツノザメ】 軟骨魚綱・板鰓亜綱

Spiny dogfish / Piked dogfish (Squalus acanthias) : アブラツノザメ (ツノザメ目・ツノザメ科)

アブラツノザメは青森県でいちばん食べられているそうだ。語源は肝油を採ったため?。
市場魚介類図鑑では「サメの中ではもっとも味がいい」としている。

福島沖のアブラツノザメは10~50Bq/kg程度あるが、宮城以北では1~2Bq/kg程度となっている。

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【ホシザメ、ドチザメ、カスザメ】 軟骨魚綱・板鰓亜綱

starspotted smmoth-hound (Mustelus manazo) : ホシザメ (メジロザメ目・ドチザメ科)
Banded houndshark (Triakis scyllium) : ドチザメ(メジロザメ目・ドチザメ科)
Japanese angel shark (Squatina japonica) : カスザメ(カスザメ目・カスザメ科)

ホシザメ、ドチザメは比較的浅いところに棲む小型のサメで、甲殻類などの底生生物を主に食べている。

カスザメはエイのような体型をしていて、沿岸から大陸棚に棲む底生のサメ。

  カスザメ(YouTube)

福島沖では10~数百Bq/kgあり、原発20km圏のドチザメでは1,430Bq/kgのものも見つかっている。

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【ヨシキリザメ、アオザメ、ネズミザメ、その他沖合のサメ】 軟骨魚綱・板鰓亜綱

Blue shark (Prionace glauca) : ヨシキリザメ (メジロザメ目・メジロザメ科)
Shortfin mako shark (Isurus oxyrinchus) : アオザメ (ネズミザメ目・ネズミザメ科)
Salmon shark (Lemna ditropis) : ネズミザメ (ネズミザメ目・ネズミザメ科)

サメのヒレはフカヒレに加工されるため、加工場のある気仙沼に多く水揚げされる。

ヨシキリザメは高級な白はんぺんの材料になる。ヨシキリザメの汚染はごく低い。

ネズミザメは、栃木県ではモロ(モウカサメ)と呼ばれてポピュラーな切り身だそうだ。

ネズミザメは、沖合捕獲でも10~40Bq/kg程度ある。
魚食性だが、マダラなどを食べるとやや高くなるのかもしれない。

20km圏(岸から1~4km)捕獲のメジロザメ属(同定が難しい)は、10~100Bq/kg程度ある。
魚食性でも、底魚だけを食べなければ、それほど高い濃度にならないのだろう。

その他の沖合いのサメの汚染は低いが、アオザメは10~40Bq/kg程度検出されるものもある。

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19. Danraku_bar_2

    海底土の汚染をどう見るか

20. Danraku_bar_2

    参考データ

東京湾の水産物の放射能濃度(xls) → 「Tokyo_bay.xls」をダウンロード (2012/9/30公表分まで)

仙台湾の水産物の放射能濃度(xls) → 「Sendai_bay.xls」をダウンロード (2012/6/15公表分まで)

20km圏の水産物の検査結果(xls)「suisan_20km.xls」をダウンロード

(2013/8/16公表分まで)(東京電力による)

生生物中の放射性ストロンチウム分析結果とSr/Cs比(xls)→ 「Sr_suisei.xls」をダウンロード

海域の警戒区域の推移

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1. 2011/9/30以前は、30km圏海域の魚介類の調査は行われなかった。

2. 2011/9/30に、20~30km圏の緊急時避難準備区域が解除され、

   2011/10/5公表分 http://goo.gl/Kmvxs から、20~30km圏のエリアでの魚介類の調査が行われるようになった。

3.2012/4/16に、南相馬沖の警戒区域が解除されたが、このエリア(20km圏の南相馬沖)
   での魚介類の調査は、8月までずっと行われなかった。

4.2012/8/10から、20km圏内の警戒区域は大幅に縮小されている(現在)。
   8/22公表分 http://goo.gl/2TRez から、このエリアの魚介類の調査も行われるようになった。

5.これとは別に、2012/3/末から、東電による20km圏内の魚介類の調査が行われている。

6.福島沖の魚介類の調査は、後になるほど原発に近いエリアが含まれてくるので、
   それらを一緒に見てしまうと、データの扱いとしては大きく誤ってしまうことになる。

福島沖の海産物の出荷制限と試験操業

【出荷制限】

■ 福島県では、2011/4/20に、コウナゴ(イカナゴの稚魚)が出荷制限となったが、
  県全域で操業自粛となったため、2011年度はほかの海産物の出荷制限指示は出なかった。

