底魚の汚染はほとんど終息しつつある
東京電力福島第1原発20km圏の底魚(2014年8月)
(図はクリックで拡大します。)
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20km圏の魚介類の検査結果(xlsx) →
(2020/2/26東電公表分まで)
(↑ 20km圏の魚介類のAg-110mとSr-90濃度の結果もあり)
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注意) 以下に挙げる魚種は、比較的汚染の高いモノの代表例であり、既にほかのほとんどの魚種では、
汚染はかなり低下していることに留意してください(上記xlsをご参照ください)。
また、福島第1原発(1F)の近くでは、試験操業は行われていません。
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20km圏の魚介類のグラフ(xlsx) → ダウンロード - 20km_graph.xlsx
(2019/4/23更新)
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ヒラメ
一覧pdf→ 「20km_hirame.pdf」をダウンロード
20km圏のヒラメ(1F港湾内を除く)は、すでに50Bq/kg以下まで低下している。
1F沖3km(T-S4、緑ライン)よりも、2F沖2km(T-S7、赤)や、T-S5(木戸川沖2km、オレンジ)のほうが、
いずれの魚種でも高いことがわかる。
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ババガレイ
一覧pdf→ 「20km_babagarei.pdf」をダウンロード
20km圏のババガレイ(1F港湾内を除く)も、もう少しで100Bq/kg以下というところまで低下している。
1F港湾内は調査数が少ない(採れない?)。
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マコガレイ
一覧pdf→ 「20km_makogarei.pdf」をダウンロード
20km圏のマコガレイ(1F港湾内を除く)は、すでに50Bq/kg程度まで低下している。
1F港湾内のマコガレイは、まだ数万Bq/kgのものが採取されている。
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アイナメ
一覧pdf→ 「20km_ainame.pdf」をダウンロード
20km圏のアイナメ(1F港湾内を除く)は、すでに50Bq/kg程度まで低下している。
1F港湾内のアイナメは、最近は1万Bq/kgを越えるようなものは採取されていない。
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メバル・カサゴ・ソイ
一覧pdf→ 「20km_mebaru.pdf」をダウンロード
これらの魚の汚染が今では最も高いが、その理由はよく分かっていない。
20km圏のメバル・カサゴ・ソイ(1F港湾内を除く)は、まだ100Bq/kgを越えるものが採取され続けている。
1F港湾内のメバル・カサゴ・ソイは、まだ10万Bq/kg近いものが採取されている。
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コモンカスベ
一覧pdf→ 「20km_komonkasube.pdf」をダウンロード
20km圏のコモンカスベ(1F港湾内を除く)は、まだ100Bq/kgを越えるものが採取され続けている。
但し、何れの調査地点でも、低下傾向ははっきりしている。
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スズキ
一覧pdf→ 「20km_suzuki.pdf」をダウンロード
スズキは回遊するため、地点ごとの差はあまりないが、20km圏のスズキ(1F港湾内を除く)は、
すでに100Bq/kg程度まで低下している。
(スズキは底魚ではないが、底生の生物も食べるため、やや汚染が高かった。)
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マダラ
一覧pdf→ 「20km_madara.pdf」をダウンロード
20km圏のマダラ(1F港湾内を除く)は、すでに100Bq/kg以下まで低下している。
東電のマダラの調査は春先しか行われていないが、理由はわからない。
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エイ・サメ
20km圏のエイ・サメのグラフ(xls) → 「20km_graph_2.xls」をダウンロード
(2016/2/17更新)
「1401_20km_graph_3.pdf」をダウンロード
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東電による20km圏内の魚介類調査地点
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クロダイ
一覧pdf→ 「Kurodai.pdf」をダウンロード
xlsファイル→ 「Kurodai.xls」をダウンロード
クロダイは、いずれの海域でも低下はしているけれど、ハズレ値的に高いモノがけっこう
見つかるのが特徴的である。また、仙台湾でけっこう高いものが見つかるのに、茨城では
あまり高いものが見つからないのも、クロダイだけの特徴である。
クロダイで高い値のものが見つかる理由として、
1.汽水域に生息した個体が高くなる
2.悪食のため、何か非常に汚染されたエサを食べる個体がある。
3.1F港湾から出てきた個体が高くなる
などの仮説が考えられているが、はっきりしたことはわかっていない。
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マガレイ
一覧pdf→ 「20km_magarei.pdf」をダウンロード
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水生生物中の放射性ストロンチウム(xls) → 「Sr_suisei.xls」をダウンロード (2014/6/13更新)
同上pdf→ 「Sr_suisei.pdf」をダウンロード
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Togetter 「ホッキガイの試験操業が開始」 (2014/6/19)
Togetter 「いわき市永崎の防潮堤」 (2014/7/26)
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福島沖のキタムラサキウニ(xls)→ 「Uni_Fukushima.xls」をダウンロード (2014/7/31公表分まで)
いわき市沖のキタムラサキウニは、現在では、ほとんどがNDである。
しかし、ヒトケタBq/kg程度はあるかもしれない。
ウニの汚染が、アワビなどと較べて高かった理由は、おそらく、海底付近に浮遊するデトリタスも
食べているためと思われるが、詳しいことはよくわかっていない。
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コメント
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初めまして、ツイッターで あなたが記載した「但し、初期に作られた「濃縮廃液」(約9,200トン、2~3億Bq/LのSr-90を含む)の処理はまだ手が付いていません。(海水などに由来する不純物が多く、処理がやっかいなため。)」という文章を見て連絡を取りたいと思い、このブログを見つけました。濃縮廃液は、私が簡単に手に入れる事が出来る場所にあるのでしょうか?福島から、汚染水や汚染土を排除することが復興に繋がると思っています。9200トン全てを受け取るキャパシティはありませんが、100リットル程度を、ペットボトルなどに入れて、埼玉県に持ち帰る事が出来るなら、教えて頂きたく、記載しました。宜しければ、メールにて返信を御願いします。悪徳企業(不動産、ピザ屋、旅行会社)や、悪徳政治家(公職選挙法違反、道路交通法違反)の活動エリアに、薄くバラ蒔く事を考えています。
投稿: ふなぐち しんじ | 2015年8月23日 (日) 11時27分