■ しかし、試験操業を行うに当たり、2012/6/22に、以下の36種に出荷制限の指示が出された。

(アイナメ、アカガレイ、アカシタビラメ、イカナゴ(稚魚を除く)、イシガレイ、ウスメバル、ウミタナゴ、
 エゾイソアイナメ(ドンコ)、キツネメバル、クロウシノシタ、クロソイ、クロダイ、ケムシカジカ、
 コモンカスベ、サクラマス、サブロウ、シロメバル、スケトウダラ、スズキ、ニベ、ヌマガレイ、
 ババガレイ、ヒガンフグ、ヒラメ、ホウボウ、ホシガレイ、マアナゴ、マガレイ、マコガレイ、マゴチ、
 マダラ、ムシガレイ、ムラソイ、メイタガレイ、ビノスガイ、キタムラサキウニ)

■ 2012/6/22に、コウナゴ(イカナゴの稚魚)の出荷制限が解除された。

■ 2012/7/12に、ナガヅカ、マツカワ に出荷制限の指示が出された。

■ 2012/7/26に、ホシザメに出荷制限の指示が出された。

■ 2012/8/23に、ショウサイフグに出荷制限の指示が出された。(計40種)

【試験操業】 (操業再開)

■ 2012/6/14 相馬市沖約50km、水深150mより深い海域の ヤナギダコ、ミズダコ、シライトマキバイ(マキツブ)(3種)

  6/14はサンプル漁獲で流通せず。6/22操業分(6/25販売)から1年3ヶ月ぶりに流通再開。
  (これら3種は、ボイル加工して出荷) 「試験操業について」

■ 2012/9/10 相馬市沖約50km、水深150mより深い海域で、以下の7種を追加(計10種)
  チヂミエゾボラ、エゾボラモドキ、ナガバイ、ケガニ、ヤリイカ、スルメイカ、キチジ(キンキ)

  9/11から、震災後初の生鮮品が店頭に並んだ。 「試験操業魚種拡大について」

  (但し、キチジ(キンキ)の水揚げは季節と海域の関係からまだ先。)

■ 2012/10/22 操業範囲を浪江町沖まで(南側に15~16km)拡大。
  (水深150m以上、10品目の対象は同じ。10/23から出荷。)

  「試験操業海域の拡大について」

■ 2012/12/3 アオメエソ(メヒカリ)、ミギガレイ(ニクモチ) の試験操業が開始。

  12/4から、震災後初の鮮魚が店頭に並んだ。

■ ズワイガニの試験操業は12/15解禁予定。 (計13種、操業範囲は同じ。)

21. Danraku_bar_2

    淡水魚(暫定置き場)

    (そのうち別エントリーを作って移動する予定)

霞ヶ浦のワカサギ

120930_kasumigaura

霞ヶ浦のワカサギの放射性セシウム濃度は、30Bq/kg程度まで低下した。
北浦のほうが西浦よりやや低い。

生態学的半減期は、8ヶ月程度となっている。

霞ヶ浦の水産物の検査結果(pdf) → 「120930_kasumigaura.pdf」をダウンロード

霞ヶ浦・西浦の水産物

121231_nishiura_2

ワカサギは現在、20~30Bq/kg程度で、それ以上下がらなくなって来ている。

ナマズ、フナ、ウナギで放射性セシウム濃度が高い。
シラウオは、ワカサギと同じように低下している。

霞ヶ浦・北浦の水産物

121231_kitaura

西浦と同様の傾向だが、全般的に北浦のほうがやや低め。

赤城大沼

121031_akagionuma

ワカサギの放射性セシウム濃度が100Bq/kg以下になるのは、来年の夏頃になりそうだ。

生態学的半減期は、約7ヶ月。

赤城大沼の淡水魚の検査結果(pdf) → 「121031_akagionuma.pdf」をダウンロード

中禅寺湖

121031_chuzenji

ワカサギの放射性セシウム濃度は100Bq/kg程度に下がった。

マス類も低下しているように見えるが、どうだろうか?

中禅寺湖の淡水漁の検査結果(pdf) → 「121031_chuzenji.pdf」をダウンロード

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コメント

仙台湾にホットスポットがあるような記載をなさっていますが、阿武隈川からは流域に降下した放射性物質が集積して流下し、
まだ継続的に供給されてしまってる可能性があります。

仙台湾内部でどの程度移動するのかわかりませんが、阿武隈川河口の影響が大きいエリアと他の河川の影響が大きいエリアでは
汚染の程度が相当異なっても不思議はないと思われます。

 
通りがかり さま。

仙台湾がどうなっているのかは、情報が少なくてよくわかりません。
仰るように、阿武隈川の影響がどの程度あるのかはとても重要な点ですね。

ただ、阿武隈川河口の汚染は、極端に高くはなさそうな印象を受けます。
(環境省調査で、阿武隈川河口の魚介類や海底土を測定しています。)
  冬調査 http://www.env.go.jp/jishin/monitoring/result_ao120702-part.html
  春調査 http://www.env.go.jp/jishin/monitoring/result_ao121116.pdf

また、環境省調査により、仙台湾奥部で、海底土の汚染が高いこともある程度わかっています。
  http://twitpic.com/a5abbg

シミュレーションでも、1Fから出た汚染物質は、仙台湾の奥部に流れていくようです。
  http://konstantin.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2012/04/22/1026irsn_kaiteido_2.jpg
  出典:IRSN http://www.irsn.fr/FR/Actualites_presse/Actualites/Documents/IRSN-NI-Impact_accident_Fukushima_sur_milieu_marin_26102011.pdf

一方、阿武隈川から出たものは、阿武隈川が作る沿岸流によって、阿武隈川の南側に流れる、
  http://tsukuba2011.blog60.fc2.com/blog-entry-558.html
という知見もあります。

いずれにせよ、現状では詳しい調査がないので、何ともいえませんね。

 
朝顔と露 と申し、何時も拝見しております。

マダラについて、「渡島のマダラでもかなりの頻度で数値が出ており、この説明も疑問に思う。」とありますが、
小生は北緯40度以北の太平洋への降下放射性物質の量は、とてつもない量だと思っております。

水研センターの福島から来たとの説明も疑問視しております。
北海道・下北遠洋に海のホットスポットがあるのでは?と思っております。

福島第一原発からの放出量の8割は海に流れたこと
海洋研調査でも北緯40の異常検出を検出したこと
カラフトマス 北海道 北西太平洋(N39°17、E145°30)三陸北部沖H23.5.24 76.68Bq/kgが、
 千島海流のこの時期からすると、流れ来ることはなく、降下が影響している以外には考えられないこと
魚類の生物学的半減期とされる60日からすると、福島から北海道まで来る距離と時間からもっと少なくなっていること。
途中の岩手では観測されていないこと
北海道と青森の検出は、噴火湾と下北沖であり、八戸沖では観測されていないこと
です。

小生は、貴殿の浄水場の汚泥から触発され、素人ながら分析始めたところです。もしよろしければ愚ブログに評価頂ければ幸いです。

阿武隈川の汚染については、塩分濃度の低い汽水域を好むアイナメが100Bq/kgを超えていないことから、
水溶性セシウム濃度は少なく、影響は少ないと思っております。

 
朝顔と露 さま。
貴ブログは存じ上げておりませんでしたが、ざっと拝見させて頂きました。

「水道水と浄水場発生土の放射性セシウム濃度の関係」
http://img5.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/ad/9c/jikan314/folder/213510/img_213510_6934969_10?1347283484
など、とても興味深いと思いました。

さて、北海道の放射線・放射能測定については、@haniwa_tweet さんのすばらしいまとめサイト
http://chemibo.jp/hyouka/hokkaido_monitoring.php
がありますが、現在ではマダラ以外の汚染はごく低いことから、
「マダラだけが福島から移動している」と考えたほうが無理はないように思っています。

岩手ではこれまで100Bq/kg越えの事例はありませんが、かろうじて下回っていただけで、岩手のマダラが決して低いわけではありません。

昨年5/19採取(N39°17、E145°30)の カラフトマス 76.68 Bq/kg というのはけっこう謎ですが、
この採取場所は、緯度的には釜石のあたりで、太平洋の沖合い約300kmです。
福島沖から北に流れた海流の影響を受けたか、福島沖まで回遊していたと考える方が無理がないと思います。

尚、昨年の4~6月頃は、降下したCsの影響で、東北沖太平洋の表層魚は、広い範囲で数Bq/kg~20Bq/kg程度の
汚染状況だったのではないかと思います。しかし、この時期は、青森、岩手、宮城沖の調査はほとんど存在せず、
北海道沖のデータしか調査事例がありません。

阿武隈川からの流出によって、深刻な海洋汚染が起きているという証拠はいまのところありませんが、
比較的低い汚染でも、長期化すれば価格の低迷など、漁業には深刻なダメージを与える可能性もあると思っています。

11月初めから日本全国でノロウイルスのよる食中毒が多発して、その原因に韓国産キムチがあげられますが、
口蹄疫の時の韓国からの情報が非常に役立ちましたが、今回のノロウイルスに汚染されたキムチの韓国内情報など掲載願えますか?


韓国では既に、ノロ汚染キムチの回収命令がでていますが、売国民主党政府は未だに回収通達すら、出していません!!
やっと12月6日に厚生省が通達を出しましたが、既に時遅く、日本全国でノロウイルスGII-4変異ウイルスがまん延、宮崎では死亡者がでましたが、
これは、民主党政府が韓国産キムチの検疫をフリーにした人災だと思っていますが、その売国民主党政権は下野してしまいました。

また、韓国産養殖ヒラメによるクドアの食中毒も、日本の大手報道メディアは一切報道しません!!
クドアでは、600人の食中毒患者がでましたが、幸い死者はでませんでしたので、厚生省はみて見ぬふりでしたが、今回は宮崎で6人の死亡者がでましたので、
無視する訳にもいかず、輸入食品安全対策室長名で通達がでましたが、既に時遅しで、日本各地でノロによる食中毒患者が出てしまいました!!

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